変な家

　違和感だらけの“変”な間取りの裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴が自ら物語の続きを加筆して書籍化したベストセラー小説「変な家」を映画化。

オカルト専門の動画クリエイター・雨宮はマネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて不可解な点があると相談される。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者であるミステリー愛好家の設計士・栗原に意見を聞いてみることに。間取り図から次々と浮かび上がる奇妙な違和感に、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。そんな中、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生。事件と家との関連を疑う雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、その家に心当たりがあるという人物・宮江柚希から連絡が来る。

間宮祥太朗が雨宮役、佐藤二朗が栗原役で主演を務め、物語の鍵を握るヒロイン・柚希を川栄李奈が演じる。「エイプリルフールズ」の石川淳一監督がメガホンをとり、「七つの会議」の丑尾健太郎が脚本を担当。（映画.comより）

 

 

＜2024年4月29日　劇場鑑賞＞　

　久しぶりの邦画、話題にもなってたし、期待していました。しかし、個人的にはちょっと失望。「どんな展開になるのか」とドキドキした割にはとても単純なオカルトだった、って感じでした。

　

　主演の間宮くんはがんばっていましたし、川栄さんもかわいかった。でも、佐藤さんがとても目立っていて、訥々と自分の見解を述べるのですが、それがすべて的確で、彼一人がいればもう解決したのではないかと思ってしまったし、これだけいろんな推理ができて、かつ行動力があるのなら、設計士をやめて私立探偵でも充分やっていけるのではないかと思いました。もちろん、設計士のほうが安定した収入にはなるのでしょうが。

　そして、どんな理由があるにせよ、これほど変な家を建ててしまったら、売るとき怪しまれるし、そもそも売りづらいですよね。すなわち、一生住むかひっそり放置しないと、こうやって足がついてしまうことになると思うのです。まぁ、当人たちに犯罪の認識がなかったのかもしれませんが、それにしても大胆過ぎると思いました。そして、こんな話、いったいどんな展開になるのだろうと思っていると、よくあるオカルトな展開に。真剣に見てたのに（笑）。同じような話（だと思う。まったく違うと思われている方、すみません）なら、少し前に見た「ゲゲゲの鬼太郎」のほうがおもしろかったかな。あちらはアニメだけれど。好みの問題だとは思うけれどもね。変人ホームズと普通の男ワトソンみたいな、佐藤さんと間宮くんの掛け合いはおもしろかったです。

　私個人的には、この後「あんのこと」で、すぐに佐藤さんと再開するのでした！