市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

放射能から子どもを守ろう安中の会の学習会を欠席した岡田市長の放射能汚染度(その4)

2012-08-13 22:23:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■講師と場内の参加者との質疑応答は、学習会が始まってから2時間を経過してもなお、熱心に討論が交わされました。

会場で実際に土壌や農産物のサンプルを測定した機械。円筒形の測定容器は厚さ5センチの鉛が遮蔽材として使われており重量が120kgくらいあった。放射線測定結果は次の通り。単位はいずれもベクレル/㎏。①土・高梨子:Cs137=2483, Cs134=295, K40=216、②ジャガイモ:Cs137=N.D., Cs134=N.D., K40=115.9、③土・新堀:Cs137=1952,Cs134=151, K40=1579、④土・上増田:Cs137=1548, Cs134=1047, K40=389

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参加者G:ひとつだけお聞ききしたいんですけど、あの、焼却場でもって、いろんな、あの、生け垣なんかの切ったものとか、集積されていると思うんですけども、私が経験したのは、どんど焼きの時に、あのう、いろいろな燃焼材を、そこのところへ燃した時に、あのう、測った前よりも、燃やした後の方が、放射線量が低かったんですよね。だから熱との関係でもって、このセシウムというのは、あの、そこのところに留まらないで、どこかに飛んで行ってしまうような気もするんですけども、熱に対してどういう影響をセシウムというのは、燃焼したときに、受けるのかということをお聞きしたいんです

講師:ありがとうございます。どんど焼きで、線量が少なくなったのは、今おっしゃるとおり、燃やした結果、煙になって飛んでいった。もともとあった、例えば木の枝についていた、葉に付いていたセシウムが、燃やしたら煙と共に飛んで行った。それは灰の状態で飛んで行ったのもあるでしょうし、それからセシウムが、もともとあの、常温では液体なんですけども670度、671度かな?、正確には、670度くらいで気化するんですよ。つまり気体になってしまうんですね。気体というのは、その、もともと、固体でも液体でも、分子がそもそも結合で、近くのやつの仲良しでくっついていたのを、気体というのはそれが全く仲良しではなくなって、自由に動けるような状態になったのが気体。で、そうすると、もともとセシウム同士も仲好しじゃなくなるくらいの670度、まあ今800度とか言われていますが、もともと物性で言えば670度くらいで、セシウム同士も仲好しじゃなくなるし、それからセシウムと土だったり、セシウムと木だったり、葉っぱだったりというのも多分離れて気体になるというふうなことが考えられる。ですから、煙として灰と一緒に飛んで行った、それから気体になっちゃって飛んで行った。その両方で、どんど焼きとか、そういう燃焼すれば、セシウムがどこかに行っちゃった。というふうなことになると、そういうふうに思います。実際、今私も、下仁田の方と一緒に実験をしていて、汚染した土。土そのものを800℃くらいで熱してやると、セシウムが離れることが分かったんです。で、どれくらいの時間をかけてやったら、どれくらい離れるかというのは、これから精密に実験をしようとは思っているんですけども、ざっとやってセシウムが離れることが分かった。それはまあ、画期的というものではないんですけども、結局あのう、なにか、最近、皆さん、ゼオライトとか騙されちゃだめですよ。あれを撒いても、決して線量率は下がらない。それからもし、仮に下がったとしても、見かけの問題でしかないんです。セシウムそのものが無くなるわけではないんですから。ゼオライトの中に封じ込められることになって、農地とかの場合、セシウムが植物、農作物に移行し難くなるということはあるんで、そのために使うならいいんですけど、線量率を下げようと思ってゼオライト使っても何の意味もない。ですからまあ、そういう使い方だったら、使わない方がいい。そのゼオライトを使っても、結局は、そこにセシウムが残っているだけなんです。で、残っている、それから、例えば、土をひっくり返してやるかとか、上にコンクリートで封印しちゃうとかしても、セシウムが無くなるわけではない。まあ、よく言っているのは、やっていること自体は、そもそも東京オリンピックの頃の工事と何も変わらない。土をひっくり返すだけというのでは、この50年の科学の進歩は何だったのかという話ですよね。まあ、出来ればセシウムそのものを除きたい、除去したいですね。孫子の代まで、そんなものを土の下にしまって、遺産として残しておいてもしょうがない。出来れば無くしたい。それにはやぱり、分離することを考えなくちゃならないんで。それは、多分、燃焼というのが一番簡単じゃないかなというふうに思うんです。化学的な処理よりカネもかからないし、時間もかからない。で、先程のどんど焼きの経験。私も最初は冗談みたいに、下仁田の線量を下げるにはどうすればいいかね、というときに、山火事かね、と言った(笑い)。山火事を起こしてやると、結構な勢いで、上昇気流ができるので、山にあるセシウムが、とりあえずは上空に流れていく。そうすると風が吹いてくれでば、もしかしたらまた降りてきてしまうか、隣の町に行ってくれるかもしれない(笑い)。下仁田でも、山火事かねという話は、最初からしていたんです。ですけど、山火事は失礼な話ですから。それをこう、ちゃんと蓋ができるなかで、燃やしてやれることができれば、その煙も回収できれば、そんなにセシウムも飛散させないで処理はできるかな、とそんなふうに今は思っています、ですからどこの家でも、多分あの、見かけ上、減らそうと思えば、今自宅でゴミを燃やしてはいけないんですけども、ゴミを燃やせば、多分、目の前にあるセシウムは減ります。ただまあ、家庭で燃やすぐらいでは、ほんとにごくごく近所に飛ぶだけしかないんです。隣の家に撒いちゃえとか(笑い)

参加者G:焼却場の場合には、おそらく高温処理していると思いますから、それが例えば気化して、それらが出て行った時には、セシウムはセシウムの量として、どこかに移動するだけですか。


講師:それで先程言いましたように670℃くらいで気化するんですけども、普通の市町村が抱えている焼却施設というのは、いわゆるバグフィルターとかヘノフィルターというのを抱えていて、そこを煙が通過するころには、大体気体の温度が200度から300度くらいに落ちているんです。そうすると、もう、気化している状態ではなくなってしまうんです、セシウムが。そうすると近くに居るセシウム同士とか、近くに居るゴミとか、他の分子とかとくっついちゃうんです。そうするとフィルターに引っ掛かることになるんですよ。気体のままだとすると、そんなフィルターなんか通過しちゃうんですけども、たいていは粒子を造っちゃうことになるので、結構フィルターに引っ掛かる。ですから、外に出ていくことはそんなにない、というふうには考えられる。ただ、フィルターには引っ掛かるが、フィルターは高濃度の放射能汚染になるということになる。

参加者F:じゃあ、汚泥処理した、あのう、のが高くなると言うのはそういう原理なんですか。

講師:要するに、あのう、溜めちゃって、濾してしまっているからです。あのう、浄水場とかって、結局ものすごく、こう、それもあのう、東京オリンピックの頃と何も変わらないくらい、水の中にあるものは、重いやつは沈むという、その原理だけを使っているだけなんですよね。で、だから、土とかを通してやると、土の中で、ちょっとした粒子とか、その土にくっついちゃったりするし、重いゴミは沈むし、で、あとはそれ、ちっと塩素を混ぜて水道にしちゃえばいいだけなんです。ざっくりした言い方で言うとそんな感じ。セシウムなんかも土にくっついちゃうので、その土がそういうところを水が通ってくれば、そこに付いちゃうと。で、セシウムが高濃度の汚泥になっちゃうということなんですね。

参加者H:どうもありがとうございました。実は子育て中の主婦の感覚として、ほんとになんか、素朴な疑問として今までちょこちょこっと思っていたことで、ちょっとお聞きしたいんですけども、一時期、体内に入ったセシウムとか、そういったものを、体外に排出し易くするために、ということをうたって、ゼオライトを液体に溶け込ませたような、口の中に入れるような商品が出ていたんですが、私の方はちょっと、その、ゼオライトそのものを体内に入れるのは抵抗があったので、まだ買わなかったんですが、そういうのは効果的なものなんですか?あと、それが1つ目と、あと、もうひとつはカリウム40という、たしか40だったと思うんですが、自然界の放射性物質があるとうかがったのですが、そういったものが、例えば食品中に含まれると思うんですが、そういうものを体内に取り込んだものと、あと、今回のセシウム137とかを体内に取り込むことによって、放射性物質というか、そういったものを、蓄積と言うんですか、さきほど、あの、倍々になっていくというか、一つがまた他の物に溶け込むと、それが倍になる。さらに1000倍になると、そういった話があったんですが、そういったところからみて、カリウム40とかもともとあるものが、一緒に、からだに影響を与えるというのはどういうふうに考えればよいのですか。すいません。もう一つあるんですが、えーと、河川の、あの、河川のところで測った放射性物質の数値が群馬県はすごく高いというのを、一度上毛新聞かなにかで出ていたのを見たんですが、そういったことを考えると、例えば群馬県というはからっ風が吹きますけども、そのからっ風が吹くによって上空に舞い上がった放射性物質を、子どもたちが、吸いこむというのを心配して、結構、お母さんたちも気にしていらっしゃると思うんですが、光化学注意報が出るのと同じように、今後、その、そういった観点から、注意報なり、そういった警報なり、そういったような視点で、群馬県の方でなにか話題といいますか、問題意識みたいなのは出ているんでしょうか。あるいは、そういった問題は取り上げる必要はないですよというのであれば、それはそれでいいのですが、はい、どうもすいません。


講師:えーと後ろから行くのがいいかもしれません。ゼオライトを食べることですけども、もしかしたら少し効果があるかもしれないとは思うんですが、ただ、ゼオライトは、食べて、その後どこを通るかと言うと消化管の中しか通らないです。普通の砂ですから。それを、通った経路にあるセシウムはもしかしたら拾ってくるかもしれない。あのう、ゼオライトって要するに、多孔質で、いっぱい穴があいたただの軽石ですから、通ることによってその近くにあるセシウムを取り組むそのあと取り出しにくくすると追うだけのものなんですね。ゼオライトというのは。ですから、食べて、まあ、ずーっとこう、胃腸を通ってウンチで出てくる。その間に、そこにあるものは、もしかしたら拾ってくるかもしれない。でも、先程言いましたように、セシウムは大体が筋肉に分布しちゃっているので、いつまでも消化管の中にあるわけではないですから、食べた食後の物であれば、もしかしたら拾ってくるかもしれない。まあ、私の感覚で言うと、殆ど期待できない、と思う。ですから、ゼオライトを食べると言うのは、何のために、ということになる(笑い)。ただ、例えば、皆さんそういう経験があるかどうかは分かりませんが、胆石とかができやすい人というのは、少し細かい砂を食べてやると、胆石ができ難くなったり、というか、少しできかかっている胆石が一緒に出てきたりとか、するんですよ。ですから、そういう効果を期待して、つまり、胆石ができかかっている人が、ゼオライトを食べると、胆石がちょっと、できかかてっているのがちょっと遅くなるとかいうのは有るかもしれない。それくらいの効果しかないかも知れない。セシウム除去には殆ど全く何の意味も無いというふうに思う。

参加者H:その、カリウム40は?

講師:あっ、カリウムですね。カリウム40というのは、これ、カリウム40に限らず、カリウムというのは、そもそも人間の体には一定量必要な元素です。で、もともとカリウム40というのは、カリウム全体の中に一定の割合で存在するものなので、からだの中にカリウム40も一定の割合であると、いう状態です。その点で、セシウムが入って、セシウムとカリウムって挙動は似ているんですけども、人間のからだの中では競合はしない。競合はしないというのは、つまり、セシウムが入っていったらカリウムが出ていくか、というと、そんなことは起こらないんです。ということが分かっている。そんなに大量にセシウムを摂取している人がいないから分からない、という部分もあると思うんですけれども。ですから、セシウムが入ったから、カリウムが減るというわけでもないし、まあ、ただ、ほんとに足し算されるだけ、です。ですから、セシウムを取り込むことには何の意義も無いし。あの、エネルギーで言うとカリウムのほうがエネルギーが高いんですよ、ガンマ線のエネルギーが。かなり、カリウムのエネルギーが高いんですけども、まあエネルギーが高い方が本当は吸収が少なかったりするのでカリウムの方がまだいいかもしれない。セシウムに比べると。ですから、まあの、セシウムを取ったら、カリウムはどうとか、カリウムが要るからセシウムがどうだとか、ということは殆ど何も考える必要はない。ただただ採ったら増えるということだけです。採り込んだら増えるということだけです。

参加者H:ただただ増えるんですけども、一つの値は3ベクレルとかいう計算で出てくるんですけども、元々体内にあるカリウムとかその放射線量との影響ってどうなんですか。やっぱりこの辺はカリウムの方は考えずにごくシンプルにセシウムの放射線量を考えておけばいいんでしょうか。

講師:これですね。えーと、体内の天然核種展開というやつで、カリウム40が、そもそもが大体4000ベクレルくらい、人間の体のなかに、もともとあるんです。もともと。で、これはどうしようもないんです。減らすことを考える必要も無いし、減らそうとするとカリウム40を含まないカリウムを摂取するしかないんです。で、カリウムを40を含まないカリウムを用意することが難しい。カリウムというのにも、同じカリウムと呼ばれるやつで、かなり付いている数字がいろいろ、いろんな種類があるんですけども、40というのが、」まあ、放射線を出すやつなんです。他のカリウムで、放射線を出さないカリウムもあるんですけども、それが圧倒的に多いんですけども、その中に普通にカリウムを用意しちゃうと、
一定程度0.0017%なんですけども。カリウム40が含むまれちゃうんです。だから、それだけを取り除いてやるっていう、そんな面倒な操作をしてまでも、取り除かなくてはいけないかというと、まあ、これぐらいはもともと人間が発生してずーと体の中にこの割合で、これはあの、増えたら減る方向に、減ったら増える方向にというふうに、人間の体の中に、本当に大体一定量、入っているような働きがあるんですね。人間のからだに。それはカリウム40だからじゃなくて、カリウムそのものに対してなんですけど。そうすると、カリウム40の中に、その一定の割合で、カリウムの中に含まれている一定の割合で40が体の中に入っちゃう。そういう仕組みです。同じ炭素の14というのも、炭素というのは、まあ、有機物ですから、人間の中では炭素を沢山使っているわけなんですけども、その中の14という、まあ普通の炭素はまあ、中性のやつは12で、これは圧倒的に多いんですけども、14というやつもごくごく僅かには含まれていて、でも、人間の体は、有機体なので酸素、そうすると2500ベクレルは、からだの中にそもそも有るんです。これは取り込もうとして取り込んじゃではないんです。オギャーと生まれた子どもの中にも、別にあのう、おっぱいを一滴も飲む前から体の中に、炭素14は含まれている。あの、食べ物で摂取したとか、そういう話ではない。人間のからだが、そもそも、こういうもので構成されて、その中に一定の割合で含まれている。ですから、これは、取り除こうとすれば取り除けなくはないんですよ。今言ったように、カリウム40を全く含まれないものだけで、カリウムを摂取していけば、いずれはカリウム40が代謝されずに出て行きますので、40を含まないカリウムだけのからだというのを、造れる、かもしれないんですけれども、まあ、そこまでして何したい、ということかなと思います。では鉛とかについても同じなんです。人間のからだのなかに、やはり一定程度の鉛とか必要なんですけども、でその喪は全然必要無いんですけども、鉛を取るとどうしても入っちゃうと言うのがあるので、まあ、ここに書いてあるようなのが、こういうことです。えーと、もうひとつありましたよね。

参加者H:からっ風のこと。

講師:あっ、からっ風ですね。えーと、面白いアイデアだな、という気がする。えー、セシウム注意報みたいなやつ。面白いアイデアだと思いますけれども。多分、そこに必要性もそれほど無いような気がしますし、まあ、間違えても行政はその気にならないと思いますよ。つまり、風の吹く方向とか強さとかっていうのが一定しない事。それから、それによって、どれくらい舞い上がりがあって、どれぐらいそれがどこに運ばれるのか、ということについて予測が付きにくいこと。そういうことを理由にして、多分、群馬県はそんなことは考えないと思います。私も、そんなことについて、県から意見を求められたら、まあ費用対効果とかいうふうな考え方を持ち出すまでも無く、そんなに要らないんじゃないのと、いうふうに思うんです。つまり、からっ風が吹かなくても舞い上がるんです。皆さんが普通に歩くだけで舞い上がります。今だいたい、高崎市のCTBTの観測所でいって、セシウム134、137 は、大体二桁μベクレル/立方メートルくらい、毎日舞い上がって、観測されているんです。で、それは毎日、福島からそれだけ降って来ているんじゃなくて、今そこにあるやつがひたすら舞い上がっているだけなんです。それは毎日、高崎の原研の周りを通る車とか、風とか、中で動いている所員とか、そういう人たちの動きによって舞い上がって観測されてしまうだけです。それは普通にありますし、先程あの、サッカー少年がって言っていたのは、あれば舞い上がりを随分高く評価していますけども、普通に歩いただけで結構、普通の生活でいって10のマイナス6 乗。地面にあるうちの、0.0001%位ですか。まあ1mの中さまで舞い上がることは分かっているんです。砂とかが。で、群馬の場合は土が軽いですから、多分もうちょっと高い。10のマイナス5乗くらいの舞い上がりかなって、いうふうに思います。子どもたちが、サッカー少年とかがいると、もっと高い舞い上がり。ですから、幼稚園の子どもとかが、園庭を走り回ると、まあ低い高さですね、幼稚園の子どもって。だから、結構な高さで舞い上がって、それを吸い込むことになります。ただ、からっ風でという、のはどうでしょう。あまり、からっ風が吹いたからっていうのは、ちょっと…。えー、まあ、赤城おろしだとかっていう言いかたで言うと、前橋の人とかが、ですけども、確かに赤城山から吹いてくるとすると、それが旧富士見村を通ってくる。富士見は旧前橋市内に比べると高いです、線量が。それから汚染も高いんですけども。だからといって、前橋の人は多分気にしない、と言っていますね。どこの県でもそうなんですけども、県庁所在地の人間がその気にならないと、その県の行政は動かないですから。群馬県の場合は、前橋の人間が“心配だ心配だ”と言えば、多分何かが変わるかもしれないんですけども。前橋の人間が“いいんじゃねえの”と言っていると、多分何も変わらない。ただ、前橋が“じゃあ、そんなに安全か”というと、一つだけ告白しておきますと、私、えーと昨日これ(シンチレーション線量計)を家に持って帰って。今ここの線量率がですね、0.06μシーベルト/時というふうに出ています。私の家は、昨日0.08μシーベルトというのが一番低い値。一番高いんでは0.11μシーベルト/時という値でした。前橋で、ですよ。私もびっくりしました。電源を見ていて。うちの大学、私が勤めている大学が、私の家まで直線距離で1キロないぐらいなんですけども、大学のグラウンドを測ると0.023とか0.03なんです。それが、私の家で測ると0.08って。なんで、こんなに高いの?と。私の研究室は、砂とか結構置いてあるんで、高いんですけども、それでも私の研究室でいっても0.04くらいしかないんです。それなのに砂とか置いてないので私の自宅は0.08とか、ちょっと家に帰って、私のうちだけでなくて隣の家もみな測ってみようと思っているんですけども。家の中が結構高かった。前橋市内でも高いところは有るのは有るんですね。ただ、あのう、町場の人たち…、町場というか、そんなに高くないと思っている。えーと、話が長くなったついでにですけど、前橋市内の小学校で言うと、富士見村、旧富士見村の小学校よりも前橋市内の小学校のほうが高かったところが結構多いんです。最初のころは。なんでか?というと前橋市内って、ちょっとビルがあったりするんですね。街なかの学校って、ビルの合間にあったりするんで、風が抜けないんですね。そうすると街なかの方が高いんです。で、郊外型の学校は、風が吹き抜けるんで、結構早い時期から線量が下がったんです。ですから、まあ、田舎の方がむしろ下がり易いのは確かなんです。ただ、田舎の程度にもよるんです。先程、川べりが高かったという話。川っぺちが高かったという話があったと思うんですけども、それは、川そのものが本当は高いわけがないんです。水の中に入っちゃうと、水で結構遮蔽されちゃうんで、セシウムは見うに浮いているわけではなくて、たいてい水の底に沈んじゃいますから、川の中のセシウムが、ガンマ線を出しても、それは普通そんなにカウントされない。だから、川べりで高いとしたら。二つあって、一つは、その川の縁が本当に砂地だったとすると、そこに沢山付いていること。それから砂じゃなくて岩だとすると、むしろ周りにある木。樹木に沢山付いてそのために線量が高くなっている。そのどちらかだと思う。普通、岩は、今は岩についているのはなかなか落ちないんですけど、最初の頃は岩にはそんなに付いていなくて、むしろ砂だったと思うんです。

代表:先生、ながなが、ありがとうございました。皆さんにも、沢山のご質問を頂きまして有り難うございました。ちょっと時間も過ぎてしまったんですけれども、安中市の状況をいろいろ先生にご説明頂き、有意義な時間だったと思います。最後にですね、ちょっと私どもの会の、ご説明を少しさせて頂きたいんですけども。先生のお話の中に、正当にこだわる…こわがることが必要だ。っていう話がありましたが、私たち放射能放射能から子どもを守ろう安中の会は、ただ単に放射能に怖がっている団体ではありません。正当に怖がりたい為の情報を、ほしいと。情報が、安中市にはまだ、沢山ありませんので、そういう情報をぜひ開示して、詳細な調査などをして頂きたいと、そういうことを考えている団体です。安中市はですね。1キロ×1キロの中の1地点を、放射線量を測定しまして、まあ、除染は必要無いと、結論付けましたけれども、1キロ×1キロのなかで1地点が大丈夫で、私たちは、子どもたちのためには大丈夫だとは思えません。なので、子どもたちの集まる、せめてですね、幼稚園、保育園、小学校、中学校、ここくらいはせめて詳細な調査をするべきではないかと、思っています。私は、倉石先生とですね、1週間前に安中市内の保育園の測定に、同行させて頂きましたけれども、単に放射線量測定すると言っても、私たち素人が、機械をピッと押して測定するのと、やっぱり、先生が測定すると言うのは、全く違うんですよね。でもその測定を、今は安中市は、3.11以前は、放射性について何も知らなかった職員の方が、ピッと測定をして“大丈夫だ”と、言っている状態なんです。私たちは、せめて専門家の方を入れて、詳細な測定をして頂きたいと、いうことを先日も市長にあの、要望したんですけども、ぜひ、こちらに集まっていただいた方々のお力を頂いてですね。市民の声を大きくして、子どもたちのために、安心できる情報を知りたいと思っていますので、是非ご協力、今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。


場内:(拍手)

講師:あのう、先程のスライドの中で、言うべきかもしれないんですけども、小学校と、あのう、幼稚園と小学校、中学校、高校の、県教委の人たちの測定結果をお示ししたと思いますが、“そんなはず無い”というふうに、私はそれを見て、まあ、実際のグラフを作ったのは昨日の午後なんですけども、“そんなはずはない”というふうに思ったのは幼稚園の結果です。幼稚園は私が測ったんじゃないと、わからなかったので、昨日県のホームページからダウンロードして、グラフを描いたんです。“そんなはずない”と思います。なんで幼稚園でこんなに低いんだと。幼稚園だけが、とってもいい環境にあるふうには、とっても思えない。多分、幼稚園の近くに小学校もあるんだと思います。で、口はばった言い方というか、そんなにえらぶって言うわけじゃないですけど、小学校、中学校、高等学校については、全部、あの、放射線について、ある種専門家の私たちが測りました。測定の方法についても、しっかり統一的な方法で測りました。で、幼稚園については、私たちは測っていないんです。誰が測ったのかというと、県の職員の方たちが測りました。それは、県の方たちがデタラメに測ったというつもりはないんです。ただ、注意事項とかで言うと、私たちは少なくとも、10、11、12、13、14、15、16、17って、測定値が増え続けている間は、それを測定値とはしません。行ったり来たりし始めてから測定値にします。でも、県教委の方たち、まあ県教委じゃないんですね、あの、幼稚園を測ったのは。子育て支援課というところで測ったですけども。そこの方たちは、そんな知識はありませんから。電源を入れて、1分後に測り始めるというと、多分1分後に測り始めたんです。それが10、11、12、13ってずっと増え続けていても、それを測ったんだと思います。それを記録したんだと思います。多分、そんなことが、幼稚園の結果を低くしているんだろうというふうには思ってます。いや、分かんないですよ。これ推測でしかないんで、本当にそうかどうかは分からないですけど、普通に考えて、小学校、中学校で、松井田の地域であれだけの線量を出しているのに、幼稚園が低い理由が無いんです。普通に考えて。ですから私は、幼稚園についてはもう一度、少なくとも幼稚園については、もう一度測るべきだろうというふうには思います。きちんと同じ方法で、ですね。小学校と同じように。そういうふうに思って。

代表:では、皆さん、有り難うございました。先生、この後、測定はどのようになっていますか。測定器をお持ちのかたもいらっしゃるっていうことでしたので。

松井田文化会館周囲の放射線測定結果。完全に面的に0.23を超えていると思うのだが。

講師:あ、それから、そうそう、計器なんですけど。測定器を、皆さんがたとえば、使うとしたら、その測定器はPA-1000という機械なんですけども、で、これを持っていらっしゃるかたも居ると思うんですけども、これについても、これ、私の個人持ちのものですけども、較正乗数0.787っていうふうに書いてある。これは今年2月に較正した、較正したというのは、こっちの、もともと正しいっていうか、これは国の基準機関でちゃんと較正した、それでも較正乗数が0.96とか0.98なんですけども、それで測った値で、正しい値を求めて。で、同じ場所をこれで測って、これで測った値を0.787倍すると正しい値になるぞっていうふうにして、較正乗数を求めてやるんです。ですけれども、これ2月に較正して0.787になるわけです。で、今日較正したらほぼ0.99です。時とともに変わるんです、較正乗数が。ですから、もし1回較正されたとしても、少なくとも半年に1回くらい。国が言っているのは1年に1回なんですけども、こういうハンディのものであるとしたら、半年に1回ぐらいは較正されて、それで測定値を落とす。そういうふうにされる必要があると思います。まあ、私自身の反省からそう思います。これはもともと高めに出ますから、高めに出して、安心したい、というのであれば、そのままの値でも構わないんです。ですけども、ちゃんと評価したいのであれば、較正乗数を求めて、そういうふうにされる方がいいだろうと。較正の手続は、私でもいいですし、えーと、市とかに、こういう機械があるとすれば、それで較正されれば、ま、してくれるかどうかは分かりませんが、道具を借りて、今言ったように、同じ場所を測ってみてその値を比べればいいことだけですから、それをされて置かれればよいと、そういうふうに思います。以上でした。付け加える事ばかりでどうもすいません(笑い)。

場内:有り難うございました。

松井田文化会館の東隣にある松井田給食センター。消費者庁から安中市に配布された放射線測定器はここに配置されている。

【ひらく会情報部・この項おわり】


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放射能から子どもを守ろう安中の会の学習会を欠席した岡田市長の放射能汚染度(その3)

2012-08-13 14:10:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■1時間20分の倉石講師の説明が終わりました。続いて、場内の参加者との質疑応答の時間が初まりました。
松井田文化会館の玄関に向かって右手の植込みの空間放射線量0.23μSv/hあった。
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講師:そうですね。質問の時間を沢山取るようにと、岡崎さんに言われていたんですけども、このスライドの枚数にしては結構、早かったかなとは思うんですけども、ご質問等があれば時間の許す限りお答えしたいと思います。

参加者A:えーと、ちょっとあの幾つか質問したいんですけれども。被曝なんて気にしないという中の、放射線のガンの原因のところの、この食事の35%が食事による原因、と書いてあるんですけども、これのね。具体的な中身が、どういう食事によってガンになり易いかということを想定しているのか、ということをちょっと聞きたいのと。あと、自然放射線量っていうふうに、まあ、一般的にいわれているんですけども、チェルノブイリの事故以降、かなり日本でも放射線が降下しましたけども、で、その前の、我々が小さい頃は自然ではなくて、原爆実験、水爆実験による汚染されたマグロですか、それが大量に廃棄されたり、実際、人も死んでおりますけれど、そういうのが自然放射線量って言われているものの何パーセントを占めているのですか、ということとか、聞きたいんです。あと、結果的に、あの、内部放射線、内部被曝の計算と言うのが出ていたんですけども、なんか、内部被曝を測る機械が、今、確か福島の方ではあるんじゃないかと思うんですけども、群馬県等で、さきほど言われたように、心配されていた方は、内部被曝を計算したほうがいいという話だったんですけども、実際に、は直接的に測るようなことが群馬県で可能なんでしょうか。そういうことも知っておきたいと思います。よろしくお願いします。

講師:えーと、そんなに頭がよくないので、最初の質問を忘れちゃっているかもしれないけれども(笑い)。えーと、最初の質問の、食事内容、そのガンに食事が35%。どんな食事なのかと言うと、これは一般的な食事でしかないんです。イギリスの学者が計算したんですけども、ただ、まあ、イギリスの食事に限ることなく、一応世界中の平均的な食事、ということで計算されている。それから生活のパターンにしても、本当は都会と田舎では、吸う、大気汚染の、汚染されている大気の吸込量とか、違ったりはするんですけども、標準的な都市で生活している方の生活パターンとして、食事が原因とされるのが35%。そんなような計算がされています。答えている間に、2番目の質問がなんだったかと思いだそうとしているんですけども、なんでしたっけ。

参加者:すいません、自然放射線量が、のなかに、人間が排出した、様々な核物質があるかなと。何パーセントくらいなんですか。

講師:えーと、自然放射線というふうに言われていて、世界で平均は2.4だとかいうふうに言われていて、日本では今3.75とか出ている。その中に含まれる自然放射線の中には50年代、60年代の大気圏内の核実験の影響は含まれています。えー、ただ、含まれてはいるんですけえども、それが何パーセントくらいかと言われたら、これはものすごく少ない量です。もともとの、放射線の核種の量で言って、人工的に造って、こんなものという言い方をするんですけれども、ただ、もともと、地球が抱えている放射性物質に比べたら微々たるものです。ただ、全くの。こう、何パーセント…0.後ろに2つか3つ付くくらいのパーセント。まあ、それくらいは計算される量であることは確かです。ですから、全くゼロではない。含んではいます。えー、あとは何でしたっけ。

参加者A:チェルノブイリの影響なんかもまだ残っているんですかね。それと、あと、内部被曝を測る機械。

講師:えーと、チェルノブイリの影響については、全く無くはないんです。地表というか。地中にチェルノブイリ由来のセシウムがまだ残っていることは確かです。まだ、そんな時間が経っていないですから。ま、セシウムの半減期30年って、30年経つと半分になるわけで、無くなっちゃうわけではないんです。半分になるのが30年と言われるわけですから。全く無いわけではないんです。ただ、線量的に日本が、じゃあ、その後、線量というのは被曝線量、空間線量のことですけども、空間線量にチェルノブイリ由来の核種がどれくらい影響しているかと言うと、今は殆どない。つまり、評価するのが毎時線量率で言うと0.0幾つの桁でしか評価しないので、新聞とかでは0.00なんとかのところまで、1000分の1まで書いてありますけれども、きちんと評価できる、測定器で測れるのは100分の1の桁までですので、そこに影響するのかって言われたら、そこにはチェルノブイリの痕跡がないと、いうふうに考えてもらっていいと思います。内部線量を測れるかですけれども、内部被曝線量を今測ろうとして、群馬県内で測れる装置は、私もね、正しくは知らないんですけども、群馬大学にないことは確かです。多分、ですけども、高崎の原子力研究所、原研にはあると思います。それ以外のところで持っている公的な病院とかでは、持っているところはないと思います。それからまあ、もし仮に、あったとして、測ってと、いうふうにして、何か分かるかと言うと、今、群馬で生活している人が、高濃度汚染の川場村の人だとしても。こんな言い方で、これ、別に差別して言っているわけではないんですよ。事実の問題として川場は高濃度汚染ですけども。川場村の人が内部被曝の測定機で測ったとしても、多分、出ない。検出はされないと思います。それほど、内部被曝というのは、測れるものじゃないんです。時間をかければとか、ありますけれども、あと、放射線医学総合研究所、千葉にある放射線医学総合研究所の内部被曝の測定装置というのは、かなり古い鉄を使って箱を造って、外部の放射線をかなりカットして測るんですも、それだとしても、多分、群馬県で生活している人のセシウムとかは、測れないと思います。それくらい少ない量だと思います。まあ、測りたかったら、おカネを出せば、東電に請求はできないんですよ、群馬の人は内部被曝を測定しても、東電に請求できない。福島の人は、内部被曝を測定すると、東電にその、診察料というんですか、測定量を請求できるんですけども。群馬の人は、請求はできないんですけども、多分2万円ぐらい。2万円から2万5千円ぐらいで、測ってもらうことはできます。保健が効かないんですけれども。群馬県内で測れないんで交通費もかかることにはなりますけども、測るという行為はできますけれども、結果を知るtことは多分できない。そんなところでよろしいでしょうか。

参加者A:はい、有り難うございました。

参加者B:えーと、いいですか。あの、福島で、メルトダウン、しましたよねえ。その後はどういうふうに想像されますか。

講師:えーと。原子力発電所とか発電装置そのものについては、そんなに私は知見があるわけじゃないんですけども、普通に、もう報道とか、あとの報道の方ですけども。最初に報道されているのは、嘘っぱち、なのは、ある種、それは放射線について最初から分かっています。つまり測っていて、群馬で線量が高くなるのに、メルトダウンして無いわけがないんですね。先程言った通り、放射性物質がこっちに飛んで来なかったら、線量が高くならないんですから。飛んできたっていうことは、どこかが壊れて、中のものが飛んできているわけですから、その為にはメルトダウンということが、起こっているのが確実っていうふうに、最初から思っていました。

参加者B:それで漫才みたいな話があるんです。原子力保安院は、実は、実情は“不安院”だって言われている。(笑う)。そんなことにカネやっていいんですか?(笑い)

講師:まあ、ここから先は、ある種フリートーキングみたいに、ということで(笑い)。私もそう思いますよ。無駄にカネを使われていることが多いですよ。原子力関係、先程、そのICRPというのが、ただの民間団体で、いうなれば安中の会とそんなに変わらないと言ったのはICRPそのものが国際的に原子力機関から沢山、カネをもらっている組織なんですよ。そんなところが出している勧告が、本当に市民レベル、市民目線の勧告を出すかと言ったら、甚だ疑問ですよね。ですから、その社会的経済的に達成可能な、って言い方になっちゃうんです。ICRPが言っているのはね。誰にとって合理的なのか、誰にとってリーズナブルなのか、っていったら、それは生活者にとって、じゃないんです。カネを出す方にとってリーズナブルな判断をしなさいというのが、ICRPの勧告ですから。そこで、そうだね、と飛びついているわけにはいかない、というふうに私は思うんです。ただまあ、日本の法律はICRPの勧告に基づいて造られていません。私が今日話した範囲も、全部そこから離れているわけじゃないんですよ。ICRPの勧告の範囲で言っても、こういうことは考えられるという話です。他に何か?

参加者C:お世話になります。えーと、頂いた資料の中に、経口摂取による実効線量係数と言うところがあるんですけれども、えーと、0歳から18歳までの、10ベクレルですね、毎日食べると、っていうところなんですけども、0歳が、預託線量が0.077なんですね。2歳になるとそれが減って、えーと、3歳になる、7歳ですか、2歳、7歳…

講師:7歳です。

参加者C:もっと減っていますよね。で、大人の18歳以上になるとそれがまた、0歳のところの子どもと同じくらい預託線量になっていますけど。そこらへんのところをちょっとご説明頂きたいんですけど。

講師:えーとこれは、大人になると増えるのは、そもそも食べる量が増えるから、というのがあるんです。上の方に1日の食事量というのが書いてあって、7歳までが1キロで、
12歳から、1.3キロ。1.5キロというふうになっていますが、食べる量が増えればそもそも食事の中に含まれる濃度が、一定だとしても、体の中に入る全体量は増えます。1キロ食べた、まあ、これだと、1キロ当たり10ベクレルのものを1キロ食べると10ベクレル体の中に入れることになりますけど、1.5キロ食べ物を食べると、15ベクレル体の中に入れることになります。それで大人になると順次食事量が増えるから増えていく、というのはそういうところです。それから子ども、一番小さい子ども、えーと、0歳児が、被曝量が多いのは、これは先が長いというのがひとつ。子どもの場合には70年間、預託線量というのは70年間の線量で計算します。で、まあ、70歳まで生きたとしたら、の線量だというふうに考えてもらって。それであの、ヨウ素なんかだと、もともと半減期が短いので、50年で計算しようが70年で計算しようが殆ど変わらないんですけども、セシウムの場合には、半減期がそもそも30年なので、70年に計算するのと50年に計算するのとでは少し違ってきます。それよりも影響が大きいのは、子どもの方がやっぱり、先ほど言いましたように、感受性が高い、影響を受けやすい、細胞そのものがですね。全身的に影響を受けやすい。そのことによって0歳児は0.077と、こういうふう数字に計算されると、言うこと。そんなところで、よろしいでしょうか。今の話のついでに、もともと日本の法律は濃度の規制でしかないんです。ゴミとして見ていいのがキロ当たり、例えば8000ベクレルとか、100ベクレルとか、いうような、濃度でしか規制されてないんです。ですけども、人間のからだは濃度で影響を受けるわけじゃはないんです。全体量で影響を受けるんですね。まああの、私は前橋に住んでいますけれども、六供(ろく)にまあ、最初のころから、汚泥が積まれていて、キロ当たり8000ベクレルのが、まあ、1トン袋に入って置かれているんですけどもで、それがもう、倉庫の中に積みきれないぐらい沢山ある、というのを、まあ、去年の夏ぐらいに言われて、で、NHKのニュースなどでも放送されたんですよ、その時にね。つまり濃度規制で言って、8000ベクレル以下だったとしても、それを沢山積んで置いでおいたら、その部屋、というか、その区域、その地域は、放射線の管理区域になっちゃうんです。線量そのものがどんどんどんどん増えてくるんです。で、日本で唯一ですよ、前橋市は。日本で唯一。そんな管理区域を設定しなくちゃいけないほど、沢山、ものを集めちゃったところなんです。それ以外のところは、それほどじゃなかったんです。まあ、つまりあの、多分小さい処理場がいっぱいあると、それが分散されて置かれることになる。で、前橋の場合には、六供(町)にもう置かれちゃったんで、ひらいちゃったんで、そういうのでいったら、随分な量が集まっちゃったんです。で、私が先程言ったクリアランスレベルというのは、キロ当たり100ベクレル以下だったら、この建物全部がそれでできたとしても10μシーベルト。で、ほんの一部だったらもっと少ないんです。で、総量で規制しなくてはいけない。例えば食べ物もそうです。それから、廃棄物についても、本来は総量で規制しなかったら被曝量は、全体として減らないんです。ここに100ベクレルあります。その結果、私は1μシーベルトとあります。足しますよね。それが10個有ったら、10μシーベルトになってしまうんです。濃度的にそれぞれがみんなちゃんと規制を満たしている。で、それが100個あったら100μシーベルトになっちゃう。1000個あったら、1ミリシーベルトになってしまう。そんなふうに単純加算なんです、放射線の量っていうのは。ですから、濃度でどんなに規制されても、総量を規制しなかったら、人間の、まあ環境からの外部被曝でもそうですし、内部被曝についても、総量規制しなかったら、一定量を超えちゃうんです。みな仮定の計算です。食品の新しい基準値というのも、1キロ当たりというふうに定められましたけれども、じゃあそれ10キロ食べる人がいたらどうなるのかっていう話なんですね。標準的には普通、日本人はどんなに食べても1日2キロくらいだと思ってください。お相撲さんは3キロとか4キロ食べるんですけども。そうすると、同じ濃度のものでも、お相撲さんは2倍食べる。そうすると2倍被曝することになるんです。ただ、被曝量の計算も、うまくできていて、体重当たり何ベクレルとかっていう言い方をしますし、体重当たり何μシーベルトという表示の仕方をする。そうすると、沢山食べる人は体重も多いから、それもまた、ある種濃度というか、密度みたいな計算でいうと、小さい数字に、まあ、ある種、ごまかされてしまう。そう言うので増えちゃう。沢山食べると。私は来週、健康診断を控えているので、本当は食べる量を減らして、体重を減らさないといけないんですけども、減らせることはなかなかできないで食べちゃう。そうすると、いっぱい被曝しちゃうんですね。いっぱい食べればいっぱい被曝する。そんな仕組みですので、皆さんも、ぜひあの、ぜひあの、濃度だけじゃなくて、まあ、標準的な生活をしている人はそれで分かる。おそよ押して知るべしでいいんですけども、必ずしも濃度だけでものがいえるわけじゃないことは了解して頂きたいな、と思います。他に何か質問がありますか。

参加者D:はい、あのう、新堀の金井と申します。えーと、比較的早期影響一時被曝という表をもう一回出して頂けませんでしょうか。はい。その中で、我々の実感としてですね。ベクレルが、シーベルトだって言われても、外来のなんとか、外国語の単位を聞いているような気がして、よくわからないのが、実感として、湧きません。で、まあ、実感があるのはX線だとか、あの、歯科医療でX線を浴びますよね。歯科の検査。それからレントゲン、肺のレントゲン検査、それから、あの、胃の検査。ああいう時間の関数で、その、線量率という言葉が出てくると思うんですが、その辺は何となく分かってきたんですが、それがこの表の中でどれくらいのポジションに位置するのか、全然もう問題ないのか、その辺をちょっと教えて頂きたいんですが。

講師:だから、先程の…ありがとうございます、先程の医療センサーというのは核医学の検査を除いて、全部が部分被曝です。空の一部を測っているんです。ですから、この表で言うと右側の表ということです。で、それは、まあ、どのレベルの量であったとしても、大したことがないんです、という話になってしまいます。

参加者D:数値的にどれくらいなんですか?その、大差がないというが。

講師:今日の写真で言って5ミリシーベルトか、ごめんなさい。5μシーベルトくらいですか。ですから、この表で言うと一番下よりもっと下というふうに考えられます。

参加者D:そうすると、0.05くらい?

講師:0.005ですね。ですから、それと比較してウンタラカンタラたらという話にはならない。ただ分かりやすいかどうか分かりませんが、ガンの治療、放射線治療というのがありますが、肺ガンとか、たいていのガンは、そのガンの部分に対して、ですけども、40グレイという量をかけます。ですから、この表で言うと、上から2つ目くらいのところですね。40とか60とか、放射線量で言って、ほんとに最初からガンを直すぞ、というつもりで掛けるときには、60グレイくらいかけることを目指してかけます。それはガンの部分に対して60くらいですです。ガンの部分に60くらいかかる時というのは、皮膚に大体その10%くらいかかります。ですから、皮膚に大体6グレイとか、まあ、多ければ10グレイとかはかかることになってしまいます。

参加者D:グレイというのはどういう単位ですか?

講師:シーベルトと同じ単位のものです。ですから、それを全身で浴びてしまうと、3週間くらいで死んでしまう量なんです。ただ、ガンを治療する時、それを皮膚の一部であるというのであれば、赤くなる程度です。で、治療が終われば元に戻る、という感じです。頭であれば髪の毛が抜けます。で、ガンは無くなります。私は、放射線治療で結構長いことをやってましたけども、大体、根治を目指す場合は60グレイ。40グレイくらいは、子宮ガンとなると40グレイでも治る方は沢山いますけど、肺がんとなると、まあ、大体60グレイ。60シーベルトというのを掛けることになります。

参加者E:どうも今日は、説明をありがとうございます。えーとですね。私がお聞きしたいのは、私はね。輸血の問題で、私はあのう、ヨーロッパに2000年頃2年いて、今、狂牛病のおそれで献血できないんですけども、えーとね、赤十字のを見ると、被曝した可能性のある人の献血について、採決した血液は電子ビームで、ですね。いわゆる、放射線で消毒しているから、幾ら被曝しても献血には問題ないというふうなことを、ホームページでうたっているんですけども、そのへんはどうなのでしょうかね。コバルト60の放射線で滅菌するというということは聞いたことはありますけども、この辺、ちょっと説明不足ではないかなと。日赤はね。ちょっとこの辺すいません。ご意見をお聞きしたいんですけども。

講師:私は、その日赤のページとかを見ていないんで、分からないんですけども、そういうふうに書かれているのだとすると、説明不足だと思います。そもそも、後世被曝をした、外部被曝をしたかたの血液であるということにしても、それは輸血には何の問題も無いです。外部被曝であればですよ。まあ、桐生の議員さんがそれを基にして、お辞めなることになりましたけれども、全くその通りで、外部被曝をした方の血液を、使うことには全く問題はない。内部被曝の場合には、もしかしたら、放射性物質がその血液中にあるかもしれないと言うおそれがありますので、少し注意が必要かもしれないけども、通常は後世被曝をしたとして、血液の使用になんのためらいも必要がない。もともと、今おっしゃったように、血液に含まれるいろいろな菌、ウイルスとか、そういうものを滅却、まあ、無くすために、そもそも、コバルトだけではないんですけども、X線とかを使って、血液照射を日赤の血液、結構たくさん、している。全部じゃないんですけども、もともとしています。それから、放射線治療を行っているような施設では、特に、移植後の輸血については、血駅に放射線照射をした血液を使っています。ですから、そんな、桐生の議員さんは、ほんとに、ただの無知で職を失うことになっちゃんたんですけれども、放射線被曝をしたからといってその血を使えないからとか、そんな血を欲しいですかって、言うこと自体が、そもそも、本当に無知なんです。もともとそういう血を使っているんですから、輸血で。まあ、皆さんとかは、そんな輸血の経験はないかもしれないですけど、たいていの臓器移植のあとに使われる血液は、照射後の血液です。そうしないと、どんな病気があるのか分からないので。そもそも委嘱した後というのは、感染症とか、注意しなくちゃいけないので。もともとその輸血欠にならないように。そんなことを避けるために、普通には臓器移植のあと使われるので、それには照射した血液が使われるのは当然です。ですから、日赤に本当にそんなことが書かれているのだとしたら、本当に説明不足です。おっしゃる通りだと思います。

参加者F:えーと、放射線でガンが治せるということですけれども、でも、一説にはガンは治っても他の病気がでて、結局、死んだ、というようなことをよく聞きます。で、えーと、放射線でガンになるというのではなくて、放射線を浴びた時に、どういう障害が出てくるのか、ということの、研究というのは、各界で、どれだけ進んでいるんでしょうか。あのう、福島なんかでも、みんな、あのう、放射線の影響での、あの、病気について、病気であるという設定が、非常にされにくいというふうに、言われているんですよね。例えばぶらぶら病なんかになっていても、それはもう、絶対に放射線とは関係ないというようなことで、医師なんかも、それを放射能の影響じゃないというような形で、ただ、ストレスからそういう障害が起きるんだということで、放射線による影響、体に与える影響というのは、もう、本当に、入って来る場所によっていろいろ違うんで、一概に、あのう、その、放射線についての、影響について、評価というのは、できないし、相当研究していかないといけないのではないかと思うんだけれども、今そういう研究がどれくらい進んでいるのかな、っていうのを聞きたいです。

講師:ありがとうございます。その点については、私もそんなに詳しいわけではない。どこまで進んでいるのかということは分からない。ただ、医者という生き物を考えると、多分、そんなことをまじめにやると思えない。。医学研究者はやるかもしれない。ただ、現場にいる臨床の医者はそんなことはとてもまじめにやろうとはしない。つまりは、それをじゃあ、見つけて、何かとくがあるか、ということですね。というふうに考えた時に、現場にいる患者を目の前にした医者たちは放射線の影響だろうとかっていうことを推測をしても、だからどうした、という話でしかないんで、それについてはやらないと思います。ただ、まあ、今もDNAというか、遺伝子レベルの研究が結構進んできていて、まあ、去年あたりからですけども、いわゆる甲状腺ガンについては、放射線障害による甲状腺ガンと、それから非放射線を、に由来する甲状腺ガンについては、遺伝子の欠損状態が違うことが分かってきています。ですから、そういう点では、少しずつ、そういうふうに進んでいくのかな、というふうには思います。ですから、これで、小児の甲状腺ガンについては、適用できるのか分からないんですけども、まあ、福島の、原発放射能による甲状腺ガンだというのが、電子レベルでは解明されると言うか、特定されると、言うぐらいにはなってきているというふうに思います。他のガンについても、或はそれがガンだけじゃない、いわゆるブラビラ病というふうに、まあ、原爆病のころに言われていた、それについての、本当に自分が訴えるしかなく、眞笑いから見ても、あいつやる気がないというふうにしか見えないという症状だったり、とかするので、それを放射線のせいにできるかというのは、なかなか難しいと思うんです。ただ、ある種ですね、私はそんなにいい人間じゃないですけども、この件についてというか、このことについては、そもそも非が福島、東電にあったのだから、人間の対応については、性善説でいいんではないんのかな、と思うんです。もともとはこうじゃなかったけど、こんなことからこうなった、というのを全部そのまま受け入れる。それで何か対応出来ることがあれば対応する、というようにしていけば、いいんじゃないのかなと思います。ただ、金がかかる話なんでね。医療とかっていうのは。それを、では誰が負担するんだというときに、国民になるというときには、国民みんなが“それはワガママでしょう”と言われちゃったりする可能性もあるんですよね。だから、まあ、判断が難しいのは、ほんとうに行政の判断と、それから国民に、1人ひとりの国民としての、総体としての国民というのはまた違ったりするところがある。科学的に、という点では、多分、少量の被曝で、事実として、こういうところがこうなったから、こういう症状になっている、というのは多分解明できない。できない。

参加者F:ひとつ必要なのは、今言ったような性善説をどれだけ、これから取り入れて、向き合っていくかということは、すごく重要なのだけれども、そこがどうにしてやるかというのは難しいことですね?

講師:そうですね。難しいと思います。

参加者F:でもそれをやっていかないと、あのう、もちろん、我々も影響を受けているんですも、それから子どもたちの命が危険にさらされているんで。

講師:そうですね。私の同僚でも、既に福島の会津に住んでいる後輩がいて、その後輩が確か、言っているのは、自分が福島出身だっていうのは、俺はいいけど、娘には言わせない、というふうに、嫁に行けなくなる。そんな心配をしている現地の方たちは沢山います。引っ越しされた子どもたちも、本籍地がどこだとか、出生地がどこだったかとか、言わないとか、そういう方たちがいます。多分、10年20年経った時に、福島出身の方の婚姻率というのは結構減る、というふうには思います。あの、群馬のかたたちは、全然気にしないよ、福島から嫁をもらうよ、というかもしれないけども、全国はそういう人が結構いるんです。福島産のものは食べないだけじゃなく、福島産の嫁はもらわないというもの。で、それを心配している福島の方も沢山います。

【ひらく会情報部・この項つづく】

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スポーツマンシップさえ理解できない韓国に対して今後とも手本を示したい我が国政府と国民

2012-08-13 12:36:00 | 国内外からのトピックス
■ロンドン五輪も今朝閉会式を終えましたが、後味の悪い出来事がありました。韓国の男子サッカーチームのメンバーが、あろうことか、8月11日未明(日本時間)に行われた日本対韓国の3位決定戦のあと、竹島領有を主張するバナーメッセージを掲げていたことが分かったためです。

 本件については、韓国の大統領が、8月10日午後2時(韓国と日本の間には時差がない)に、微妙なタイミングで竹島に始めて強硬上陸し、8月15日の光復節、いわゆる我が国の終戦記念日を前に、政治的パフォーマンスをしていました。


 オリンピック憲章は競技会場などでの政治的宣伝活動を一切認めていません。日韓で領有権が争われる竹島に対し「韓国領有」を訴える政治的主張をロンドン五輪の会場で大観衆を前に誇示した韓国選手の行為や、同様のプラカードを会場内で掲げてはしゃいでいた相当数の韓国サポーターの行動は、あきらかに憲章に抵触しています。IOCがこの件でさっそく調査を開始したのも当然と言えます。

これを見て分かるように、明らかに予定していた行動。韓国チーム全員のメダルを不授与することも検討されるべきではないのか。

■ロンドン五輪におけるこうした韓国の一部のサポーターや選手の国際ルール無知の行動については、スポーツマンシップに則って毅然とした対応をとることが求められています。

 一方、ロンドン五輪の日本のサポーターや選手全員は皆、国際ルールを順守し、いかに韓国政府の竹島侵犯について理不尽だと感じていても、それを五輪の舞台で表すことは有りませんでした。11日未明の女子バレーでは、日本が韓国をストレートで破りましたが、日本のサポーターはきちんと五輪憲章を遵守しました。このことが、日本人の成熟度を如実に示しています。

■一方、政治面では、珍しく日本政府の対応は、常識的かつ迅速でした。韓国の大統領が竹島へ無法上陸を強行することが明らかになった9日、日本政府はソウルの日本大使館を通じて韓国政府に中止を申し入れていましたが、結果的に申し入れが無視された10日午後の上陸を確認次第、直ちに、日本政府は武藤正敏駐韓大使を召還したからです。さらに、日本政府は、竹島を巡る韓国の不法占拠問題について、国際司法裁判所に提訴をすることを検討すると発表しました。

 これに対して、韓国政府は11日、、「韓国は日本が国際司法裁判所に対し、独島(日本名:竹島)争いの解決を求めるやり方は受け入れない」と国内メディアを前に述べました。最後まで、国際ルールを守らないどころか、政府として外交の常識も分かっていないようです。そこには、スポーツマンシップや五輪憲章も無視する韓国スポーツ界と背後でそれを黙認して、愛国心だけを鼓舞して失政を隠ぺいしようとする韓国政府、そして、政府に洗脳されて、国際ルールを理解できなくなった一部の韓国サポーターの愚かな行動が重なります。

■この問題の対応は、韓国が名実ともに先進国の仲間入りできるかどうかの試金石とも言えます。 いまのところ、韓国の主要なマスコミは、「故意ではなかった」などとする関係者の釈明を並べ立てる程度で、この件できちんとした見解を出していません。いずれにしても、これまでの経緯からしても、韓国政府が国際ルールをきちんと遵守する姿勢をとるのかどうかは、予断を許しません。

 今回のロンドン五輪における韓国の稚拙な行動により、日韓の外交関係に影響が及ぶのは避けられないことでしょう。もちろん、良識ある韓国の大多数の国民の存在は、日韓の民間交流に深刻な影響を及ぼすことはないことを保証していると信じていますが、韓国の大統領の政治的パフォーマンスに一喜一憂する洗脳された一部国民の存在が、日韓の友好関係に対して影を落としているのも事実です。今後とも、韓国政府と一部の狂信的な国民の動静については、注視する必要があります。


再建を果たした日本航空は大韓航空との共同運航便に使用する大韓航空の機材の客席ナビ画像からDokdoやEast Seaの表示を削除するように直ちに申し入れるべきだ。さもなくば自主運航すべき。

【ひらく会情報部】

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