田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

アメイジング・グレイス

2011年04月23日 18時50分26秒 | 日記

音楽に詳しくないので、その旋律を聞いたことはあっても、歌の内容までは知りませんでした。お恥ずかしい話です。でも、不思議なことに、映画館で予告を見たとき、本田美奈子さんの同タイトル曲が流れたのと同時に、なぜか目頭が熱くなったのを覚えています。この歌に関してはまったく無知であったにもかかわらず。

さて、お話は18世紀のイギリスで、主たる収入源となっていた奴隷貿易をなくすために尽力した一人の男と、その友人たちのお話です。触れ込みでは「妻の愛にささえられ」と大きく書いてありますが、妻はさほどに描かれません。もちろん、支えられていたのでしょうが。どちらかと言うと、議員仲間だった、史上最年少の首相(ウィリアム・ピット)のほうが存在感が大きかったように思います。

歴史の古いイギリスにおいて、ましてや議員などは保守的な人が多いのに、収入源となっているものを撤廃するとなるとこれは難しい。今の時代なら、誰が聞いても「なくすべき」と思うようなことでも、そうはいかない。

なんだかそのかかった時間に驚いてしまいました。

それにしても、奴隷を乗せた船の環境の悪いこと!どうしてでしょうね。だって、何百人と言う黒人奴隷を乗せて、イギリスに着くころには半分以上は亡くなっているんですよ。連れだした人たち全員を無事に届けて、全員を働かせるほうが効率がいいと思いませんか。

「また行けばいい」というものかもしれませんが、あれだけの距離、交通費(?)がかさむことを思えば、なるべく少ない回数でたくさんの元気な奴隷を連れてきた方がずっと効率がいいはず。だれも指摘しなかったのかな。

ともかく、リンカーンではないけれど、人を人とも思わぬ扱いに憤りを覚える人は、やはりいつの時代にも存在するもの。だから、歴史は動いてきたのですね。

それにしても、主人公のウィリアム・ウィルバーフォースは「体が弱い」という設定で、よく寝込んだりするシーンが出てくるんですね、静養に行ったり。でも、次の場面ではすっかり持ち直してまた活躍してる。やがて、ピット首相の方が先に病気になって亡くなってしまう。その場面が出てきたときは「あれっ?」って思いました(笑)。結局は強かったのね・・・。

ヨァン・グリフィスはよくはまってました。ベネディクト・カンバーバッチと言う俳優さんもよく印象に残りました。経歴にある「つぐない」も「ブーリン家の姉妹」も見たのですが、どこに出てたのかな・・・。ナタリー・ポートマンと最初に結婚したいいところのボンかな。

いい映画でした。

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