市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

岡田市長の選挙戦略・・・旧安中高校跡地にハコモノで土建業界へアメ玉作戦

2009-11-29 03:06:00 | 安中市長選挙
■来年4月の安中市長選に向けて、着々と準備に勤しむ岡田義弘市長ですが、平成9月27日に、岡田市長が市内全域に新聞折込をした「後援会報No.145号」で、<いま都市政策を 文化・創造性という視点に立つ!!><文芸の振興で将来に希望の街へ!!>などと華々しくスローガンを掲げ、「芸術文化を核とした創造都市政策を掲げる新生安中においても、歴史的建造物を“まちかど美術館、まちかど博物館、まちかど交流ふれあい館”といった文化政策には熱心に取り組んでいるところです・・・」と謳っています。

 ここで岡田市長の言っている芸術文化政策とは、旧安中高校の跡地に、「市民ギャラリー」「美術館」「図書館」「文書館」「情報交流館」の5つの建物(=ハコモノ)を建てることを指していると思われます。

 驚くべきことは、岡田市政が、このハコモノ計画を、来年4月の安中市長選挙までに、一定の道筋を付けるべく、猛スピードで手続きを進めていることです。


■安中高校は、大正10年(1921年)に碓氷高校女学校として創設され、1万5,700人余りの卒業生を送り出した由緒ある地元の学び舎でしたが、安中総合学園高校の開設に伴い、平成20年3月に閉校され86年の歴史に幕が下ろされました。その後、群馬県では用途廃止し、維持管理のみを行い、カギの管理等現地での管理は安中総合学園が行っていました。

 安中高校は、全体敷地面積が1万9,912平方メートル、建物施設は校舎が7,385平方メートル、体育館が2,118平方メートル、格技場が880平方メートルとなっています。

 この安中高校跡地について、岡田市長は就任後まもなく平成19年8月28日付で、に取得の意向を群馬県に表明しました

 その後、安中市の教育委員会で、跡地利活用についての検討や、群馬県に学校施設の耐震状況等の確認等を行っていましたが、なぜか、平成20年8月4日開催の第3回政策調整会議で、「県との交渉、施設の利活用方法等の検討については総合的な調整等が必要だ」という理由で、岡田市長は、担当部署を、教育委員会から総務部企画課に変更したのです。そして、平成20年11月27日に「跡地を買い取りする」旨、市から県に文書を提出しました。

 一方、市民の間からは、「体育館や格技場を借りたい」「教室を文化サークルの事務所に利用したい」とか、「ギャラリースペースとして活用したい」等の声や要望が岡田市長に寄せられていました。

 今年に入り、岡田市長の3月の平成21年度施政方針でも、「安中高校跡地につきましては、取得を前提に新年度から体育館、格技場、グラウンド、テニスコート、駐車場などを県から借用して市民の皆様に貸し出しを行ってまいります。なお、体育館につきましては、当面、市民ギャラリーとしての活用をしてまいりたいと考えております。取得後の利活用につきましては、市民の皆様の意見を取り入れながら、今後検討してまいります」と発表したばかりでした。

■ところが、その後の動きを見ますと、払い下げ跡地取得の手続と並行して、跡地にハコモノを建てる計画が猛スピードで進んでいます。

 今年(平成21年)6月議会で川崎市議と今井市議が、安中高校の跡地利用について質問していますが、安中市の答弁は、「跡地の利活用計画策定に当たり、市民の声を聞く方法につきましては、現在庁内組織であります安中高校跡地利活用準備検討委員会を組織し、検討を重ねておりますが、今後は各種団体、教育関係者、地元関係者及び有識者などで構成する検討委員会を組織し、計画策定を行うとともに、広く市民の皆様からの意見を集め、意思決定に反映させるため、パブリックコメントも実施する予定でございます。また、市長の施政方針演説にもございましたように体育館につきましては、現在常設ギャラリーが市民が利用する施設として不備なため、常設ギャラリーが整備されるまでの暫定措置として体育館を常設ギャラリーとして使用できるよう県と協議してまいります」となっており、新しくハコモノを作る計画には一言も触れていません。

 ところが、今年(平成21年)8月のパブリックコメント用に、安中市から示された旧県立安中高等学校跡地利活用基本計画(案)には、ハコモノを新たに建設する内容が盛り込まれていました。

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【旧県立安中高等学校跡地利活用基本計画(案)】平成21年8月 安中市
http://www.city.annaka.gunma.jp/gyousei/soumu/kikaku/ankou/plan.pdf#search='安中高校跡地利用'からダウンロードできます。

I.旧安中高校跡地の立地条件

1.旧安中高校跡地の周辺環境
(1)位置
・市役所から東へ約300m。自転車置き場をはさみ東側にはスーパーマーケット、西側には開設したばかりの眼科医院が隣接する。周辺は主にイ主宅である。
・市役所と同様に、国道18号と旧道に囲まれた場所に位置する。旧道沿いは安中市商工会会員を中心とした商店街である。
・半径1km以内に市の主要な公共の施設、高崎以西の拠点となるインフう関係の支店や営業所、地元金融機関の支店、出張所も揃う。
(2)交通
・最寄りの鉄道の駅は、JR信越線安中駅であるが、直線距離で1.5~2kmである。高低差の大きい地形であることも含め、徒歩による移動には困難がある。
・路線バスは、豊岡経由などJR高崎訳までの路線、長野新幹線安中榛名駅までの路線、乗り合いタクシー等が残っているが、度数が少なく、料金も高額になりがちである。
(3)周辺施設
【学校】
・安中小学校、安中総合学園高校、新座学園が徒歩圏内にある。
【旧跡名所】
・旧碓氷郡役所、郡奉行役宅、武家屋敷、日本キリスト教団安中教会、新島襄旧宅が徒歩圏内にある。
【名産品】
・地元名産品として観光パンフレットや観光協会HPに紹介されている醤油醸造販売の有田屋、和洋菓子の扇堂、丸太屋総本店、富士屋は接近した徒歩圏内にあり、近年のスイーツグルメブームの効果もあり、市内だけでなく、広く知られている。
・安中総合学園高校の東隣にJAの直売場・愛菜館があり、地元生産の農産物や花卉の販売を行っている。

2.市内公共施設の分布状況
(1)周辺の公共施設
 市役所、安中市文化センター、安中市中央体育館、米山体育館、安中市商工会館、安中市地域福祉支援センター、安中公民館、高崎保健福祉事務所安中支所、安中消防署、安中職業安定所、安中市勤労者会館、安中郵便局、安中小学校、安中総合学園高校、新島学園
《市街地地図》(略)
《安中市の生涯学習関連施設の分布》(略)
《位置図》

Ⅱ.施設の機能と構成

1.施設整備のコンセプト
 本市は、長い歴史に支えられた文化の薫り高い都市であり、文化活動の拠点としては、安中地域の施設として「安中市文化センター」があり、松井田地域に「松井田文化会館」があるが、合併後は、市民全体や周辺市町村の利用者まで受け入れることのできる文化活動や生涯学習活動のセンター施設が求ぬられている。
 また、本市の歴史と周辺地域の自然環境を求めて来訪する観光客や交流来訪者が多いが、市内の芸術作品や文化遺産を楽しめる条件整備は必ずしも充分でない。
 そのため、市民をはじめ、市外からの来訪者も利用できる歴史と文教のまちにふさわしい生涯学習施設、文化施設を整備していく。
 このため、この旧安中高校の跡地の活用は、本市の地域再生と活性化の基盤施設の整備として位置付け、単に一施設の整備としてではなく、次のような基本方針を持って取り組むこととする。
◆安中市文化センター、松井田文化会館とのネットワークにより、センター施設としての機能を持たせる。
◆生涯学習の施設として、図書館・市民ギャラリーなとの整備だけでなく、地域情報、電子図書ネットワーク、情報検索ネットワークなどの本市の拠点としていく。
◆市民の利用だけでなく、周辺地域の広域的利用にも供することのできる高度な施設機能を持たせ、本市への来訪者が気軽に立ち寄ることのできる空聞としても整備していく。

2.施設整備をめぐる時代潮流
 高齢化社会の到来や余暇時間の増大等により、市民の創作・学習活動にも大きな変化が見られるようになり、近年、必要とされる施設やその機能についても次に述べるような変化が見られるようになってきている。
◎生涯学習施設整備の近年の傾向
◆生涯学習施設の整備は、市民の自主的な利用の増大や利用者の高齢化などを背景に、施設の複合化が進んでいる。
◆社公教育活動の中心施設としても、これまでの公民館からコミュニティセンターなどとの複合化や同一敷地内への立地が見られるようになってきている。
①市民ギャラリー
◆市民ギャラリーは、市民の余暇活動の増大とともに、市民の創作活動の発表の場として需要が多くなっている。
◆この市民ギャラリーも展示機能だけで単独に設置することは少なく、複合的な文化施設の一部としてスペースを確保し、創作家や情報コーナーなどと併設され、活動の多様化に対応できる施設となっている場合が多い。
◆また、販売を伴う展示や著名な作家のこれまで美術館などを利用して行われていた展示が、このようなギャラリーで行われていることもある。
②美術館
◆公立美術館は、都道府県・市町村・区などの地力自治体によって管理される美術館のことであり、1970年以降急速に増加している。
◆器としての美術館として活用された常設展、企画展以外にも近年は、野外展示を持つ美術館も多くなっている。
◆また、特定の作家の創作物を収集、展示するテーマ美術館も近年増加しており、その作家の研究機能を持つ施設が増加している。
③図書館
◆近年の図書館は、図書の収集、閲覧以外に、フィルムや写真、音声資料、点字図書などを収集・保存、公開を行っている図書館が増加している。また、パンフレットやカタログなとの特殊資料を扱うテーマ図書館も増加している。
◆このような変化の中で、保管資料の多様化や情報提供の方法の変化などが見られ、図書の貸し出しから情報発信機能、研究機能の強化も図られ、図書の電子媒体化なとも進められている。
◆また、図書館サービスにも変化が見られ、子どもへの読み聞かせや、他の図書館とのネットワーク化による図書の取り寄せサービスなとも行われている。
◆施設整備のバリアフリー化やユニバーサルデザイン化は、ハートビル法(高齢者、障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)によって義務づけられ、同時に図書の整備にあたっても点字図書や図書の音声利用が進められている。
④文書館
◆主に国や地方公共団体が作成した各種の公文書等の中から、保存する価値のあるものを評価選別し、一般の利用に供するための機関となっている。
◆これまでの、収集・保存機能から、情報技術の発展を活用した電子記録文言の管理・保存・利用・インターネット閲覧などの新たな対応がはじまっている。
◆また、地方史や郷土史の研究と組み合わせた活動も盛んになってきており、イ呆存から研究、資料の活用へと視点が移り、今後、公開の方法等についても工夫が必要である。

3.施設の機能と内容
 今回整備する安中市生涯学習施設の整備は次のような方針で行う。
(1)市民ギャラリーの施設構成(案)
①目的:市民の創作活動や文化活動の振興を図り、いきがいのある生活を送るための環境をサポートする空間として整備する。創作・文化活動の別言、交流および情報交換の場の拠点としての利用を進める。
②機能:
 <展示室> 日頃の創作・文化活動を発表できる場。
 <多目的ホール(可動式)> 様々な活動の発表の場、練習の揚。
 <会議室> 創作サークル活動等の話し合いに利用できる場。
 <創作室> 自宅での創作活動が困難な市民に文化活動の場を提供、カルテャースクールの開催等、文化活動の裾野を広げることができる場。
 <交流ラウンジ(情報交流館)> 市民が気軽にギャラリーに立ち寄り、情報の交換をするなど市民の交流の場。
(2)美術館の施設構成(案)
①目的:本市出身や市内に居住する芸術家の作品の収集、保存、展示や研究・情報発信機能をもつ安中市の文化活動の拠点の一つとする。また、歴史、文化の蓄積のある安中市の美術品等を展示して、本市の芸術の振興を図り、文化活動の発信、交流および情報交換の場の拠点とする。
②目的
 <展示室> 日頃の文化活動を発表できる場。
 <保管・格納収集機能> 作品の保管のための設備、スペースの確保。
 <研究・創作室> 創作活動の湯を提供、大学や研究機関との連携による学芸談等の研究設備も検討する。
 <交流ラウンジ(情報交流館)> 美術館利用者の立ち寄り、情報の交換をするなど市民の交流の場。市民ギャラリーとの共用、情報交流館として整備する。
(3)図書館の施設構成(案)
①目的:市民の文化活動や学習活動の援助をするため、図書館機能の充実を図る。また、市民の学びのための設備をつくり、図書館に親しみ、楽しい時間を過ごすことのできる機会作りと情報の提供をする。
②機能
 <本の閲覧、貸し出し> 検索機能を強化し、近隣図書館との連携をはかることによって、より便利に図書館を利用できるようにする。
 <視聴覚資料(AV)の閲覧、貸し出し> より多様な資料を閲覧できるよう、また、本に興味のない人にも図書館に足を運んでもらえるよう視聴覚資料を充実する。
 <インーネット利用> インターネット環境を持たない市民も、インターネットの情報にアクセスできるようにする。
 <バリアフリー設備> 障害のある方も利用しやすいようにする。
 <児童図書設備> 児童が気軽に本に触れられるようにする。
 <学習スペース> 静かに閲覧・学習できるスペースとグループで学習できるスペースを確保する。
(4)文書館の施設構成(案)
①目的:明治時代以降の行政関連の文書を収集修復保管し市民に見やすい形にして閲覧できるようにする。また、古文書等についても、収集を行い、閲覧でさるようにする。郷土史研究や地域住民の交流拠点としての利用を促進する。
②機能:
 <展示室> 文書の閲覧、展示を行う。
 <研究・会議室> 郷土史研究等のスペースとする、また歴史サークル活動等の交流の場にする。
(5)情報交流館の施設構成(案)
①目的:本市の地域活性化の基本的なインフラ整備として地域情報化に取り組んでいくため、情報の受発信のセンター機能を持つ施設としで情報交流館を設置する。この情報交流館は、情報拠点として整備するだけでなく、市民と観光客などとの交流の場としても機能するような施設とする。
②機能:
 <情報センター> 本市の、観光案内・歴史文化の紹介なとの機能を整備する。
 <ラウンジ> 情報交流館や図書館、市民ギャラリーなどの利用者が利用できる喫茶・軽食のコーナーをつくる。
4.施設構成(案)
(1)敷地利用の方向性
 旧安中高校跡地の敷地利用の概要については、市民ギャラリー・美術館、図書館・文書館を整備する。
◆敷地面積を有効に使い、ゆとりある空間整備をする。
◆現在の格技揚と体育館は残し、利用していただく。
《施設構成(案)》(校舎だった建物は解体し、其の跡に、図書館・文書館・市民ギャラリー・美術館を建設し、校庭だった敷地の南東部に情報交流館を新築する計画図)
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■パブリックコメントは、平成21年8月24日から9月11日までの3週間実施されましたが、それまでの、経過は次のとおりでした。また、パブコメ後のスケジュールも、総務部企画課が既に決めているようです。これを見ると、過去1年間で、猛スピードでハコモノ計画が進んできることがわかります。早ければ、今度の12月議会で土地取得を議決し、ハコモノ建設に向けて、合併特例債の利用手続きも着々と進んでいるものと見られます。

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【旧県立安中高等学校跡地利活用基本計画策定の経過と今後のスケジュールについて】
総務部企画課
年 月 日 / 基本計画策定関連 / 土地取得関連
H20.10.20 /第1回安中高校跡地利活用準備検討委員会
H20.12.10 /第2回安中高校跡地利活用準備検討委員会
H21. 3. 5  /第3回安中高校跡地利活用準備検討委員会
H21. 5. 21 /「旧県立安中高等学校跡地利活用検討委員会設置要綱」告示
H21. 5. 28 /業者選定入札執行(13:30~ 305会議室)
H21. 6. 4  /業者・事務局打ち合わせ / 6月:群馬県で不動産鑑定実施
       ・庁内検討委員会(業)の精査等「第1回旧県立安中高等学校跡地利活川検討委員会」用資料作成の依頼
       ・業者へ関係必要書類等の提供
       ・委員会委員への就任依頼
H21. 6. 29 /安中総合学園来訪…利活用計画提供(図案付き)
H21. 7. 14 /第1回旧県立安中高等学校跡地利活用検討委員会・委嘱式、会議…初案提示 / 7月中旬以降:県より不動産鑑定評価額提示→以後、価格交渉開始
H21.8.11  /第2回旧県立安中高等学校跡地利活用検討委員会・修正案提示~協議
H21.8.24~9.11/パブリックコメント実施 / 9月末:売買価格確定※基本計画最終案に間に合わせるため
H21.10月下旬 /第3回旧県立安中高等学校跡地利活用検討委員会・最終案市長報告
H21.11月上旬 /・次年度予算見積書の作成(事業拒当課)
        ・合併特例價申請
H21.12.** /議会全員協議において「基本計画」説明
H22.3. ** /土地取得について議決(→12月議会上程も考えられる。) / 3月:売買契約→引き渡し
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■なぜ、このような芸当が可能なのでしょうか。それは、上記の経緯を見れば一目瞭然です。

 市役所の幹部職員をすべて、自分へのイエスマンで固めた岡田市長にしてみれば、造作もないことのようです。今年3月末までに、当該イエスマンらで構成された安中高校跡地利活用「準備検討委員会」で根回し後、今年5月21日に「検討委員会設置要綱」を告示し、5月28日には、早くもパブコメ用の基本計画案作成のための業者入札を実施し、役所OBの区長や学校関係者らを中心とした「検討委員会」のメンバーを選定して委員委嘱すれば、ほぼ計画達成のめどがついたようなものだからです。

 次に設置要綱と、検討委員会のメンバー表を示します。

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【旧県立安中高等学校跡他利活用検計委員会設置要綱】
(目的)
第1条 群馬県立安中総合学園高等学校の設置に伴い、閉校となった群馬県立安中高等学校の跡地を安中市が取得することを前提に、その跡地の利活用に係る基本計画の円滑な策定を図るため、旧県立安中高等学校跡地利活用検計委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条 委員会の所掌事務は、旧群馬県立安中高等学校跡地に係る利活用計画の策定及び調整とし、その結果を市長に報告する。
(組織)
第3条 委員会は、次の考をもって組織し、委員は市長が委嘱する。
(1)地元区長(安中第4区・安中第5区)
(2)安中市区長会長
(3)安中市商工会長
(4)安中市婦人団体連終協議会長
(5)安中市PTA連合会長
(6)安中市体育協会員
(7)安中市社会教育委員会議長
(8)安中市小中学校校長会長
(9)安中市図書館協議会長
(10)安中市文化協会長
(任期)
第4条 委員の任期は、設置目的の達成をもって終了するものとする。
(委員長及び副委員長)
第5条 委員会に委員長及び副委員長を置き、委員長及び副委員長は委員の中から互選する。
2 委員長は、委員会を代表レ会務を総理する。
3 副委員長は、委員長を補佐レ委員長に事故あるとき又は欠けたときはその職務を代理する。
(会議)
第6条 委員会の会議は、委員長が招集し、委員長がその議長となる。
2 委員長が必要と認めるときは、委員以外の者を会議に出席させることができる。
(専門部会)
第7条 委員長が必要と認めるときは、専門部会を設置することができる。
2 専門部会の構成員は、委員長が指名する。
(庶務)
第8条 委員会及び専門部会の庶務は、総務部企画課において処理する。
(その他)
第9条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、委員長が別に定める。
附 則
この告示は、公布の日から施行する。

【旧県立安中高等学校跡地利活用検討委員会委員名簿】
No./役職/氏名
1/安中地区第4区区長/白石葵
2/安中地区第5区区長/田島恒雄
3/安中市区長会長/小坂上司
4/安中市商工会長/武井宏
5/安中市婦人団体連絡協議会長/岩井由利子
6/安中市PTA連合会長/静朋人
7/安中市体育協会長/金田年弘
8/安中市社会教育委員会議長/中島義二
9/安中市小中学校校長会長/桑原幸正
10/安中市図書館協議会長/織茂幸一
11/安中市文化協会長/木口利男
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■なぜ、これほど拙速に事を進めようとするのでしょうか。しかも、まだ使える建物を壊して、新しく施設を造る必要があるのでしょうか。

 群馬県から跡地の譲渡を受ける場合の価格について、安中市では、固定資産評価額から算定すると実売価格が約45,000円/㎡と認識していることから、土地代だけで、1万9,912㎡×4.5万円=約9億円となる勘定です。さらに、現在の校舎を壊して、5つの施設を新築するのですから、大型プロジェクトになることでしょう。

 岡田市長は、この計画の財源に、合併特例債を投入することを明言しています。合併特例債の枠が140億円あるから、30億円や40億円のカネはどうってことはない、と思っているのかもしれません。タゴ51億円事件でも、群馬銀行に103年ローンで24億5千万円を支払い、22億円以上あるタゴへの賠償請求は時効の心配をよそに、再提訴する気配もありません。

■岡田義弘後援会発行の「後援会報」No.144から147で一貫して、「こんなに借りて大丈夫か、失敗は許されぬ財政政策」」市財政は取り返しのつかない状況に陥る」「全市民の皆様も、こうした借金の怖さ(夕張市の破綻は余所事ではない)を知ってください」と主張していますが、合併特例債は借金ではないのでしょうか。

 国の平成21年度の税収は40兆円に届かず、来年度の税収予想も40兆円を下回ると見られています。大企業の業績次第で法人市民税が乱高下するわれらが安中市は、平成22年度の税収は、著しい落ち込みが懸念されます。一時、タゴが残した公社の不良資産土地の買い取りで手をつけようとしたトラの子の財政調整基金で、多少息がつけるとしても、「既に取り返しのつかない状況に陥っている」(岡田よしひろ後援会報より)安中市に、このようなハコモノの建設を行える余裕があるのでしょうか。

■そもそも、岡田市長は、平成18年4月の合併市長選で、新幹線安中榛名駅前の多目的広場で計画されていた大型ハコモノ施設をヤリ玉に挙げて、ハコモノ行政からの決別を公約に挙げていたはずです。それが、今度は、自分が現職で選挙が近づいたからといって、もう忘れてしまったのでしょうか。なぜ、既存の建物を壊して、新しく5つの施設を造る必要があるのか? 岡田市長が同じく公約に掲げていた(もう忘れていることでしょうが)「情報公開」「説明責任」にもとづき、きちんと理由を説明していただきたいものです。

 安中市は9月市議会の答弁で、性急な手続きの理由について、「今年11月に合併特例債の申請期限が来るので、それに合わせたスケジュールだ」と、説明していますが、新幹線駅前の国際アートフォーラムを凍結しておいて、なぜ、図書館・文書館・市民ギャラリー・美術館・情報交流館を急いで整備する必要があるのでしょうか。

■「市民の皆様が必死に働いて、食べるものも、着るものも、履くものも節約して、その中から納められた血税」(岡田よしひろ後援会報より)は、今後ますます財政が厳しくなればなるほど、既存の学校施設の耐震化などの防災安全の強化対策、少子化対策、高齢化対策など、「コンクリートから人」を大切にした予算に配分してゆくことが求められます。

 ハコモノをこれ以上増やしても、「学習の森」のように、メンテナンスや役人の人件費だけが増えるだけで、血税の有効使用にはなりません。もっとも、岡田市長にとっては、来る4月の2期目の市長選に向けて、ハコモノで土建業界にアピールしておくことは、非常に有効なのかもしれませんが・・・。

【ひらく会情報部】

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柳川喜郎・岐阜県前御嵩町長の体験談から見える群馬県西毛地区のサンパイ場計画の深刻さ

2009-11-28 23:29:00 | 全国のサンパイ業者が注目!
■11月28日(土)午後2時から、高崎市東町の労使会館3階で、「今、産業廃棄物処分場を考える」学習・交流会が開催されました。目玉は、あの有名な、柳川喜郎・岐阜県前御嵩町長による講演です。さっそく、出かけて見ました。

 この催しについては、あらかじめ、当会の会員から開催情報の連絡がありましたが、その後、安中市内でも回覧板で通知があったのには驚きました。これまで、サンパイ問題で、回覧板で通知が回されたのは、今年3月に岩野谷地区の区長会名で、初めてチラシが回覧されたのが唯一だったからです。

 会場の3階大ホールには、主催者の関係者も含め、約150名ほど集まりました。呼びかけ人は、県議の後藤克己氏と角倉邦良氏、それに高崎市議の山田行雄氏となっていました。このほかにも、開催前に、参加議員関係者の紹介があり、三宅雪子代議士の秘書、富岡代議士の代理人、関口県議、安中市からは茂木英子県議と高橋由信市議、そのほか、高崎市議数名らの名前が呼ばれました。


盛況だった講演会の会場の様子。
■式次第により、司会進行役の後藤県議の挨拶から始まりました。後藤県議の自己紹介によると、県議に出馬前は、群馬県庁の廃棄物政策課に所属しており、サンパイ行政の実態と問題の深刻さは痛感していたとのコメントがありました。とすれば、なぜ岩野谷のサイボウ環境のゴミ処分場で、群馬県が業者の横暴に加担したのを黙って見ていたのか、詳しく聞きたいと強く思いました。

 続いて、主催者の一人の山田行雄高崎市議の挨拶がありました。それによると、柳川前町長は、昨日高崎に入り、昨日の午後は榛名町のサンパイ計画予定地、今日の午前中は、吉井町の上奥平のサンパイ銀座を視察されたとのこと。また、山田市議は、労組時代、20数年前、豊島のサンパイ不法投棄の現場を見たことがあり、その後巨額のコストがかかる後処理の困難さから、サンパイ問題の深刻さをアピールしました。そして、群馬県の西部地区で、サンパイ計画が目白押しである実態に警鐘を鳴らすべく、本日の目的は意見交換会を開催することであると説明しました。

■このあと、柳川喜郎・岐阜県前御嵩町長が紹介され、同氏の講演が始まりました。

 1時間余りにわたる同氏の講演内容は、①地球環境は温暖化より化学物質汚染、②自ら直面した御嵩町のサンパイ問題、③最近のサンパイ情勢、④サンパイ処分場は有害化学物質の終着駅、⑤サンパイ処理の対処方法、⑥行政と住民という構成でしたが、時間の関係で、①から④まで聴講しました。

■とくにインパクトがあったのは、やはり、②の体験談です。88万㎥のサンパイ埋め立て計画が91年8月に浮上した当時、御嵩町の町政は反対を唱えていましたが、その後、町長ら一部役場幹部10名らが、35億円の協力金に目がくらみ、業者と秘密協定を結んでいたことが、2ヵ月後の95年4月に御嵩町長選で柳川氏が初当選して間もなく発覚。当時の町議会はすっかり業者寄りで、「全員協議会に諮ったから問題ない」の一点張りでした。

 しかし、地方自治法では、全員協議会に諮っただけでは議決と見なされず、密約は無効であることがわかり、柳川町長は、役所にあったサンパイ資料を入れたダンボール6個を家に持ち帰り、詳しく読んだそうです。

■一方、予定地周辺の住民の間でも、サンパイ問題についての勉強会を、15人ほど集まって定期的に、地元の寺で開いていました。ところが、刺青をした男が3回押し入り、「なぜこんな会を開くんだ」「お前、こういっただろう」と参加住民に圧力をかけ、挙句の果てには、寺の山門に、ウサギの足を吊るして置くなど、脅迫が続きました。

 こうした情報に、柳川町長は、このサンパイ計画の裏には何かある、として、95年9月に、市民に知らされていない業者その密約について、情報開示を決断しました。すると、怪しげな男達は町長室にも着た同です。そこで、不測の事態が起きないように、柳川町長はますます情報公開の重要性を痛感し、町民に実態を知ってもらいよく議論してもらうよう環境作りに尽力しました。そのときは、1年後にまさか自分の身に、不測の事態が起きようとは夢にも思いませんでした。周囲の人たちは、柳川町長に「身辺に気をつけて、防犯カメラも設置したほうがいい」とアドバイスしたそうですが、かつてNHK解説委員の前は、ベトナム戦争も取材した経験のある町長は、「丸腰が一番無難」などと嘯いていたそうです。

■そして、96年10月30日に、あの有名な襲撃事件に遭遇したのでした。上半身、めったうちにされ、腕の骨はおられ、あばら骨は3本、鎖骨もおられ、頭蓋骨には野球のボール半分くらいのくぼみが今でも残っているそうです。あと、2センチ窪みが深ければ、あの世だったと治療に当たった医師から後日告げられたとのこと。なお、犯人はまだ捕まっておらず事件は未解決のままだそうです。

 実は、この事件の前兆として、96年4月に、暴力団と右翼の2グループによる自宅アパートの電話盗聴事件が発覚しました。その後の裁判で、サンパイ業者がそれぞれのグループに4000万円ずつ渡していたことが判明。盗聴器を仕掛けるだけで巨額のカネが支払われる異常性が、サンパイ問題の本質をよく表しています。

■町長がまだ病院で生死の境を彷徨っているころ、97年6月に御嵩町で全国初のサンパイ住民投票が行われ、8対2でサンパイ計画に反対の意思が示されました。いまでこそ合併問題で住民投票は全国各地で実施されるようになりましたが、当時は住民投票といえば、アンケートの一種という程度の扱いをされていましたが、実際には、新潟県巻町の原発を巡る住民投票、沖縄の米軍基地を巡る県民投票に次いで、全国3番目の住民投票でした。

 その後、柳川町長は容態を回復し、骨折した箇所に埋め込んだ金具も取れ、殆ど後遺症もなく回復していますが、サンパイ問題は、その後も県と町と業者間で長い交渉が続き、2008年3月にようやく計画中止が合意されたそうです。しかし、計画地だった200ヘクタールの山林は、業者が所有する限り、将来いつまた計画が再燃するかも知れず、2007年4月に町長を退任後も、柳川氏は、名古屋市など木曽川の下流自治体に個人として掛け合い、山林の買取りのための協力を要請し続けているとのことです。

■このほか、印象的だったのは、次のことばでした。

「サンパイ処分場ビジネスは、利益率抜群」
 製薬会社とサンパイビジネスは高利益率の商売の双璧です。とくにサンパイ業者にとって、処分場を保有しているだけで、カネが沸いてくるのだそうです。現代の「打ち出の小槌」なのです。そのため、この甘い蜜を狙って、魑魅魍魎が集まってくるのが特徴。

「金力+暴力+権力のトライアングル」
 甘い蜜が醸し出す三角関係として、政治家、ヤクザ、右翼、そして行政の加担が挙げられます。このため、サンパイに反対する者は、スキがあればやられるため、柳川氏いわく、顔の後ろにもう2つ、目が欲しかったそうです。

「サンパイ問題の根本は有害物資による慢性的被害」
 最近、日本でも発行されている「ラブ・キャナル」という本。これは、アメリカのナイヤガラ付近で、有害化学物質の埋められた運河の埋め立て地区に住んでいた住民の間に、流産・死産・奇形が多発し、それを告発した一主婦に強大な圧力がかけられたが、それにまけずに戦った結果、アメリカの環境行政を変えるまでに至った経緯が書かれているもので、ぜひ、一読を薦められました。サンパイ処分場は、ほんの僅かな汚染でも、それが長期間にわたり周辺や下流の住民の健康を、子どもや孫、さらに後世代に至るまで、長期にわたって脅威となるため、絶対安全という業者の謳い文句を信じてはいけない、ということを肝に銘じるよう、アドバイスがありました。

■また最近のサンパイ情勢として、環境省の最新データの紹介がありました。それによると、
 ・最終処分量    9000万(平成3年) → 2100万トン(平成18年)
 ・最終処分場許可数 193ケ所(平成8年) → 32ケ所(平成17年)
 ・残余年数     2.6年(平成5年) → 7.7年(平成17年)
 ・不法投棄     1197件、42.8万トン(平成10年) → 382件、10.2万トン(平成19年)
であり、最近のトレンドは、処分場計画の大型化だそうです。

■柳川氏の講演の後、質疑応答、そして各地からの報告として、
 ○高崎市十文字町
 ○高崎市吉井町上奥平
 ○安中市
 ○神流町
から、関係者の報告があったようですが、残念ながら別の用事があったため、聴講できませんでした。

■配布された資料の中に、「事前協議・許可申講中の産業廃棄物最終処分場」の一覧表がありました。参考までに次に示しておきます。

**********
●事前協議・許可申請中の産業廃棄物最終処分場  (H21.11.20 廃棄物政策課)

No./協議者名称/区分/品目/設置予定場所/処理能力(面積m2・容量m3)
1/三光産業処理(有)/安定型/廃フラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/多野郡吉井町大字上奥平大平2187番1/30,342・416,637
2/(株)エコ・ステージ関東/管理型/燃え殼、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、13号廃棄物、動植物性残漬 (一般廃棄物を含む)/多野郡吉井町大字多比良字長尾根683-5外/79,004・1,000,352
3/エム・ケイ・エス(株)/管理型/燃え殼、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、13号廃棄物 (一般廃棄物を含む)/安中市大谷字長坂1200-1外/25,000・
520,000
4/(株)ウチダ/安定型/廃ブラスチッケ類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/藤岡市上日野宇細谷戸691-1/27,077・582,848
5/昇健(株)/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/安中市大谷字長谷津815外/16,645・266,715
6/(株)リサイクルクリーン/管理型/燃え殼、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、13号廃棄物/高崎市榛名町十文字字岡田地内/46,352・904,325
7/新栄産業(株)/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/吾妻郡嬬恋村大字芦生田字山腰782番外/25,754・482,024
8/(株)環境資源/管理型/燃え殼、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、本くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず及び陶磁器くず、鉱さい、ばいじん、がれき類、動植物性残さ、13号廃棄物 (一般廃棄物を含む)/安中市大谷字出雲1260番地外/33,537・644,924
9/エコクリーンサービス(株)/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/吾妻郡草津町大字草津字前原1025-1外/28,992・746,790
10/三原興業(株)/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/高崎市箕郷町矢原字鈴ケ峯2135番外/5,002・53,822
11/シオサイト(株)/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/草津町大字草津字白根464番134外/34,785・633,836
12/(株)エコ計画/安定型/廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類/渋川市祖母島字中丸1966番2外/36,413・430,288
**********

■会場配布のチラシや上記の一覧表には載っていませんでしたが、地元の安中市で回覧されたチラシには、群馬県におけるサンパイ処分場を巡る問題発生場所として、神流町船子も書いてありました。

 これは、多野郡神流町大字船子字高熊甲761付近で計画中のアスベスト等のサンパイ管理型最終処分場のことです。当会では、平成21年7月6日に、このサンパイ処分場について情報開示請求を提出したところ、同年8月21日付け廃政第601-28号で、部分開示決定通知書が環境森林部廃棄物政策課産業廃棄物係から届きました。この中で、事前協議の情報とともに、業者の取下書も含まれていましたが、建設反対運動を展開中の周辺住民の方々には、取下書があるからといって、決して油断しないように、アドバイスを差し上げました。なぜなら、業者は行政と住民の知らないところで粛々と手続きを進めるからです。

■当会が取り組んでいる安中市土地開発公社51億円巨額横領事件の発生時期は、奇しくも岐阜県御嵩町でサンパイ問題が浮上し、柳川町長が就任した当時と重なります。当時、安中市でも、サイボウ環境の処分場問題で、当時のサイボウの結城文夫社長(故人)が、安中市長選の最中に、3000万円を懐に地元に乗り込んでいたことが警察の捜査で明らかになっています。その後、このサイボウ環境の処分場では、数々の不正や違法行為、とくに隣接地権者の同意を得るために多数の書類が偽造され、それらを地元住民が行政や警察に告発しましたが、いずれも、不発に終わり、平成19年4月にとうとうサイボウ環境の処分場が出来上がってしまいました。


岡田市政のもとで、サンパイ場計画がひしめきあう安中市岩野谷地区のサンパイ計画場所の位置図。直ぐお隣の高崎市吉井町の上奥平地区のサンパイ銀座の様子は、当会の今年7月6日のブログhttp://pink.ap.teacup.com/ogawaken/279.html#readmore
参照。


■今回の柳川町長の講演会が、複数の群馬県議らにより主催され、多数の議員が参加したことは、14年前には到底考えられませんでした。安中市からも、茂木県議と高橋市議が参加しましたが、地元の岩野谷地区は、拝金主義の市長を輩出したところです。柳川氏も言うように、こうした地区は、カネにものを言わせる業者にとって、非常に御しやすいため、サンパイ処分場計画を根絶するには、他地区より遥かに粘り強い努力が求められます。

■また、サイボウ環境の処分場問題で、行政や裁判所が余りにも業者寄りの判断を下すのが、この群馬県の特徴です。元県庁マンの県議の登場が、その癒着を断ち、サンパイ場の建設反対に携わる県内の住民運動が、今後連戦連勝できるためには、行政が住民側に立つようになるのかどうか、懸念をいだきつつも、注目したいと思います。

【ひらく会情報部】

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オサカベ自動車の口利きをした岡田市長から異議申立容認・・・情報隠しの実態判明

2009-11-26 23:46:00 | 協立精工北の市道工事の摩訶不思議
■岩井地区の東邦亜鉛安中精錬所隣接地に、進出予定のオサカベ自動車(高崎市並榎町)が所有する土地に沿って、安中市が、狭い馬入れを公費で拡幅した件について、当会は平成21年10月16日付で、住民監査請求書を安中市監査委員に対して提出していましたが、当会の意見陳述の機会も与えられないまま、11月9日付けで却下通知が当会事務局に届いたことは、11月11日の当会のブログで報告したとおりです。

 ところが、驚くべきことに、同じ11月11日付けで、安中市役所建設部土木課から、次の書類が当会に届きました。「異議申立容認通知書」と題する文書には、「平成21年度 原材料単価契約明細書 平成21年4月1日~平成22年3月31日」と「土木課(維持管理係)の保有機材」「安中市事務分掌規則」が同封されていました。このうち、「原材料単価契約明細書」の2ページについて、開示手数料20円を支払えという通知書も同封されてきました。

■11月9日付けの安中市監査委員からの却下通知では、却下理由として「本件請求書の砕石が違法不当な支出により調達されているということについては、建設部土木課より事情の聴取を行い、事実関係を審査した。その結果、本件の砕石の敷き均しは、安中市において通常行われている道路補修作業で、使用された砕石についても、安中市が市内全域の市道の維持補修用に単価契約事業者から購入し、資材置き場に備蓄してあったものを使用したものであり、砕石が違法不当な支出により調達されたとは認められない」とあり、建設部土木課は、監査委員には単価契約書を見せたことがうかがえます。

 そのため、慌てて、異議申立人に、「容認通知書」なるものを送りつけてきたと思われますが、恣意的に、都合の悪い情報を市民に見せようとしなかった安中市土木課が、当該情報を隠しとおせなくなったから開示します、と言ってきたのに、なぜコピー代を請求するのか理解できません。そこで、当会では、20円のコピー代の支払いを拒否する旨の通告書と、なぜ、この情報だけコピー代を取ろうと判断したのか、その理由と根拠を質すべく、公開質問書を、11月27日付けで、岡田市長に提出することにしました。

■それでは、突然、舞い込んだ「異議申立容認通知書」の内容と、勝手に安中市が開示してきた情報を見てみましょう。

**********
【異議申立容認通知書】
平成21年11月11日
異議申立人 小川 賢 様
     安中市長 岡田義弘(建設部土木課)
異議申立容認通知書
 平成21年10月13日付けで提起された、行政文書の不開示処分に対する異議申立てについては次のとおり容認したので通知します。
[主文〕安中市長岡田義弘が、平成21年9月25日付けで異議申立人に対して行った行政文書の一部、不開示処分を取り消し、本件行政文書の開示をする。
<異議申立ての趣旨及び理由>
①本件は、岩井地区の東邦亜鉛安中精錬所隣接地に、高崎市並榎町にあるオサカベ自動車が進出するにあたり、安中市が公金を使って便宜を図った事案について、開示請求を行ったものである。
②オサカベ自動車の土地は、農免道路から直接、予定地内に容易に進入できる位置にあるが、安中市は、オサカベ自動車の整備・特装工場施設の予定地の最奥まで進入できるように、進入道路を6mにまで拡幅してやるために、業者のオサカベ自動車に保有土地を一部提供させる見返りに、安中市の公金を使って道路をつくってやったのである。
③この道路改良工事は、平成19年度に完了したとされているが、実際には、その後しばらくバリケードで封鎖されており、8ケ月近く経過してからようやく、平成20年H月19日から21日にかけて、市の職員が自前で整地と砕石敷き均し作業を実施したことが、本件請求で明らかになった。
④ところが、異議申立人は、「この工事にかかる一切の情報」として、開示請求をしたにもかかわらず、実施機関は、作業で使用した砕石の調達量、調達経路や調達方法、それに砕石のコストや価格等に関する情報を開示資料に含ませなかった。また、安中市は、これらの情報について、不存在であるとも述べていない。
⑤市の土木課直営班(維持管理係)の保有機材や、どのような場合に出動して、道路整備をやってくれるのか、それらの規程に関する情報も、今回の開示資料に含まれていない。
⑥よって、直ちに、関連情報の一切を開示しなければならない。
<容認の理由>
 小川賢様からの異議申立書を受理後、再度調査を行った結果、開示資料が存在したので容認します。
 以上のとおり、本件異議申立ては理由があるので、主文のとおり行政文書の開示を決定する。

【行政文書開示決定通知書】
安発第16689号
平成21年11月11日
行政文書開示決定通知書
請求者 小川 賢 様
     安中市長 岡田 義弘 印
 平成21年9月14日に請求のありました行政文書の開示について、平成21年10月13日付けで提起された異議申立てを容認し、次のとおり開示することに決宝しましたので、安中市情報公開条例第11条第1項の規定により通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
岩井地区の東邦亜鉛安中精練所隣接地に、高崎市並榎町のオサカベ自動車が進出するにあたり、平成20年1月25日に市道岩35号線道路改良工事の入札で内田租が落札して工事が施工され、3月末までに終了したようだが、年度を経過してもまだ開通の気配がない。
これについて、次の件に関する一切の情報。
②当該道路改良工事の入札では、設計図面の中に舗装工事が含まれていたが、現在に至るまでに末舗装のままとなっている。ついては、本件工事の完了届や完工検査証など、工事の完工に関わる一切の情報。
③その後、平成20年度になり、改良工事で作られた道路の先の工事が行われ、バラスが敷かれた。ついては、この工事にかかる一切の情報
<開示の実施方法>
1閲覧 ②写しの交付 3視聴 ④郵送
<開示の日時>
平成21年11月11目(水)郵送
<開示の場所>

<事務担当課>
建設部 土木課(内線1204) 電話番号 027-382-1111
<備考>
平成21年9月25日付安発第13612号の追加通知書
□行政文書の開示を受けるときには、この通知書を提示してください。

【回答一覧表】
平成21年11月11日
安中市野殿980番地 小川 賢 様
      安中市長 岡田 義弘
平成21年9月14日付け行政文書開示請求書に対する回答について(一覧表)
件名:岩井地区の東邦亜鉛安中精練所隣接地に、高崎市並榎町のオサカベ自動車が進出するにあたり、平成20年1月25日に市道岩35号線道路改良工事の入札で内田組が落札して工事が施工され、3月末までに終了したようだが、年度を経過してもまだ開通の気配がない。これについて、次の件に関する一切の情報。
≪情報の名称≫
②当該道路改良工事の入札では、設計図面の中に舗装工事が含まれていたが、現在に至るまでに未舗装のままとなっている。ついては、本件工事の完了届や完工検査証など、工事の完工に関わる一切の情報。
<開示等の別>
開示済み
<摘要>
平成21年9月25日付けで開示した道路標準断面図に記載されている舗装構成は、あくまで全体構造を表示したものです。アスファルト舗装は、当初から設計計上していないため、表層の舗装費用は当然請負金額に含まれておりません。したがいまして、施工していない表層工の費用を支出することはあり得ません。
<枚数>

≪情報の名称≫
③その後、平成20年度になり、改良工事で作られた道路の先の工事が行われ、バラスが敷かれた。ついては、この工事にかかる一切の情報。
<開示等の別>
開示
<摘要>
・作業で使用した砕石の調達量は、9月25日付けで開示した「道路補修作業週間報告」に記載のとおり32m3(16+10+6)です。
・砕石の調達経路や調達方法は、資材置場にストックしてある砕石を使用しました。砕石については、原材料で市の契約業者から購入しております。なお、常時ストックしている量は、約70m3ほどです。
・切込砕石(径40-0)の原材料価格は、1m3当たり2,267円です。したがって、今回使用した砕石のコストは、72,544円となります。
・市の土木課直営班(維持管理係)は、日常業務として、除草やこさ切り、舗装の穴埋め、砂利道の整地、除雪、側溝清掃等を行っております。これらは、定期的に行う場合と、区長からの依頼や通行人からの通報による場合、あるいは修繕箇所を移動中のパトロールで発見をして行う場合等があります。
・土木課(維持管理係)の保有機材※1
・「安中市事務分掌規則」※2
・「平成21年度原材料単価契約明細書」
<枚数2>
※1※2の資料3枚につきましては、情報提供ですのでコピー代金はいただきません。

【開示資料1・原材料単価契約明細書】
平成21年度 原材料単価契約明細書
平成21年4月1日~平成22年3月31日
     安 中 市
※消費税は内税
骨材④
品名 / 規格 / 単位 / 契約単価 / 備考
切込砕石/径40-0/m3/2,267円/道路渡し(浅川・ヤマサ・群信・新栄・若宮)
切込砕石/径40-0/m3/1,890円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
切込砕石/径30-0/m3/2,572円/道路渡し(浅川・ヤマサ・群信・新栄・若宮)
切込砕石/径30-0/m3/1,995円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
切込砕石/径100-0/m3/2,572円/道路渡し(浅川・ヤマサ・群信・新栄・若宮)
切込砕石/径100-0/m3/1,995円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
単粒度砕石/7号/m3/3,040円/道路渡し(浅川・ヤマサ・新栄・若宮)
単粒度砕石/7号/m3/2,520円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
単粒度砕石/4号/m3/2,935円/道路渡し(浅川・ヤマサ・群信・新栄・若宮)
単粒度砕石/4号/m3/2,520円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
山砕/径100-0/m3/1,995円/道路渡し(浅川・ヤマサ・群信・新栄・若宮)
山砕/径100-0/m3/1,417円/工場渡し(浅川・ヤマサ)
ビリ/-/m3/3,465円/道路渡し(新栄・若宮)
山砂/-/m3/2,625円/道路渡し(浅川・群信・新栄・若宮)
山砂/-/m3/2,310円/工場渡し(浅川)
洗砂/-/m3/4,305円/道路渡し(新栄・若宮・井上)
ごんべい砂/-/m3/4,700円/道路渡し(若宮)
2トン車(1m3当たり)/1,050円/増額(群信・新栄・井上)
4トン車(1m3当たり)/ 735円/増額(群信・新栄・井上)

【開示資料2・土木課(維持管理係)の保有機材等】
機材・車両等 / 規格 / 数量
草刈機/-/4台
チェーンソー/-/2台
小型ダンプ/2t/2台
小型移動式クレーン/2t/1台
グレーダー/グレード幅3.0m/1台
ホイールローダー/0.4m3/1台
タンパ(転圧機)/-/1台
小型手動式振動ローラー/1t/1台

【開示資料3・安中市事務分掌規則】
○安中市事務分掌規則 平成18年3月18日 安中市規則第6号
(趣旨)
第1条 この規則は、別に定めがある場合を除き、安中市事務分掌条例(平成18年安中市条例第15号。以下「事務分掌条例」という。)第3条及び地方自治法(昭和22年法律第67号)第171条第6項の規定により事務分掌等に関し必要な事項を定めるものとする。
(課、係等の設置)
第2条 事務分掌条例第1条に規定する部にそれぞれの課を、当該課にそれぞれの係等を次のとおり置く。
 部   / 課 / 係等
総務部  /秘書行政課/秘書係・広報広聴係・行政係・文書法規係・行政相談係
     /企画課  /企画調整係・行政管理係・女性政策係・定額給付金対策係
     /職員課  /職員係・研修厚生係
財務部  /財政課  /財務係・管財係
      税務課  /諸税証明係・市民税係・固定資産税係
      収納課  /収納管理係・収納整理係
      契約検査課/入札契約係・審査検査係
市民部  /市民課  /記録係・窓口係・すみれケ丘聖苑
      国保年金課/給付係・国保係・国民年金係
環境推進課/環境衛生係・廃棄物対策係
      安全安心課/生活安全係・交通安全係
      クリーンセンター/管理係・業務1係・業務2係
保健福祉部/福祉課  /社会福祉係・障害福祉係・保護係・人権擁護係・光陽館・ゆうあい館
      子ども課 /保育助成係・子ども育成係・原市保育所・松井田第一保育園・松井田第二保育園
     /健康課  /予防係・保健指導係
      介護高齢課/高齢者対策係・認定調査係・介護保険係・地域包括支援センター・老人福祉センター
産業部  /農林課  /農政係・農村整備係・林政係
      商工観光課/商業振興係・工業労働係・観光係
建設部  /土木課  /庶務係・公務係・維持管理係
      都市整備課/計画開発係・区画整理係・事業係
      建築住宅課/住宅管理係・建築係
上下水道部/下水道課 /庶務係・公務係・維持係
(平19規則8・平20規則22・平21規則1・一部改正)
 (会計課の設置)
第3条 会計管理者の権限に属する事務を処理させるため、会計課を置く。
2 会計課には、会計管理者の権限に属する事務のほか、市長の権限に属する事務の一部を分掌
 させるものとする。
3 会計課に次の係を置く。
  審査係 出納係
     (平19規則8・一部改正)
 (分掌事務の細目)
第4条 第2条及び前条第3項に規定する係の分掌事務は、別表のとおりとする。

【安中市事務分掌規則】
建設部
 土木課
  庶務係
   1 一般土木事業施工に関すること。
   2 道路橋梁の管理に関すること。
   3 道路占用及び河川占用に関すること。
   4 法定外公共物の管理及び占用に関すること。
   5 水防に関すること。
   6 課内庶務に関すること。
  工務係
   1 一般土木工事の設計、施工及び監督に関すること。
   2 中小河川対策に関すること。
   3 治水及び砂防対策に関すること。
   4 地すべり対策及び急傾斜地対策に関すること。
   5 一般土木災害復旧に関すること。
   6 道路、橋梁及び小河川の維持補修工事に関すること。
   7 交通安全施設工事に関すること。
   8 下水溝整備工事に関すること。
   9 原材料の支給に関すること。
   10 承認工事に関すること。
  維持管理係
   1 道路の維持管理に関すること。
   2 道路愛護全般に関すること。
**********

■以上のように、岡田市長のいう情報公開と、役所の実態は全く裏腹であることがわかります。

 なお、①の口利きに係る情報の、9月25日付け行政文書不開示決定にたいする、10月13日付けの当会の異議申立書については、平成21年11月11日付けの安秘発第17167号で、情報公開・個人情報保護審査会に対して諮問されることになりました。

**********
平成21年11月11日
小 川  賢  様
      安中市長 岡 田 義 弘
情報公開・個人情報保護審査会への諮問について
 平成21年10月13日付けで提出のありました情報公開に関する別紙異議申立書につきましては、建設部上水課において受理し、平成21年11月10日付けで安中市情報公開・個人情報保護審査会に諮問いたしましたので、安中市情報公開条例第19条の規定により通知します。
 なお、事務手続き上、大変時間がかかり、申し訳ございませんが、決定までの予定は次のようになっております。ご不明な点につきましては、下記までご連絡ください。
(審査・決定手続)
異議申立書の受付・受理→情報公開・個人情報保護審査会へ諮問→実施機関に対し理由説明書の提出を求める(期限4週間程度)→理由説明書の提出→理由説明書を異議申立人へ送付し、意見書の提出を求める(期限4週間程度)→意見書の提出→情報公開・個人情報保護審査会の開催→答申→実施機関による異議申立てについての決定
※決定が出るまで、順調に進んで約3ケ月程度かかります。
         電話(382)1111
         事務局:秘書行政課文書法規係(内線1043)
         担当課:土木課工務係(内線1204)
**********

■こちらのほうは、果たしてどのような審査が行われるのか、注目されます。

【ひらく会情報部】

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岡田市長の選挙戦略・・・法人税高額納税の感謝状を手に企業関係者への個別訪問作戦

2009-11-25 23:48:00 | 安中市長選挙
■はやくも、来年4月の安中市長選に向けて、準備に余念のない岡田義弘市長ですが、平成9月13日に、岡田市長が市内全域に新聞折込をした「後援会報No.144号」で、「他市地域との『格差』を嘆くより、『違い』を打ち出す!!」と題する記事がありました。その中に「毎年、企業訪問対話を200社に伺ってご指導を受けてきた」という記事が掲載されていました。

 「毎年、市内の200社を訪問して企業と対話をした目的はいったい何?」と疑問感じた当会は、その背景を確認するために、9月21日付けで、次の情報について開示請求を、岡田市長に行いました。

岡田市長が、7月から9月にかけて、安中市内の法人税高額納税ランキング200社の関係者に記念品と一緒に手渡した感謝状。信越化学や東邦亜鉛など大企業から、重田ストアなどの個人商店まで自家用車を駆って綿密に個別訪問したらしいが、なぜか市役所には市長の行動記録が不存在。
**********
平成21年9月13日付で、市内全域に新聞折込みされた岡田義弘市長後援会発行とされる「後援会報」と称するチラシのP1で、「他市地域との『格差』を嘆くより、『違い』を打ち出す!!」と題する文章中に「毎年、企業訪問対話を200社に伺ってご指導を受けてきた」という記事が掲載されている。これに関連して、
①この記事の内容で触れている「企業訪問対話」に関係する一切の情報(訪問先、日時、対話相手、対話目的、対話内容メモを含む)
②企業訪問にあわせて、法人の感謝状や記念品の贈呈等も行われたという行政情報もあるが、もし、そうした行為が行われている場合には、その法的根拠、感謝状や記念品の仕様や発注及びそれらの支出額等を明記した起案・稟議書類を含む一切の書類。
**********

■この結果、岡田市長から10月5日付けで回答がありました。結果は次のとおりです。

①「企業訪問対話」に関する一切の情報(訪問先、日時、対話相手、対話目的、対話内容メモを含む)について
【岡田市長の回答】→行政文書不存在通知
【不存在の理由】→開示請求に係る行政文書が不存在のため

②企業訪問にあわせて、法人の感謝状や記念品の贈呈等も行われたという行政情報もあるが、もし、そうした行為が行われている場合には、感謝状や記念品の仕様や発注及びそれらの支出額等を明記した起案・案議書類を含む一切の書類。
【岡田市長の回答】→行政文書部分開示決定通知
【開示しない部分と理由】→法人の口座番号。安中市情報公開条例第7条第3号アに該当

②のうち、その法的根拠
【岡田市長の回答】→行政文書不存在通知
【不存在の理由】→決裁により、運用している為

■ということで、②に関連した、「起案文書」と「支出負担行為書兼支出命令書」の2種類の行政文書が部分開示されました。

**********
【起案用紙】
年度    平成21年度
文書番号  第5292号
保存年限  3年
受付年月日 平成21年6月1日
保存期限  平成25年6月1日
起案年月日 平成 21年6月1日
廃棄年度  平成25年度
決裁年月日 平成21年6月1日
分類番号  大0 中0 小5 簿冊番号1 分冊番号2
完・未完別 完結
簿冊名称  儀式褒賞書類(一般)
完結年月日 平成22年5月31日
分冊名称  法人市民税感謝状
施行区分  普通
公開    1 非公開 時限秘( 年)部分秘 全部秘  2 公開
起案者   財務部税務課市民税係 職名 係長 氏名 大竹将夫 内線(1062)
決裁区分  市長
決裁    市長・岡田 部長・嶋田 課長・須藤 係長・大竹 係・- 公印・―
関係部課合議 総務部長・鳥越 秘書行政課長・佐俣 収納課長・?岡 契約検査課長・田村 契約検査課入札契約係長・上原 会計課長・田中
課内供覧  固定資産税係長・萩原 諸税証明係長・清水
宛先    信越化学工業 株式会社 ほか199社
差出人  安中市長 岡田 義弘
件名   平成20年度法人市民税高額納税(ランキングベスト200)に対する感謝状等の贈呈について
 上記のことについて、次のように実施してよろしいか伺います(別紙 枚)
 平成20年度法人市民税高額納税上位200社に対し、下記並びに別紙のとおり感謝状等を贈呈してよろしいか伺います。
 また、上位200社に贈呈する記念品として絹のボディータオル及び額(市単価契約物品)を購入し贈呈してよろしいか。絹のボディータオルについては、市内取扱業者が碓氷製糸農業協同組合のみの為、随意契約としてよろしいか併せて伺います,
    記
1.感謝状等贈呈内容
 高額納税ランキングベスト 1~200位  感謝状・額・記念品(絹のボディータオル)
2.購入物品 額(市単価契約物品)     単価 575円×200枚×1.05=120,750円
       記念品(絹のボディータオル) 単価1,000円×200枚×1.05=210,000円
       (交渉の結果、1枚単価1,000円となりました。のし紙つき)
3.予算措置 2・2・2・11節 3,051千円

【起案用紙】
年度    平成21年度
文書種類  契約
文書番号  第5927号
保存年限  1年
受付年月日 平成21年6月5日
保存期限  平成23年6月1日
起案年月日 平成21年6月5日
廃棄年度  平成23年度
決裁年月日 平成21年6月5日
分類番号  大2 中4 小2 簿冊番号1 分冊番号2
完・未完別 完結
簿冊名称  庶務書類
完結年月日 平成22年5月31日
分冊名称  感謝状贈呈・
施行区分  普通
公開    1 非公開 時限秘( 年) 部分秘 全部秘 2 公開
起案者   財務部税務課市民税係 職名 係長 氏名 大竹将夫 内線(1062)
決裁区分  課長
決裁    市長・- 部長・- 課長・須藤 係長・大竹 係・- 公印・-
関係部課合議 契約検査課長・田村 契約検査課入札契約係長・上原
課内供覧   -
宛先     -
差出人    -
件名 契約締結伺い(平成20年度法人市民税高額納税に対する記念品)
 上記のことについて、別紙により契約してよろしいか伺います(別紙 枚)

【別紙1・請書(案)】
平成  年  月  日
安中市長 岡田義弘 様
   受注者  住所 安中市松井田町新堀甲909
           碓氷製糸農業協同組合
        氏名 組合長 高村育也 ㊞
物品名称     法人市民税高額納税に対する記念品
品質・形状・寸法 仕様書のとおり
単位       本
数量       200
単価       1,000円
金額       20,000円
納入期日     平成21年6月17日
納入場所     税務部税務課
契約金額     金210,000円(うち消費税10,000円)
 上記の物品を次の事項により納入することをお請けいたします。
1 頭書の物品を頭書の納入期日内に仕様書その他の条件等に基づき納入すること。
2 契約代金は、物品を納入し、市の検査に合格した後に請求すること。
3 この契約によって生ずる権利又は義務を青緑の承諾を得た場合を除き第三者に譲渡し、又は継承しないこと。ただし、信用保証協会及び中小企業信用保険法施行令(昭和25年政令第350号)第1条の2に規定する金融機関に対して売掛債権を譲渡するときは、この限りでないものとする。
4 市の検査の結果、納入物品の全部又は一部が契約内容に違反し、不当であることが発見され、修繕又は交換の請求があったときは、これに従うこと。この場合において、契約代金の増額又は納入期日の延長の請求はできないこと。
5 受注者の責めに帰する理由によって、頭書の納入期日までに物品を納入することができないときは、納入期日到来の日の翌日から納入日までの日数に応じ、未納部分の契約金相当額に対し、年3.7パーセントの割合で計算した額の遅延利息を支払うこと。
6 受注者の故意又は過失により納入期日まで又は納入期日後相当期間内に、契約履行の見込みがないと認められるときは、契約を解除されることがあること。この場合、受注者は、契約金額の100分の10に相当する額の違約金を支払うこと。
7 本書に定めのない事項については、必要に応じ当事者協議の上定めるものとする。

【別紙2・仕様書】
平成21年度法人市民税高額納税(平成20年度)に対する記念品仕様書
1.品名  平成21年度法人市民税高額納税(平成20年度)に対する記念品
2.数量  200本
3.仕様  物品名  :絹娘
      メーカー :碓氷製糸農業協同組合
      本体サイズ:約25×100センチ
      原材料  :表地 浮糸 シルク100%
            裏地 基布 リョセル100%
      カラー  :ホワイト
      外装   :包装・のし紙付き
      のし紙 「記念品 安中市」(と縦書きで記載)
4.納品日  平成21年6月19日(金)
5.納品先  安中市役所財務部税務課
6.その他  納品は、責任を特って指定期日までに行うこと

【別紙3・見積書】
碓氷製糸農業協同組合の「お見積書」(内容省略。ただし、日付の記載がない。添付の製品カタログは、6月5日付けでHPからダウンロード)

【別紙4・請書】
平成21年6月5日付けで、高村組合長の公印押印あり。

【別紙5:平成21年度支出負担行為兼支出命令書(物品)】
主管課決裁 (課長)
市長・- 部長・- 課長・須藤 係長・大竹 係・岡田
合議 (契約検査課長)
会計管理者・- 会計課長・- 財政課長・- 契約検査課長・田村
決裁年月日  平成21年6月5日
平成21年度 一般会計 1906
所属    財務部税務課
起票年月日 平成21年6月5日
起票者   主事 岡田 智子
 款    2 総務費
 項    2 徴税費
 目    2 賦課徴収費
事業    2 徴税事務
細事業   1 徴税事務
 節    11 需用費
細節   1 消耗品費
予算区分  歳入歳出予算
予算現額  3,797,000
配当現額  3,797,000
金額    210,000
負担累計  1,046,995
予算残額  2,750,005
配当残額  2,750,005
説明1   1 消耗品費(本所)
執行区分  単件
契約区分  随意契約
支出区分  通常払
支払方法  口座FD
分割区分  一括
負担行為日 平成21年6月5日
発注日   平成21年6月5日
検収日   平成21年6月5日
請求日   平成21年6月19日
品名・規格 絹娘
数量    200.00
単位    本
単価    1,000.00
金額    200,000
消費税(5%)10, 000
納品場所  税務課
摘要    文書番号第5927号にて決裁済
債権者  住 所 群馬県安中市松井田町新堀甲909
     会 社 碓氷製糸農業協同組合
     代表者 代表理事組合員高村育也
     振込先 群馬銀行松井田
     口座種別 当座預金    口座番号 ■■■
     名義人 ウスイセイシノウいウキョウドウクミアイ   
     請求書No.
負担行為番号 21-11903-12-1-1
支払年月日  支払済21.7・17会計課(丸印)
伝票番号   21-11903-22-1-1
支払予定日  平成21年7月17日
支出決定(会計管理者)
会計 会計管理者・田中 会計課長・- 係長・矢島 係・池沢
決裁年月日  平成21年6月29日
財務部税務課→会計課


【別紙6:平成21年度支出負担行為兼支出命令書(物品)】
主管課決裁 (課長)
市長・- 部長・- 課長・須藤 係長・大竹 係・岡田
合議 (契約検査課長)
会計管理者・- 会計課長・- 財政課長・- 契約検査課長・田村
決裁年月日  平成21年6月19日
平成21年度 一般会計 2606
所属    財務部税務課
起票年月日 平成21年6月19日
起票者   主事 岡田 智子
 款    2 総務費
 項    2 徴税費
 目    2 賦課徴収費
事業    2 徴税事務
細事業   1 徴税事務
 節    11 需用費
細節   1 消耗品費
予算区分  歳入歳出予算
予算現額  3,797,000
配当現額  3,797,000
金額    120,750
負担累計  1,229,140
予算残額  2,567,860
配当残額  2,567,860
説明1   1 消耗品費(本所)
執行区分  単件
契約区分  単価契約
支出区分  通常払
支払方法  口座FD
分割区分  一括
負担行為日 平成21年6月19日
発注日   平成21年6月19日
検収日   平成21年6月25日
請求日   平成21年6月26日
物品番号  500360
品名・規格 額縁(A3 金ラック 包装掛紙付)
数量    200.00
単位    個
単価    575.00
金額    115,000
消費税(5%)5,750
納品場所  税務課
摘要    法人市民税感謝状用
債権者  住 所 群馬県安中市東上磯部1799-1
     会 社 西毛事務器
     代表者 代表者 武井文雄
     振込先 群馬銀行磯部
     口座種別 普通預金    口座番号 ■■■
     名義人 タケイフミオ
     請求書No.
負担行為番号 21-12933-15-1-1
支払年月日  支払済21.7・24会計課(丸印)
伝票番号   21-12933-15-1-1
支払予定日  平成21年7月24日
支出決定(会計管理者)
会計 会計管理者・田中 会計課長・- 係長・矢島 係・池沢
決裁年月日  平成21年7月8日
財務部税務課→会計課
**********

■開示された以上の情報から次のことが判明しました。

(1)岡田市長のいう「企業訪問対話200社」というのは、「法人市民税の高額納税者ランキングベスト200」という意味であること。
(2)訪問先、日時、対話相手、対話目的、対話内容メモに関する行政文書が一切不存在であることから、市長が、自分で自家用車を運転して、公務時間内外で、額入りの感謝状と記念品を持って、法人関係者を巡り歩き、対話をしたこと。
(3)時期的には、6月19日に碓氷製糸からボディータオルの納品を受け、6月25日に西毛事務器から額縁の納品を受けたことから、7月初めから夏休みを挟んで、9月初めにかけて、200社を回り、額入りの感謝状と記念品を配って回ったと考えられること。
(4)記念品をなぜ碓氷製糸のボディータオルにしなければならなかったのか、について、経緯が不透明であること。

 このことから次のような岡田市長の戦略をうかがい知ることができます。
(A)法人とはいえ実際には会社の幹部らと会い、品物を渡しているわけですが、公職選挙法の有権者に対する金品の配布に抵触しないように、理由付けができること。
(B)岡田市長は、公用車を廃止したと自慢する岡田市長ですが、このような場合、200社を何時どのように巡回訪問したのか、全く記録が残らないこと。

■それにしても、公金を使って、企業関係者と対話をしても、公職選挙法に抵触しない巧妙な作戦を編み出した岡田市長の戦略には、驚かされます。

 タゴの巨額横領所得に対する市民税は棒引きにしておいて、法人市民税の高額納税対象企業のみ感謝状を出し、市政を信じて食べる物も、着る物も、履く物も節約して営々とまじめに納税に励んできた市民には、いったいどのような感謝状を渡すつもりなのでしょうか。

【ひらく会情報部】

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選挙モード全開の岡田義弘・安中市長の来年4月に向けたチラシ戦略(その4)

2009-11-24 20:15:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■来年4月の安中市長選で2期目を目指す岡田義弘市長が、自分の支援者である地元の新聞販売店とのコネを最大限有効活用して、市内全戸に向けたチラシ配布作戦に注力しています。

 岡田市長は、合併市長選で初当選以来、半期に一度、詳細な行動記録(といっても表向きだけですが)を岡田義弘後援会の名前で市内全戸に配布してきました。最近では、7月12日に第143号で今年1月から6月までの「市長の1日」を掲載しました。

 その後、突然、意表をついて、9月13日(日)に第144号で来年4月の市長選を意識したチラシを初めて全戸に配布後、9月25日(祝)に第145号を立て続けに配布しました。続いて、翌10月18日(日)に第146号、今回11月23日(祝)に第147号を配布したのです。

 毎月1回程度のペースのようなので、次回は、12月23日の天皇誕生日の祝日か、その前後の日曜日あたりが予想されます。12月25日は群馬銀行へのあらたな今後10年間の和解金支払いの第1回目にあたるので、タゴ事件の真相に触れたチラシ記事が執筆されるかどうかが、注目されます。

■では、11月23日の岡田義弘後援会の第147号の内容を見てみましょう。今回は、なぜか〔よい風〕というタイトルがNo.147号の脇に付いています。前号と同じ文章箇所は赤字で示してあります。

**********
No.147号〔よい風〕
税金のムダづかいを断つ!!
(1)
平成21年11月23日(月)
Y.O 新時代のニューライト OKADA A MAN YOU CAN TRUST
岡田義弘後援会 季刊誌編集部 安中市安中4272番地
TEL 027-382-7798  FAX 027-382-2061


寝ても覚めても岡田よしひろはすべての子供達が心から笑顔することが出来る「希望と生きる勇気」との萌芽の新しい風土を育む環境作りに全力投球!!

子育て応援手当て支給実施について
11月11日の午後6時からの群馬テレビのジャストニュースに、コメンテーターとして出演していた群馬脳神経外科病院院長の中島英雄先生は安中市の今回の補正予算について
「税金をこの様な形で使うことは、非常に良いことと思う。必ず住民の理解は得られる」とコメント!

安中市長岡田義弘

<市行政こそ「絆」再生を語る!!>
 今こそ、市民皆様の苦しみを市行政の苦しみに変える行政確立に、キャンドル精神で身をささげ、職務をかけて最高の仕事をするため死力を尽してきました。夢と現実をもって、自然とそこに暮す人が、一緒につくる新生安中の子どもたちに、よりよい未来、明るい将来のために殼打ち破る政策を進めています。
 市行政は市民皆様の信頼がないと成り立ちませんから、市行政の先行例の功罪をよく見て、白分たちで決めるということを忘れないでください。

<冷静に土台を固めてこそ!!>
 夢をもって一歩前へ踏み出す政策を進めるためには、トリック(策略)におぼれず、正攻法で臨むことが最も大切です。一生懸命努力する姿を見ていただきたいと思っておりますと同時に、過去にとらわれず「他市のマネ」をやめて新生安中のやり方で「主人は市民」の行政を強力に推進しています。新生安中らしい夢をもって挑戦して、一歩前へ政策を踏み出す政策立案こそが大切で、市長が今なすべきは、将来に不安を抱える市民の皆様に新生安中市行政は何をなすかという明確なメッセージを発すること。また、市長自ら私(し)を捨て、身を削ることを銘とすべしです。

<目的に向かっての一里塚!!>
 夢を適える年金ですが、国民・市民の危機を反映した年金制度が、将来に対処できるのか懸念が広がっています。宙に浮いた年金記録、まさに、市民皆様の「拠出意欲」を揺るがせています。
払う側の不安、受け取る側の戸惑い、それはほぼ牛世紀、問題を見送りしてきた「政治のツケ」でもあります。浮いた年金記録五〇九五万件をきちんとするのは当然です。市民の皆様に納得させるに足る抜本的な年金改革を岡田よしひろは求めてきましたが、近況をお届けします。
 全国民が加入する基礎年金の国庫負担割合を、3分の一から2分の一に引き上げる改正国民年金法が平成二十一年六月十九日に成立しました。税制の抜本改革による「安定財源」の確保が前提になっています。

<裏切らない「減り張り」ある政治を!!>
 年金の経過をお伝えします。
 昭和三十八年(一九六一)に始まった国民年金は、戦後、急速に進んだ核家族化に対応し、老後の親の面倒は子どもに代わって年金でみるという「社会的親孝行」の仕組みが出来たのです。
 市民の皆様は国を信じて、老後は子どもに経済的負担をなるべく小さくしたいと、保険・年金掛金を政府を信じて、食べる物も、着る物も、履く物も節約して、保険料を納めてきたのです。

<新生安中には信頼・安心の未来がある!!>
 二十一世紀の新生安中の追跡は、人間味のある市行政を強力に推進し、行政の個性を競った自治体の完成を目ざしています。反面、行政政策の衰退は、市民皆様の希望を潰すことになります。それは、平成二十年四月一日に実施された後期高齢者医療制度は、これまで国は低所得者ではやや負担は減り、高所得者はやや負担増になると説明してきました。それが、実態は逆だったと国が認めました。

<人間味のある行政政策を強力に推進!!>
 また、「人間ドック」を平成二十年四月一日に廃止して、再び平成二十一年四月一日に復活するという有様です。クルクル変わる政策の意図は何か?全国唯一、新生安中市は国の方針には従わず独自判断で「人間ドック]を継続して来ました。そうした庁内で議論を尽してこそ「主人は市民」の行政の信頼を築き、「絆」の再生で新生安中に将来が見えてくるのです。
 岡田よしひろは、あらゆる会合で後期高齢者医療制度は、人間味のない制度だと主張してきたことが証明されました。

<必死に働いて納められた血税!!>
 市民の皆様が必死に働いて、食べるものも、着るものも、履くものも節約して、その中から納めれた血税です。その血税をお預かりして、行政が市民の皆様に成り代わって代執行しているのです。このことを瞬時といえども市長はじめ立法及び行政は忘れてはなりません。だからこそ行政も立法も無駄遣いを断つ、脱古改新のキャッチボールを今まで以上に行い、将来へつながる政策を提言するようにならなければ、新しい時代を切り開く新生安中の環境が整わないのです。
 それが立法・行政の責任であり、それを僅かでも怠ることは、市民皆様への背信にほかならないと、岡田よしひろは自らを戒めています。

<歴史の転換に目を凝結し歴史的使命に臨む!!>
 一九六一年、第三十五代米国大統領に就任したジョン・F・ケネディ大統領は、日本人記者団から「あなたが、日本で最も尊敬する政治家は誰ですか?」という質問を受け、ケネディ大統領はこう答えました。「上杉鷹山(ようざん)です」と答えました。おそらく日本人記者団の中で、上杉鷹山の名を知っている人はいなかった・・・と言われていますが・・・。鷹山公は、江戸時代に米沢瀋の藩政建て直しに成功した名政治家で、財政危機に瀕する現在、国また地方にとっても、学ぶべき所が多いことは無限大であります。

<使命感を誇りに人生かけた高名な日本政治の宝!!>
 戦前は、青少年に敬愛されてきた人物でもあります。上杉鷹山公とは、どのような人なのだろうか。そしてなぜ、ケネディ大統領は鷹山公を尊敬していたのだろうか。上杉鷹山公は「民の父母」としての根本方針を次の「三助」としていました。
○自ら助ける、すなわち「自助」
○近隣社会が互に助け合う「互助」
○藩政府が手を伸ばす「扶助」
 外国から尊敬された偉人が、日本人であることは国民の一人として尊い誇りです。

<我国日本戦後最悪!!>
 他方、平成二十一年十月二十日に発表された国内の貧困率は、遂に十五・七%に達して、深刻の状況になりました。

<こんなに借りて大丈夫か、失敗は許されぬ財政体質!!> (以下、略)

<判断・決断・実行力の岡田よしひろ!!>
 ○閑古鳥が鳴く状態の横野平工業団地外(約23万㎡)へ企業誘致完了。
 ○24万羽養鶏場問題解決。
 ○安中市の財政健全性ランキング全国30位(全国775市)一躍群馬県下トップに躍進。
 ○群馬大学と報道機関の共同世論調査実施「住み続けたいまち」安中市一躍第2位。

 ○松井田体育館、中央体育館、東横野体育館の使用料を無料化に戻しました。
庶民代表の岡田よしひろは行政の「開拓者」です!!
“「庶民改革」で安中市行政の「質の高まり」を証明”

<政策報告>
◎市民皆様と行政をつなぐ政策を実行!! (以下、略)

○県下唯一新型インフルエンザワクチン接種費1人1回1千円全市民皆様へ補助   平成21年11月から
○子育て(3~5歳児対象に)応援手当て一八,〇〇〇円市独自で支給

■今回は、噺家の医者で著名な高崎市にある中央群馬脳神経外科病院の中島理事長を引き合いに出し、子育て応援手当て支給についてのコメント発言を自らのチラシの目玉として引用したかったようです。

 もうひとつの注目箇所は、1961年、ケネディが来日した際に、日本人記者から「日本で最も尊敬する政治家は誰ですか?」と聞かれた際のやりとりです。48年前、話題となったエピソードですが、岡田市長が「上杉鷹山」について名政治家と評するからには、口利き行政や選挙での金品配布など、およそ名政治家には似つかわしくない行動等、今後は悔い改めるのでしょうか。

■ちなみに、JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」2009年11月号では、伊達騒動について特集していますが、伊達騒動の時期(寛文年間・1661~1673年)に改易された大名のうち徳川一門・譜代大名として、安中藩2万石の水野元知が乱行・乱心により、寛文7年(1667年)に改易されたことが載っています。

 タゴ51億円事件の尻拭いを将来の子ども達にツケ回しをせず、将来、安中市財政に重くのしかかる合併特例債をこれ以上増やさず、選挙目当てのばら撒き行政を抑制し、公職選挙法を遵守して公明正大に選挙を行えれば、後世に「平成の上杉鷹山」と評価される可能性もあるのですから、「藩主」の乱行・乱心で安中市が再び「改易」されないようにと、市民は、ただただ願うのみです。

■その他の箇所は、相変わらず、空虚な美辞麗句のオンパレードです。とくに、年金制度、人間ドック、税金の無駄遣い、財政危機、貧困率増加について、批判もしくは批評していますが、これまで自民党の政治家として、市議、県議を含め、30年以上、政治に関わってきたことの責任を棚に上げたままでは、市政を信じて食べる物も、着る物も、履く物も節約してきた市民は困惑するばかりです。

 最後にひとつ。岡田市長の意味不明のチラシのなかで、<裏切らない「減り張り」ある政治を!!>とありますが、この「減り張り」の意味がとりわけ意味不明です。「メリハリ」の間違いかもしれませんが、皆さんはどう理解されたでしょうか。

【ひらく会情報部】

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