市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

放射能から子どもを守ろう安中の会の学習会を欠席した岡田市長の放射能汚染度(その4)

2012-08-13 22:23:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■講師と場内の参加者との質疑応答は、学習会が始まってから2時間を経過してもなお、熱心に討論が交わされました。

会場で実際に土壌や農産物のサンプルを測定した機械。円筒形の測定容器は厚さ5センチの鉛が遮蔽材として使われており重量が120kgくらいあった。放射線測定結果は次の通り。単位はいずれもベクレル/㎏。①土・高梨子:Cs137=2483, Cs134=295, K40=216、②ジャガイモ:Cs137=N.D., Cs134=N.D., K40=115.9、③土・新堀:Cs137=1952,Cs134=151, K40=1579、④土・上増田:Cs137=1548, Cs134=1047, K40=389

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参加者G:ひとつだけお聞ききしたいんですけど、あの、焼却場でもって、いろんな、あの、生け垣なんかの切ったものとか、集積されていると思うんですけども、私が経験したのは、どんど焼きの時に、あのう、いろいろな燃焼材を、そこのところへ燃した時に、あのう、測った前よりも、燃やした後の方が、放射線量が低かったんですよね。だから熱との関係でもって、このセシウムというのは、あの、そこのところに留まらないで、どこかに飛んで行ってしまうような気もするんですけども、熱に対してどういう影響をセシウムというのは、燃焼したときに、受けるのかということをお聞きしたいんです

講師:ありがとうございます。どんど焼きで、線量が少なくなったのは、今おっしゃるとおり、燃やした結果、煙になって飛んでいった。もともとあった、例えば木の枝についていた、葉に付いていたセシウムが、燃やしたら煙と共に飛んで行った。それは灰の状態で飛んで行ったのもあるでしょうし、それからセシウムが、もともとあの、常温では液体なんですけども670度、671度かな?、正確には、670度くらいで気化するんですよ。つまり気体になってしまうんですね。気体というのは、その、もともと、固体でも液体でも、分子がそもそも結合で、近くのやつの仲良しでくっついていたのを、気体というのはそれが全く仲良しではなくなって、自由に動けるような状態になったのが気体。で、そうすると、もともとセシウム同士も仲好しじゃなくなるくらいの670度、まあ今800度とか言われていますが、もともと物性で言えば670度くらいで、セシウム同士も仲好しじゃなくなるし、それからセシウムと土だったり、セシウムと木だったり、葉っぱだったりというのも多分離れて気体になるというふうなことが考えられる。ですから、煙として灰と一緒に飛んで行った、それから気体になっちゃって飛んで行った。その両方で、どんど焼きとか、そういう燃焼すれば、セシウムがどこかに行っちゃった。というふうなことになると、そういうふうに思います。実際、今私も、下仁田の方と一緒に実験をしていて、汚染した土。土そのものを800℃くらいで熱してやると、セシウムが離れることが分かったんです。で、どれくらいの時間をかけてやったら、どれくらい離れるかというのは、これから精密に実験をしようとは思っているんですけども、ざっとやってセシウムが離れることが分かった。それはまあ、画期的というものではないんですけども、結局あのう、なにか、最近、皆さん、ゼオライトとか騙されちゃだめですよ。あれを撒いても、決して線量率は下がらない。それからもし、仮に下がったとしても、見かけの問題でしかないんです。セシウムそのものが無くなるわけではないんですから。ゼオライトの中に封じ込められることになって、農地とかの場合、セシウムが植物、農作物に移行し難くなるということはあるんで、そのために使うならいいんですけど、線量率を下げようと思ってゼオライト使っても何の意味もない。ですからまあ、そういう使い方だったら、使わない方がいい。そのゼオライトを使っても、結局は、そこにセシウムが残っているだけなんです。で、残っている、それから、例えば、土をひっくり返してやるかとか、上にコンクリートで封印しちゃうとかしても、セシウムが無くなるわけではない。まあ、よく言っているのは、やっていること自体は、そもそも東京オリンピックの頃の工事と何も変わらない。土をひっくり返すだけというのでは、この50年の科学の進歩は何だったのかという話ですよね。まあ、出来ればセシウムそのものを除きたい、除去したいですね。孫子の代まで、そんなものを土の下にしまって、遺産として残しておいてもしょうがない。出来れば無くしたい。それにはやぱり、分離することを考えなくちゃならないんで。それは、多分、燃焼というのが一番簡単じゃないかなというふうに思うんです。化学的な処理よりカネもかからないし、時間もかからない。で、先程のどんど焼きの経験。私も最初は冗談みたいに、下仁田の線量を下げるにはどうすればいいかね、というときに、山火事かね、と言った(笑い)。山火事を起こしてやると、結構な勢いで、上昇気流ができるので、山にあるセシウムが、とりあえずは上空に流れていく。そうすると風が吹いてくれでば、もしかしたらまた降りてきてしまうか、隣の町に行ってくれるかもしれない(笑い)。下仁田でも、山火事かねという話は、最初からしていたんです。ですけど、山火事は失礼な話ですから。それをこう、ちゃんと蓋ができるなかで、燃やしてやれることができれば、その煙も回収できれば、そんなにセシウムも飛散させないで処理はできるかな、とそんなふうに今は思っています、ですからどこの家でも、多分あの、見かけ上、減らそうと思えば、今自宅でゴミを燃やしてはいけないんですけども、ゴミを燃やせば、多分、目の前にあるセシウムは減ります。ただまあ、家庭で燃やすぐらいでは、ほんとにごくごく近所に飛ぶだけしかないんです。隣の家に撒いちゃえとか(笑い)

参加者G:焼却場の場合には、おそらく高温処理していると思いますから、それが例えば気化して、それらが出て行った時には、セシウムはセシウムの量として、どこかに移動するだけですか。


講師:それで先程言いましたように670℃くらいで気化するんですけども、普通の市町村が抱えている焼却施設というのは、いわゆるバグフィルターとかヘノフィルターというのを抱えていて、そこを煙が通過するころには、大体気体の温度が200度から300度くらいに落ちているんです。そうすると、もう、気化している状態ではなくなってしまうんです、セシウムが。そうすると近くに居るセシウム同士とか、近くに居るゴミとか、他の分子とかとくっついちゃうんです。そうするとフィルターに引っ掛かることになるんですよ。気体のままだとすると、そんなフィルターなんか通過しちゃうんですけども、たいていは粒子を造っちゃうことになるので、結構フィルターに引っ掛かる。ですから、外に出ていくことはそんなにない、というふうには考えられる。ただ、フィルターには引っ掛かるが、フィルターは高濃度の放射能汚染になるということになる。

参加者F:じゃあ、汚泥処理した、あのう、のが高くなると言うのはそういう原理なんですか。

講師:要するに、あのう、溜めちゃって、濾してしまっているからです。あのう、浄水場とかって、結局ものすごく、こう、それもあのう、東京オリンピックの頃と何も変わらないくらい、水の中にあるものは、重いやつは沈むという、その原理だけを使っているだけなんですよね。で、だから、土とかを通してやると、土の中で、ちょっとした粒子とか、その土にくっついちゃったりするし、重いゴミは沈むし、で、あとはそれ、ちっと塩素を混ぜて水道にしちゃえばいいだけなんです。ざっくりした言い方で言うとそんな感じ。セシウムなんかも土にくっついちゃうので、その土がそういうところを水が通ってくれば、そこに付いちゃうと。で、セシウムが高濃度の汚泥になっちゃうということなんですね。

参加者H:どうもありがとうございました。実は子育て中の主婦の感覚として、ほんとになんか、素朴な疑問として今までちょこちょこっと思っていたことで、ちょっとお聞きしたいんですけども、一時期、体内に入ったセシウムとか、そういったものを、体外に排出し易くするために、ということをうたって、ゼオライトを液体に溶け込ませたような、口の中に入れるような商品が出ていたんですが、私の方はちょっと、その、ゼオライトそのものを体内に入れるのは抵抗があったので、まだ買わなかったんですが、そういうのは効果的なものなんですか?あと、それが1つ目と、あと、もうひとつはカリウム40という、たしか40だったと思うんですが、自然界の放射性物質があるとうかがったのですが、そういったものが、例えば食品中に含まれると思うんですが、そういうものを体内に取り込んだものと、あと、今回のセシウム137とかを体内に取り込むことによって、放射性物質というか、そういったものを、蓄積と言うんですか、さきほど、あの、倍々になっていくというか、一つがまた他の物に溶け込むと、それが倍になる。さらに1000倍になると、そういった話があったんですが、そういったところからみて、カリウム40とかもともとあるものが、一緒に、からだに影響を与えるというのはどういうふうに考えればよいのですか。すいません。もう一つあるんですが、えーと、河川の、あの、河川のところで測った放射性物質の数値が群馬県はすごく高いというのを、一度上毛新聞かなにかで出ていたのを見たんですが、そういったことを考えると、例えば群馬県というはからっ風が吹きますけども、そのからっ風が吹くによって上空に舞い上がった放射性物質を、子どもたちが、吸いこむというのを心配して、結構、お母さんたちも気にしていらっしゃると思うんですが、光化学注意報が出るのと同じように、今後、その、そういった観点から、注意報なり、そういった警報なり、そういったような視点で、群馬県の方でなにか話題といいますか、問題意識みたいなのは出ているんでしょうか。あるいは、そういった問題は取り上げる必要はないですよというのであれば、それはそれでいいのですが、はい、どうもすいません。


講師:えーと後ろから行くのがいいかもしれません。ゼオライトを食べることですけども、もしかしたら少し効果があるかもしれないとは思うんですが、ただ、ゼオライトは、食べて、その後どこを通るかと言うと消化管の中しか通らないです。普通の砂ですから。それを、通った経路にあるセシウムはもしかしたら拾ってくるかもしれない。あのう、ゼオライトって要するに、多孔質で、いっぱい穴があいたただの軽石ですから、通ることによってその近くにあるセシウムを取り組むそのあと取り出しにくくすると追うだけのものなんですね。ゼオライトというのは。ですから、食べて、まあ、ずーっとこう、胃腸を通ってウンチで出てくる。その間に、そこにあるものは、もしかしたら拾ってくるかもしれない。でも、先程言いましたように、セシウムは大体が筋肉に分布しちゃっているので、いつまでも消化管の中にあるわけではないですから、食べた食後の物であれば、もしかしたら拾ってくるかもしれない。まあ、私の感覚で言うと、殆ど期待できない、と思う。ですから、ゼオライトを食べると言うのは、何のために、ということになる(笑い)。ただ、例えば、皆さんそういう経験があるかどうかは分かりませんが、胆石とかができやすい人というのは、少し細かい砂を食べてやると、胆石ができ難くなったり、というか、少しできかかっている胆石が一緒に出てきたりとか、するんですよ。ですから、そういう効果を期待して、つまり、胆石ができかかっている人が、ゼオライトを食べると、胆石がちょっと、できかかてっているのがちょっと遅くなるとかいうのは有るかもしれない。それくらいの効果しかないかも知れない。セシウム除去には殆ど全く何の意味も無いというふうに思う。

参加者H:その、カリウム40は?

講師:あっ、カリウムですね。カリウム40というのは、これ、カリウム40に限らず、カリウムというのは、そもそも人間の体には一定量必要な元素です。で、もともとカリウム40というのは、カリウム全体の中に一定の割合で存在するものなので、からだの中にカリウム40も一定の割合であると、いう状態です。その点で、セシウムが入って、セシウムとカリウムって挙動は似ているんですけども、人間のからだの中では競合はしない。競合はしないというのは、つまり、セシウムが入っていったらカリウムが出ていくか、というと、そんなことは起こらないんです。ということが分かっている。そんなに大量にセシウムを摂取している人がいないから分からない、という部分もあると思うんですけれども。ですから、セシウムが入ったから、カリウムが減るというわけでもないし、まあ、ただ、ほんとに足し算されるだけ、です。ですから、セシウムを取り込むことには何の意義も無いし。あの、エネルギーで言うとカリウムのほうがエネルギーが高いんですよ、ガンマ線のエネルギーが。かなり、カリウムのエネルギーが高いんですけども、まあエネルギーが高い方が本当は吸収が少なかったりするのでカリウムの方がまだいいかもしれない。セシウムに比べると。ですから、まあの、セシウムを取ったら、カリウムはどうとか、カリウムが要るからセシウムがどうだとか、ということは殆ど何も考える必要はない。ただただ採ったら増えるということだけです。採り込んだら増えるということだけです。

参加者H:ただただ増えるんですけども、一つの値は3ベクレルとかいう計算で出てくるんですけども、元々体内にあるカリウムとかその放射線量との影響ってどうなんですか。やっぱりこの辺はカリウムの方は考えずにごくシンプルにセシウムの放射線量を考えておけばいいんでしょうか。

講師:これですね。えーと、体内の天然核種展開というやつで、カリウム40が、そもそもが大体4000ベクレルくらい、人間の体のなかに、もともとあるんです。もともと。で、これはどうしようもないんです。減らすことを考える必要も無いし、減らそうとするとカリウム40を含まないカリウムを摂取するしかないんです。で、カリウムを40を含まないカリウムを用意することが難しい。カリウムというのにも、同じカリウムと呼ばれるやつで、かなり付いている数字がいろいろ、いろんな種類があるんですけども、40というのが、」まあ、放射線を出すやつなんです。他のカリウムで、放射線を出さないカリウムもあるんですけども、それが圧倒的に多いんですけども、その中に普通にカリウムを用意しちゃうと、
一定程度0.0017%なんですけども。カリウム40が含むまれちゃうんです。だから、それだけを取り除いてやるっていう、そんな面倒な操作をしてまでも、取り除かなくてはいけないかというと、まあ、これぐらいはもともと人間が発生してずーと体の中にこの割合で、これはあの、増えたら減る方向に、減ったら増える方向にというふうに、人間の体の中に、本当に大体一定量、入っているような働きがあるんですね。人間のからだに。それはカリウム40だからじゃなくて、カリウムそのものに対してなんですけど。そうすると、カリウム40の中に、その一定の割合で、カリウムの中に含まれている一定の割合で40が体の中に入っちゃう。そういう仕組みです。同じ炭素の14というのも、炭素というのは、まあ、有機物ですから、人間の中では炭素を沢山使っているわけなんですけども、その中の14という、まあ普通の炭素はまあ、中性のやつは12で、これは圧倒的に多いんですけども、14というやつもごくごく僅かには含まれていて、でも、人間の体は、有機体なので酸素、そうすると2500ベクレルは、からだの中にそもそも有るんです。これは取り込もうとして取り込んじゃではないんです。オギャーと生まれた子どもの中にも、別にあのう、おっぱいを一滴も飲む前から体の中に、炭素14は含まれている。あの、食べ物で摂取したとか、そういう話ではない。人間のからだが、そもそも、こういうもので構成されて、その中に一定の割合で含まれている。ですから、これは、取り除こうとすれば取り除けなくはないんですよ。今言ったように、カリウム40を全く含まれないものだけで、カリウムを摂取していけば、いずれはカリウム40が代謝されずに出て行きますので、40を含まないカリウムだけのからだというのを、造れる、かもしれないんですけれども、まあ、そこまでして何したい、ということかなと思います。では鉛とかについても同じなんです。人間のからだのなかに、やはり一定程度の鉛とか必要なんですけども、でその喪は全然必要無いんですけども、鉛を取るとどうしても入っちゃうと言うのがあるので、まあ、ここに書いてあるようなのが、こういうことです。えーと、もうひとつありましたよね。

参加者H:からっ風のこと。

講師:あっ、からっ風ですね。えーと、面白いアイデアだな、という気がする。えー、セシウム注意報みたいなやつ。面白いアイデアだと思いますけれども。多分、そこに必要性もそれほど無いような気がしますし、まあ、間違えても行政はその気にならないと思いますよ。つまり、風の吹く方向とか強さとかっていうのが一定しない事。それから、それによって、どれくらい舞い上がりがあって、どれぐらいそれがどこに運ばれるのか、ということについて予測が付きにくいこと。そういうことを理由にして、多分、群馬県はそんなことは考えないと思います。私も、そんなことについて、県から意見を求められたら、まあ費用対効果とかいうふうな考え方を持ち出すまでも無く、そんなに要らないんじゃないのと、いうふうに思うんです。つまり、からっ風が吹かなくても舞い上がるんです。皆さんが普通に歩くだけで舞い上がります。今だいたい、高崎市のCTBTの観測所でいって、セシウム134、137 は、大体二桁μベクレル/立方メートルくらい、毎日舞い上がって、観測されているんです。で、それは毎日、福島からそれだけ降って来ているんじゃなくて、今そこにあるやつがひたすら舞い上がっているだけなんです。それは毎日、高崎の原研の周りを通る車とか、風とか、中で動いている所員とか、そういう人たちの動きによって舞い上がって観測されてしまうだけです。それは普通にありますし、先程あの、サッカー少年がって言っていたのは、あれば舞い上がりを随分高く評価していますけども、普通に歩いただけで結構、普通の生活でいって10のマイナス6 乗。地面にあるうちの、0.0001%位ですか。まあ1mの中さまで舞い上がることは分かっているんです。砂とかが。で、群馬の場合は土が軽いですから、多分もうちょっと高い。10のマイナス5乗くらいの舞い上がりかなって、いうふうに思います。子どもたちが、サッカー少年とかがいると、もっと高い舞い上がり。ですから、幼稚園の子どもとかが、園庭を走り回ると、まあ低い高さですね、幼稚園の子どもって。だから、結構な高さで舞い上がって、それを吸い込むことになります。ただ、からっ風でという、のはどうでしょう。あまり、からっ風が吹いたからっていうのは、ちょっと…。えー、まあ、赤城おろしだとかっていう言いかたで言うと、前橋の人とかが、ですけども、確かに赤城山から吹いてくるとすると、それが旧富士見村を通ってくる。富士見は旧前橋市内に比べると高いです、線量が。それから汚染も高いんですけども。だからといって、前橋の人は多分気にしない、と言っていますね。どこの県でもそうなんですけども、県庁所在地の人間がその気にならないと、その県の行政は動かないですから。群馬県の場合は、前橋の人間が“心配だ心配だ”と言えば、多分何かが変わるかもしれないんですけども。前橋の人間が“いいんじゃねえの”と言っていると、多分何も変わらない。ただ、前橋が“じゃあ、そんなに安全か”というと、一つだけ告白しておきますと、私、えーと昨日これ(シンチレーション線量計)を家に持って帰って。今ここの線量率がですね、0.06μシーベルト/時というふうに出ています。私の家は、昨日0.08μシーベルトというのが一番低い値。一番高いんでは0.11μシーベルト/時という値でした。前橋で、ですよ。私もびっくりしました。電源を見ていて。うちの大学、私が勤めている大学が、私の家まで直線距離で1キロないぐらいなんですけども、大学のグラウンドを測ると0.023とか0.03なんです。それが、私の家で測ると0.08って。なんで、こんなに高いの?と。私の研究室は、砂とか結構置いてあるんで、高いんですけども、それでも私の研究室でいっても0.04くらいしかないんです。それなのに砂とか置いてないので私の自宅は0.08とか、ちょっと家に帰って、私のうちだけでなくて隣の家もみな測ってみようと思っているんですけども。家の中が結構高かった。前橋市内でも高いところは有るのは有るんですね。ただ、あのう、町場の人たち…、町場というか、そんなに高くないと思っている。えーと、話が長くなったついでにですけど、前橋市内の小学校で言うと、富士見村、旧富士見村の小学校よりも前橋市内の小学校のほうが高かったところが結構多いんです。最初のころは。なんでか?というと前橋市内って、ちょっとビルがあったりするんですね。街なかの学校って、ビルの合間にあったりするんで、風が抜けないんですね。そうすると街なかの方が高いんです。で、郊外型の学校は、風が吹き抜けるんで、結構早い時期から線量が下がったんです。ですから、まあ、田舎の方がむしろ下がり易いのは確かなんです。ただ、田舎の程度にもよるんです。先程、川べりが高かったという話。川っぺちが高かったという話があったと思うんですけども、それは、川そのものが本当は高いわけがないんです。水の中に入っちゃうと、水で結構遮蔽されちゃうんで、セシウムは見うに浮いているわけではなくて、たいてい水の底に沈んじゃいますから、川の中のセシウムが、ガンマ線を出しても、それは普通そんなにカウントされない。だから、川べりで高いとしたら。二つあって、一つは、その川の縁が本当に砂地だったとすると、そこに沢山付いていること。それから砂じゃなくて岩だとすると、むしろ周りにある木。樹木に沢山付いてそのために線量が高くなっている。そのどちらかだと思う。普通、岩は、今は岩についているのはなかなか落ちないんですけど、最初の頃は岩にはそんなに付いていなくて、むしろ砂だったと思うんです。

代表:先生、ながなが、ありがとうございました。皆さんにも、沢山のご質問を頂きまして有り難うございました。ちょっと時間も過ぎてしまったんですけれども、安中市の状況をいろいろ先生にご説明頂き、有意義な時間だったと思います。最後にですね、ちょっと私どもの会の、ご説明を少しさせて頂きたいんですけども。先生のお話の中に、正当にこだわる…こわがることが必要だ。っていう話がありましたが、私たち放射能放射能から子どもを守ろう安中の会は、ただ単に放射能に怖がっている団体ではありません。正当に怖がりたい為の情報を、ほしいと。情報が、安中市にはまだ、沢山ありませんので、そういう情報をぜひ開示して、詳細な調査などをして頂きたいと、そういうことを考えている団体です。安中市はですね。1キロ×1キロの中の1地点を、放射線量を測定しまして、まあ、除染は必要無いと、結論付けましたけれども、1キロ×1キロのなかで1地点が大丈夫で、私たちは、子どもたちのためには大丈夫だとは思えません。なので、子どもたちの集まる、せめてですね、幼稚園、保育園、小学校、中学校、ここくらいはせめて詳細な調査をするべきではないかと、思っています。私は、倉石先生とですね、1週間前に安中市内の保育園の測定に、同行させて頂きましたけれども、単に放射線量測定すると言っても、私たち素人が、機械をピッと押して測定するのと、やっぱり、先生が測定すると言うのは、全く違うんですよね。でもその測定を、今は安中市は、3.11以前は、放射性について何も知らなかった職員の方が、ピッと測定をして“大丈夫だ”と、言っている状態なんです。私たちは、せめて専門家の方を入れて、詳細な測定をして頂きたいと、いうことを先日も市長にあの、要望したんですけども、ぜひ、こちらに集まっていただいた方々のお力を頂いてですね。市民の声を大きくして、子どもたちのために、安心できる情報を知りたいと思っていますので、是非ご協力、今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。


場内:(拍手)

講師:あのう、先程のスライドの中で、言うべきかもしれないんですけども、小学校と、あのう、幼稚園と小学校、中学校、高校の、県教委の人たちの測定結果をお示ししたと思いますが、“そんなはず無い”というふうに、私はそれを見て、まあ、実際のグラフを作ったのは昨日の午後なんですけども、“そんなはずはない”というふうに思ったのは幼稚園の結果です。幼稚園は私が測ったんじゃないと、わからなかったので、昨日県のホームページからダウンロードして、グラフを描いたんです。“そんなはずない”と思います。なんで幼稚園でこんなに低いんだと。幼稚園だけが、とってもいい環境にあるふうには、とっても思えない。多分、幼稚園の近くに小学校もあるんだと思います。で、口はばった言い方というか、そんなにえらぶって言うわけじゃないですけど、小学校、中学校、高等学校については、全部、あの、放射線について、ある種専門家の私たちが測りました。測定の方法についても、しっかり統一的な方法で測りました。で、幼稚園については、私たちは測っていないんです。誰が測ったのかというと、県の職員の方たちが測りました。それは、県の方たちがデタラメに測ったというつもりはないんです。ただ、注意事項とかで言うと、私たちは少なくとも、10、11、12、13、14、15、16、17って、測定値が増え続けている間は、それを測定値とはしません。行ったり来たりし始めてから測定値にします。でも、県教委の方たち、まあ県教委じゃないんですね、あの、幼稚園を測ったのは。子育て支援課というところで測ったですけども。そこの方たちは、そんな知識はありませんから。電源を入れて、1分後に測り始めるというと、多分1分後に測り始めたんです。それが10、11、12、13ってずっと増え続けていても、それを測ったんだと思います。それを記録したんだと思います。多分、そんなことが、幼稚園の結果を低くしているんだろうというふうには思ってます。いや、分かんないですよ。これ推測でしかないんで、本当にそうかどうかは分からないですけど、普通に考えて、小学校、中学校で、松井田の地域であれだけの線量を出しているのに、幼稚園が低い理由が無いんです。普通に考えて。ですから私は、幼稚園についてはもう一度、少なくとも幼稚園については、もう一度測るべきだろうというふうには思います。きちんと同じ方法で、ですね。小学校と同じように。そういうふうに思って。

代表:では、皆さん、有り難うございました。先生、この後、測定はどのようになっていますか。測定器をお持ちのかたもいらっしゃるっていうことでしたので。

松井田文化会館周囲の放射線測定結果。完全に面的に0.23を超えていると思うのだが。

講師:あ、それから、そうそう、計器なんですけど。測定器を、皆さんがたとえば、使うとしたら、その測定器はPA-1000という機械なんですけども、で、これを持っていらっしゃるかたも居ると思うんですけども、これについても、これ、私の個人持ちのものですけども、較正乗数0.787っていうふうに書いてある。これは今年2月に較正した、較正したというのは、こっちの、もともと正しいっていうか、これは国の基準機関でちゃんと較正した、それでも較正乗数が0.96とか0.98なんですけども、それで測った値で、正しい値を求めて。で、同じ場所をこれで測って、これで測った値を0.787倍すると正しい値になるぞっていうふうにして、較正乗数を求めてやるんです。ですけれども、これ2月に較正して0.787になるわけです。で、今日較正したらほぼ0.99です。時とともに変わるんです、較正乗数が。ですから、もし1回較正されたとしても、少なくとも半年に1回くらい。国が言っているのは1年に1回なんですけども、こういうハンディのものであるとしたら、半年に1回ぐらいは較正されて、それで測定値を落とす。そういうふうにされる必要があると思います。まあ、私自身の反省からそう思います。これはもともと高めに出ますから、高めに出して、安心したい、というのであれば、そのままの値でも構わないんです。ですけども、ちゃんと評価したいのであれば、較正乗数を求めて、そういうふうにされる方がいいだろうと。較正の手続は、私でもいいですし、えーと、市とかに、こういう機械があるとすれば、それで較正されれば、ま、してくれるかどうかは分かりませんが、道具を借りて、今言ったように、同じ場所を測ってみてその値を比べればいいことだけですから、それをされて置かれればよいと、そういうふうに思います。以上でした。付け加える事ばかりでどうもすいません(笑い)。

場内:有り難うございました。

松井田文化会館の東隣にある松井田給食センター。消費者庁から安中市に配布された放射線測定器はここに配置されている。

【ひらく会情報部・この項おわり】


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