市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

議長公用車と同じレクサス最高級車LS600hLをさらに高くリース契約している大沢知事

2016-02-28 23:49:00 | 県内の税金無駄使い実態

■当会では、昨年2015年10月20日に渋川市内の小渕優子代議士の後援会集会に群馬県議会議長が議長公用車のレクサス最高級車で乗り付けたことについて、現在、住民監査請求を検討中ですが、この件に関連して、先日、知事公用車についても情報公開を請求していたところ、このほど、次の内容が開示されました。
※大沢知事公用車に関する開示情報 → uo160227mpijj.pdf

 この結果を先日調査した議長公用車と比較してみました。
○2016年2月5日:群馬県議会議長・副議長の公用車2台に4年間で1368万円をリース契約に費消する議会事務局の金銭感覚
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1885.html

*****知事公用車レクサスLS600hL*****
(1) 車両番号:■■■■■■■■■(当会注:なぜか知事公用車のナンバーは黒塗り)
(2) 車検満了日 ???不詳
(3) 年式 平成25年
(4) 排気量 4960
(5) 取得所属 管財課
(6) 借受期間 平成25年5月23日~平成29年5月20日
(7) 借受先 群馬トヨペット㈱
(8) 評価額 14,800,000円(当会注:税抜き価格らしい)
(9) 契約名 リース契約
(10) 供用日 平成26年4月1日
(11) 支払月額 196,974円(リース総額9,454,788円)※第1回目支払のみ197,010円)(当会注:これらは税込み価格のようだ)

*****議長公用車レクサスLS600hL*****
(1) 登録番号 群330は8138
(2) 車検満了日 H28. 5.20
(3) 年式 平成25年
(4) 排気量 5000
(5) 取得所属 議会総務課
(6) 借受期間 平成25年5月23日~平成29年5月20日
(7) 借受先 群馬トヨペット㈱
(8) 評価額 8,981,380円(当会注:税抜き価格か?)
(9) 契約名 リース契約
(10) 供用日 平成26年4月1日
**********

■驚いたことに、大沢知事の公用車と県議会議長の公用車は同じ時期に、それぞれ管財課と議会事務局総務課により、群馬トヨペット㈱と同じ期間、リース契約が締結されていますが、リース総額が24,339円ほど、大沢知事の公用車のほうが高くなっている可能性があります。

 群馬県がいかに我々の血税を湯水のように使って来たかは、当会の活動履歴を振り返っても一目瞭然ですが、とくに知事の世話をする総務部の秘書課や管財課の金銭感覚の麻痺状態ぶりは、目に余るものがあります。大沢知事が愛人と週末にいちゃつくために、血税2000万円以上を投入して、副知事公舎をラブホテル並みの設備にした事件は、その典型です。

■大沢知事が就任に先立ち公約として掲げていた「任期最長2期8年」「知事公舎廃止」「エコカー通勤」のうち、「任期最長2期8年」については、簡単に反故にして昨年立候補し現在3期目です。

「知事公舎廃止」については、前述のとおり、犬猿の仲だった前知事が使った知事公舎を取り壊し、副知事公舎を2千万円以上かけて改装して、ラブホテル代わりに使っていましたが、5年前に週刊誌にスクープされたため、現在は使われておらず、血税が無駄に使われてしまいました。

 そして「エコカー通勤」では、当時話題だったプリウスを使うと思いきや、実際には日本車で最高級のレクサスLS600hLが購入されましたが、実際には、毎週金曜日には愛人と藤知事で過ごすためマイカーで登庁していました。

■このように、何でもありの群馬県ですが、「エコカー」を巡っては、知事・副知事や県議会議長・副議長の公用車の新規購入に関して、2008年当時、次の報道がなされていました。

**********読売新聞2008年06月23日 18:31
知事使用車 昨年も500万円ワゴン
 知事公用車としてトヨタの高級ハイブリッド車「レクサス」をリース契約している県が、昨年11月にも大沢知事も使うハイブリッドワゴン車を約490万円で購入していたことが20日、わかった。一部の県議からは「高級な新車が2台も必要だったのか」との声が上がっている。
 県管財課などによると、新車はワンボックス型でハイブリッド仕様のトヨタ「アルファード」(排気量約2400cc)。更新時期を迎えたワゴン車があり、その買い替えにあわせ、購入した。大沢知事が公用車のエコカー化を選挙公約に掲げていたことから、燃費の良いハイブリッド車を選択した結果、アルファードになった。知事は昨年11月の購入からレクサスに乗る今月上旬まで、日産・プレジデントを主体にしつつ、同行者が多い場合はアルファードに乗ってきたという。

**********読売新聞2008年11月24日 18:42
副知事と副議長にエコカー公用車 知事公約実現
大沢知事の公用車としてトヨタの高級車「レクサス」のハイブリッド仕様車(リース代5年間で約1000万円)を使用している県が、今度は茂原璋男副知事用に、トヨタ「クラウン」のハイブリッド仕様車(排気量3500cc)をリース契約していたことがわかった。県議会副議長用の公用車も同時に同じクラウンに切り替えたため、2台合わせたリース料は5年で約1000万円になる。
 県によると、知事が昨年の選挙で掲げた公約「エコカー通勤」に沿って、公用車を順次「エコカー」に切り替えており、今回はその一環。2台ともに、10月10日に納車され、すでに使用されている。
 茂原副知事はそれまで、日産の「プレジデント」を使用していたが、走行距離13万キロ超で新車登録から約15年が経過するなど、老朽化していたため更新を決めた。このプレジデントは当面、予備車として保有。副議長が使っていたプレジデントは売却準備中という。
 クラウンの本体価格は250~550万円で、ハイブリッド仕様車になると約600万円。県全体では昨年度末時点で、16台のハイブリッド仕様車を導入し、今年度中に10台を追加する予定。もう1人の稲山博司副知事は、以前に大沢知事が使っていたプレジデントを、県議会議長は知事と同じレクサスをそれぞれ使っている。
 一方、前橋市の高木政夫市長は同じエコカーでも、トヨタの「プリウス」を使っている。
**********

■今回、群馬県から大沢知事関係で開示されたのはレクサスのみですが、実際には、副知事用のクラウン・ハイブリッドもあるらしく、4年間のリース契約期間で合計1500万円に上る血税が支払われていることになります。群馬県議会関係と合わせると、2倍の約3000万円が4年間で支出されているわけです。

 この他にも、大沢知事関係では、さほど古くもない日産エルグランドに替えて、500万円のアルファードを購入したりしており、知事の世話係でもある総務部管財課のやりたい放題ぶりがよくわかります。

 こうした官高民低の群馬県を象徴する群馬県の体質を生み出しているのは、知事や県議会の血税に対する無頓着により、実際に血税を使ってゴマをする役人らの専横ぶりを助長していることが原因の一つと考えられます。

群馬県の管財課や議会事務局総務課に限らず、役人らは一般的に「税金だから自分の懐が痛むわけでもない。県が赤字だろうが、自分の給料が減るわけではない。だから、予算は使い切ればよいので、その使い道など知ったことではない」という感覚を持っているのです。

こうした「公」の専横に対して、行政の無駄使いをチェックし、すこしでもデタラメな支出を抑止するために、当会では微力ながらも全力を挙げて、目を光らせていきたいと存じます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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ブラック免疫性と役所出世度の相関性を危惧・・・群馬県渋川市の前副市長の後任は、またもや疑惑の人か!?

2016-02-27 23:51:00 | オンブズマン活動
■行政のムダや横暴を無くすことを活動の柱の一つに掲げる市民オンブズマン群馬として、常に意識していることのひとつに、「パーキンソンの法則」があります。この法則は、1958年に、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンがその著作「パーキンソンの法則:進歩の追求」の中で提唱した法則のことで、「役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続ける」というものです。具体的には、第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」、第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」から構成されています。

 当会でも長年に亘り、「役所」という民間人のジョーシキを遥かに逸脱した組織の問題点を見つめて来ました。そのため、上記のパーキンソンの法則ほど明瞭ではありませんが、次の傾向を示しておきたいと思います。

「役人の出世は、その能力よりも、悪事に手を染めた経験の有無で左右される」

 つまり、役所の中で不祥事件が起きたとき、それに関与していても捜査機関の事情聴取に対して、真実を喋らなかった職員ほど、市役所の人事権を持つトップによって“信頼”される傾向にあるのです。

 安中市における51億円巨額詐欺横領事件でも、事件にかかわった関係職員はいずれもクビにならず、部長級で退職する者がほとんどで、高額な退職金や手厚い再雇用制度など、民間では想像できないほどの厚遇を受けているのが実情です。

■さて前置きはそのくらいにしておき、51億円による103年ローンを市民に押し付けている安中市と並び、役所での悪しき行状ぶりがとかく話題となっている渋川市で、最近話題となっている情報をご紹介しましょう。

 群馬県渋川市は、有害スラグ問題や廃コンクリート瓦礫不法投棄問題など、行政内で不審な対応が話題となっていることで知られていますが、特に前副市長が昨年2月逮捕されたことは渋川市の体質を象徴的に表すものと言えます。

 この事件は、市の発注した電気設備工事で業者に入札情報を漏らしたとして官製談合防止法違反で当時の副市長が逮捕され、有罪判決が確定したもので、市民の間でも強烈な記憶として残っています。この副市長は解任されましたが、任命した市長の責任や空席となっている副市長ポストはどうなっているのでしょうか?

■そうした最中、2月24日付の地元紙で次の記事が報じられました。


**********2016年2月24日上毛新聞2016n0226ass.pdf
空席1年続く渋川市副市長
企画部長で調整

 渋川市の阿久津貞司市長は23日、空席となっている副市長の人事案件を、1日開会予定の市議会3月定例会に提出する方針を明らかにした。具体的な名前は後日としたが、市職員から登用する意向で、田中猛夫企画部長(60)で最終調整しているもようだ。
 昨年2月に前副市長が完成談合容疑で逮捕、解職されて以降、ナンバー2不在の状態が続いていた。少子高齢化、厳しい財政状況など市政の課題が山積する中、トップの市長を支える人材が必要との声が上がっていた。
 田中氏は旧北橘村役場から合併に伴い渋川市職員となり、法制管理課長、行政課長などを経て2013年4月から現職。病院再編統合や市南部開発などを担当してきた。
**********


渋川市副市長逮捕の報道画面。

 1年前に、当時の副市長が官製談合防止法違反で逮捕、解職されているだけに、後任には市政に明るいだけでなく、清廉・廉潔な人物が望まれるところです。現在、最終調整中とされる田中猛夫企画部長とはどのような人物なのでしょうか?

 実は気になることがあります。田中猛夫企画部長には、北橘運動場を巡ってある疑惑が取り沙汰されているからです。ちなみに、渋川市の北橘運動場については、疑惑の多い運動場として、当ブログで何回か取り上げたことがあります。次のブログ記事を参考にしてください。
○2015年11月22日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その4
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1810.html
○2015年10月29日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その3
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1779.html
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html

■渋川市に在住する当会会員にもたらされた情報によると、この田中猛夫企画部長の所有する土地が、北橘運動場の造成のため渋川市に買い上げられた、という事実のあることがわかりました。次に示す当該土地に関する謄本をご覧下さい。


clnol.pdf
問題土地の登記簿謄本。

 上記の謄本の下から2つ目の欄をご覧下さい。次のとおり、記載されています。

2 所有権移転 平成25年5月2日 原因 平成13年9月25日相続
                 所有者 田中猛夫
                 代位者 渋川市


となっていることが分かります。

■驚くのは、上記の謄本の一番下の欄です。2で所有権移転された土地が、同じ日に渋川市に所有権が移転されていることが分かります。

3 所有権移転  平成25年5月2日 原因 平成25年3月22日売買
                  所有者 渋川市


■これは一体どういうことなのでしょうか?この土地が田中猛夫企画部長の所有する畑地だとして登記されたのが、平成13年9月13日相続後、12年あまり経過した平成25年5月2日となっています。しかも渋川市が、所有者の田中氏に代わって嘱託登記をしています。

 登記簿上は、田中氏が所有した日が平成25年5月2日でその日のうちに渋川市の土地になっています。この土地について、きちんと農地転用許可手続きが行われ、相続手続きが行われ、関係する固定資産税、都市計画税、相続税などは収められてきているのでしょうか?

 もう一つ疑問があります。新聞報道によると2013年(平成25年)4月から田中氏は企画部長になっていますが、所有権を移転したのが平成25年5月2日となっています。

 一方、この土地の売買が成立した日は、平成25年3月22日となっています。

 確かに体裁上は、部長就任直前の3月下旬に売買されたことになっています。しかし、3月後半と言えば、人事は既に内定して、本人にも内示が出ているのが通例です。したがって、田中氏が企画部長に就任することが決定してからの、実に不可思議な土地売買となっていることが、この謄本から窺い知ることができます。

 また、渋川市は日付を遡るなど、日常茶飯事な役所なのだそうです。この件では、一昨年亡くなった旧赤城村に住んでいた当会会員の方の土地が、いつのまにか、登記簿が改ざんされて、もともとの位置から消滅させられた経緯について、当会関係者が情報公開を渋川市役所に求めた際、渋川市役所の実に不誠実な対応からも明らかです。

■一般的に、役所が行う登記手続きは、嘱託登記と呼ばれて、通常の登記手続きにくらべると非常にズサンな書類でも法務局で受け付けてくれるのです。安中市土地開発公社を巡る巨額詐欺横領事件でも、元職員タゴが公共工事を巡り土地買収の過程で、好き放題に土地ころがしをやっていましたが、その際も、ズサンな嘱託登記を最大限、活用していました。

 このことを裏付けるように、昔から役所勤めをしている人の土地所有面積が、非常に広大になる傾向が取りざたされています。このことは、嘱託登記の名のもとに、役所が、勝手に土地の登記を行えることが背景にあると思われます。

■今回の渋川市の運動場計画を巡っては、当初、7町歩の広さの土地に400メートル陸上競技用トラックを備えた本格的な運動場となるはずでした。ところが、その後計画が変更され、5町歩の広さで300メートル陸上トラックに減変更となりました。

 この変更について、「旧北橘村役場出身の田中氏が影響を与えたのではないか?」というふうに、地元の住民の皆さんは見ているそうです。

 なぜなら、地域住民が「300メートル陸上トラックなどどこにもない。400メートルでなければ建設する意味がない」として、スポーツ愛好家の若者を中心に約2000名の署名嘆願を集めて、役所に提出し、詰め寄っても、頑として渋川市は受け付けなかった経緯があったことを、聞き及んでいるからです。

 その減変更になった土地ですが、田中氏の所有する土地は事業計画地の上端の一番端にあるにも関わらず、土地選考に最後まで残り、売買に至りました。

 旧北橘村役場出身であり、北橘運動場の建設に計画段階から深く関わっているとみられる人物ですので、運動場の規模が減変更される中、どのように端にある自らの所有地を、渋川市との売買に絡めることに及んだのか、その背景や過程について、当会はもとより渋川市民として、非常に興味が沸いてきてしまうところです。

 もちろん運動場は渋川市体育課の管轄です。しかしこの運動場の一部は、行政情報を全て知りうる立場にある旧北橘村役場出身の幹部職員として、この運動場の建設計画段階から深く関わり、今回副市長候補にまで推挙される人物が所有していた土地です。田中氏には、こうした疑問点について、副市長候補人事の最終調整の段階にあるこの時期に、きちんと説明責任を果たしていただかなければなりません。

 渋川市政に多大な影響力を持ち得る、このような人物が、逮捕・有罪判決が確定した飯塚前副市長の後任候補であることは、はたして妥当なのでしょうか?それとも、こうしたグレーな部分を持った職員を副市長として、自分の片腕に起用するのは、任命者である現市長の好みの表れなのでしょうか?

■副市長を選任する前に、前副市長の任命責任を現市長にとっていただきたいと思うのは、渋川市民の皆さんとして当然のことです。生ぬるい危険スラグ対策の陣頭指揮を取る渋川市長の姿勢を見れば見るほど、今後も市民目線からほど遠いやり方しかとろうとしないのではないか、という懸念が膨らんできます。

 前・副市長の不祥事件の再発防止どころか、再び疑問だらけの人物が後任候補者になっているという現実を目の当たりにして、渋川市民の心配は、癒えるどころか、益々増大しているのです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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大同有害スラグ問題を斬る・・・ソフトバンク榛東ソーラーに関するスラグ不法投棄についての報道ぶり

2016-02-25 23:20:00 | スラグ不法投棄問題
■2016年2月24日付の毎日新聞に、ソフトバンクエナジー「SBエナジー」が群馬県榛東村に建設した太陽光発電所の敷地に、危険スラグが不法投棄されているという衝撃的なスクープ記事が掲載されました。引き続き、24日のテレビや翌25日の新聞でも、各社が報道していますので見ていきましょう。

tgon.pdf
**********2016年2月25日朝日新聞群馬版
榛東の発電所敷地にスラグ
 ソフトバンクグループの「SBエナジー」(東京都港区)が榛東村に建設した太陽光発電所の敷地に、基準値を超える有害な鉄鋼スラグが使われていたことがわかった。村は撤去を含め対策を検討する。
 発電所は敷地面積約4万9300平方メートル、年間発電量は約300万キロワット時。村によると、佐藤建設工業(渋川市)が2012年に村所有地に造成し、その際、大同特殊鋼渋川工場(同)から排出されたスラグ砕石を無償提供した。搬入量は関係書類がなく、不明という。
 大同が敷地内の土壌を検査したところ、一部から環境基準値の数倍のフッ素が検出されたという。
 大同と佐藤建設工業をめぐっては、スラグ砕石に環境基準を超えるフッ素が含まれていることを知りながら出荷したなどとして、昨年9月に県が産業廃棄物処理法違反で刑事告発し、県警が関係先を家宅捜索している。
**********


tgon.pdf
**********2016年2月25日上毛新聞
メガソーラー敷地 大同のスラグ使用 榛東村
 鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の渋川工場(渋川市)が排出した鉄鋼スラグが公共工事などに使われた問題で、榛東村が村有地に誘致した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の敷地にも使われていたことが24日、村への取材でわかった。
 村によると、メガソーラーはSBエナジー(東京都)が運営する「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」。2012年1月ごろ、大同から出された鉄鋼スラグを佐藤建設工業(渋川市)が造成工事で搬入した。大同がSBエナジーの依頼を受け、敷地内の砕石などを検査したところ、基準値を超えるフッ素が検出されたという。
 県によると、県内には大同から排出されたスラグが225カ所の公共工事で使用されたことが確認されている。村は「大同と協議し、3月ごろに改めて環境調査を行う予定。県の方針にのっとって、対応を考えたい」としている。

**********NHK首都圏NEWS WEB 2016年02月24日 11時54分
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160224/3152741.html
太陽光発電所でも鉄鋼スラグ


 大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の群馬県渋川市の工場が、有害物質を含む廃棄物の「鉄鋼スラグ」を違法に処理したとされる事件で、その後の県などの調査で、榛東村の大規模太陽光発電所「メガソーラー」でも、鉄鋼スラグが使われていたことが新たに分かりました。
 大同特殊鋼の鉄鋼スラグは、群馬県内225か所の公共工事の現場で建設資材として使われ、そのうちの93か所からは環境基準を超える六価クロムやフッ素が検出されています。
 警察は、大同特殊鋼が許可を持たない取引業者に廃棄物である鉄鋼スラグの処理を依頼したとして、去年9月に廃棄物処理法違反の疑いで、渋川市の工場などを捜索しています。
 その後も群馬県などが、鉄鋼スラグの使用状況について調査したところ通信大手、ソフトバンク子会社の「SBエナジー」が榛東村に4年前に設置した大規模太陽光発電所、メガソーラーの敷地でも、大同特殊鋼の工場から出た鉄鋼スラグが使われていたことが新たに分かりました。
 土地を貸している榛東村によりますと、鉄鋼スラグは、敷地の造成工事の際に使われ、環境基準のおよそ2倍のフッ素が検出されたということです。
 これについて群馬県は「直ちに人体に影響を与えるものではない」としています。
 榛東村では、鉄鋼スラグを撤去するかどうかも含めて、今後の対応をソフトバンク側と協議することにしています。
**********

■大同特殊鋼のスラグは、群馬県により産業廃棄物に認定されました。産業廃棄物処理法では 事業者の責務について次のとおり定めています。

(事業者の責務)
第三条  事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。


 大同特殊鋼は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければなりません。無許可で天然石に混合して群馬県中に不法投棄された危険スラグは、“適正に処理されている”とは言えません。大同特殊鋼は自らの責任において、危険スラグを過去に遡って撤去しなければならないのです。

 にもかかわらず、上毛新聞では「村は『大同と協議し、3月ごろに改めて環境調査を行う予定。県の方針にのっとって、対応を考えたい』としている。」と報じており、更に環境調査を行うのだそうです。群馬県が廃棄物と認定したのですから、廃棄物処理法の問題であるのに、土壌汚染対策法のみの対応に終始しています。

■本来は、企業のコンプライアンス(法令順守)の観点から、大同には自らの責任において適正に処理することが義務付けられるところ、当然、自ら率先して“撤去”しなければならないはずです。しかし大同は「村やソフトバンク側の対応が決まり次第・・・」などと腰の引けた姿勢を見せるだけです。

 だから、法律で権限を付与されている行政が、きちんと大同に引導を渡さなければなりません。当会の希望は、産業廃棄物処理法という法に則った法治国家らしい解決なのです。我々の社会は、大同・佐藤の極悪ブラック連合に支配されているのではないのです。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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大同有害スラグ問題を斬る!…榛東村「地球環境に優しいソーラー発電は危険スラグの上に建っていた」の巻

2016-02-24 12:45:00 | スラグ不法投棄問題
■連日のようにスラグ報道が続いていますが、2016年2月24日付毎日新聞の社会面と群馬版に大きくスラグ問題が取り上げられました。さっそく読んでみましょう。

**********毎日新聞2016年2月24日東京朝刊社会面/企業・産業環境/紙面掲載記事
http://mainichi.jp/articles/20160224/ddm/041/040/093000c
有害スラグ
太陽光敷地に 強制捜査受けた業者搬入 群馬


山中に太陽光パネルが並ぶ「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」=群馬県榛東村で2012年6月30日、本社ヘリから山本晋撮影
★地元自治体が撤去検討
 ソフトバンクグループの「SBエナジー」(東京都港区)が群馬県榛東(しんとう)村に設置した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の敷地に環境基準を超える有害な鉄鋼スラグが使われ、村が撤去を検討していることが分かった。スラグは大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から排出され、敷地の造成工事を請け負った「佐藤建設工業」(同)が無償提供。両社は同県内で有害スラグを再生資源と偽って出荷した廃棄物処理法違反容疑で県警の強制捜査を受けており、事件は自然エネルギーの現場にも影を落とした。【尾崎修二、杉本修作】
 現場は標高約1000メートルの榛名山麓(さんろく)に広がるゴルフ場跡地の村有地で、広さは東京ドームがすっぽり入る約4万9300平方メートル。東京電力福島第1原発事故を機に自然エネルギー事業に参入したソフトバンクがメガソーラーの候補地を公募し、村が誘致した。
 2012年7月に「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」として稼働を開始。村の説明では、年間発電量は一般家庭約830世帯分に当たる約300万キロワット時。4月から始まる「ソフトバンクでんき」でも利用される予定だ。
 村によると、12年1〜2月に敷地の整地を担った佐藤建設工業がスラグ砕石を無償提供し、敷地に搬入した。同社が昨年9月に県警の強制捜査を受けたことなどから地元で「有害スラグでは」とうわさになり、SBエナジーから確認を求められた大同が敷地内の砕石や土壌を検査したところ、環境基準(含有量で1キログラム当たり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0・8ミリグラム以下)の数倍のフッ素が検出されたという。
 この報告を受け、村は環境への影響を調べようと周辺の地下水を検査しているが、佐藤建設工業から砕石の仕様書や使用材料証明書の提出がなかったため使用量も不明という。一方、県警も敷地内のスラグを採取して使用実態を調べている。
 SBエナジーは売電収入の3%(年間約300万〜400万円)を土地代として村に支払っており、「村の土地を使わせてもらっている事業なので村に処理方針を決めてもらった上で協議したい」とコメント。
 村の担当者は「土壌や砕石、地下水なども調べ、撤去や被覆の対応を決めたい。外周だけ撤去して、パネルのある部分は被覆することも考えられる」と話している。
 大同と佐藤建設工業を巡っては、渋川工場から排出されたスラグに環境基準を超えるフッ素が含まれることを知りながら出荷したなどとして、群馬県が昨年9月、廃棄物処理法違反容疑で刑事告発。県警は大同の名古屋、東京両本社など関係先を家宅捜索している。
**********

■続いて群馬版の記事です。


tgon.pdf
**********2016年2月24日毎日新聞群馬
有害スラグ
大量使用の可能性も 太陽光敷地 榛東村が懸念

 「地球環境にやさしい」再生可能エネルギーの発電所が、有害な鉄鋼スラグで造成された土地の上に建っていた――。榛東村の大規模太陽光発電所「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の地盤造成を格安で請けた佐藤建設工業(渋川市)は、大同特殊鋼渋川工場から排出された鉄鋼スラグを使用し、砕石に関する仕様書や使用材料証明書を村に提出していなかった。
 2011年3月の東京電力福島第1原発事故の後、榛東村はソフトバンクの太陽光発電所誘致に乗り出した。しかし、限られた予算のため用地確保は難航。阿久沢成美前村長によると、11年12月に佐藤建設工業から村に、最小限度の費用で造成工事に協力すると申し出があった。同社は12年1~2月、榛名山麓の村所有地(旧ゴルフ場「榛名カントリークラブ」跡地)約4万9300平方メートルを平らに造成した。起伏をなくすための砕石は佐藤側が無償提供。村が支払ったのは500万円程度だったという。
 阿久沢前村長は14年9月、村議会で「無償提供された砕石は国土交通省や県の調査の結果、安全基準をクリアしたと報告を受けた。調査の必要はない」と答弁した。しかし昨年9月、県は大同が排出したスラグを「廃棄物」と認定して、大同と佐藤を廃棄物処理法違反容疑で県警に刑事告発。ソフトバンク側が大同に事実関係を確認したところ、敷地内から環境基準の数倍のフッ素が検出され、スラグ使用が発覚した。村の担当者は「5万平方メートル近い敷地内にどれほどの砕石が投入されたか書類で確認できない。スラグが大量使用された可能性もある」と懸念を示している。
 また、13年7月に稼働した別の太陽光発電所「白子の海ソーラ―ポート」(榛東村山子田)の造成工事でも佐藤建設工業が砕石を敷いていたことが分かり、村は敷地内の砕石や土壌を採取して有害物質の有無を調べている。この事業は「白子のり」を製造する白子榛名工場の用地約7100平方メートルを借りて村が実施している。榛東村は東日本大震災直後から自然エネルギーを推進してきただけに、有害スラグ使用によるイメージダウンが危惧される。
 阿久沢前村長は毎日新聞の取材に「佐藤建設工業は予算不足を見かねて好意で協力してくれた」と説明する。一方、村議の一人は「無償提供に乗じて造成地を産廃の捨て場所に使ったのではないか」と話している。
 大同は「村やソフトバンク側の対応が決まり次第、協議したい」と説明している 【尾崎修二】
**********

■スラグ報道を見ていく際に、皆様とともに確認しておきたいことがあります。最近のスラグ報道では紙面に“撤去”や“被覆”、“調査”、“協議”という文字が並びます。これらはスラグが不法投棄された現場における対応策にかかわる言葉を文字で表したものですが、例えば、渋川市議会の対応などについては、“撤去”などお題目だけで、“協議”の結果、「撤去なし」になってしまうケースが続いています。

 今回の報道でも「大同が敷地内の砕石や土壌を検査したところ、環境基準の数倍のフッ素が検出された」とあり、大同が現場で“調査”して環境基準を超えた実態が明らかになったにもかかわらず、大同は「村やソフトバンクの対応が決まり次第、“協議”したい」と発言していることが紹介されています。

 こうしてみると、大同をはじめ自治体がスラグ対策について“協議”する場合、全てにおいて「環境基準値を満足」していれば対策はしない」という考えに支配されていることがわかります。

■大同特殊鋼のスラグは、群馬県により産業廃棄物に認定されました。産業廃棄物処理法では 事業者の責務について次のとおり定めています。

(事業者の責務)
第三条  事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。

 大同特殊鋼は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければなりません。無許可で天然石に混合して群馬県中に不法投棄された危険スラグは、“適正に処理されている”とは言えません。大同特殊鋼は自らの責任において、危険スラグを過去に遡って撤去しなければならないのです。

 にもかかわらず、報道の結びには「大同は『村やソフトバンク側の対応が決まり次第、協議したい』」とあり、大同は、さも偉そうに“協議”するとコメントしています。

 本来は、企業のコンプライアンス(法令順守)の観点から、大同は率先して自らの責任において適正に処理しなければならず、当然、自ら率先して“撤去”しなければならないはずです。しかし大同は「村やソフトバンク側の対応が決まり次第・・・」などと腰の引けた姿勢を見せるだけです。

 だから、法律で権限を付与されている行政がきちんと大同に引導を渡さなければなりません。当会の希望は、産業廃棄物処理法という法に則った法治国家らしい解決なのです。我々の社会は、大同・佐藤の極悪ブラック連合に支配されているのではないのです。

■前置きが長くなりましたが、この問題は当ブログにて1年半余り前に取り上げました。
○2014年9月22日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その9)榛東村ソフトバンクメガソーラー
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1403.html
○2014年9月23日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その10)榛東村白子の海ソーラーポート
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1404.html
※上記二つをまとめ再考したブログ記事が次です。
○2015年7月3日:大同有毒スラグ問題を斬る!…クローズアップ「有害スラグ」榛東村の不法投棄事件に迫る
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1654.html#readmore


当会にメールで送られてきた、ソフトバンク榛東ソーラーパークの様子。


フェンスの外も中も危険スラグがギッシリ・ザックザク。


サビ浮石だらけ、天然石は少なく危険スラグの濃度が濃い。大同様はフッ素の環境基準値越えを“危険スラグと天然石との希釈がうまくいかなかった”と言いたいのでしょうが、元々固体同士だから薄まりませんし、群馬県が廃棄物と認定しました。屁理屈はもう結構!早く撤去してください。危険スラグの砂ぼこりや水質汚染の恐怖にもう我慢ができません。


ソーラーパネルの地盤改良部分にあきたらず、進入路全域に不法投棄された危険スラグ。ソフトバンクのクリーンエネルギーの陰に住民の健康被害への恐怖問題がある、住民に我慢を強いる格好だ。いち早くメガソーラーを打ち出したソフトバンクですが環境対策スピードはどうなのか?


ソフトバンクエナジーのホームページより。右から阿久沢前村長、右から3人目の方が佐藤社長。スラグマネーはどのように使用されたのだろうか?
http://www.softbank.jp/corp/news/sbnews/sbnow/2012/20120711_01/


白子の海ソーラーポートの様子。ソフトバンクソーラーが標高1000メートルという山のはるか上にあり運送コストが多大にかかるので危険スラグの濃度が高いのに比べて、白子の海は平地部にあり運送コストに余裕があるのか?赤い天然石で希釈されている、しかし危険スラグは廃棄物なので一粒でもあれば撤去していただきたい。


白子の海ソーラーポートのパンフレット。


榛東村で作成されたパンフレットにも誇らしげに阿久沢前村長と佐藤社長が並ぶ。実は裏で危険スラグ不法投棄の成功を喜んでいたと思うとぞっとします。立派な詐欺事件ではないだろうか?左端が佐藤社長、真ん中が阿久沢前村長。スラグマネーは正しく政治献金されているのだろうか?

■この報道では「阿久沢成美前村長によると、11年12月に佐藤建設工業から村に、最小限度の費用で造成工事に協力すると申し出があった。同社は12年1~2月、榛名山麓の村所有地(旧ゴルフ場「榛名カントリークラブ」跡地)約4万9300平方メートルを平らに造成した。起伏をなくすための砕石は佐藤側が無償提供。村が支払ったのは500万円程度だったという。」とスラグ事件の経過が前村長の言葉を交え紹介されています。

 その中で「無償提供」という言葉が盛んに登場しますが、大同は佐藤にスラグをトン当たり100円で販売する一方、多額の手数料を支払っていたのです。この“逆有償取引”と呼ばれる手法で、大同・佐藤ブラック連合は、産業廃棄物処理費を隠蔽・偽装していたのですが、標高1000メートルの場所まで重いスラグを背負い上げても、「無償提供」できるのは、“逆有償取引”だからこその成せる業です。当然、佐藤は1円たりとも寄付的な行為はしていないことになるでしょう。

 通常、公共事業において「無償提供」などの行為は、不正競争防止の観点から煙たがれる事が多いのですが、阿久沢前村長の強いリーシップにより、まかり通ってしまいました。この背景として、阿久沢前村長と佐藤建設工業との関係が疑われます。

 当会には、2011年12月より前に敷地の造成工事にかかろうとしたところ、佐藤建設工業は榛東村の工事を行う資格申請を行っておらず、慌てて榛東村側がお膳立てして資格を整えたのではないか?との疑惑情報も入っています。榛東村の作成したパンフレットの阿久沢前村長と英雄扱いされている佐藤社長の関係を見るとき、政治献金などは果たして正しく行われていたのか?などと、疑惑が持ち上がってくるのです。

■さて、毎日新聞社会面に掲載された今回のスラグ報道の見出しは
有害スラグ 太陽光敷地に 強制捜査受けた業者搬入 群馬
となっており、佐藤建設工業を「強制捜査を受けた業者」と紹介しています。

 公共団体が公金を支出する事業の関連で、強制捜査を受けた業者を特別視していることがわかります。問題点を鋭く突く見出しを付けた新聞記者の意気込みが、記事を読むとひしひしと感じられます。決して奇をてらった見出しなどではなく、スラグ問題の今回を端的に表現した見出しであると高く評価できます。我々住民・市民・国民より集められた公金が、疑惑の業者に渡って良いハズはありません。

 にもかかわらず、依然として国の公共事業の現場でも、次のような光景が相変わらず繰り返されているのです。


9.11強制捜査当日もいかがわしい盛り土を搬入し続けるブラック佐藤建設工業のスラグ運搬車。


2016年2月になっても強制捜査受けた業者に盛り土を搬入させ続ける国土交通省。公金をいかがわしい業者に渡しても良いのか!

 当会は、群馬県が危険スラグを廃棄物と認定し産業廃棄物処理法違反で告発し、警察による強制捜査を受けた業者に盛り土を搬入させ続ける国土交通省に対しても、引き続き当会のブログを通じて、いかがわしい盛り土の搬入を止めるよう強く勧告し続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考情報「平成26年第3回榛東村議会定例会会議録第1号
www.vill.shinto.gunma.jp/gikai/03kaigiroku/.../H26teirei3.pdf
平成26年9月3日
○3番(小山久利君) 皆様、おはようございます。ご苦労さまでございます。
 質問に入る前に、議長、村長からもお話しございましたが、8月19、20日に広島県で発生しました豪雨による土砂災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 今回質問いたしますのは、八州高原と白子の海両発電所の建設資材についてですが、具体的には有害物質を含む建設資材が使われた心配はないか、訪れた方々はもちろん、近隣住民の健康を害するおそれのある物質が含まれた鉄鋼スラグの混入された砕石が使用されていないか、確認させていただきたいと思います。議長に許可をいただきましたので、貴重なお時間をいただきまして質問させていただきます。
 以降、自席に戻りまして質問を続けさせていただきます。
○議長(金井佐則君) 3番小山久利君。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ことし3月、第1回定例会中の全員協議会で水資源機構群馬用水管理所より調査の結果、村内の群馬用水管理道路の一部から環境基準を超える六価クロムやフッ素などの有害物質が検出されたので、路盤材を入れかえるという報告がございました。これは、舗装材料として使用された大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグから有害物質が検出されたことにより、急遽検査したことによる結果だと思います。
 これに関連して、毎日新聞の8月5日付のインターネット配信、また8月6日付の上毛新聞によりますと、鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場の有害物質を含む鉄鋼スラグが混入した砕石が八ッ場ダムの代替地整備や、生活道路の工事に使われたと報道されました。毎日新聞によれば、有害物質は環境基準の5から23倍に達し、専門家は撤去が望ましいと指摘しているそうです。ダム関連工事の関係者によると、有害物質を含む建設資材が許可なく使われたのは代替地住宅の盛り土や周辺の生活道路などで、毎日新聞では、地権者の同意を得て建設資材の砕石を採取し、環境省指定の第三者機関に鑑定を依頼しました。
 結果、有害物質フッ素が環境基準の5から23倍検出され、また環境基準の対象ではないが、植物に影響を及ぼす強アルカリ性を示したと書いてあります。
 スラグをめぐっては、大同特殊鋼の渋川工場から出た有害物質を含むスラグが、渋川市内の建設会社に販売されたときに、販売額より高額な引き取り料と見られる逆有償取引だったことが問題化しました。今回の代替地をめぐる工事にも同じ建設会社が関与しており、同社はこれまでダム関連工事十数件に参加し、大同から引き取ったスラグを天然砕石にまぜて使っていた。国交省も同様の情報から現場の砕石を採取し、スラグと見られる砕石を確認し、業者から事情を聞いていると報道されました。
 本村でもゴルフ場跡地に太陽光発電所をつくるに当たり、格安で造成工事をしていただけるということで、渋川市内の業者により平成24年1月12日から2月29日までの工事で4万9,300平方メートルの造成を終了しました。その後、平成24年4月5日から7月31日にかけて自然エネルギー施設関連安全修景整備工事として同事業者に外構工事も契約しております。そして、大雨による災害復旧工事でもこの同一業者の砕石が使われていると思います。この業者が、毎日新聞で報道された渋川市内の建設会社と同一会社であることがわかり、非常に心配しているところです。
 そこで総務課長にお尋ねいたします。
 このような報道がされたことはご存じでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村上総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 大同特殊鋼のスラグの関係については、前の課のときに群馬用水の関係についてはうちのほうもかかわりがありましたので、その関係については承知しているところです。
 大同特殊鋼の関係の県の工事の関係ですが、平成21年度以降、27工事で鉄鋼スラグを含む砕石を使用したことが確認されております。内訳では、県の森林部の工事が2工事、農政部が4工事、県土整備部は21工事でした。なお、施行に当たっては、県では品質規格証明書により安全性を確認しておりまして、現場で安全性を確認するため、環境安全品質基準の分析試験を実施しているところです。
 その結果、抽出されました6工事につきましては、全てこの基準値に適合していることが確認されております。
 以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) そこでこの一連の発電所建設に当たる工事の中で、どのくらいの量の砕石が使われたのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時22分休憩
───────────────────────────────────
午前9時23分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 私のほうからお答えさせていただきます。
 過日、議長名で設計書の情報提供の請求があり、写しを提供してある2件についてのお尋ねだと思っております。
しかしながら、造成の過程においては施工土、必要となった砕石については、無償で入れていただいたものもありますので、また外周道路についても全国議長会の視察が予定されておりまして、5月3日の集中豪雨災害箇所視察のときに、私が当業者に現地でここへ入れたらどのくらいお金がかかるんですかということで見積もりをお願いした経緯がございます。
 しかし、そのときに金額で約250万円ほどかかりますよねという見積もりをいただきまして、いろいろ精査したところ予算化できないということで、依頼をとめた経緯がございます。そして、6月末の完成時にそれを当該社長が覚えておりまして、全国の議長さん方が訪れるのに恥をかかせないという思いで、村長の意を酌んで無償で実施してくれた経緯がございます。そのような状況の中で、平成24年度、平成25年度の両年に村が発注したものについては、鉄鋼スラグは使用されておりません。
 それから、無償で提供していただいたものについては、国土交通省、県環境森林部の調査の結果、全て安全基準をクリアしているものであると報告を受けております。そのような状況の中で、村で発注したものについては、それ以上というか、量としてはちょっと把握できませんけれども、無償で入れたものもそういう状況ですので、量の確認はできないということでございます。
 ただ、面積からいいますと、外周道路のフェンス延長が約800メートルございます。それから、外周路の幅については約10メートル、それから進入路は約100メートルで道路幅は約7メートルと推定されます。厚みについては不明でございます。それから、ビジターセンター付近のものについては、造成工事は含まれておりません。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の施工については公共事業の一般的なルールからすれば、使用材料の基準は仕様書等で定められていると思います。国交省ではダム関連工事に天然砕石を使用するよう義務づけ、渋川市の建設会社から提出された材料証明書にも「天然資材」と記入されていたそうです。
 村の工事で使用材料の基準、使用材料証明書はどうなっているのか、その辺仕様書に記載されていたのか、教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 今回のうちのほうの造成工事の中では、この砕石の関係については設計書にも入っておりません。もちろん仕様書にも入っていないということでございますので、入っていないものについて証明書をとるということはしていないということです。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の手順として基準の仕様書とか、業者からの使用証明書の提出の必要がないものでよろしいんですか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 通常の工事であれば、例えば、建設課が発注する道路工事、これにつきましては、設計書はもちろん、また設計図、また仕様書等があると思います。その中で使用材料についてうたっていると思います。ただ、今回の造成工事につきましては、設計仕様の中に入っていない、ということでございますので、それをうちのほうからあえて証明書なり、そういうものを求めるということのものはないということです。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 証明書がないということで、発電所用地以外にビジターセンターと称する周辺施設でも同じく開発した面積とその使用した砕石の量はわかるものでしょうか。先ほど村長から外周道路とかの説明はあったんですけれども、ビジターセンター周辺ですね。その開発した面積と使用した砕石の量を教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) そちらのほうについても、先ほど言ったように設計図書に入っておりませんので、それの証明の関係については求めておりません。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時29分休憩
───────────────────────────────────
午前9時30分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 余りあやふやなことを言ってしまうとあれなんですけれども、先ほど言ったように設計図書に入っていないということでございますので、面積的なものはここでは言えないということでよろしいでしょうか。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 面積はわからないということで、当然入れた砕石の量もわからないということでよろしいんだと思います。こちらの砕石についても、仕様書や使用材料証明書はないということでよろしいんでしょうか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 先ほども言ったとおり、設計図書に入っていないということでございます。あくまで無償という形ですので、そういう証明書はありません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) このスラグに関しては、強アルカリ性ということで一定の植物にも反応するということで、たしかあの周りにはラベンダーを植えたはずですが、今行ってみても見当たりません。影響が疑われるとすれば、この場所は榛東の上位部でもあり、環境や水質にも影響するところです。
 渋川市でも市内の11カ所で検査を実施し、環境基準を超えるフッ素などを検出したとしていますが、榛東村でも検査を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) ラベンダーの話からさせていただきます。
ラベンダーは、もともと上記の建設会社からご寄附をいただいたものであります。そして、現地の冬場での囲いの寒冷に対しての管理が不十分であったことと、それから管理上のミス、というのは、草刈り等で刈り取ってしまったところがあります。そして、村で予算化して購入した大鉢のものはちゃんと生育しております。これは確認をしております。それから、もしということで答えさせていただくのはどうかと思うんですけれども、質問でありますので答えさせていただきます。調査をするのであれば、全村の建設箇所に該当するのではないかというふうに思っております。しかしながら、渋川市で既に実施していますが、その中で数値に異常のあった箇所も当時の環境基準に合っており、その環境基準等が変更になった平成22年度以降のものは全く異常数値を示していないことが公表されております。必要となるのは、平成21年度以前である本件のお尋ねの箇所については調査の必要はないというふうに考えております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 調査の必要がないということで回答をいただきました。
 次に、白子の海のソーラーポートについてお聞きします。
 この事業も自主財源の確保ということで農業用水維持管理基金から2億円を取り崩し、シャープとの随意契約で工事が行われたと記憶しています。この工事にもやはり渋川市内の建設会社が関係したと記憶しております。この工事においても砕石が使われていると思うんですが、品質を明記した仕様書等があるのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) この現場につきましても、先ほど言ったとおり同様でございまして、設計図書等に入っておりませんので、その辺の証明はございません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ここもないとすると、どの品質の砕石をどのくらい入れたというのも全くわからないでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 先ほどから申し上げておりますように、その骨材については、今問題になっているのは21年度の前の骨材がこうだああだというお話であって、今ご指摘のものは24年、25年にまたがった工事で採用させていただいたものでございます。これには全くそういったものの疑念はないという報告を受けております。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 渋川市の建設会社社長は、毎日新聞社の取材に対し、スラグが誤ったことはあるかもしれないが、故意に入れたことはない。仮に出てきたとしても混入がわずかであれば、有害物質の影響は低いから障害はないと説明したそうです。
 しかし、鑑定結果では、環境基準の5から23倍という数値が検出されています。誤ってスラグが混入したことがあるかもしれないと発言していることがあるわけです。また、同社の砕石が使われた可能性も高いわけですから、やはりこれは検査する必要があると思いますが、どうでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 社長がどういうふうにおっしゃったかわかりませんけれども、先ほどから申し上げておりますように、疑問を持たれている骨材については、21年度前のものについてもそこの当時はクリアしていたと。22年度からその基準が違ってきたというものであって、村で発注しております24年、25年の骨材については、ないというふうに私は思っております。
 それから、先ほど課長のほうからも話されましたように、群馬県では平成21年以降、27工事で大同特殊鋼の鋼材スラグを含む砕石を使用した箇所を確認した中で分析結果をしたところ、基準以内であるという報告を受けておりますので、またインターネットでも出ておりますので、そのことを私たちは信じて、ないというふうに思っております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 白子さんも非常に協力的に快く土地を貸していただき、また榛東村でも数少ない食品を扱う大手の企業ですから、この先も友好な関係を保つという観点からもぜひ検査をしていただき、公表していただくことで安心できると思います。
 次に、八州高原の榛東ソーラーパークの第2の目的であります観光の拠点ということで、ことし桜の苗木を植えました。ふだんゲートで閉ざされているこの周辺に今後も投資をして観光開発をしていくのか、お聞かせください。
*****以下略*****
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大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その4

2016-02-23 23:23:00 | スラグ不法投棄問題
「やはり渋川市は暗黒に支配されているらしい」の巻
■まずはこの問題についてこれまでの経緯を復習しましょう。下の青いURLをクリックしてください↓↓↓
○2016年2月6日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1884.html
○2016年2月11日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その2<PTAの皆さん、立ち上がりませんか?子ども達の健康を守りましょう!>↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1890.html
○2016年2月16日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その3<大同様は土壌が汚染されている場合のみ、金を出すらしい」の巻>
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1897.html

■渋川市はスラグ対策処理費を盛り込んだ補正予算案を賛成多数で可決しました。しかしその対策内容は撤去など無く、アスファルト被覆とこの期に及んでも土壌汚染調査を撤去に先行して行うという住民の健康被害など度外視した悪魔の所業予算となっています。

 さて、このたび、市民オンブズマン群馬の渋川会員のもとに新聞折込チラシの形で日本共産党渋川市議団ニュースが配られてきました。そのチラシを見ると、渋川市議会・臨時議会の内容が掲載されています。当会は、この政党を含め、特定の政党とは政治的に無関係ですが、このチラシの内容は参考になりそうです。どんなことが書かれているのか、見ていきましょう。


yasccjx1.pdf

■渋川市ホームページで渋川市議会・議員名簿を確認してみました。
http://www.city.shibukawa.lg.jp/gikai/gikai/p002561.html

*****議員名簿*****
議席番号  氏名  ふりがな     党派   住所      電話番号
1    池田 祐輔 いけだ ゆうすけ  無所属 半田489番地7 0279-30-3010
2    山内 崇仁 やまうち たかひと 無所属 祖母島1049   0279-30-2317
3    細谷 浩  ほそや ひろし   無所属 有馬2543番地2 0279-24-5155
4    星野 安久 ほしの やすひさ  無所属 北橘町小室781番地1 0279-52-3266
5    山崎 正男 やまざき まさお  無所属 祖母島1469番地1 0279-24-6001
6    田邊 寛治 たなべ かんじ   無所属 渋川(上ノ町)2351番地1 0279-23-1617 会社電話番号0279-22-0507
7    今井 五郎 いまい ごろう   無所属 北橘町分郷八崎387番地2 0279-24-2416
8    安カ川信之 やすかがわ のぶゆき公明党 渋川(辰巳町)1819番地32 0279-23-0669
9    今成 信司 いまなり しんじ  無所属 渋川(元町)475番地1 0279-22-0840 会社電話番号0279-25-1888
10   丸山 正三 まるやま まさみ  無所属 赤城町津久田乙3984 0279-56-2480
11   篠田 徳壽 しのだ とくじゅ  無所属 行幸田70番地8 0279-23-0683 会社電話番号0279-25-2000
12   平方 嗣世 ひらかた つぐよ  無所属 小野子1953  0279-59-2600
13   中澤 広行 なかざわ ひろゆき 無所属 伊香保町伊香保525番地7 0279-72-3864
14   山崎 雄平 やまざき ゆうへい 無所属 北牧441 0279-53-3592
15   入内島英明 いりうちじま ひであき 無所属 半田819番地2 0279-24-3081
16   加藤 幸子 かとう さちこ   日本共産党 有馬1626番地9 0279-23-5344 事務所電話番号0279-22-0511
17   茂木 弘伸 もぎ ひろのぶ   無所属 石原2382 0279-23-3530 会社電話番号0279-25-1154
18   須田 勝  すだ まさる     無所属 赤城町津久田178番地33 0279-56-8806
19   南雲 鋭一 なぐも えいいち   無所属 北橘町八崎769 0279-24-3226 事務所23-6207
20   望月 昭治 もちづき しょうじ 無所属 赤城町勝保沢750 0279-56-5741
会社56-5768
21   角田 喜和 つのだ よしかず 日本共産党 赤城町津久田201番地12 0279-56-8527 事務所電話番号0279-22-0511
22   石倉 一夫 いしくら かずお 無所属 上白井3317 0279-53-2490

 以上のように、22名の議員の方々が名簿に名を連ねています。

■日本共産党渋川市議団ニュースを見ると、次の記述があります。



 このように、「表決では、市民の安全を守るためには予算は舗装するのではなく、産業廃棄物として撤去費用にすべきと主張し、須田勝、角田喜和、加藤幸子の3議員が反対しました」と記載されています。

 反対者の、なんと少ないことでしょう。反対した3議員以外の議員らは、危険スラグの有毒性・膨張による破壊性や、危険スラグが群馬県により廃棄物に認定されたことについて、きちんと理解しているのでしょうか。

 こうして、渋川市のスラグ対策・第1弾は“撤去なし”に決まってしまいました。危険スラグが不法投棄された現場の近隣住民は、スラグの砂ホコリをこれから先も吸い込まなくてはならなくなってしまいました。渋川市議会には、住民の健康被害について真剣に考えている人は少ないようです。

■こうした渋川市議会の中にあって、日本共産党市議団の角田喜和・議員は早くからスラグ問題に取り組み始めた第一人者として知られています。もう少しチラシの内容を読んでみましょう。

臨時議会開催 スラグ処理費に2552万円


 この中で、「②スラグを使用した市道・公園の土壌調査費と4つの小中学校の駐車場、市民体育館駐車場の表面を覆う(砂利3cm・アスファルト4cm)舗装工事および土壌などの計9個所2552万円の補正予算です。基準値を超える箇所は36個所が残り、今後処理を進めるとしています。これで市民の安全が守れるのでしょうか」という記述があります。

 やはり撤去などはぜず、蓋をするまたは土壌汚染調査をする内容となっているようです。土壌汚染調査は通常撤去した後に行うものです、わざわざ金をかけてボーリング調査するのは、“土壌汚染されていなければ撤去しない”という、結論ありきの予算であることが疑われます。調査結果は大同特殊鋼の好みに応じて希釈・調整されてしまうことでしょう。

■チラシの記述は、さらに続きます。



 これを読むと 「今回の補正予算では、古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の4校の駐車場舗装工事費1019万1千円が一般財源(市民の税金)から支出されます。学校駐車場のスラグの分析結果は、基準値よりも低いので大同特殊鋼の基本協定の範囲外として一般会計から支出するとの説明です。なお、大同特殊鋼から2千万円の寄付の申し出があることも報告されました。」とあります。

 産業廃棄物処理法では、「事業者の責務」について次のとおりを定めています。
 (事業者の責務)
第三条  事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。

■群馬県は、大同特殊鋼から排出された危険スラグを産業廃棄物に認定しました。大同特殊鋼はその事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければなりません。

 無許可で天然石に混合して群馬県内に広く不法投棄された危険スラグは、適正に処理されているとは言えません。大同特殊鋼は自らの責任において危険スラグを過去に遡って撤去しなければならないのです。また、群馬県や渋川市は大同特殊鋼に撤去するよう指導監督しなければならないのです。指導に従わないのであれば、行政として躊躇することなく措置命令を出していく立場であるのです。

 今回の渋川市補正予算は、大同特殊鋼に負担を求めず市民の血税で蓋をする予算となっています。不法投棄された産業廃棄物の対策が、なぜ市民の納めた血税で行わなければならないのでしょうか?

 不法投棄をしておきながら、大同特殊鋼は、「2千万円の寄付をする」旨、申し出をしているという話も聞こえてきますが、不法投棄者の分際で、何を偉そうに寄付ができるのでしょうか?「武士の情けで寄付をしてやる。ありがたく思え」などと、時代劇さながらの悪代官様にでもなったつもりなのでしょうか?

 一方、渋川市には不法投棄から市民を守る責務があります。群馬県に撤去の措置命令を出させるように積極的に協議を行ったり、市独自の条例を制定し大同の負担で撤去が円滑に進められるようにしたり、すべきです。大同が申し入れているとされる「寄付」というのは、気が変わって実行されなくなった場合においても、誰も何の文句も言えません。

 このことについて、チラシにも次の表現があります。



 このように市議団ニュースでは 「補正予算の根本には産業廃棄物を不法に提供した大同特殊鋼の責任を正面からたださない市の姿勢があり、『基準値以下であるにも関わらず、大同特殊鋼の善意で工事ができる』と言わんばかりです。」として、「大同特殊鋼の責任を正面からたださない市の姿勢」という記述で、大同様ご機嫌お伺い主義を批判しつつ、締めくくっています。

 このチラシから、
「渋川市では、住民は大同特殊鋼様の善意で生きていくことができるのだ!」
「大同特殊鋼に逆らう者は人間ではない!」
「大人も子どもも、虫けらのようにスラグの毒に苦しんだって構わない!」

というふうな、渋川市民が暗黒に支配されている悲痛な現況が伝わってきます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
コメント (1)
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