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田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ハウス・オブ・グッチ(House of Gucci)

2022年01月24日 19時06分00秒 | 日記

𝙠𝙞𝙧𝙤𝙘𝙠𝙮𝙤𝙪 on Twitter: "リドリー・スコット監督新作『House of Gucci』の最新ポスター が公開。サラ・ゲイ・フォーデン原作『ザ・ハウス・オブ・グッチ』の映画化作品。レディー・ガガ/アダム・ドライバー/ジャレッド・レト/ジェレミー・アイアンズ/アル  ...

ハウス・オブ・グッチ』日本版ティザーボスター&新場面写真6点が解禁! | Fan's Voice〈ファンズボイス〉

Jared Leto Looks Unrecognizable in 'House of Gucci' Character Poster

 巨匠リドリー・スコット監督が、ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマ。サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説「ハウス・オブ・グッチ」を原作に、グッチ一族の確執と3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描き出す。1995年3月27日、GUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオが、ミラノの街で銃弾に倒れた。犯人の特定が難航する中、犯行を指示した驚きの黒幕が明かされる。マウリツィオの妻で、グッチ家の崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニを「アリー スター誕生」のレディー・ガガ、夫マウリツィオ・グッチを「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライバーが演じ、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトが共演。(映画.comより)

 

 

 

<2022年1月23日 劇場鑑賞>

 おもしろかったです。幼い頃から貧乏育ちの私には、ブランド物そのものが縁遠いのですが、この映画は別にグッチのことをよく知らなくても「有名ブランドだから、一族もお金持ちよな」くらいの知識があれば充分。ブランド物を知らなくても、見分けられなくても、別に問題はありません。メインは夫婦の軌跡の物語だと思います。

 主演はレディー・ガガ。彼女は、主演を張った「アリー スター誕生」以前でも、ちょい役で結構出てましたよね。その特異な容貌で、出て来ると必ず印象に残るわけですが、今回は本当にハマっていました。これは、ガガでなければ出せなかった存在感じゃないでしょうか。

 冒頭、父親のトラック会社に出勤するガガが映ります。粗野な男たちがはやし立てるなか、体にピッタリ沿ったむっちりワンピースを着こなし、ハイヒールで歩くガガ。小さなトラック会社のシケた(?)事務所で働くのに、何もそんな恰好で来なくても、と思いました。しかも父親の会社だし(笑)。でも、たぶんこれは彼女の自己主張。自分の魅力をわかってアピール、「今になにかしでかすからね」ってことだったのかもしれません。

 そしてその時は、やって来ました。友人と一緒に行ったパーティで、グッチ家の御曹司マウリツィオと出会うのです。彼は地味な青年で、普段は弁護士になるべく勉強しています。実はグッチ家を継ぐ意思もありません。でも、背も高く見栄えのするお坊ちゃまをガガは見逃さなかった。そして、積極的にアタック。二人は次第に恋に落ちます。マウリツィオの父ロドルフォは「お金目当てだ」と難色を示しますが、マウリツィオがグッチ家から出てゆくことで二人は結婚。当初はそれなりに幸せに暮らしていました。

 しかし、実はグッチ家には跡取りがいません。ロドルフォの兄アルドにも息子(ジャレッド・レト!)はいますが、これがどうしようもないバカで、悪い人ではないのでしょうが、とても会社を任せられるような器ではありません。ロドルフォの一人息子マウリツィオしかいないのです。アルドは一族企業を任せたいと、積極的にマウリツィオに接触してきます。これに乗ったのがレディー・ガガ。どんどん夫を後押しします。

 でもね、なかなかに難しい。企業をはじめ、今でもそうですが、社会全体がまだまだ男社会。ましてや教養もない階級の出。アグレッシブになればなるほど嫌がられ、煙たがられるだけです。確かに、彼女自身にも独善的なところはありました。富を手放したくないという欲も。そして、もちろん企業のほうもね。名門と言ったって、現実にはお金がモノをいう世界。常に裏で駆け引きが行われています。疲れますね。素人にはウンザリ、「大変だなぁ」と思います。

 彼女は自分で主体的に何かを興すべきだったかもしれませんね。いつもアグレッシブだし、それだけの才能もあったんじゃないかと思います。しかし、いかんせんグッチの名声と富に溺れてしまった。途中からは占い師を信じ、最後は気持ちの離れた男(夫)に愛を乞うような女になってしまったのがとても残念でした。自分の足で立てたのに。

 上映時間は宣伝も入れて実に2時間50分。長丁場でした。でも、そんなに長くは感じられないほど、魅せます。おもしろいです。水分を控えて、どうぞチャレンジを。

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