田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ドッグマン(Dogman)

2022年01月22日 14時57分51秒 | 日記

ソース画像を表示

ソース画像を表示

ソース画像を表示

 「ゴモラ」などで知られるイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が、1980年代にイタリアで起こった実在の殺人事件をモチーフに描いた不条理ドラマ。イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬を愛する温厚で小心者の男マルチェロは、「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営している。気のおけない仲間たちと食事やサッカーを楽しむマルチェロだったが、その一方で暴力的な友人シモーネに利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。そんなある日、シモーネから持ちかけられた儲け話を断りきれず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、平穏だった日常を取り戻すべくある行動に出る。主演のマルチェロ・フォンテが第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得したほか、イタリア版アカデミー賞と言われるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞・監督賞など9部門を受賞した。(映画.comより)

 

 

<2020年9月10日 録画鑑賞>

 よくわからない映画でした、というより、主人公の心情が理解できません。主人公マルチェロは、体は小さいけれど真面目で、大好きな犬のトリミングサロンを経営しています。離婚こそしてるけど、元妻との関係も良好で、娘にもよく会えてます。友人たちもいて、一緒に酒を飲んだり、それなりに幸せな人生を送っていました。ただ、昔からその地域にはシモーネという無駄に体のでかい男がいて、これが厄介者。気に入らなければすぐに暴力を振るうし、筋の通らないことも殴って通してしまう、ほとんど頭が働いていないような男。町のみんなも「どうにかならないか」と本気で思っているのですが、こいつが、弱っちいマルチェロを友人だと思って、いつもおしかけてきては無理難題を言うのです。こんな奴、見ているだけで吐き気がする。絶対に付き合うべきではない男なんですが、なぜかマルチェロは友人として彼を扱っています。

 でも、そのうち要求が昂じて、人の道に外れたことも強制される。それは絶対に許されることではないことはマルチェロだってわかっているのに、暴力で締め上げられたり、分け前を渡すとか言われて、片棒を担いでしまう。で、当たり前だけど、捕まるのはマルチェロだけ。警察だって、バックにシモーネがついていることくらいわかってる。でも、彼は口を割らない。この時点で、分け前をもらうためだと彼は信じているのだけれど、シモーネが分け前なんかよこすと本当に思っているなんて、おめでたすぎる。

 刑務所に服役したせいで、娘には会えない、友人も失ったマルチェロ。当然、シモーネを訪ねても剣もほろろ、殴られるだけ。ここでさすがのマルチェロも、一大決心をする・・・という話です。

 でもね、ここからの話もダメなんです。こんな展開?って感じで、ラストは呆れて言葉が出なかったです。話が変過ぎて私には理解できませんでした。不条理劇と言ってしまえばそうなんでしょうが、個人的には、あれだけの問答無用の暴力男、一種の病気ではないかと思います。マルチェロもね、かわいそうなんだけど、やっぱりちょっと変じゃないかな。こんな男が周りにいなかったら、平凡な人生を送れたのでしょうけど。

 監督はイタリアの巨匠。評判もいいし、日本と文化が違うってことなのかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クライ・マッチョ(Cry Macho) | トップ | ハウス・オブ・グッチ(House... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事