市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その3

2015-10-29 23:59:00 | スラグ不法投棄問題
■本日10月28日の上毛新聞に「産業廃棄物の疑いを否定」という、ちょっと変わったタイトルの記事が掲載されました。渋川市のことですからスラグ問題なのでしょうか?見ていきましょう。

**********2015年10月29日上毛新聞
2015n1029v.pdf
産業廃棄物の疑いを否定
渋川市、北橘運動場工事で

 渋川市は28日の定例会見で、建設中の北橘運動場(北橘町)造成工事に関し、産業廃棄物とみられる大量のコンクリート片が出たとの一部報道を否定し「見つかったのは石で、造成に伴い持ち込まれたもの」との見解を示した。
 ただ市の聞き取りに対し、業者は本来周辺の土砂で造成すべき所を、量が不足したため市と協議を行わずに外部の土砂で施工したなどと説明。市は工事が不適切だったとして、石を搬出した上で造成工事をやり直すよう業者に指示する。来年9月の完成工事予定時期は変わらないとしている。29日に議会に対して説明する。
**********

■この北橘運動場における擁壁崩壊災害については、以前、スラグの不法投棄ではないか、として当会でも注目し、調査検討を行いました。その結果、どうやらコンクリートの不法投棄の疑惑であることが分かりました。こちらを参照してください↓
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html#readmore

 前述の上毛新聞記事では「産業廃棄物の疑いを否定」と題しているので、不法投棄を否定したいという渋川市の思惑が感じられますが、この報道のポイントを整理してみましょう。

①渋川市は定例会見で北橘運動場のコンクリート不法投棄疑惑を「見つかったのは石で、造成に伴い持ち込まれた」との見解を示し、産業廃棄物ではないと朝日新聞の報道を否定したこと。

②この工事を施工した業者は、市と協議を行わず外部から土砂を運び入れたこと。


◆ポイント①について

 建設中の北橘運動場造成工事に関し、産業廃棄物とみられる大量のコンクリート片が発見されたとの10月10日付の朝日新聞の報道を、渋川市は全面否定し、「見つかったのは石」との独自の見解を示しています。ここでまず問題となるのは、例え「石」であろうと、不要になったものを廃棄すれば、がれき類という分類の産業廃棄物となることがあるのです。「造成に伴い持ち込まれた」のですから、処分に困り投棄された可能性もあり、その場合には産業廃棄物にあたります。この点、渋川市の産業廃棄物に対する認識は甘すぎます。ですからブラック佐藤建設工業などに侮られ、市内のあちこちに有害スラグを不法投棄されてしまったのです。

 全国紙である朝日新聞が、不法投棄されたものが石ではなくコンクリートであることについて、憶測や思い込みで記事を書くでしょうか?基本的な取材のルールとして、そこには風評にたよらず、記者自身の目で確かめ、更に要所となる情報源のところへ取材をして、やっと記事として仕上がるのではないでしょうか?この問題でいえば、記者は市職員に事情を取材し、「見つかったのはコンクリート」であることを確認したうえで、報道しているのが通常の取材ルールのハズです。

 本日の上毛新聞の報道をみて、疑問に思った渋川市民のかたが、当会に写真と情報を投稿してくださいました。さっそく見ていきましょう。この場を借りて、情報提供に対し、厚く御礼申し上げます。なお、当会ではメールにて情報を受け付けています。このブログの左下に「メッセージBOX」として、メール受付がありますので、コメントを寄せていただければ、ご案内メールを差し上げます。


サイズが1メートルを超えるコンクリート状のものが写真に写っています。20個以上掘り出され、今も現場で見ることができるそうです。ブルーシートに覆われているのが、梅雨時期に円弧滑りを起こしたコンクリートブロックだそうです。


そのうちの一つをアップで撮影した写真です。赤紫色に写っているのはアルカリに反応する試薬をかけたところ、見事に反応し、たちどころに赤く変色した箇所だそうです。コンクリートに間違いありません。試薬をかけなくたって、誰が見てもコンクリート片に見えるのではないのでしょうか?


この写真は、市職員による調査時にたまたま撮影された一枚だそうです。1メートルくらい掘り下げたところからコンクリート片が発見された様子がよく見えます。青い鞄をもった男性の足元がコンクリート片の一部です。またあちこちコンクリート片が散乱している様子も見えます。市職員もこうして実地で見ているのに、なぜ「石」だと強引に決めつけて、幕引きを図ろうとするのでしょうか?

◆ポイント②について

 上毛新聞の記事によれば、渋川市の聞き取りに対し、建設業者は本来現場のなかの土砂を掘削・移動し造成工事を行うところを、量が不足したため、市と協議を行わず外部の土砂で施工したなどと説明した、と報道されています。

 一方、朝日新聞の記事は「計画では、敷地外から土を持ち込むことはなく、傾斜地の高い場所の土を低い場所に移し替える工事だったといい、工事を請け負った建設会社は市の調べに、『なぜコンクリート片が混入したのかはわからない』と話しているという。」と報道しています。“傾斜地の高い場所の土を低い場所に移し替える工事”で、もし土砂の量が足りなった場合は、市と協議して必要量を市の予算で施工すればよいのです。

 市と協議をせずに、請負業者が外部の土砂を持ち込むことをしたのは、そこに何か別な疑惑が隠されているのではないでしょうか?コンクリートの不法投棄疑惑だけでなく、良質な土砂の横流し・不法売却が隠されているように思えてなりません。

※補足情報:この盛り土は高さ3メートルほどあるそうです。コンクリート片は1メートル掘削したところから発見されたそうなので「造成に伴い持ち込まれたもの」と判断されたそうです。

■今回報道された事件は、有害スラグ問題ではなさそうですが、スラグ問題の発端の舞台となった渋川市ならではの象徴的な事件といえます。

 10月28日付の上毛新聞の記事の結びも、10月10日付の朝日新聞記事の結びと同じく「議会に対して説明する」となっています。強引に議会において多数決で押し切ってしまおうと画策している渋川市の思惑が、このように報じられているのです。犯罪性のある事案であっても、渋川市では多数決で幕引きすればいいや、と考えていることがうかがえるのです。

■それにしても呆れ果てるのは、写真越しに誰が見ても、土木に不慣れな記者であっても、「コンクリート片」と見なせるモノを、渋川市は、強引に「石」だとする見解を定例会見で示しました。これは渋川市が、“見解の相違”として問題解決を図ろうとしている姿勢の表れだと思われます。

 記者が慎重に取材を重ね、捨てられていた物体をコンクリートだと報道したのに、渋川市が、見解の相違でケリを付けようとするとは、何とも愚かな思考です。当会に写真を提供していただいた市民のように、試薬でコンクリートかどうかを確認するという姿勢が基本です。渋川市は、誰もが納得する方法を用いて、捨てられていた物質が何であるのかをきちんと証明するなどして、投棄された物体の材質の根拠を示して、問題の解決を図るという姿勢を市民に示さなければなりません。

■今回の事案は不法投棄問題です。脱税問題などではないのですから、“見解の相違”は筋違いです。なぜこのような愚かな解決方しか思い浮かばないのでしょうか?

 渋川市は、市民の安全・健康よりも、高額納税者の立場を守ろうとばかり考えているのではないでしょうか?今回は建設業者のための取り計らいですが、究極は高額納税者・大同特殊鋼様の御為の取り計らい、という市行政の体質が透けて見えます。「大同様のご機嫌おうかがい主義」に基づいて、市の公有地を、有害スラグの不法投棄場所として、何のためらいもなく提供してしまう渋川市の体質が、今回の事件の下地にあるのです。

 ここでまた、声高に叫んでみたいと思います。

「ここが変だよ、渋川市!」

【市民オンブズマン群馬・大同スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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大同スラグ問題を斬る!・・・更に更に更に、そして更に崩壊が進む上武国道(その1)

2015-10-29 00:51:00 | スラグ不法投棄問題
■上武国道の北の起点ともいうべき前橋渋川バイパスの半田信号付近は、以前スラグの利活用に長けた池原工業が施工した半田その4改良において、補強土壁がオーバーハングしていたり、茶色い錆びた雨水が大量に噴出していたりする様子をお伝えしました。上武国道の崩壊の模様は次のブログをご覧ください。
○2015年1月25日:大同有毒スラグ問題を斬る!…とうとう始まった上武国道の崩壊!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1516.html
○2015年2月16日:大同有毒スラグ問題を斬る!…更に破壊が進む上武国道
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1532.html
○2015年3月2日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・更に、更に崩壊が進んでいる上武国道
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1545.html
○2015年3月25日:大同有害スラグ問題を斬る!…不法投棄実行犯を刑事告発せよ!「追及第5弾」更に更に更に崩壊進む上武国道
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1567.html

 今回、その反対側にも、崩壊が進む様子が発見されました。当会の誇るリットン調査団のレポートをご覧ください。場所はこちらです。↓
<script type="'text/javascript'" charset="'UTF-8'" src="'http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?zoom=18&lat=36.466401122353865&lon=139.0281336556221&cond=&pluginid=place&z=15&mode=map&active=true&layer=place&home=on&hlat=36.46481466323855&hlon=139.02957864539113&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3&datum=wgs&width=480&height=360&device=pc&isleft='"></script>
 衛星写真はこちらです。↓
<script type="'text/javascript'" charset="'UTF-8'" src="'http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?zoom=18&lat=36.464915190237136&lon=139.02950602285915&cond=&pluginid=place&z=20&mode=photo&active=true&layer=place&home=on&hlat=36.46480501433628&hlon=139.02953485416904&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3&datum=wgs&width=480&height=360&device=pc&isleft='"></script>

*****リットン調査団の実況報告*****
 リットン調査団集合(^^)/
 久しぶりに前橋渋川バイパスの起点、半田信号を調査してみましょう。


半田信号に到着です。この信号の右側にオーバーハングしていたり、茶色のサビ水を流していたりすることで有名な、補強土壁があります。


渋川市半田の住民の皆様のため、このように広い歩道が設置されています。


あれぇ~?何やらアスファルトの中から、逞しく雑草が生えています。また、全体に雨水の流れた跡が膨らみをさけるように地表に付いています。


おっと、その横に、上武国道・鳥取信号付近などにも見られた、小噴火型隆起亀裂を発見!この隆起は見事ですね。プックリ、いっちゃってます。


その時、“お~~い、こっちに来てみろ~。ヒビ割れだらけだぞ~”の声が上がるので、目をそちらに移すと、なんと、その先は亀裂だらけではないか!


その先も亀裂が続きます。ちょっと写真では表せませんが、全体にフワフワ、凸凹しています。


亀裂をアップでこうして見てみると、名古屋の水道工事でスラグが使われ、何か所も道路に亀裂が入った様子と非常によく似ています。典型的な、スラグの隆起を原因とする亀裂です。

◇名古屋の水道工事の様子はこちらを参照ください。↓
○2014年11月22日:名古屋で発生した水道管埋戻し材にスラグが混入し舗装が破損した事件に見られる役所の事なかれ主義
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1468.html
**********

■ご覧いただけたように、国土交通省が計画を進める上武国道は、既にこのようにヒビだらけ、隆起現象だらけの有様です。

 佐藤建設工業は、その販売するすべての路盤材に、有害スラグをぞんざい(=いい加減)に混入させています。

 レポートにあったヒビは、路盤材に混入された有害スラグの膨張による隆起現象が原因です。どうやら半田地区は、地理的に大同特殊鋼渋川工場に近いため、工場から直接現場にスラグ運搬車で不法投棄し、加えて現場混合を“おろそか”にしたため、スラグ濃度が特に濃くなっているところがあるようです。

■今回レポートした歩道の崩壊現象は、路盤材が原因です。

 にもかかわらず、崩壊の原因者であるブラック佐藤建設工業に責任を取らせることなく、国土交通省は未だに前橋市田口町等の上武国道の工事現場で、ブラック佐藤に盛り土を納入させ続けています。

 これは明らかに不自然です。国土交通省と佐藤建設工業との間には癒着が疑われても仕方がありません。そこには、近隣住民の健康被害に対する配慮などは、全く見られません。

 当会は、無責任な国土交通省から“きれいな群馬ちゃん”や“安全な群馬ちゃん”を取り戻すため、微力ながら粘り強く活動を続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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大同スラグ問題を斬る!・・・10.27毎日新聞記事が指摘する渋川市の大同シンドローム体質

2015-10-28 06:38:00 | スラグ不法投棄問題
■連日スラグ報道が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか? ブラック佐藤建設工業のスラグ運搬車が9.11強制捜査の後も、何事も無かったかのように走りまわっていますが、スラグ報道の方は更にヒートアップしています。昨日も毎日新聞が渋川市のスラグ対応について報道していますので、見ていきましょう。

**********毎日新聞 2015年10月27日 地方版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151027ddlk10040024000c.html
鉄鋼スラグ問題:大同特殊鋼に対策費を請求へ 渋川市が方針転換 /群馬
 大同特殊鋼渋川工場から有害物質を含む鉄鋼スラグが排出された問題で、渋川市は市発注工事に使われたスラグの対策費を大同側に請求する方針を固めた。阿久津貞司市長は毎日新聞の取材に「市民感情を考えれば応分の負担を求めざるを得ない」と説明した。
 県によると、渋川市が施工した工事の72カ所でスラグ使用が確認されており、フッ素などが環境基準を超えたのは49カ所。国、県、市による連絡会議は11月にも第3回会合を開き、今後の方針を議論する。スラグの処理方法としては撤去のほか、盛り土やアスファルトで覆う方法が想定されている。
 渋川市では約2年前に問題が表面化。公共施設の駐車場や公園でもスラグ使用が判明し、立ち入りが規制された。スラグがむき出しの現場も30カ所以上あり、健康への悪影響が懸念されてきた。
 市議会は今年6月、措置計画の早期策定を市に求める決議を賛成多数で可決。市の担当者は「国や県との連絡会議で示された対応を取る」と繰り返したが、国土交通省は4月、大同に対策費用を全額負担させる方針を明らかにしている。国交省は既に八ッ場ダムの移転代替地や国道17号の一部でスラグ撤去に着手。前橋市も大同に撤去費用を出すよう求め、協議を重ねている。
 渋川市は問題発覚直後に「大同側に対策費を請求しない」との方針を表明して市民に行政訴訟を起こされ、大同側が任意で撤去費用を市に支払ったこともあった。県警は9月、廃棄物処理法違反容疑で大同特殊鋼の本社や工場を家宅捜索し、強制捜査に乗り出している。県がスラグを「廃棄物」とみなし刑事告発したことで、渋川市は方針転換を余儀なくされた形だ。
【高橋努、尾崎修二】
**********

■今回も、この報道記事のポイントを整理してみましょう。

①阿久津貞司市長は毎日新聞の取材に「市民感情を考えれば応分の負担を求めざるを得ない」と県がスラグを廃棄物と判定したことを契機に方向転換し、スラグ対策費用を大同側に求める理由を説明したこと。

②渋川市では2年前から問題が表面化し、健康への悪影響が懸念されてきたこと。

③今年6月、渋川市議会の早期措置計画策定の決議に、市は不誠実な対応をしてきたこと。


◆ポイント①について

 この報道では、「渋川市は問題発覚直後に『大同側に対策費を請求しない』との方針を表明して市民に行政訴訟を起こされ、大同側が任意で撤去費用を市に支払ったこともあった。」と、住民訴訟にも触れています。渋川市の及び腰の体たらくを見かねて、市民が行政訴訟まで起こし実質的に勝訴しているのですから、これが市民感情というものではないでしょうか?
 この時渋川市は、この市民感情を“戦い”ました。市民からの行政訴訟に対して応訴したのです。結果は、スラグ撤去に要した費用を原因者の大同特殊鋼が負担することが提訴後、渋川市と大同との間で取り決められたため、前橋地裁の裁判長は、「訴えの理由がない」として原告住民の請求を棄却しました。結果的には、住民訴訟の提起が引き金となって、大同側が撤去費用の負担を渋川市に申し出たので、住民側の目的は達成されたのですが、裁判上は「敗訴」とされています。
○2015年2月3日:行政の腐敗・怠慢を監視するどころか増長させる前橋地裁・原道子裁判長の仰天判決!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1522.html#readmore
 こうした経緯を顧みることなく、渋川市はこの期に及んで「市民感情を考えれば応分の負担を求めざるを得ない」などと良く言えたものです。渋川市民としては、“住民感情など関係ない。あくまでも大同様の御為に戦いたい”というのが渋川市の本音ではないか、という不審感がぬぐいきれないでしょう。
 「スラグ対策費用を大同側に求める」ようですが、どのような対策になるのか予断を許しません、なぜなら“大同様の御為、大同様の立場に立った、大同様ご機嫌おうかがい主義に基づいて、スラグ対策を画策しているのではないか?”と疑われるからです。事実、上記の記事においても「スラグの処理方法としては撤去のほか、盛り土やアスファルトで覆う方法が想定されている」として、安易な、“臭いものに蓋”的な対応策も視野に入れているからです。
 まずは、速やかな撤去を今か今かと待ち望んでいる現場の一例です。


渋川市立古巻小学校の裏門の様子。


アスファルトにまじってサビ浮石が発見されています。有害スラグに間違いありません。住民感情の怒りは頂点を通り越しています。今すぐ、渋川市お得意の緊急性随意契約で有害スラグを袋詰めして撤去し、大同様の庭に仮置きしていただくよう、お願いします。お役人様は住民感情がお分かりなのですから、当然そうしますよね。

◆ポイント②について

 毎日新聞の記事では、「渋川市では2年前から問題が表面化し健康への悪影響が懸念・・・」とだけ報道しています。「直ちに健康に影響をあたえるものではない」とする渋川市の対応に呆れ果てて、渋川市民に精神的苦痛を与えぬよう配慮しています。「直ちに・・」などといい加減な対応は迷惑千万、そこに暮らす市民にとって苦痛以外の何物でもありません。さすが全国紙と感心いたします。

◆ポイント③について

 市民の代表である市会議員からなる渋川市議会が、今年6月、スラグ撤去の措置計画の早期策定を市に求める決議を、賛成多数で可決しています。しかし、市の担当者は、「国や県との連絡会議で示された対応を取る」と繰り返すだけで、何もしませんでした。
 毎日新聞は、「国土交通省は4月、大同に対策費用を全額負担させる方針を明らかにしている。」、また、「国交省は既に八ッ場ダムの移転代替地や国道17号の一部でスラグ撤去に着手。前橋市も大同に撤去費用を出すよう求め、協議を重ねている。」と、国や前橋市は積極的に対策に向けて動き出しているのに、渋川市は「国や県」の対応待ち、として、口から出まかせで住民を欺き、何の対策も取っていない渋川市の対応を、きちんと指摘しています。
 誰も目から見ても、渋川市の対応は「大同様ご機嫌おうかがい主義」にもとづく、誰もが呆れる対応です。上記の報道記事は、それを簡潔に表していると言えます。

■住民感情の結晶、スラグ住民訴訟についてはこちらをご参照ください
○2014年11月18日:大同有毒スラグ問題を斬る!…オンブズマン提訴で分かった渋川市の超法規的対応と大同特殊鋼との癒着
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1463.html

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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オンブズマンの公開質問状に対して期限日までに回答してこない姫こと元経産相

2015-10-28 00:06:00 | 政治とカネ
■当会では先週の10月20日火曜日の午後3時から渋川市内で開催された姫の後援会主催の説明集会に傍聴参加しようとしましたが、残念ながら入り口で拒否されたため、持参した公開質問状を姫に手渡すように後援会関係者に要請しました。しかし、これも拒否されて、高崎市内にある姫の後援会事務所宛に郵送するよう指示されました。そこで、同日午後7時ごろ、前橋市の中央郵便局から公開質問状を郵送しました。公開質問状には回答期限を10月27日(火)FAXにて必着と明記しておきました。そこで、昨晩ずっと事務局で待機しておりましたが、現時点で姫からの回答はまだ到来しておりません。念のため、事務所がオープンする時間まで様子を見ることにしています。
※2015年10月20日:自らの言葉による説明責任の場となる「姫」の説明会で後援会がオンブズマンの傍聴参加を拒否
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1764.html
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】





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政治資金不正会計に揺れる姫の後援会活動に出席した理由と根拠について県議会議長に公開質問状

2015-10-27 06:49:00 | 政治とカネ
■市民オンブズマン群馬では、10月20日午後、渋川市内で開催された「小渕優子後援会幹部役員県議団合同会議」に自民党の県議団として、群馬県議会議長の岩井均県議(安中市区選出)をはじめ、南波和憲県議(吾妻郡区)、高橋正県議(北群馬郡区)、大手浩之県議(富岡市区)。織田沢俊幸県議(甘楽郡区)らの参加があったようです。いくら姫の選挙区内にある地域で選出された自民党所属議員とはいえ、群馬県議会は現在、9月14日(月)から12月15日(火)までの93日間の会期中です。しかも岩井議長は、運転手付きの専用車で会場に乗り入れていました。この様子を見ていて違和感を覚えた当会は、どのような経緯と背景で、群馬県議会議長らが小渕優子後援会のイベントに参加したのかを調べることにし、次の公開質問状を10月26日に県議会議長宛に提出しました。


**********
                    2015年10月26日
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
群馬県議会議長 岩井 均 様
                    市民オンブズマン群馬
                     代表 小川 賢
          公 開 質 問 状
 拝啓、貴殿ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
 当会は、群馬県において、行政を外部から監視し、行政による税金の無駄遣いや関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
 さて貴殿は、先日10月20日(火)午後3時から、渋川市内の結婚式場で開催された「小渕優子後援会幹部役員県議団合同会議」(以下「後援会会議」という)と称する後援会行事に、議会事務局の職員の運転で公用車を使用して参加されましたが、このことについて当会として確認しておく必要があります。
つきましては、第3回定例会の会期中、ご多忙中、誠に僭越ではありますが、次の質問をお許しください。

1.後援会会議に参加の目的、立場について

質問1-1
 後援会会議は後援会幹部役員と県議団の合同会議とされています。この会議に、貴殿の他にも、地元県議会議員として南波和憲氏が参加していたようですが、参加した全ての県会議員の氏名をご教示ください。

質問1-2
 そのうち、いわゆる県有車をつかって参加した県会議員は、貴殿を含めて他にどなたがいたでしょうか。全員の氏名をご教示ください。

質問1-3
 県議会議長である貴殿はこの後援会会議に、どのような立場で参加したのでしょうか。また、他の県会議員は、どのような立場で参加しましたか。

質問1-4
 平成27年第3回定例会は9月14日(月)から12月15日(火)までの93日間の会期となっております。議事予定表によれば、10月20日(火)は「調整日」となっていました。この「調整日」とは、どのような意味でしょうか?分かりやすくご教示ください。

質問1-5
 「調整日」の意味に照らして、第3回定例会の会期中、平日に政党活動をされた理由や目的について、分かりやすくご教示ください。

2.使用した自動車について

質問2-1
 10月20日午後に貴殿が乗車した自動車は群馬県有自動車だと思われますが、正式な呼び方をご教示ください。たとえば、「集中管理車」なのか、「専用自動車」なのか、ないしは「事業用自動車」なのか、または「現地用自動車」なのか、それとも「所長車」なのでしょうか。あるいは「運転手付き公用車」、それとも、それ以外であればどういう呼称なのでしょうか。

質問2-2
 貴殿が乗車した自動車は、どのような自動車管理規則あるいは規程等に基づいて、運用、管理をされているのでしょうか。

質問2-3
 それらの規則あるいは規程等は、群馬県議会のホームページから誰でも検索可能ですか。

質問2-4
 貴殿が乗車した自動車の管理者は、誰でしょうか。

質問2-5
 また、貴殿が乗車した自動車の安全運転管理者と副安全運転管理者は誰でしょうか。

質問2-6
 貴殿が乗車した自動車の鍵は誰から受け取ったものでしょうか?

質問2-7
 貴殿が乗車して渋川市内の後援会会議の会場等を往復した際の、自動車の運転手は、どの職場、職員の職員だったのでしょうか。

質問2-8
 この自動車の使用承認の申請理由はどのような内容でしたか。

質問2-9
 この使用承認申請は誰に対して提出したのですか。

質問2-10
 この自動車の運行を終えた時に、運転報告は誰が、誰に対して、どのような形で行ないましたか。

なお、貴殿のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時に当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成27年10月30 日(金)限り、下記にFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。

          記
市民オンブズマン群馬  事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話027-224-8567  FAX027-224-6624
                     敬具
**********

■当会は、こうした公務そっちのけの政党活動参加が、果たしてルールに則っているのかどうか、きちんと確認しておくことは決して無駄ではないと考えております。県議会議長からの回答が注目されます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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