市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

首都高からのまたもや不開示通知が届いたことで心配される出光・ホクブ・多胡運輸連合との裁判の行方

2012-08-08 02:24:00 | 首都高炎上とタゴ運輸
■平成24年8月3日、首都高史上最大の物損事故となった多胡運輸所属のアポロマークを付けたタンクローリーが横転炎上した日からちょうど4年目が経過しました。その4日後の平成24年8月7日、首都高から当会事務局長の自宅に、1通の封筒が届きました。開封してみると、中に、不開示通知と請求書が同封されていました。


**********【首都高からの不開示通知】
                       総務第28号
                       平成24年8月6日
小川 賢 様
                 首都高速道路株式会社
                  代表取締役社長 菅原 秀夫
首都高速道路株式会社が保有する情報の開示について(通知)
 平成24年7月9日付けで受理しました開示の求めについて、下記のとおり不開示とすることとしましたので、通知いたします。
          記
1 開示の求めがあった情報の名称及びその件数
 平成20年8月3日、東京都板橋区の首都高速環状線と5号線の合流地点付近で群馬県の運送会社のタンクローリーが横転炎上した件で、貴社施設の損傷箇所の復旧及び交通量減少等による減収などの損害を受けたとして、貴社が原因者を相手どり平成23年10月7日に東京地裁で第1回口頭弁論が行われて以来、争われている損害賠償請求事件にかかる裁判資料一式(訴状、答弁書、準備書面、証拠説明書、甲乙等号証含む)
  以上1件。
2 不開示とした情報とその理由
(1)不開示とした情報
 上記1の情報
(2)不開示とした理由
 「首都高速道路株式会社が保有する情報の開示に関する規則」第5条第四号ニの規定に該当するため不開示とした。
(参考) 首都高速道路株式会社が保有する情報の開示に関する規則(抜粋)
第5条 会社は、開示の求めがあったときは、開示の求めに係る保有情報に次の各号に掲げる情報(以下「不開示情報」という。)のいずれかが記録されている場合を除き、開示の求めを行う者に対し、当該保有情報を開示するよう努めるものとする。
一―三 略
四 会社が行う事務又は事業に関する情報であって、公にすることにより、次に掲げるおそれその他当該事務又は事業の性質上、当該事務又は事業の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるもの
イ―ハ 略
二 契約、交渉又は争訟に係る事務に関し、会社の財産上の利益又は当事者としての地位を害するおそれ
ホ―ト 略
3 手数料等の額
(1)手数料等の額
 315円(消費税及び地方消費税を含みます。)
〔手数料等の内訳]
 開示の求めに係る手数料 315円(1件。消費税及び地方消費税を含みます。)
(2)手数料のお支払い方法
 銀行振込
<振込先> みずほコーポレート銀行 本店
      普通預金 0040193
      首都高速道路株式会社
 なお、銀行振込手数料は開示を求めた方のご負担となります。
(3)お支払い期限
 本通知をお受け取りになってから30日以内にお支払いください。
                    以 上



**********【首都高からの請求書】
                      No.2012-257
       請  求  書
                     平成24年8月6日
小川 賢 殿
                   千代田区霞が関1丁目4番1号
                    首都高速道路株式会社
                    代表取締役社長
                        菅原 秀夫
 下記金額を請求します。
   金額315円
 ただし保有情報の開示手続きにかかる開示の求めに係る手数料
   納入期限 開示決定通知書を受け取ってから30目以内
   振込先  みずばコーポレート銀行本店
        普通預金00xxxxx

        口座名義首都高速道路株式会社
※なお、振込手数料は、各自ご負担願います。
 また、当方の領収証は、振込銀行が発行する送金済みを証する書面をもって代えさせていただきます。

**********

■以上の通り、誠に遺憾ながら、首都高からは「会社の事務事業に関する情報で、争訟に係る事務に関し、会社の財産上の利益又は当事者としての地位を害するおそれがある」ことを理由に、不開示とされました。

 このことから窺えることは、首都高が4年前の首都高ローリー横転炎上事故で被った巨額の損害の回収のための裁判の経過や結果について、情報開示をすると首都高の利益や地位に害が及ぶということですので、訴訟の現状あるいは結果について、期待した状況にないことが気がかりとなります。

 既に報告した通り、横転炎上したタンクローリーを保有、運行させていた多胡運輸は、地方の一介の運送会社ではなく、そのバックには強い政治力を持つホクブトランスポートが控えており、さらにおおもとには日本を代表する民族系の石油資本が付いています。

何事もないかのように営業を続けるホクブトランスポート本社。

こちらも何事も起きなかったように、看板を美正に掛け替えて部外者を装う多胡運輸。

 それらを相手取った裁判は、当然密室で政治力の影響下で行われるでしょうから、やはり白日のもとに曝すわけにはいかない理由と背景があるものとみられます。

 遺憾ながら不開示と言う、これまでどおりの結果通知が出されたため、当会としてどうするかを30日以内に決定してから、315円の手数料を支払うことにしています。

【ひらく会事務局】
コメント
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