市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報】高崎渋川線バイパスにスラグ汚染報道・・鉄鋼スラグに続いて非鉄スラグの不法投棄か!

2018-07-29 23:08:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題
■2018年7月27日に群馬県が「県道に使用された建設資材の基準値超過について(建設企画課)」と題して記者発表しましたが、これを当日夜、NHKが「ほっとぐんま640」で報じたことは既に当会のブログでも報告済みです。
○2018年7月27日:【速報】群馬県スラグ行政を象徴!…当会の告発から1年かかってようやく公表の背後に東邦亜鉛の影か
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2708.html
 その後、7月28日に各新聞社が朝刊にこの記者発表の内容を報じました。毎日新聞だけは、7月28日にみなかみ町長の不信任案可決とセクハラ特集記事を群馬版に大きく掲載したため、翌29日に掲載しました。さっそく報道記事を見てみましょう。
**********上毛新聞2018年07月28日



基準超す鉛、ヒ素 盛り土から検出 県道高崎渋川線バイパス
 県道高崎渋川線バイパスの中央分離帯の盛り土について、群馬県は27日、環境基準を超える鉛とヒ素が検出されたと発表した。土壌汚染対策法が定める溶出量の基準値(1リットル当たり0・01ミリグラム)に対し、最大で鉛が25倍、ヒ素は2・1倍だった。撤去したり、土壌に与える影響を調べたりするため、仲原交差点(高崎市金古町)―新蟹沢大橋付近(榛東村新井)の約900メートル区間の4車線化が遅れる見通し。
 2012年に暫定2車線で開通した同区間は、拡幅するための用地が中央部にある。車道と中央分離帯の境目に路肩を保護する目的で、表面をアスファルト乳剤で覆った盛り土が設けられている。
 有害物資が混入しているとの情報が今年2月に県に寄せられ、5カ所からサンプルを採取して調べたところ、基準超過を確認。含有量の調査で、基準値(1キログラム当たり150ミリグラム)の13倍の鉛が検出された。
 県は工事の請負業者に盛り土の撤去を求める方針で、中央分離帯への立ち入り禁止措置を講じた。

**********朝日新聞群馬版2018年7月28日

県道盛り土に鉛・ヒ素 高崎・榛東 立ち入り禁止 撤去へ
 県は27日、県道高崎渋川線バイパスの約900メートルの区間で、路肩を保護する盛り土から土壌汚染対策法の基準を超える鉛とヒ素が検出された、と発表した。県は見つかった場所への立ち入りを禁止し、工事を受注した業者に盛り土の撤去を求めるという。
 建設企画課によると、見つかったのは仲原交差点(高崎市金古町)~新蟹沢大橋付近(榛東村新井)の区間。車道と中央分離帯との間の盛り土を5カ所調べ、確認された。
 この区間は2012年6月、暫定的に片側1車線で開通。今年度中に2車線化に向けた工事に着手する予定だった。
 県は付近の住民に説明したほか、中央分離帯を立ち入り禁止とした。今後、盛り土を1メートル程度掘り下げ、さらに検査する。(寺沢尚晃)

**********読売新聞2018年7月27日
基準値上回る鉛とヒ素
 県は27日、県道高崎渋川線バイパスの一部区間(高崎市金古町~榛東村新井、約900メートル)で、中央分離帯の盛り土から基準値を上回る鉛とヒ素が検出されたと発表した。県は、この区間の中央分離帯を立ち入り禁止とし、開通当時に土木工事を担当した業者に対し、盛り土の撤去を要請した。
 この区間の盛り土について情報提供があり、県が調べたところ、土壌汚染対策補で定める基準の最大25倍の鉛、銅2倍程度のヒ素が溶け出しているのが検出された、健康被害は核にされていない。県は今後、周辺の土壌への影響も調べる。

**********東京新聞2018年7月28日
【群馬】高崎渋川線バイパス 基準超の鉛、ヒ素検出 中央分離帯から最大25倍

高崎渋川線バイパスで基準を超える有害物質が検出された区間。ポールの立つ中央分離帯部の盛り土で確認された=高崎市で(県提供)
 県は二十七日、県道高崎渋川線バイパスの高崎市と榛東村の境の約九百メートル間で、中央分離帯部に使われた盛り土から土壌汚染対策法の基準を超える鉛とヒ素が検出されたと発表した。
 鉛は最大で基準の二十五倍、ヒ素は同二倍で、県は地元住民に説明するとともに、中央分離帯部分にロープを張るなどして立ち入り禁止措置を実施。盛り土の工事を受注した事業者に盛り土の撤去を求め、今後、盛り土直下の土壌や健康への影響を調べる。
 県によると、問題の区間はバイパスの仲原交差点(高崎市金古町)-新蟹沢大橋付近(榛東村新井)間約九百メートル。二〇一二年六月に暫定二車線で開通し、本年度、四車線化に着工予定だった。
 基準超の有害物質が検出された部分は暫定二車線の工事で実施。両車線の中央分離帯側で舗装面の端を保護するために盛り土された。盛り土表面は液体状のアスファルトを散布して覆う措置をしてあったが、内部の土から検出された。
 今年二月、県に「法の基準超の有害物質を含む盛り土が使われている」との内容の情報提供があり、県が六月下旬に環境調査を実施して判明した。
 県は事業者から事情を聴くなどして、汚染土壌が使われた経緯を調べている。 (石井宏昌)

**********産経ニュース2018年7月28日 07:07
高崎渋川バイパスから基準25倍の鉛検出
 県の県土整備部は27日、県道高崎渋川線バイパスの中央分離帯に使用された建築資材から、土壌汚染対策法で定める基準値の約25倍の鉛と、基準値を上回るヒ素が検出されたと発表した。人体への影響について、県は「直ちに健康被害が生じる可能性は低い」としている。
 仲原交差点(高崎市金古町)から新蟹沢大橋付近(榛東村新井)までの中央分離帯部分に使用された盛り土から検出。区間は全長約900メートルという。溶出量は基準値1リットル当たり0・01ミリグラムに対し、鉛が最大で同0・25ミリグラム、ヒ素が同0・021ミリグラムを検出。含有量は、基準値1キロ当たり150ミリグラムに対し、鉛は最大で同2千ミリグラムだった。
 今年2月に県民から情報提供があり、6月に調査を開始し、発覚。同部は施工業者へ聞き取りを行い、盛り土の撤去を求めている。今後、この区間の中央分離帯部分を立ち入り禁止とするほか、盛り土直下約1メートルの土壌を調査するという。



7月28日の各社朝刊。

**********毎日新聞群馬版2018年7月29日
高崎渋川線バイパス 基準1.2~25倍の鉛、ヒ素検出 900メートルの盛り土に 県、全資材撤去へ /群馬
 県は27日、県道高崎渋川線バイパスで、土壌汚染対策法で定める基準の1・2~25倍の鉛とヒ素が検出されたと発表した。今のところ健康被害の報告はないが、県は今後、追加調査して生活への影響を調べる。
 県建設企画課によると、検出されたのは、県道高崎渋川線バイパスの仲原交差点(高崎市金古町)から新蟹沢大橋付近(榛東村新井)までの約900メートルの中央分離帯の路肩を保護する盛り土。県は中央分離帯の立ち入り防止柵を設置し、有害物質が見つかった区間の建設資材を全て撤去する。
 現在、バイパスは2車線(片側1車線)で、今年度中に4車線化の工事に着手する予定だったが、工期が遅れる可能性もある。県は建設資材を搬入した施工業者に対して聞き取り調査を進めており、「撤去に伴う費用負担を含めた適正な処理を求めたい」としている。
【杉直樹】
**********

■今回も報道のポイントをまとめてみましょう。

ポイント①
なぜか盛り土から基準超す鉛、ヒ素が検出されたとなっていること。

ポイント②
土壌汚染対策法で定める基準値の約25倍の鉛と、基準値を上回るヒ素が検出されたと発表されていること。

ポイント③
施工業者へ聞き取りを行い、盛り土の撤去を求めていると報道されていること。

 それではそれぞれのポイントについて詳しく検証していきましょう。

●ポイント①
なぜか盛り土から基準超す鉛、ヒ素が検出されたとなっていること。



 現場の写真(上)をご覧ください。

 この高崎渋川線バイパス工事は、路床材を全面に入れ、その上にアスファルト舗装を施す場所は、下層路盤材・上層路盤材と路盤工を施工してアスファルト舗装工を施しています。

 真ん中の中央分離帯には、路床材に草が生えるのを防止するため、砕石を入れ、路肩を保護する目的で、アスファルト舗装の境目の表面をアスファルト乳剤処理しているように見えます。上毛新聞の報道でも「中央分離帯の境目に路肩を保護する目的で、表面をアスファルト乳剤で覆った」と報道されています。

 ただし上毛新聞の報道では、「表面をアスファルト乳剤で覆った盛り土が設けられている。」と群馬県県土整備部建設企画課が説明した様子が報道されています。なぜか群馬県県土整備部は、盛り土の中に鉛やヒ素が混入されてしまったと話をすり替えています。



 もう一度、現場写真(上)をご覧ください。

 アスファルト舗装に続いて「表面をアスファルト乳剤で」処理した様子をご覧いただけます。乳剤処理をしたのは盛り土なのでしょうか?

 いや、アスファルト舗装のすぐ際まで乳剤処理されている様子を見て取れますので、乳剤処理をしたのは上層路盤材ではないでしょうか?つまり下層路盤材・上層路盤材と施工した上に、道路部はアスファルト舗装、中央分離帯部は乳剤処理したと考えられるのです。

 ご覧いただいているように、鉛やヒ素が基準値以上含まれた建設資材は、盛り土でなく路盤材であること可能性が大であると言わざるを得ません。

 路盤材に有害物質が含まれているとすれば、大同スラグ問題同様、産業廃棄物の不法投棄問題であることが考えられます。

 鉛やヒ素が含まれている路盤材と言えば、群馬県では東邦亜鉛が有名です。また現在では見ることができませんが、岡田工務店・岡田興業がK砕と称して東邦亜鉛の非鉄スラグを扱っていることが、そのホームページ上で公開されていました。

 大同スラグ問題を適当にごまかしていることで悪名高き県土整備部建設企画課は、またしても盛り土に鉛やヒ素がなぜか混入されてしまったことにして、土壌汚染対策法の問題ということにして、事をあやふやに済まそうと画策しているのかもしれません。

 平成30年4月に全線開通した高崎渋川線バイパスは、建設初期段階で競うように、大同特殊鋼・佐藤建設工業グループと東邦亜鉛・岡田工務店(岡田興業)グループがスラグの不法投棄を行った可能性が否定できません。

 県土整備部建設企画課は、本来であれば国土交通省が行ったように佐藤建設工業の材料試験成績表が提出されている高崎渋川線バイパスの工事現場を環境分析調査しなければなりませんが、なぜか全く行っていません。今度は、岡田工務店(岡田興業)の材料試験成績表が提出されている現場を含め、当会として、徹底的な調査を県土整備部に要求せざるを得ません。

 この高崎渋川線バイパスの鉛・ヒ素混入問題は、土壌汚染対策法上の問題ではなく、廃棄物処理法上の不法投棄の問題である可能性が出てきました。県土整備部建設企画課は、群馬県環境森林部廃棄物リサイクル課にこの問題を通告し、廃棄物処理法に照らした問題解決を図らなければならないでしょう。

●ポイント②
土壌汚染対策法で定める基準値の約25倍の鉛と、基準値を上回るヒ素が検出されたと発表されていること。

 土壌汚染対策法では、5カ所ほどサンプリング採取して、それを均等混合して環境分析調査を実施します。つまり基準値の約25倍の鉛という場合、鉛が含まれていない物質を含めて均等混合した結果が「基準値の約25倍」の可能性があります。具体的には「溶出量は基準値1リットル当たり0・01ミリグラムに対し、鉛が最大で同0・25ミリグラム」であったことが報道されていますが、これは大変危険な数値であると言えます。

 産業廃棄物処理法では特別管理産業廃棄物という危険な廃棄物の規定がありますが、鉛についての規定は、”溶出量は基準値1リットル当たり0・3ミリグラム」となっています。

 先ほど考察した通り、土壌汚染対策法上の分析調査は、サンプルを均等混合した可能性がありますので、場所によっては“溶出量の基準値1リットル当たり0・3ミリグラム”を超過した場所もあるかもしれません。

 高崎渋川線バイパスは大変危険な道路である可能性があります。県土整備部は直ちに廃棄物リサイクル課に通告し、廃棄物リサイクル課は廃棄物処理法に基づいた立入調査を実施しなければなりません。我々は特別管理産業廃棄物と隣接して生活はできません。

●ポイント③
施工業者へ聞き取りを行い、盛り土の撤去を求めていると報道されていること。

 鉛やヒ素が含まれた資材を撤去することは、当然のことです。

 しかし鉛やヒ素があるのは、本当に高崎渋川線バイパス中央分離帯部分だけなのでしょうか?他の場所にも鉛やヒ素、そして(株)佐藤建設工業がばら撒いたフッ素や六価クロム入り鉄鋼スラグがあるかもしれません。

 この問題は産業廃棄物処理法上の問題として、監督官庁の廃棄物リサイクル課の問題として、徹底的な真相究明を行わなければ、近隣住民の安全安心な生活は保全されません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※関連情報「群馬県の記者発表」
**********群馬県報道提供資料2018年7月27日
【7月27日】県道に使用された建設資材の基準値超過について(建設企画課)
 県道高崎渋川線バイパス(仲原交差点~新蟹沢大橋付近)の中央分離帯部に使用された一部の建設資材から、土壌汚染対策法で定める基準値を超える「鉛」及び「砒素(ひそ)」が検出されました。
1.対象区域 
 県道高崎渋川線バイパスの仲原交差点(高崎市金古町地内)から新蟹沢大橋付近(榛東村大字新井地内)までの約900m間。(別添1 参照)
※別添1(pdfファイル:263KB)⇒ yytpzu.pdf

2.分析試験結果
 土壌溶出量調査(環境省告示第18号)において、鉛及び砒素ひその溶出量が土壌汚染対策法で定める基準値を超えて検出され、また、土壌含有量調査(環境省告示第19号)においても鉛の含有量が、土壌汚染対策法で定める基準値を超えて検出されました。(別添2 参照)
※別添2(pdfファイル:64KB)⇒ yytqz.pdf

 速やかに中央分離帯部の立入禁止措置を実施します。
その後、当該建設資材直下の土壌における有害物質の含有量及び溶出量を確認する土壌調査に着手します。
 当該建設資材を撤去することとします。
 なお、この土壌調査の結果が出ましたら、お知らせします。

このページについてのお問い合わせ
県土整備部建設企画課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-3531
FAX 027-224-1426
E-mail kensetsukika@pref.gunma.lg.jp
**********

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東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…公有物を屁とも思わぬ関電工の横暴を地元住民らが行政にアピール

2018-07-28 00:32:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
■福島原発事故の反省はどこへやら。東電の無責任のDNAを受け継ぐ東電グループの関電工は、群馬県の庇護のもと、環境アセス条例に定めた手続きを経ないまま、バイオマス発電施設の本格稼働を始めて早くも半年になろうとしています。この間、セシウムの待機中への拡散や地下浸透など放射能の2次汚染のリスクに曝されている地元住民の皆さんは、他にも、騒音問題に悩まされています。また、搬入用に使われている国道や指導など道路施設にも、障害が出ています。そうした事情を粘り強く行政に訴えていますが、そもそも、こうした苦労は、行政が政治力に負けてこのような亡国事業を許可したのが原因です。住民のかたの苦労の一端をご紹介します。

 まずは、関電工やトーセンが、公有財産について軽視していることにより、行政に無用なコストを発生させている実態です。

--------- 送信メッセージ ----------
From: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
日付: 2018年7月20日 9:19
件名: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)
To: 東部建設事務所/前橋市 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>

前橋市役所 建設部 東部建設事務所様

お世話になります。
久し振りに前橋バイオマスへの市道を見ました所、道路に凄いタイヤ痕やチップが道路上に不法に投棄されています。タイヤ痕は過積載の可能性があり、道路が痛む事が懸念されます。
車重は管理しているようなのでお調べいただきたいと思います。
是非、調査、指導、対策をお願い申し上げます。

鼻毛石町
 羽鳥昌行

前橋市役所 建設部 東部建設事務所様

いつもお世話になります。
さて、353から発電所へのアクセスの市道ですが、すでに使用許可証は撤去されているようですが、昨日、道路を確認したところ、十数メートルにわたり、二本、ものすごく道路が掘れています。関電工から連絡は来ているでしょうか。勝手に道路を傷つけ、放置しているとしたら、何か問題はないのでしょうか。
至急、調査、対応などお願いいたします。

写真を添付します。↓





羽鳥昌行
前橋市鼻毛石町


----- 受信メッセージ -----
From: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>
To: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
Date: 2018/7/24, Tue 15:12
Subject: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)

羽鳥 昌行 様

日頃より、市政につきましてご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
ご連絡いただきました件について、昨日、関電工立会いのもと現地を確認いたしました。
その結果、舗装面にタイヤのスリップ痕を確認しました。このスリップ痕が過積載によるものなのか調査したところ、過積載は確認できませんでした。
今後運搬する際には、現在行っている車重管理の更なる適正管理を徹底し、適切な運搬を行うように指導を行いました。
また、道路に散乱しておりましたチップにつきましては、早急に撤去するように指導を行うとともに、今後運搬する際には細心の注意を払い落下防止に努めるように指導を行いました。
以上です、よろしくお願いします

---------- 送信メッセージ ----------
From: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
日付: 2018年7月24日 18:36
件名: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)
To: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>

前橋市役所 建設部 東部建設事務所様

お忙しいところ早々にご調査いただき感謝申し上げます。
一つ、疑問があります。なぜ、あんなにも長いスリップ痕が複数できたのでしょうか。 過積載ではないとするならば、なんなのでしょうか。
また、不法投棄については、チップ一つでも見つけた際は、また、ご連絡いたします。
本当に、市民の安全と健康、福祉を守っていただき感謝申し上げます。

羽鳥昌行

----- 受信メッセージ -----
From: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>
To: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
Date: 2018/7/25, Wed 13:39
Subject: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)

羽鳥様

 お世話になります。
 関電工に対し、運搬車の通行時には丁寧な運転に努めるよう指導いたしました。
 また、チップの落下につきましても、再度指導を行いました。
 よろしくお願いいたします。

---------- 送信メッセージ ----------
From: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
日付: 2018年7月25日 14:18
件名: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)
To: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>

前橋市東部建設事務所様

お世話になります。
早速ご回答ありがとうございます。
本当にしつこくて恐縮ですが、ご回答内容は、運転が丁寧でなかったということですが、直線道路上にどのような運転をしたならば、あのような長ーいスリップ痕をつけることが可能なのでしょうか。
もしも、ブレーキ痕だとしたならば、下り時に、スピードを出し過ぎや、よそ見で、353号に出る直前で、急ブレーキでも踏んだとしたならば、とても怖いことだと思います。

羽鳥昌行

----- 受信メッセージ -----
From: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>
To: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
Date: 2018/7/27, Fri 11:18
Subject: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)

羽鳥様

 お世話になります。
 関電工に話を聞きましたところ、国道353号から当該市道に進入し、上り坂で加速する際にアクセルを踏み過ぎたのが原因で、スリップ痕が付いてしまったとの事でした。
 このため、アクセル操作等について丁寧な運転に努めるよう、指導いたしました。
 よろしくお願いいたします。

---------- 転送メッセージ ----------
From: 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>
日付: 2018年7月27日 23:56
件名: Re: Re: 【前橋市東部建設事務所】 赤城ビューの市道が傷だらけです。すぐ直してください。(回答)
To: 前橋市東部建設事務所 <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>, 羽鳥 昌行 <roujinnokokoro@yahoo.co.jp>

前橋市東部建設事務所様

大型トレーラーの通行の様子です。
20トン位ありそうです。
完全に対向車線をはみ出していますが、問題ないのでしょうか。
必要であれば関係部署にも確認をお願い致します。



羽鳥昌行
**********

 このように、近隣住民の皆さんは、この亡国事業が継続する限り、関電工やトーセンの公共意識欠如の利益優先体質によってさまざまな迷惑を被ってしまうのです。

■次は、トーセンが木質燃料(チップ)製造施設に設置するはずのチッパーが一体どこに消えたのか、行政に確認を求める直訴状が出されました。このチッパーは一時期、施設構内で稼働していたことがあるようですが、あまりも騒音がやかましく、騒音レベルが基準値を満たせないためか、最近はさっぱり見かけません。川場村の土場で稼働しているという情報もありますが、本来は、施設の室内に設置して稼働させ、搬入された間伐材を全てここで製造する計画だったはずでした。

 しかし、騒音レベルがクリアできないためなのでしょうか、それとも、トーセンが他の事業の目的で転用しているのでしょうか。とにかく、補助金が湯水のように杜撰に使われている様子がうかがえます。そのため、住民の皆さんの不安や懸念を公開質問のかたちにまとめて、先日群馬県に提出したそうです。

*****公開質問状*****PDF ⇒ 20180719jibpfgpj1.pdf
                          2018年7月19日
〒370-0
前橋市大手町1-1-1
群馬県知事 大澤正明様
(実施機関:環境森林部林業振興課)

               (市民団体・住所・団体・代表者名・連絡先)
               赤城山の自然と環境を守る会
               前橋市鼻毛石町1991-9
               野原 潤一
        公 開 質 問 状
件名:前橋バイオマス燃料保有のチッパー、トレーラー、脱水機の使用状況について

拝啓 県内の林業振興と環境保全に日夜、奮闘賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、今年の2月から事実上の商業運転に入っていると思われる前橋バイオマス発電施設に併設されている前橋バイオマス燃料㈱の木質燃料製造施設に配置されている表件の機器類について、次の質問があります。
 誠に勝手ながら、2018年7月27日(金)必着で、文書でご回答くださるようよろしくお願い申し上げます。

質問1:
 当該外国製チッパーとボルボ製トレーラー(ローダークレーン付き)が、鼻毛石町の施設に見当たりませんが、どこに存在するのか、事業者から都度報告を受けて把握していますか?

質問2:
 あるいは自らそれらの所在を定期的に確認すべく、事業者に報告指示をしていますか?

質問3:
 当方の調査によると、チッパーについては6月ごろは鼻毛石町の施設内で稼働していたようです。赤城ビュータウンの田村眼科別荘の上に行くと音が聞こえたので、そのように推測できました。また、間伐材も頻繁に搬入されているのが地元住民によって目撃されています。しかし、7月7日時点で、同燃料会社の作業員の話によると「チッパーは川場村に運んである。川場村の土場で稼働している」とのことです。川場村にはトーセンとみなかみ森林組合の貯木場があるので、そこで稼働していると推定されますが、補助金で購入したチッパーを別の場所で稼働させることについて、問題はないのでしょうか?

質問4:
 問題がない場合、その理由をご教示ください。

質問5:
 ボルボ製のトレーラーについても、稼働場所(川場村なのか、県内なのか、県外なのか)や、使用方法(チッパーの牽引のみか、それとも、間伐材の運搬にも使っているのか)、および、管理者(前橋バイオマス燃料の社員が運転しているのか)についても、把握していますか?

質問6:
 把握していない場合、事業者に報告を求めていただけますか?

質問7:
 もともと鼻毛石町の施設構内ではなく、川場村の土場のようにほかの場所でチッパーが使われているとすると、仮にその機械を操作している人が、例えば前橋バイオマス燃料の社員ではなく、出資者であるトーセンの社員である場合に、前橋バイオマス燃料㈱が補助金で得た機械を別法人であるトーセンが無断で使用していることになりませんか?

質問8:
 この場合に、問題はありませんか?

質問9:
 貴殿は脱水機について昨年夏の補助金支払いの際に、従前に運転を確認したと思いますが、現在、どのような状況になっているのか、その後確認していますか?

質問10:
 確認していなければ、今すぐ、事業者に確認を求めていただけますか?

                         敬具
**********

 こちらも昨日の時点でまだ回答が得られていないようです。

■こうした事情もすべて、群馬県が環境アセスメント条例に基づく手続きを関電工とトーセンに課さずに、勝手に燃焼用木質原料の水分量を20%と規定することで、関電工に発電ボイラーの排ガス量がギリギリ4万ノルマル㎥を下回るように配慮したことが原因です。

 行政の忖度を受けた関電工側も、データをでっち上げて、計算式を都合よく捻じ曲げることで行政の忖度に応え、みごと環境アセスをやらないまま、強引に設備を完成させ稼働させてしまいました。

 せめて環境アセスさえ、関電工側にやらせれば、こうした住民の苦労は不要になったはずです。関電工ら事業者の横暴に加えて、行政の責任は、極めて重大です。

 これらについては引き続き行政訴訟の場で、決着をつける所存です。

【市民オンブズマン事務局からの報告】

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【速報】群馬県スラグ行政を象徴!…当会の告発から1年かかってようやく公表の背後に東邦亜鉛の影か

2018-07-27 23:19:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題
■当会の会員から、本日午後6時40分から放送されたNHKほっとぐんま640で、県道高渋バイパスの中央分離帯から鉛とヒ素が基準値を超えて検出された、というニュースが報じられていると、緊急連絡がありました。さっそく、ネットでNHK News Webを検索すると、既に記事として掲載されていたので、次のとおりご報告します。
**********群馬 NEWS WEB 前橋放送局「ほっとぐんま0640」2018年07月27日18時41分
バイパスの資材から鉛など検出

高崎市と榛東村を通る県道高崎渋川線バイパスの一部の区間の中央分離帯の建設資材から、法定基準を超える鉛などが検出されたことがわかり、県はこの区間の中央分離帯への立ち入りを禁止するとともに、建設資材を撤去することにしています。




鉛などが検出されたのは、県道高崎渋川線バイパスの中央分離帯で、平成24年6月に完成した高崎市の仲原交差点と榛東村の新蟹沢大橋付近の間のおよそ900メートルの区間です。


県によりますと、この区間の中央分離帯の建設資材からは、土壌汚染対策法が定めた基準値を超える鉛とヒ素が検出されたということです。


ことし2月、外部から「法定基準を超える鉛などを含む建設資材が使われている」という情報が寄せられ、県が現場で試料を採取して調べた結果、こうした事実がわかったということです。


県によりますと、鉛やヒ素は人が摂取するとおう吐や下痢などの症状を引き起こすということですが、


これまでのところ、周辺の住民などから健康被害の情報は入っていないということです。


県は、工事を受注した業者が搬入した土砂に基準値を超える鉛などが含まれていたとみて、原因や周辺の環境への影響を調べるとともに、


この区間の中央分離帯への立ち入りを禁止して、建設資材を撤去することにしています。
**********

■平成30年4月27日全線が開通した高崎渋川バイパスですが、平成26年までは、株式会社佐藤建設工業によって、大同特殊鋼由来の有害スラグが不法投棄されました。株式会社佐藤建設工業は、その販売した建設資材の全てに有害スラグを少しずつ混合し、高崎渋川バイパスを廃棄物の埋立処分場と化したのです。

 なぜか群馬県県土整備部は株式会社佐藤建設工業の材料試験表が提出された現場を、環境分析調査していません。高崎渋川バイパスは文字通り「打てばホコリがでる」道路なのです。(株)佐藤建設工業が納めた建設資材の環境分析調査は実施されなければなりません。

 そしてこの度、この「打てばホコリがでる」高崎渋川バイパスで、今度は鉛と砒素を含んだ建設資材が発見されたというのです。

■NHKのニュースの中でも「ことし2月、外部から『法定基準を超える鉛などを含む建設資材が使われている』という情報が寄せられ、県が現場で試料を採取して調べた結果、こうした事実がわかったということです」と報じられていますが、今年2月の外部情報というのは、何を隠そう、当会のことです。

 当会では東邦亜鉛のスラグ問題については、昨年3月末に偶然ネットで岡田工務店のホームページに「K砕」という東邦亜鉛の非鉄スラグの呼称と同じ言葉を見つけ、詳しくアクセスしたところ、東邦亜鉛のスラグが大量に横流しされていることを知りました。

 その直後の2017年4月7日に開催された東邦亜鉛安中製錬所の工場視察会で、この問題について質問したところ、1年ほど前までに少なくとも数年間、毎年1万トン前後の非鉄スラグを岡田工務店・岡田興業に引き取らせていたことが判明しました。

 その後、当会の調査により、榛東村の民家で、雑草除けに都合がいいという触れ込みで、造園業者の勧めで、庭にまかれた土木資材が、実は東邦亜鉛由来の非鉄スラグだったことが分かり、不安になった住民の方が成分を調べるとものすごい量の鉛やヒ素が検出されたという情報を把握しました。

 このため、さらにその付近を調べてみたところ、高渋バイパスにも東邦亜鉛のスラグが不法投棄されていることを知ったのです。当時からこれまでの経緯は次のブログを御覧下さい。
○2018年3月12日:安中カドミウム公害企業の面目躍如…県道に投棄された鉛含有スラグと東邦亜鉛の環境軽視の姿勢(その1)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2587.html
○2018年3月13日:安中カドミウム公害企業の面目躍如…県道に投棄された鉛含有スラグと東邦亜鉛の環境軽視の姿勢(その2)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2588.html
○2018年5月13日:2018年度安中緑の大地を守る会総会が開かれる
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2638.html

■さて「今年2月の外部情報」の顛末について次に記してみます。

 当会では、今年2018年2月6日に次のメッセージを群馬県の県土整備部を含む関連部署にメールで伝えました。

*****送信メッセージ*****
From: masaru ogawa
日付: 2018年2月6日 13:09
件名: Re: (ご回答)東邦亜鉛安中製錬所由来の非鉄スラグの件につきまして
To: "gijutu-kikaku@pref.gunma.lg.jp"
Cc: haikirisaka@pref.gunma.lg.jp, 田所 一美01 , 梅澤 知良43 , 武井 幸雄07 , kura-m@pref.gunma.lg.jp

県土整備部建設企画課 御中

毎々お世話になります。
昨年 9月20日午後1時30分に御庁の職員の方々立会いの下に所定場所(高渋バイパス)で採取した東邦亜鉛安中製錬所由来と思しきスラグ様物質について、その後、東邦亜鉛安中製錬所に持ち込み、分析試験を依頼しましたが、同社の井出事務部長は「当社が排出したという証拠がないものを分析する義務はない」として当方の依頼を拒否しました。

その後、御庁をはじめ、廃棄物リサイクル課や、東邦亜鉛安中製錬所周辺の畑地の重金属汚染対策に携わる農政部技術支援課にも、このスラグ様物質の分析試験(有害物質の含有試験と振とう試験)を要請しましたが、遺憾なことに、すべての部署で応じていただけませんでした。

そこでやむなく、自己資金で分析試験を計量資格証明を有する事業者に委託したところ、この度、試験結果の送達を受けました。

予算の制限があるため、今回は鉛とヒ素しか試験していませんが、ご覧の通り、振とう試験結果はともかく、含有成分試験結果は、鉛、ヒ素ともに基準値を大幅に上回る数値が示されました。

さらに詳しいサンプリング検査及び分析が必要かもしれませんが、関連部署である廃棄物・リサイクル課や東邦亜鉛公害問題対策に係る農政部技術支援課などとタイアップしつつ、原因者である東邦亜鉛に対して、なぜこのような物質が県道に放棄されていたのか事実関係を報告させたうえで、しかるべき行政処分を速やかに課して下さるようよろしくお願い申し上げます。

以上、取り急ぎ、ご連絡まで。

群馬県安中市野殿980番地
小川

※添付:
濃度計量証明書(県道25号線高崎渋川線中央分離帯残置スラグ状物質)PDF ⇒ 20180202zxvi25acuxoj.pdf
**********

 また、2月7日には実際に県庁に赴いて、濃度計量証明書のハードコピーを渡し、善処を申し入れました。ところが、その際には、いずれの部署も歯切れの悪い回答に留まりました。その後も、複数回、県庁を訪れる度に、関係部署を尋ねて、早急な善処を申し入れてきましたが、いずれも不発に終わっていました。

■そのため、もうこれが最後と考えて、7月25日の正午ごろ、群馬県庁に赴く途中で高渋バイパスに立ち寄り、現場で写真を撮りました。昨年10月に試料を採取した場所に久しぶりに行ってみたところ、夏草が繁茂していましたが、相変わらず赤黒い東邦亜鉛特有の非鉄スラグがゴロゴロあるのが分かります。次の写真をご覧ください。




国道17号高前バイパスから北上。




蔓草が生えている現場。


スラグ投棄現場の中央分離帯。












ご覧のとおりスラグが至る所にゴロゴロ。


中央分離帯(渋川方向)。


中央分離帯(高崎方向)。

 こうして、相変わらず鉛やヒ素を含んだ東邦亜鉛の非鉄スラグが放置されている状況を確認後、県庁の廃棄物リサイクル課を訪れて改めて善処を求めようとしました。

 しかし、生憎、次長以上の職員は誰もいなかったため、一番手前にいた若手職員に対して「これまで再三にわたり高渋バイパスの中央分離帯に不法投棄されている東邦亜鉛の非鉄スラグについて、早急に東邦亜鉛に撤去させるなどの措置をとってもらいたい。このままさらに放置することは許されないので、当方としても住民訴訟を視野に入れて住民監査請求に踏み切る構えなので、上司にその旨伝えてほしい」と申し入れました。同職員は「必ず上司にその旨伝えます」と約束してくれました。

 今回の突然の県土整備部の建設企画課の記者発表は、一昨日の廃棄物リサイクル課への申入れにより触発されたものかどうかは分かりませんが、記者クラブで記者発表があったようなので、かなり周到な準備を経てから公表に踏み切ったものと見られます。

■しかしニュースによれば、群馬県は原因者を特定せず、これから調査を継続して原因や周辺環境への影響を調べるとしています。県内で鉛やヒ素入りのスラグを作っているのは東邦亜鉛くらいです。ですから、これからさらに調査を続ける必要がそれほどあるとは思えません。

 また、県は「この区間の中央分離帯への立ち入りを禁止して、建設資材を撤去することにしています」と述べています。これは東邦亜鉛を想定して言っているのか、あるいは公金で撤去することを示唆しているのかは、今のところ定かではありません。

 気になるのは、これほど長いリードタイムを要したと言うことは、既に東邦亜鉛と行政の間で、なんらかの密談が交わされたのではないか、ということです。このことは、追ってその実態の様子が分かると思います。

【市民オンブズマン事務局からの報告】

※参考情報「群馬県道25号高崎渋川線 高崎渋川線バイパス(高崎市~渋川市)」
○当会が鉛・ヒ素入りスラグを県の立会で採取した場所は31:43の中央分離帯付近です。↓
https://www.youtube.com/watch?v=e-SynuxYYSc


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【速報】セクハラ問題で揺れる群馬県・・・みなかみ町長の不信任案が可決!

2018-07-27 20:14:00 | みなかみ町政の暗闇
■当会が手掛けているハラスメント問題のうち、セクハラについては現在前橋市役所における元管理職による嘱託職員へのセクハラ(強制わいせつ)行為がありますが、みなかみ町では町長が団体職員に対してセクハラ(強制わいせつ)行為を行ったとして問題になっています。みなかみ町の場合、6月5日の定例会で町長不信任案が提出されましたが、全部で18議員による採決の結果、賛成12人、反対6人となり、賛成票が可決に必要な14人を下回ったため、否決されました。この際、2人の共産党町議が反対に回り、党の方針に反したとして、党町議団長だった1人が辞職しました。そのため、再度7月27日の町議会臨時会に、町長不信任決議案の再提出の動きが取りざたされていましたが、本日の臨時町議会で、久保秀雄議員から前田町長に対する不信任決議案が提出され、可決されました。

 町議17人が全員出席し、13人の賛成、4人(鈴木章二、桑原一郎、田村かつ子、戸田宣男)が反対。出席議員の4分の3以上が賛成し、可決しました。
 前回6月5日の定例会における町長不信任案の模様は次のブログを参照ください。
○2018年7月17日:みなかみ町長セクハラ事件で露呈した“造反”共産町議らの事後処理から見えてくる表と裏の使い分け
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2699.html

■それでは7月27日時点でのマスコミ各社の記事を見てみましょう。

**********毎日新聞2018年7月27日 地方版
前田・みなかみ町長セクハラ問題 不信任案きょう再提出 可否は不透明 臨時議会 /
 みなかみ町の前田善成町長(50)が町内の女性にセクハラ行為をしたとして被害届を出された問題で、27日に開かれるみなかみ町の臨時議会で、町長の不信任決議案が提出される見通しになった。提出は6月定例会に次いで2回目。前回は、可決に必要な「4分の3」に届かず否決されたが、今回は可決の公算が大きい。ただ、可決された場合、町長が議会を解散できるため、4月に続き町議選となることに慎重な議員もおり、情勢は不透明だ。【鈴木敦子】
 「町長と議会との関係はもはや修復不可能」。前回不信任案に賛成した議員は今回も賛成する意向を強調する。別の議員も「自ら引き起こした問題の重大性を認識していない。町長としての資質に欠ける」と厳しい目を向ける。
 一方、前回反対した議員は「警察の捜査の結果を待つべきだ。議会として先に判断するのは適切ではない」と話し、今回も反対する予定だという。別の議員は「結局のところ、まだ何も分かっていない」として不信任案自体に疑問を呈する。
 前回、反対した6人のうち2人が共産党議員だった。このうち1人は、セクハラなどの人権侵害を追及してきた「党の方針に背いた」責任を取り、採決の3日後の6月7日に議員辞職した(←当会注:ただし、共産党の利根沼田委員会は、同議員の党籍は保留中らしい)。もう1人は「認識が甘かった」と反省を口にしており、今回は賛成する見込み。
 可決された場合、町長は議会を解散することができる。町議選は4月にあったばかりのため、再び選挙となることに慎重な議員もいる。
★地元学校組合も苦言
 26日に開かれた利根商業高校(みなかみ町)を運営する「利根沼田学校組合」の理事会で、理事長の前田善成・みなかみ町長(50)を巡るセクハラ疑惑に対し、他の理事が「生徒への影響を考え、自ら身を引くべきではないか」と苦言を呈する一幕があった。
 組合の理事は、沼田市長▽片品村長▽川場村長▽昭和村長▽みなかみ町長の5人で構成され、代々、理事長は高校が設置されているみなかみ町長が務めてきた。
 理事会は非公開だが、出席者によると、理事の一人が「来春の入学者が減ったらどうするのか。高校存続のためにも(前田町長は)いったん理事長を辞めた方がいいのでは」と提案した。それに対し、前田町長は「理事長を全うしたい。来春の入学者が減ったらその時点で考える」と答えたという。前田町長は理事会後、毎日新聞の取材に「事務局に聞いてほしい」と述べるにとどめた。
 理事らによると、利根商の生徒や保護者からも批判的な意見が出ているという。【鈴木敦子】
★13人賛成で可決 全員出席なら
 町長に対する不信任決議案は、議員の3分の2以上が出席した状態で4分の3以上が賛成すると可決される。みなかみ町の場合、現在の議員は17人。11人以上の出席が必要。17人全員が出席した場合は13人以上の賛成で可決される。
 可決した場合、町長は10日以内に失職するか、議会を解散できる。解散すると40日以内に町議選が行われる。選挙後初招集の議会で再び不信任案が可決されれば、町長は失職する。この時の議決は4分の3以上の賛成ではなく、過半数で成立する。
 解散せずに失職した場合は50日以内に町長選が行われる。前町長は再出馬できる。

**********産経ニュース2018年7月27日10:42
【みなかみ町長セクハラ問題】前田町長への不信任決議案、可決される

群馬県みなかみ町の前田善成町長
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が女性にセクハラ行為をしたとされる問題をめぐり、27日に開かれた臨時町議会で前田町長に対する不信任決議案が提出され、可決された。
 町議17人が全員出席し、13人の賛成、4人が反対。出席議員の4分の3以上が賛成し、可決に必要な票が集まった。

**********毎日新聞2018年7月27日 11時02分(最終更新 7月27日 16時55分)
みなかみ町 セクハラ行為町長 不信任、異例2回目で可決

前田善成町長=群馬県みなかみ町役場議場で2018年6月5日、畑広志撮影
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が町内の団体の女性職員にキスなどのセクハラ行為をしたとして強制わいせつ容疑で被害届を出された問題を巡り、みなかみ町議会は27日の臨時議会で町長の不信任決議案を可決した。賛成は議員17人のうち、可決に必要な4分の3(13人)以上の13人で、前田町長は10日以内に議会を解散しなければ失職する。
 不信任案は6月定例会でも提出されたが小差で否決。2回目で可決という異例の事態となった。
 不信任決議案は、セクハラ問題で町の観光地としてのイメージが失墜し、町長と町職員との信頼関係も失われているなどとして「町政の一日も早い正常化、町政に対する信頼を取り戻すことが急務」としている。
 前田町長を巡っては、4月18日夜、町内の飲食店で開かれた団体の送別会の2次会に飛び入りで参加し、女性職員に抱き付き、キスをしたとされる。女性は5月2日に県警に被害届を出した。町長は自身のブログなどでキス自体は認めたが「女性から好意があったと思い込んだ」「セクハラ的、犯罪的なものではない」と主張してきた。
 議会は5月に辞職勧告決議案を全会一致で可決したが、6月の不信任決議案は18人中6人が反対に回り否決された。その後、反対した共産党議員2人のうちの1人が「セクハラ問題の根絶を目指す党の立場に反する行為だった」として議員を辞職した。【鈴木敦子】

**********NHK News Web 2018年07月27日12時29分
みなかみ町長の不信任決議案可決
 群馬県みなかみ町の前田町長が町内の団体の女性職員にセクハラ行為をしたと指摘されている問題で、町議会は27日、町長に対する不信任決議案を可決しました。
 この問題は、ことし4月群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が、町内の団体の送別会の二次会で、団体の女性職員に無理やり抱きついてキスをしたと指摘されているものです。
 町議会は先月、町長に対する不信任決議案を否決していましたが、議員の1人が27日開かれた臨時議会に改めて不信任決議案を提出し、「多くの町民から町長の退陣を望む意見が寄せられ、町政も停滞している」と述べました。
 これに対し議案に反対する議員たちは、「真相はわかっていない」などと述べました。
 このあと、議長を含む17人で採決が行われ、賛成13、反対4で、賛成が可決に必要な出席議員の4分の3を上回り、前田町長に対する不信任決議案は可決されました。
 これにより町長はみずから辞職するか、地方自治法に基づいて10日以内に町議会を解散するか、解散せずに失職するか、選択を迫られることになります。
 町議会を傍聴した男性は、「不信任決議案が可決されたのだから、町長はみずから辞職して、混乱を収めるべきだ」と話していました。
 群馬県みなかみ町の前田町長は27日記者会見し、今後の対応について後援会と相談して決める考えを示しました。
 この中で前田町長は、「職責を全うすることで責任を果たしたいという気持ちに変わりはない」と述べる一方で、みずからが辞職するか、町議会を解散するかは、後援会と相談して判断する考えを示しました。
 また、27日の不信任決議で町政や観光に影響が出ているという指摘については、「多少の影響は出たと思うが、それほど大きな影響が出ていることを示す数字はない」と述べました。
 一方、みなかみ町議会の小野章一議長は記者団に対し、「町長を続けたい気持ちがあるにしても、不信任決議を受けた以上は、改めて信を問うため早期の辞職をお願いしたい」と述べました。

**********朝日新聞デジタル2018年7月27日12時58分
町長のセクハラ問題、不信任案を可決 群馬・みなかみ
 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が4月、町内の団体職員の女性に酔ってキスをした問題で、町議会は27日に臨時会を開き、町長の不信任決議案を可決した。前田町長は議長から通知を受けた日から10日以内に町議会の解散か、失職かを迫られることになった。
 セクハラ問題発覚後の5月の臨時会では辞職勧告決議案が可決されたが、前田町長は「町のために一生懸命仕事をさせてほしい」などと辞職を否定。6月の定例会で提出された不信任決議案は否決されていた。再提出された不信任決議案は、「役場職員との信頼関係が失われ、入札の延期など行政が滞っている。観光地としてのイメージも失墜し、夏の観光、秋の紅葉シーズンを控えて観光に携わる人たちから不安の声が聞かれる」「町政の一日も早い正常化と、町政への信頼を取り戻すことが急務である」などと理由を挙げた。
 この問題では、セクハラ被害を受けた女性側からの被害届を受け、県警が強制わいせつ容疑で捜査を続けている。(泉野尚彦)
**********

■セクハラ(セクシャルハラスメント)は、パワハラ(パワーハラスメント)、モラハラ(モラルハラスメント)、アカハラ(アカデミックハラスメント)などと比べると、かなり以前から問題提起されており、最近の男女雇用機会均等法の施行に伴い、その法的な定義が指針として明示されており、かなり確立されていると言えます。

 とりわけ男女が共に業務に従事する職場では、異性が嫌がる言動を避けるのはエチケットというより、もはや行動規範の基本として認識すべきです。
か? 働く人の気持ちに反する「性的な言動」がなくても、仕事ができるのは明らかです。ですから、人が嫌がる言動は避ける、というのが基本です。

 にもかかわらず、群馬県内の自治体という職場で、未だにこうしたセクハラ事件が発生するのは、まだまだセクハラの認識面において後進性が根強く残っている証拠です。

 男女雇用機会均等法に基づく厚労省のセクハラ防止のための指針では次の措置を義務付けています。

①事業主の方針の明確化及びその周知・啓発
②相談体制の整備
③事後(問題が起きてから)の迅速かつ適切な対応
④相談者・行為者等のプライバシーを保護、相談者の不利益取り扱いの禁止の周知・啓発


■そして、セクハラの中でも、抱き付き、キス、スカートめくりなどの身体的接触は、違法性が認定されるケースが圧倒的多数です。これはセクハラの次元を超えて「強制わいせつ罪」という犯罪行為になります。

 今年5月にも、辞任した財務事務次官のセクハラ問題について「セクハラ罪という罪はない」「殺人とか強制わいせつとは違う」などと言い放ち、いまだに財務大臣の席に居座っている御仁がおりますが、セクハラ問題の本質が理解できないこうした常識外れの発言がまだまだ我が国には、それも国の行政組織内で罷り通っていることに改めて呆れてしまいます。

 みなかみ町長のセクハラ事件の場合では、「4月18日夜、町内の団体の飲み会(送別会の2次会)に飛び入りで参加した際、女性に抱き付いてキスをするなどの行為をした」と報じられており、本当に町長が、嫌がる被害女性に無理やりこうした一連の仕打ちをしたのが事実であれば、警察が「強制わいせつ」を視野に入れて捜査をするのは当然のなりゆきと言えます。

 当会が追及しているセクハラ問題では、前橋市役所の男性の管理職員が女性嘱託職員の胸を宴席でもんだことで、被害を受けた女性職員は警察に被害届を出しました。この場合は周囲いた他の職員らも目撃しており身体的接触は明らかですから「強制わいせつ」に該当することになります。

 学校や職場等におけるセクハラ問題の撲滅に向けて、当会は今後とも尽力していく所存です。

【7月28日追記】
みなかみ町議会が町長不信任案を可決したことを報じる7月28日の新聞各紙の群馬版記事です。






【市民オンブズマン事務局からの報告】

※参考資料「みなかみ町議会議員名簿」(平成30年6月8日~)
**********
<議員名簿>
議席 氏 名
01  星野 宗央
02  田村 かつ子
03  鈴木 章二
04  吉澤 幸男
05  本多 公保
06  桑原 一郎
07  �供ゝ徃�
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また文科省で汚職!…先日裏口入学を斡旋した仲介者に今度は国際派キャリア官僚が接待おねだり

2018-07-27 19:22:00 | 群馬高専アカハラ問題
■群馬高専や長野高専をはじめ、全国の数多くの高等専門学校に出向の名目で官僚が校長として派遣され、およそ教育者らしからぬ振る舞いでアカハラやパワハラを振りまいている弊害については、当会のブログでも紹介してきました。これまで比較的スキャンダルには縁遠いと思われていた文部科学省は、近年、組織的な天下りあっせんなどが続き、不祥事を起こしてきていますが、やはり、官僚という「人種」に付き物の社会的規範の欠如が、とくに文科省に所属しているうちにさらに悪化するのではないかと思ってしまいます。
 東京医科大支援事業をめぐる汚職事件で前科学技術・学術政策局長が起訴されたばかりなので、今度は、その1年先輩の国際統括官が、東京地検特捜部の餌食となりました。信頼回復には、ユデガエル状態にある役所内部のしくみを全て見直す必要があり、それは外部の民間人に全権限を与えて大ナタを振るわない限り、再発防止にはならないと思います。
 この事件の昨日からの報道記事を見てみましょう。
*********産経ニュース2018年7月26日 10:59
【文科省汚職】収賄容疑、新たに文科省国際統括官を逮捕 JAXA出向時に140万円接待疑い 東京地検特捜部


川端和明・国際統括官
 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で受託収賄幇助罪で起訴された会社役員、谷口浩司被告(47)から約140万円相当の飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、収賄容疑で同省国際統括官の川端和明容疑者(57)を逮捕した。また贈賄容疑で谷口被告を再逮捕した。
 川端容疑者の逮捕容疑は宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事に出向していた平成27年8月~29年3月、谷口容疑者が役員を務める医療コンサル会社に便宜を図った見返りに、東京都内の飲食店などで複数回にわたり接待を受けたとしている。
 一連の事件をめぐって特捜部は、東京医科大が「私立大学研究ブランディング事業」に選定されるよう便宜を図る依頼を受け、見返りに息子を合格させてもらったとして、受託収賄罪で同省前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)被告(59)を24日に起訴。谷口容疑者は佐野被告の犯行を手助けしたとして、受託収賄幇助罪で起訴された。同大の臼井正彦前理事長(77)と鈴木衛(まもる)前学長(69)も贈賄罪で在宅起訴された。
 川端容疑者は昭和59年に旧科学技術庁に入庁。文科省官房総務課長や文化庁文化部長などを務めた。

**********毎日新聞2018年7月26日 11時39分(最終更新 7月26日 13時32分)
文科省汚職 収賄容疑で統括官逮捕 医科大事件被告に便宜

↑川端和明・文科省国際統括官
 コンサルタント会社の業務に関して有利な取り計らいをする見返りに飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、文部科学省国際統括官(局長級)の川端和明容疑者(57)を収賄容疑、元コンサルタント会社役員の谷口浩司容疑者(47)を贈賄容疑で逮捕した。
<エース幹部・川端容疑者 「なぜ」省内に衝撃>
 文科省では、私立大学支援事業を巡って息子を不正に合格させてもらったとして、佐野太・同省前科学技術・学術政策局長(59)が受託収賄罪で24日に起訴され、谷口元役員が受託収賄ほう助罪でともに起訴された。谷口元役員が絡んで、局長級が相次いで逮捕される事態に発展した。
 逮捕容疑は、川端統括官が国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事だった2015年8月~17年3月、コンサルタント会社の業務などで便宜を受けたいなどの趣旨であることを知りながら、谷口元役員から複数回にわたり、東京都内の飲食店などで計約140万円相当の接待を受けたとしている。特捜部は2人の認否を明らかにしていないが、関係者によると、谷口元役員は容疑を否認しているという。
 川端統括官は1984年に旧科学技術庁入庁。同省総務課長などを歴任し、15年4月から17年3月にJAXA出向。17年4月から現職。佐野前局長の前任の総務課長で、文科省幹部によると、総務課長時代には既に谷口元役員と懇意にしていたという。総務課長時代の人脈を佐野前局長に引き継いでいたとみられる。
 JAXAは文科省所管。航空機やロケットの開発、宇宙探査まで幅広い業務を担う。特別法により役員、職員は「みなし公務員」に規定されている。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】

**********毎日新聞2018年7月26日 13時10分(最終更新 7月26日 13時20分)
文科省汚職 林文科相「誠に遺憾」 相次ぐ逮捕に省内動揺

収賄容疑での職員の逮捕を受けて報道陣の取材に応じる林芳正文科相(中央)=文部科学省で2018年7月26日午前11時57分、宮間俊樹撮影
 相次ぐ幹部の逮捕に、文部科学省内に衝撃が走った。同省国際統括官の川端和明容疑者(57)が東京地検特捜部に逮捕された26日、省内は対応に追われ、職員らも表情を曇らせた。
 林芳正文科相は正午ごろから報道陣の取材に応じ、「現職の職員が逮捕され、誠に遺憾。捜査当局の捜査に全面的に協力したい。信頼回復は難しい状況だが、地道に一つ一つ努力を進めたい」と語った。
 省内では川端統括官の執務室の前に大勢の報道陣が詰めかけた。部屋は閉め切られたままで、フロアを通る職員が心配そうな表情で見つめていた。
 国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)広報部の担当者は「驚いている。内容については承知しておらず、コメントは差し控えたい。今後の検察の捜査には全面的に協力する」と話している。【飯田憲、斎藤有香】

**********朝日新聞デジタル2018年7月26日13時15分
また幹部逮捕 文科省職員「気持ちが崩されていってる」

文部科学省=東京・霞が関
 文部科学省の局長クラスがまた、収賄容疑で東京地検に逮捕された。国際統括官の川端和明容疑者(57)は、私学支援事業をめぐって受託収賄罪で起訴された同省前局長の佐野太被告(59)と同じく、科学技術畑を歩んできた幹部だった。相次ぐ逮捕を受け、文科省内には衝撃が走った。
文科省統括官を収賄容疑で逮捕 JAXA時代の接待巡り
 川端容疑者は、1984年に旧科学技術庁に入庁。原子力や研究開発関連の部署でキャリアを積み、総務課長や文化庁文化部長を歴任した。2014年7月から宇宙航空研究開発機構(JAXA)に出向し、17年4月から文科省の局長級のポストにあたる国際統括官を務めている。
 文科省をめぐっては、官房長を務めていた佐野被告が受託収賄罪で起訴されたばかり。年次では川端容疑者は佐野被告の1年先輩にあたる。
 佐野被告に続いて逮捕者が出たことに、幹部の一人は「誰ですか」と驚いた様子。川端容疑者については「尊敬している上司の一人です。それしか言えない」と語った。
 川端容疑者が勤務する国際統括官室のドアは、かたく閉まったままだった。入省して約20年たつ文科省職員の一人は「残念でたまらない。痛恨の極みだ。職員としての自分の気持ちが崩されていっている」と語った。
 川端容疑者はJAXAでは理事として広報や人事、財務などを担当していたという。当時の部下だったJAXA幹部は「仕事ぶりもまじめで、明るく指導してもらった。まったく予想もできずびっくりしている」と語った。

**********NHK News Web 2018年7月26日 19時13分
宇宙飛行士の講演あっせんか 収賄容疑で逮捕の文科省幹部
 文部科学省の局長級の幹部がJAXA=宇宙航空研究開発機構に出向中、医療コンサルティング会社の元役員から飲食などの接待を繰り返し受けていたとして、収賄の疑いで逮捕されました。関係者によりますと、この幹部は元役員から依頼を受け、大学の講演会へのJAXAの宇宙飛行士の派遣をあっせんしていた疑いがあるということで、東京地検特捜部が癒着の実態解明を進めています。
 文部科学省の局長級ポスト、国際統括官の川端和明容疑者(57)は、JAXA=宇宙航空研究開発機構に理事として出向していた平成27年8月から去年3月にかけて、東京の医療コンサルティング会社の業務に便宜を図った見返りに、役員だった谷口浩司容疑者(47)から都内の飲食店などでおよそ140万円相当の飲食の接待などを受けていたとして、26日、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
 谷口元役員は私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図ったなどとして、24日、文部科学省の前局長とともに収賄のほう助の罪で起訴されましたが、川端国際統括官は谷口元役員から依頼を受け、おととし11月に開かれた東京医科大学の創立100周年の講演会へのJAXAの宇宙飛行士の派遣をあっせんしていた疑いがあることが、関係者への取材でわかりました。
 川端国際統括官は昭和59年に当時の科学技術庁に入庁し、文部科学省の総務課長や文化庁の文化部長などを務めたあと、平成27年4月から2年間、JAXAの理事を務めていて、人事や契約などを統括する立場だったということです。そして、去年からは、局長級ポストで、省内の国際関係の政策を取りまとめる国際統括官に就いていました。
 特捜部は26日、文部科学省などを捜索し、局長クラスの幹部と谷口元役員の癒着の実態解明を進めています。
 特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
●谷口元役員とは
 関係者によりますと、贈賄の疑いで再逮捕された谷口浩司容疑者(47)は、都内の大学を卒業し、柔道整復師の資格を取ってスポーツ選手のトレーナーなどとして働いていたということです。
 その後、東京の医療コンサルティング会社の役員に就任したほか、参議院議員の政策顧問の肩書で省庁などに出入りするようになり、周囲には「文部科学省や厚生労働省の幹部にパイプがある」などと話していたということです。
 また東京オリンピック・パラリンピックに向けて去年、発足した「スポーツ・コンプライアンス教育振興機構」の運営にも関わり、スポーツ界の著名人や国会議員などとともに一時は理事として名前を連ねていました。
 文部科学省をめぐっては、科学技術・学術政策局長だった佐野太被告(59)が私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、この大学を受験した息子を不正に合格させたとして、24日、受託収賄の罪で起訴されていて、谷口元役員も収賄のほう助の罪で起訴されていました。
 関係者によりますと谷口元役員は佐野前局長に対してもたびたび飲食の接待をしたり、ゴルフバッグをプレゼントしたりしていたということで、文部科学省に頻繁に出入りする姿も目撃されていたということです。
●川端国際統括官と谷口元役員をよく知る人は
 文部科学省の関係者は、川端国際統括官は谷口元役員と家族ぐるみの付きあいがあり、頻繁に飲食などをともにしていたということです。
 2人の関係については、「川端容疑者は国際統括官に就任した去年4月以降、谷口元役員からは花やお菓子などの贈り物が大量に届いていた。2人は四六時中、連絡を取り合っていて、谷口元役員は多いときで月に4、5回ほど部屋を訪れ、アポなしで来ることもあった。川端国際統括官は打ち合わせの最中であっても谷口元役員であればそちらを優先して面会していた。国家公務員の身分なのに脇の甘い人だと思っていた。飲食の問題など倫理上よいのかと思うふるまいも多かった」と話していました。
 また、谷口元役員については、「とても羽振りのいい人という印象だった。文部科学省には、ある政治家の政策顧問という肩書で出入りしていた。川端国際統括官以外の幹部やほかの職員のところにもあいさつに行っていたようで、お菓子をみんなに配っているなどと言っていた」と証言しています。
●川端国際統括官、佐野前局長、谷口元役員の関係は
 逮捕された川端和明国際統括官(57)は、24日起訴された佐野前局長と同じ旧科学技術庁の出身です。
 主要ポストの総務課長を佐野前局長に引き継いだのは1期先輩の川端国際統括官でした。
 その人物像について、省内の関係者は「飲み会が好きで、調子がいいタイプだった。局長級まで上り詰め、着実に出世した印象だ」と話しています。
 また、谷口元役員とは数年来の付きあいがあり、飲み会などでほかの幹部を紹介することもあったということです。
●JAXA理事長「大変驚いている」
 JAXAの山川宏理事長が取材に応じ、「逮捕は報道で知り大変驚いている。容疑の事実など内容については承知をしていないので、コメントは差し控えたいが、捜査については全面的に協力していきたい」と述べました。
 そして、川端前理事との関わりや、業務内容などについては、「個人的には関わりは無かった。総務や人事を担当していたと聞いている。それ以上のことは捜査に関わるのでここでは控えたい」と話し、詳しい事実関係については、触れませんでした。
 そのうえでJAXAとして組織内の調査を行うか、という質問に対しては、「まずは捜査への協力を最優先にしていく」と述べ、明言をさけました。

**********日経2018年7月26日 22:05
文科省汚職 宇宙飛行士の講師派遣に関与か
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に理事として出向中に医療コンサルタント会社側から接待を受けたとして東京地検特捜部は26日、JAXA元理事で文部科学省国際統括官、川端和明容疑者(57)を収賄容疑で逮捕した。関係者によると、医療コンサル側の意向を受けて、宇宙飛行士の講師派遣に関与した疑いがあるという。

川端和明容疑者(文科省提供)
 東京医科大が2016年11月に開いた「創立100周年記念講演会」でJAXA所属の宇宙飛行士が講演。特捜部は、この講師派遣を巡り、元コンサル会社役員、谷口浩司容疑者(47)=贈賄容疑で再逮捕=が川端容疑者に何らかの働きかけをしたとみて、捜査を進める。
 JAXAによると、川端容疑者は総務担当理事として広報や宇宙教育、人事、契約を統括する立場にあった。
 講演会への職員派遣は広報部門が管轄。宇宙飛行士の講演は人気が高く、JAXAはホームページに「宇宙飛行士の講演依頼は大変難しい」と記載している。約半年前には講演依頼の受け付けを締め切り、審査した上で派遣の可否を決める。
 特捜部は講演を実現するために、川端容疑者が有利な扱いをした可能性があるとみている。
 川端容疑者はみなし公務員にあたるJAXA理事を務めていた2015年8月から17年3月、コンサル会社の業務に関して便宜を図ったことへの謝礼と知りながら、谷口容疑者から複数回、東京都内の飲食店で約140万円相当の接待を受けたとされる。
 特捜部は24日、私大支援事業で便宜を図る見返りに東京医科大に息子を不正合格させたとして同省の前科学技術・学術政策局長、佐野太被告(59)を受託収賄罪で起訴。同ほう助罪で起訴した谷口容疑者の関係先を調べる中で、川端容疑者が浮上した。
 川端容疑者は佐野被告より1年早い1984年に旧科学技術庁に入庁。川端容疑者の後任として、佐野被告が文科省総務課長に就くなど、先輩後輩の間柄だった。同省は26日付で川端容疑者を大臣官房付とした。

**********産経ニュース2018年7月26日 22:52
【文科省汚職】エース幹部で「ユネスコの顔」 川端容疑者「発言軽く脇甘い」との声も

川端和明容疑者
 収賄容疑で逮捕された川端和明容疑者は、旧科学技術庁(現文部科学省)採用のキャリア官僚。少数派の文系出身だが「明るく面倒見が良い」との評判もあり、そつのない仕事ぶりで順調に出世。逮捕時は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国内関連事業に助言などを行う国際統括官(局長級)だった。一方、エース級でありながら「発言が軽く脇が甘い」との声も聞かれた。
 川端容疑者は早稲田大学政治経済学部を卒業後、昭和59年に旧科技庁に入庁。米国留学などを経て平成12年にはウィーンの国際原子力機関へ出向した。文科省では総務課長や文化庁文化部長も務めるなど多彩な分野を渡り歩き、宇宙航空研究開発機構理事への出向を経て、29年4月に国際統括官に就任した。
 文科省幹部は、川端容疑者について「事務能力が高い」と評価、出世コースである総務課長も経験し「話題が豊富で政治家の相手もこなれている」と話す。音楽好きで、文化庁では仕事も楽しんでいたという。
 国際統括官としては、ユネスコの国内関連事業の式典などに出席してあいさつすることも。幹部の一人は「文科省は古くからユネスコ事業に力を入れており、国際統括官はまさに“ユネスコの顔”。逮捕により業務に支障が出なければいいが…」と危惧(きぐ)した。
 一方、川端容疑者を知る文科省職員は「会議ではリップサービスのつもりなのか、周囲が心配するような発言をすることもあり、やや慎重さに欠ける印象がある」と漏らした。
 関係者によると、私大支援事業をめぐる汚職事件の摘発直後から、東京地検特捜部が川端容疑者から任意で事情聴取。そうした中でも変わらず勤務し、林芳正文科相が職員に実施した法令順守の徹底の訓示にも参加していたという。

**********読売新聞2018年07月27日 06時00分
文科省汚職拡大 規範意識の欠如が嘆かわしい
 文部科学省幹部が、またしても汚職で摘発された。ゆゆしき事態だ。
 東京地検特捜部が収賄容疑で逮捕したのは、文科省国際統括官の川端和明容疑者だ。逮捕後、大臣官房付となった。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事だった昨年3月までの約1年8か月間、贈賄容疑で再逮捕された医療コンサルティング会社元役員の谷口浩司被告から、飲食店などで計約140万円相当の度重なる接待を受けたという。
 東京医科大の講演会に宇宙飛行士を派遣する件で、便宜を図った見返りだったとされる。
 事実とすれば、公務員としての規範意識を欠いた行為だ。
 川端容疑者は旧科学技術庁に採用され、文科省総務課長や文化庁文化部長を歴任した。JAXA出向中は契約や経理、人事を統括した。国際統括官は局長級で、国際協力事業などに携わっていた。
 谷口被告は、文科省の私大支援事業を巡る汚職事件にも関わっている。受託収賄罪で起訴された佐野太・前局長と、在宅起訴された臼井正彦・東京医科大前理事長らを引き合わせたとされる。受託収賄ほう助罪で起訴されている。
 佐野被告も、谷口被告から接待を受けていた。特捜部には、癒着の全容解明を求めたい。文科省も、科学技術行政などに影響がなかったか、調査を尽くすべきだ。
 佐野被告は官房長だった昨年5月、私立大支援事業の選定で東京医科大に便宜を図るよう臼井被告に依頼された。その見返りに、今春の入試で息子を不正に合格させてもらったとされる。佐野被告は起訴事実を否定している。
 臼井被告と前学長の鈴木衛被告は、不正に合格させた事実を認めている。大学の最高幹部が入試不正を主導した責任は重大だ。
 1次試験で佐野被告の息子の得点に10点を加えて、確実に合格するようにしたという。入試への信頼を揺るがす悪質な行為だ。
 他の複数の受験生に対して、不正な加点が確認されたことも看過できない。特捜部は過去の裏口入学リストも入手している。不正が常態化していたのではないか。
 入試方法は各大学の裁量に委ねられているとはいえ、文科省の大学入試要項は、公正な実施を求めている。恣意しい的な介入があった東京医科大の入試は、これとは程遠いと言わざるを得ない。
 一部の幹部による独善的な運営は目に余る。理事会の構成を見直すなど、ガバナンス(統治能力)の確立が急務である。
**********

■ところで当会では先月6月27日(水)午後1時半に、文科省の情報開示窓口で1件の行政文書開示申請書を提出して受理されたのですが、本日でちょうど1か月が経過します。にもかかわらず、今のところまだ開示通知が届いていません。
 
これまで文科省の場合、こうした開示請求に対して、基本的に30日をフルに使って来たことはこれまで1度もありません。非常に珍しい現象ということができます。それだけに、今回立て続けに発生した文科省汚職事件が影響していないかどうか、心配なところです。

【市民オンブズマン事務局からの報告】

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