田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ブルーノのしあわせガイド (SCIALLA!)

2017年05月01日 09時35分06秒 | 日記

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 気ままな独身生活を謳歌していた中年男の前にある日突然、存在すら知らなかった実の息子の不良高校生が現われ、図らずも一緒に生活するハメになる姿をユーモラスに描いたハートウォーミング・コメディ。主演は「アメリカから来た男」のファブリッツィオ・ベンティヴォリオ、共演にフィリッポ・シッキターノ、バルボラ・ボブローヴァ。監督は本作がデビューのフランチェスコ・ブルーニ。
 ローマに暮らす元教師のブルーノは、ゴーストライターの仕事のほかに家庭教師のアルバイトもしながら自由でお気楽なひとり暮らしを楽しむ独身中年男。ところがある日、ブルーノが教えている高校生ルカの母親マリーナから、衝撃の事実を知らされる。半年間家を留守にするという彼女は、ブルーノにルカを預かってほしいと願い出る。当然のように預かる理由が分からないブルーノに対し、マリーナは自分が15年前に一晩だけ過ごした相手であることを打ち明け、ルカはその時に授かったブルーノの息子だというのだった。あまりのことに困惑しつつも、マリーナとの約束で自分が父親であることは秘密にしたままルカと一緒に暮らし始めるブルーノだったが…。
<allcinema>

 

 

 

 いや~、いいですねぇ。このおじさんのお気楽ぶり。まったくうらやましい。こんな人生もアリだと思いますね。ブルーノは、お勉強はできたのでしょうね。それでなんとなく家庭教師もやってるわけですが、この家庭教師ぶりのゆるさ加減が信じられない。イタリアと日本の国民性の違いなのかもしれませんが、こんないい加減なこと、日本では絶対に許されないでしょう。それでも、だるそうなブルーノに悪気はありません。

そんなお気楽おじさんのところに、息子を預かって欲しいという依頼が。高校生のルカは、学校ではちょっと目立つこともして、問題児と言えなくもない生徒ですが、なんとなくブルーノのところに勉強に来ていたのです。しかし、生徒だというだけでなんで預からねばならん!と憤慨していると、母は15年前に一夜限りの関係を持った女性、つまりはルカが自分の息子だと言うではありませんか!えぇっ、ってなもんです。この母親は、父親だとわかってルカを通わせていたということは、いつか事実を告げるつもりだった、ってことですよね。確信犯過ぎます(笑)。

ま、そんなこんなで、ルカには父親であることを隠して面倒を見始めるわけです。今までいい加減にしか勉強を見なかったくせに、急に真剣にやるよう言い始めるブルーノに、ルカが不信感を抱いたり、やっぱりやることなすことお気楽いいかげんなブルーノにルカが閉口したり。

題材としては、聞いたことがあるような感じですが、そこはイタリア。なんだか陽気な雰囲気に乗せられたまま、気分良く鑑賞できてしまいます。ちょい悪のルカが大変なことをしでかし、「どうするんだろう」と心配するも、ラストはお気楽すぎる展開で「絶対にあり得ない」と思わせますが、まぁ映画なので許されるのでしょう。要は、子供を心配する親の心はどんな人でも普遍、ということで(月並みなオチすぎる?!)。

でも、楽しい映画です。疲れているときなんかに、どうぞ。

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