田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

シチリアーノ 裏切りの美学(Il traditore)

2020年09月27日 11時22分08秒 | 日記

Cannes 2019: Il traditore di Marco Bellocchio e gli altri film in programma  giovedì 23 maggio | Amica

Cannes 2019. Il traditore: poster, immagini e trailer del nuovo film di  Marco Bellocchio – Stanze di Cinema

Il Traditore (biografico, 2019) Recensione film | MaSeDomani

 「夜よ、こんにちは」「肉体の悪魔」などで知られるイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオがイタリアマフィア史上最大のミステリーを映画化。1980年代初頭、マフィア間の抗争が激化の一途をたどるシチリア。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルへ逃れるが、残された家族や仲間たちはコルレオーネ派の報復により次々と殺害されてしまう。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やす判事ファルコーネから捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れる犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、組織の罪を告白することを決意。それはコーザ・ノストラの「血の掟」に背く行為だった。出演は「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」のピエルフランチェスコ・ファビーノ、「輝ける青春」のルイジ・ロ・カーショ。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。(映画.comより)

 

 

 

 

 田舎にこんな珍しい映画が降りて来るなんて!夜上映しかなかったにも関わらず、飛んでゆきました。上映時間は覚悟のいる長さ。「ゴッドファーザー」は真の名作だと思っている私は、”実話”というのにも惹かれて鑑賞しました。

 あくまで個人的な感想です。マフィアのことを詳しく知っているわけでも、事実を確認したわけでもありません。しかしながら、「ゴッドファーザー」のほうがおもしろかった。もちろん、私が鑑賞した時のバックグラウンドの違いもあるでしょう。若い頃は何にでも感動したのかもしれませんし、また、かの作品は3部作ですから、細かいところも描写できたのでしょう。でも今作は、事実を延々と提示しているシーンが多く、そのため話はとてもわかりやすいのですが、メリハリに欠け冗長に感じられました。もちろん、ポスターでもわかる通り、主演男優は渋~い感じの魅力的な俳優さんで、大人な雰囲気な上、演技も素晴らしかったと思います。でもそもそも、マフィア相手に、いくらこちらの主張が正当だからって、こんな”普通の裁判”が成り立つのでしょうか。そりゃ自分のやってきたことも認めたうえで、真っ当なことを言いたい気持ちはわかりますが、最初から無理があったんじゃないでしょうか。それとも、「ゴッドファーザー」の時と違って、今はこういう”普通のこと”が当たり前に行われる時代なんでしょうか。日本にいると細かいことはわかりません。

 でも、よく考えると、マフィアに内部(それも結構深部)から牙を剥くって、ものすごい勇気ですよね。小心者の私には考えられません(笑)。それにしても、人がよく死んでました。当たり前なのかもしれませんが。エンターテイメントとしては、もう少しドラマチックな展開のほうが見やすかったかな、と思いますが、主人公の勇気に乾杯です。

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