市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安中市土地開発公社事件の深淵・・・捜査側の感想(7)

2007-09-17 21:16:24 | 土地開発公社51億円横領事件
「難しいですね。そうすると今の住民訴訟も勝ち目がないということに多分なるんでしょうけども」
「おおもとの起源が嘘なんですよ。起源が嘘なんです・・」
「だけどね、その嘘が見破れなかった。それを見破れなかった、例えば、我々が今問題にしているのは、登記所から連絡があったのを無視して、そこに課税をしなかったということ。当然連絡があれば、もう税法上の決まりですから、課税通知が行くはずなんですよね」
「はいはい」
「で、嘱託登記というんで、それはかなりでっち上げ易い形の登記の仕方なんだと思いますけれど」
「はいはい」
「それにしても、その嘘の起源をどういうふうに裁判所がするのか判りませんが、多分刑事さんがおっしゃったような判断をするんでしょうね」
「ええまあ、私、はっきり言って、裁判所では証言はできないんで(笑)、市民の皆さんが一生懸命ですから、その中でお間違えになってるんでは困るでしょうから、個人的にお話するということです。全部が集約されちゃうんですよ、この事件に。ですから、枝がいっぱいあるんですよ、こういうふうに。枝がいっぱいあるんて、その枝について落っこった葉っぱまでは私ども警察ではいくら葉っぱまで落とす、ほんとは取るんですけども、おおもとの幹の51億円だけを立件しようということなんですよね。で、それに出てくるこう葉っぱがいっぱい落ちてあるわけですよ。多胡に関わるものが。あのう・・、皆さんらがご覧になればこれもそうじゃないか、アレもそうじゃないか、コレもおかしいんじゃないか、安中の市民の方がみれば、こういうこと、こういうことがあったんじゃないかというふうに思われるんです。というのは、私ども刑事事件にしてみれば、おおもとの大木のこんなでかい51億という大木から出たことだ、おおもとは。ですから、そこまでは申し訳ないですけども、ご理解をしていただいて、大木をおおもとの根元からぶったぎっちゃった。大本の根元からぶったぎったけれども、散らばっている葉っぱまではきれいに取らなかったんです。それはご理解いただきたいんです」
「それは、あれだけの複雑な事件ですから、全部葉っぱを拾っていたら、今でもまだ捜査しなければいけないことになったかもしれません」
「ええ。ところが、おおもとの嘘で作られた木からなった実から、実を取って食べてたのがいるんです」・・・・
当会は、この嘘で固められた木になった実を食べた連中に事件の真相を語ってもらうために活動を継続しております。


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安中市土地開発公社事件の深淵・・・捜査側の感想(6)

2007-09-17 21:12:25 | 土地開発公社51億円横領事件
「私はまだ誰も話していないんだけれども、今の住民訴訟を通じて、現らかに登記書に出した書類が市に回っているはずなのに、市の方でそれを無視していると。で、さらに言うと、登記嘱託で出した手続きのその書類自身が、普通の民間の人のやるアレと全く違うんですとね。確かに特典があります。本来行政は信頼の置ける機関だから登記所としても受付するときは、例えばこういう添付書類は省略できるというのがありますけどもね、多分多胡がやったかと思うんですけれども、ある人の話しによると、必ず多胡と一緒に高橋弘安が一緒に来たと言うんですよね。いつも」
「はいはい」
「そうすると、それが事実とすると、事実なんだけれども、そうしますと、みんな訳知りでやっているわけですよ。そういう操作をね。これはまだ誰にも話していないんだけれども、今の裁判で、実はこちらはもう訴状も準備書面もいろいろ出しているんですよ。ところが向こう側の市側の釈明が全然ないんですよ。裁判長もね、市側はもっと主張をしなさいと、こういう裁判指揮をとってもらっているんだけれども。これが出てきたらね、ある程度証拠が固まったらね。私は公正証書原本不実記載で、もう一回告発しますから」
「はあはあ」
「あの、多胡でなくてね、安中市の土地開発公社そのものを。その時、安中警察署の所長さんがなんていうか」
「あっはっは。ちょっと難しいですな(笑)」
「その後、検察に持って行きますけどね、検察でこれは市民の皆さんのは受け付けられませんと言われたら、私は審査会に持ち込んでやりますよ。これは今初めて刑事さんに、私のこれからの箭道を教えたんですけども」
「ただ、あれですよね。多胡が発しているものについては、全部が全部じゃあないですけれども、書面にしてもなんにしても、まあ、これを実際にこの51億を作ること自体がもう嘘のはじまりから始まっているわけですよ。それで51億。ですから、周りのものがみんな、皆さんが入手したとしても、必ずしもそれが正しいとは限んないです」
「たとえば、いわゆる役所で残っている、まあ、私も判りませんよ。こまで全部、あの、多胡に開するなり、関わるもので残っている記録が、正しいかというと、おおもとが嘘ですから、嘘の事実が、役所としては正しい書類なんですから」
「おっしゃる通りです。だから群銀との民事でいいポジションがとれないんです。つまり多胡が作った書類自身がでたらめだから」
「そうです」
「安中市はそのでたらめの帳簿をもとにこの裁判をしているわけでね」
「そうですね」
「何がほんとなのか判ってないんですね」
「ですから市役所なり、あっちの、なんというか・・公社の関係の土地ですか、それ以外に流れてくるのが、どんどんどんどん流れてくるところがありますよね。土地の登記もなんでもそうですよね、登記書類もそうですけれどもね」
「それが必ずしも正しいとは限らないという自でみていただかないと、もとが嘘なんてすから」
「うん、ただしですね、私が今問題にしているのは‥」
「ひとつの例でね、必ずしも一致しないんですけれども、例えば、土地。100坪の土地を100万円で買いますだとか、転売しましたよという。野郎が、多胡自身が作りますよね。書類を。そうするとそれが流れて行くわけです。ずーっと。これはひとつの例ですよ。事実はないんですけども。ですからもとが嘘なんてすから、登記も嘘なんですよ、はっきり言って。100坪ないんですよ、120坪かもしれないんですよ。その点をだから書証だけをこういうふうに見ていると間違いに陥ることがありますから、皆さんの方で。その点だけは、まあ私のここだけのご忠告でご理解していただきたいんです」
「ありがとうございます」
「それ、私は捜査してて判るんです。おおもとが嘘なんてすから、根源が嘘ですから。根源が嘘だから、じゃあ今土地があれば、登記所にある書類は嘘じゃないか、というんじゃないんですよ。正式なルートでこういうふうに流れてきて役所仕事で流れてきている以上は登記所はそれは正しいんですよ。登記所にしてみれば、例えば、の話しですが」
「うん、登記所の行為は正しいんですよ」
「正しいんですよね。登記所に残されている記録は、正しいんですよ。例えば、多胡自身がこういう住所に定めてますよか、そういうものが住民票なり税務署なりにそういう記録になっていますよね。だけど本来は、これも例えば、の例なんですよ、事実はないんですけども、野郎自身はここに住んでますよ、ってことを、嘘をついているわけですから。税務署も書面上は本来からすれば嘘なんです。だけど税務署の方は書面上は正しいんですよ、意味が判りますか?(笑)」
(続く)
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安中市土地開発公社事件の深淵・・・捜査側の感想(5)

2007-09-17 21:10:32 | 土地開発公社51億円横領事件
「で、市民の人をやりくりして、連日5人体勢で行ったんですよ。ところが書類は膨大で、縦に積むと2メートル以上にもありますからね」
「そうですね。ロッカー1箱くらい有ります」
「ところが、4分の1は見せてもらえなかった。あとで証拠等関係カードから照らし合わせるとね」
「はあはあ」
「それで、なぜ見せないんですか、と言ったんですよ。そしたらね、平穏な生活を乱される方々がいらっしゃるからだと言うんですね」
「そうです。ははははは(笑)」
「だからそこは判らないんです。だけど、どこを見せられなかったのかというのは判ります。最後の証拠等関係カードで全部照らし合わせたから。本当にね、刑事さんらのご苦労は大体判る。だけど、あと4分の1が判らない」
「私も確定したから、フロッピーに入っているやつを全部消そうと思って居るんですよ(笑)」
「ぜひ私に下さい(笑)」
「いやあ、もしそうしたら、これ(クビ)ですよ(笑)」
「それでね、お金の授受があったでしょう。古城団地の件で」
「ええ、はい」
「あの番地判りませんか?地番?」
「いやあ、そこはもう私は殆ど忘れちゃったけれども」
「我々もね、登記簿を金をかけて全部調べたんですよ」
「はあ」
「不正取得金の、多胡との不正取得金のやりとりの件」
「ああ」
「というのは今、争点は芝原団地のところしかない」
「はいはい」
「だけどそのあと、あれに昧をしめて、古城団地でも同じことをやったし、おそらくその後、さざんか団地でもやっている筈なんですよ。実は事件の発覚後、企業局に行きましてね。企業局にたまたま行ったんですよ。で、次長さんが居ましてね。例の51億円事件、あの時まだ51億円ではなかったが、その次長さんたまげまして、私かろくに質問もしないうちにべらべら喋ってくれたんですよね」
「はあーん」
「多胡と一緒に造成の計画段階からやったと。で、多胡の喫茶店で飯も食わせてもらったが、これは家庭料理で決してアレではありません、と間いてもいないことを一生懸命お喋りになりましたよ」
「はっはは(笑)」
「どうもいろいろなことがあったふうなお話しをされていましたのでね」
「ああ」
「あの地番判りませんかね。そうすると、公社のそういった土地の課税を怠る事実についての違法確認請求をしているんですけどね、その他にも有るということで出しているので」
「ははあ、細かいところまではこっちへ持ってきていない、全部安中に置いてきてありますから」
「そこのところは閲覧の時には見せてもらえなかったんですよ」
「はあ、多分‥問題の出てくる人があるからなんですよ」
「と患います」
「ええ。また、あのう・・何かいろいろあるでしょうけども、・・まあ、やっぱし、さっき言った通りに人為的に強制に至らない人ばっかしですから、それ以外の強制はやっているんですけどね。捜索とか、そうした行為は全部しているんですから‥。そうじゃないと、もってこられませんから」
「ええ」
「下手すりゃあ、嘘を言っている人ばっかしですから、みんなが、自分大事になっちゃいますから。その中でいろいろ調べたり間いたりしたんですよ。で、結果的には、その共犯等というか、共犯でない助けたということが出なかったんで、その人達はそういうのはうまく使途嫌疑だけでおわっちゃったんですよ」
「それはちょっとねえ」
「出てくると、やっぱし・・まあ警察サイドなり、検察サイドである程度出てくるようでないと、問題が出るという。まあ私流に言えば、言葉は悪いかも知れないけど、私は嫌いなんですけども、やっぱり役所仕事というところがあるんじゃないでしょうか」
「間違いなくそれはあると患うんですよ」
「ええ。ただ、私どもにいわせれば警察という、それによって不利益が生ずれば、その人達はもう・・どういうように」
「あくまでもね、我々自身の解明の努力ということでそのスタンスでやるんですよ。ね。今回も多分その人じゃないのかなということで、まあ、これはできれば教えてもらいたいのですが」
「ええ、ここでは、はっきり言って、何人もの方がいっぱいいましたけれど・・、まあ私も人間ですから感情的ですよね。刑事的に処分できないのであれば、社会的に制裁なり、金銭的に制裁を考えたんでしょう。ただ、警察には限界がありますからね」
「ええ、刑事という範囲内でね」
「ええ」
(続く)
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安中市土地開発公社事件の深淵・・・捜査側の感想(4)

2007-09-17 21:08:52 | 土地開発公社51億円横領事件
「建物はあのまんま・・そうですか」
「ひと気は有りませんが、荒れたふうも有りません」
「もう、あそこにあれが入っている間中、私は夜も眠れなかったですよ(笑)。早く何とかしたいと思って(笑)」
「そうでしょう。本当にご苦労をいただいているのと、そのうちまた告発をしたいと思うんですけれども、実は昨年5月に告発状を持って古巣の安中警察署と県警、それと前橋地検に持って行ったんですよ。それは被疑者は多胡なんですけどもね。そしたら、警察に行ったらね、市民の皆さん、もう多胡のことはいいよ」
「はっはっは」
「他の奴のことを調べて持ってきてくれ」
「はっはっは」
「今度は他の奴を調べて持って行こうと思っているんですけどね」
「いまあれでしょ、まだ安中には居た当時の人間とすれば、まだ私の部下が居ると思うんですが」
「刑事さんの部下のかたにはその後2、3度お目にかかりましたけどね」
「ああそうですか」
「刑事さんが居なくなったから、どうも肩身が狭いようですよ。ほんとうに」
「ははは、そうかなあ(大笑)」
「昔の元気はどこにいっちゃったんですかね」
「前代未聞の事件が、私かいるときに余りにも事件が有りすぎましたからね」
「刑事さんの待望説が渦巻いていますから、またひとつ安中に来てほしいなあ。ほんとに、嘆願書でも書きますよ」
「そうですねえ。結局あの、新聞を見させてもらいまして、市民の皆さんの活動がのっており、ああ、頑張っていらっしゃるのかなあと恵っていた」
「おかげさんでいろいろ励ましの声が絶えず来るので。とにかく今の状況だと、安中市の微税率が落ちて居るんですよ」
「ははーん」
「払わない人の所に督促に行くでしょ。そうするとね、一言でみんな市側は帰らざるを得ない。多胡から取れ、と。この一言なんですよ」
「ははぁ、そうですねぇ、ふーん」
「私はこの始末はね。群銀ともこれこの間会っていろいろ話してきましたけどね。おそらく群銀も、主張することは主張すると言っていますけれども、いつまでそういう訳には行かないので、和解勧告ができたら応じざるを得ないと。刑事さんがあのとき、くしくもおっしゃったが、今後の筋道が見えたということで、今そのようになっているかどうか判りませんが」
「ははは(笑)」
「そうするとやはり半々だか、7・3だか判りませんが、そういうふうに分担してくると、そうなると負担がゼロということには有り得ないので、まず私が考えているのは、多胡から流れたお金、あるいは多胡自身のまず税金ね。この税金の加算税で、全体の35%くらいは取りあえず取りたてる前だから、これは実は国税庁にも何回も行きましたんですけどね」
「はあはあ」
「国税庁に行って、とにかく立入検査、あるいはこの件で一生懸命やって下さいよ、と言ったらね。結構やってますよ、とそれしか教えてくれませんでしたけどね」
「はあはあ」
「最初に行ったときは、まだ捜査中だから、警察の捜査が終われば、その捜査資料を見て動くんだと、地元では関係者の所に国税が入ったようだというような話はちらほら聞いたことかあるが、それ以上のことは喋れないので勘弁してくれと言われた。そういったところの分を、こういう立場から、国税としても迂闊だったわけだから、そこは市の方に還付してくれと、そういうことにして、まず穴埋めするでしょう。あと残りの所で、関係者から、責任の所在を明らかにした上で、それなりに弁償してもらって、それで追いつかなかったら市民の負担だと」
「そうですよね」
「これをやらないとですとね、税金をまともに取れる態勢は今後できませんので」
「そうですよね。事件といいますか、私どもの刑事事件の処理よりも、まあ、一般的に事件があったときには、後始末の方が大変だなあと恵っているんですよ」
「そうですね。そういう方向で、まず住民訴訟で、税金を、なぜ固定資産税を取らなかったんだと。昭和56年の9月10月に、元職員が芝原団地の土地を1区画買った多胡夫妻の名義で、その隣も含めた2区画を多胡夫妻に内緒で勝手に登記した訳ですが、あの翌年に架空名義人となった多胡夫妻の所に税金の督促が行けば、あの多胡夫妻は、なんじゃこれは、ということで問題が明らかになった筈なんですよ」
「ええ、そうですね」
「そうすればこの事件は起きなかった」
「私どもを捜査していただいたものを見ていただければ判るわけなんだけれども‥(笑)それをあけてみんな判るわけですから。その関係も全部やってあるわけですから」
「実は見たんですよ。証拠等関係カードも見たんです。閲覧したんです、去年のお盆のときに。つまり判決が出た時に。判決が出たら刑事事件訴訟記録法によって誰でも見られるということを裁判所の刑事係に敢えてもらった。地方検察庁の記録係に行け、と。何回も行って何回も電話してこういう理由で見たいんだと、そしたらとうとう析れて夏休み、お盆休み、1週間だけ5日間」
「ああ、そうなんてすか」
(続く)
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安中市土地開発公社事件の深淵・・・捜査側の感想(3)

2007-09-17 21:06:45 | 土地開発公社51億円横領事件
「ようやくここまで漕ぎ付けましてね、一枚一枚我々市民の手でやって行きたいと思って居るんですが、それからもうひとつ重要なポイントは、多分ご存知と恵うが、公社の建物がありますよね、あの近辺に住んでいる人がね、5月のまだ発覚する前ですよ。夜中に音がすると言ってね、異様な音がするんで外に出てみて覗いたらしいんですよ。そしたら何とね。上から段ボールで書類をボンボン下に落として、下に待ち受けてたのが、トラックに積んで焼却場でどんどん燃やしていたと言うわけですよ」
「ははーん、なるほど」
「証拠隠滅をしていたと。職員がね」
「はっはっは」
「これは法廷でちゃんと証言したいと複数の方がおっしゃっていますけどね(笑)。いやあだいぶ判りましたよ」
「まあ、うちのほうも、多胡に関わるもので、いわゆる犯罪の新しいものということを考えて捜査したんですよ。でも現実的にはやはりそこまで行かれないから、いわゆる人的な強制と言うのはできなかったんですよ。いわゆる逮捕ということ・・」
「ほほう。逮捕に至らなかったんですか?」
「至らないというかね。要はその、例えば、私がああいうことをやっていたというのは、もう聞いてみて初めて判ったことですから、それに関わって、例えば、私と皆さんが、どういう付き合いがあったというのは、こんなふうに、例えばこういうもの、ああいうものとか、売買とかそういうものはあったとしても、いわゆる多胡自身の方が出していないわけですから、みなさんには認識がないわけですよ、例えば、私と関わっていたとしても。ですから認識がないわけですよ。刑事上はね」
「ただしね、いろいろ今やっているんですけれども、今、住民訴訟をね。例の芝原団地の一区画の件なんてすが、あれは当時問題になりましてね、架空名義、架空登記だということと、登記簿の謄本を取り寄せてみたら、ふたつになっていましたよね。で、なぜそういうことが可能なのかと、これは裁判のこれから争点になっており、今日も裁判長とその辺をきっちり決めてきた。こういう話もあるんですよ。多胡が昭和45年9月に入りまして、最初の5年間、昭和50年まで税務課にいた。その後農政課で共済関係をやって、その後、公社設立ということで、彼が設立の段階から担当していたと」
「そのようですね」
「どうも多胡は税務課の時にいろいろ知恵を仕込まれたのではないかと。で公社に入ったときには、農政課、これは農業委員会も関係していますが、その前の税金の関係、これで悪知恵を仕入れたのを華聞かせだのが公社だと。と言いますのは、先行投資で農地を買うでしょう。そうすると、情報をいち早く仕入れて、自分でかっちまうんですよね」
「ええ」
「まあ、名義はどういうふうに操作したのか判りませんが。そこで、土がいいもんだから、そこを例えば、土建屋さん、園芸屋さんに売り飛ばして穴ができる。その後に建設残上や廃材などを入れる。そして平らにさせてから公社に売り飛ばす。こういうテクニックをやっていたと言うんですね」
「はあはあ」
「それから彼が2番目の奥さんと結婚したときに、市営団地にいたんですよ。近所の人が投票所の入馬券を待って行ったところが、なんと多胡夫妻は別居扱いで、つまり母子家庭だったと。多胡自身は同居人だったということになっていたんで、驚いたというわけですよ」
「ほお」
「つまり母子家庭で有れば、アパートの入居費はただ。それから母子手当がでる。そういったことが市役所の職員でありながらできたということ自体、こりゃあおかしい、とみんな言っているんですよ。とんでもない話だ、とね。で、勿論、税務課の窓から多胡の家が見えるわけですから。それとね、有るスナックのおばさんの詣で、それは群バスのとなりのスナック純というママさんの話によると、市役所の職員がスナックでどんちゃん騒ぎをするでしょ。すると締めの5分前に多胡を呼んだそうですよ。多胡くん来てよ、お会計だと。会計マンとしてね」
「ヘーえ」
「その手の話はいっぱい集まっています。そういうのをいつか法廷でいろんな人が証言してくれると言うから、いつか全部ぶちまかようというふうに思っていますけどね」
「あ、そうですか。はっはっは(笑)」
「包み隠さず、その後のわれわれ市民の運動経過をいっぺんお話ししたくて今日来たんですが」
「あそこの建物はまだ残っていますか?」
「残ってますよ」
「ああそうですか」
「普通だった石をぶん投げて窓ガラスを割るところなんてすが、安中市民は大人しいのかなあ」
「じゃあ売却にも何にもならないんですかね」
「国税が差し押さえを2ヵ所してるんですけど、地ベタだったか、まだ奥さんの名義なんですよね。以前の新聞を見たら、奥さんが、全部身上売っ払って弁済したい、と言っているにもかかわらず、まだ残して居るんですよね」
「あそこの、奥さんの、本人が住んでいたところはあのままですか?」
「あのまんまです。下と上が分離しているもんだから買い手がつかないんですね」
「ああそうですか」
「あの喫茶店の方は、骨董倉庫はどうなっているか判りませんが、あのまんまですよ」
(続く)
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