田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

人生は小説よりも奇なり(Love Is Strange)

2017年07月27日 08時45分40秒 | 日記

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 念願の同性婚を果たしたカップルの悲喜こもごもを描いたドラマ。ニューヨーク、マンハッタンに暮らす画家のベンと音楽教師のジョージは、39年間連れ添ってきた同性カップル。2011年、ニューヨーク州で同性婚が可能になったことで、念願かなって入籍した2人だったが、まだまだ周囲の差別や偏見は根強く、ジョージは仕事をクビになってしまう。その後も保険や年金、不動産などで次々と問題が押し寄せ、2人は新婚早々、長年暮らしていたアパートを離れ、別居しなければならなくなってしまい……。主人公ベン役は「愛と追憶の日々」「インターステラー」のジョン・リスゴー、ジョージ役は「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリーナ。監督・脚本は「あぁ、結婚生活」のアイラ・サックス。(映画.comより)

 

 

 

 録画鑑賞。だいぶ前の映画です。それにしても、アメリカといえどもゲイに対する偏見がこれほど強いのか、と驚きました。だって、彼ら(アルフレッド・モリーナとジョン・リスゴー)は、もう39年も一緒に暮らしているんですよ。そんなの、周りにいる人たちは皆知ってるじゃないですか。それなのに、法律が出来たから結婚したのに、同性婚を理由に仕事をクビになるなんて。変なの。アルフレッド・モリーナは教育者、ジョン・リスゴーは芸術家というインテリカップルは、ここに来て生活に行き詰まることになるのです。

少し前に買った家のローンは残っているし、仕事を失うと年金や保険も失う。どうにもならなくて、せっかく買った家を売却するしかなくなります。でも、5年未満を理由になんだかんだと手数料がかかったりして、面倒くさい。すぐにも売れないし。それで、アルフレッドは甥の家に、ジョンは同じアパートのゲイカップルの家にそれぞれ居候することになります。甥の家族も警官のゲイカップルも、みんないい人たちなんです。そうなんですけど、やっぱり他人が急に転がり込んできたわけですから、みな段取りが狂ってきます。甥の妻(マリサ・トメイ)は、在宅で執筆している小説家なんですが、やっぱり他人が一人家にいると気を遣ってしまい、執筆がすすみません。小学生くらいの息子もいて、アルフレッドと2段ベッドの上下で寝ることになります(息子が上)。

ゲイ・カップルも明るく陽気でいい奴らなんですが、連日いろんな友人が訪ねてきて、毎日がパーティのようです。ジョン・リスゴーが寝るはずのソファも、なんかいつも人がいます。つい、同じように参加して愛想を振りまいているジョン。本当は早く寝たかったりするのですが。

つらくなってきたジョンがアルフレッドを訪ねてきて、つい二人で泣きながら小さなベッドで抱き合って寝てしまうことも。つらいですね。二人は深く愛し合っているし、周りにも悪い人なんていない。でも、起きてしまう悲喜こもごも。そんなことを淡々と描きます。人により、眠いくらいかもしれません。2時間に収まらなかったのかな、ラストは少し飛躍して終わります。ちょっと驚きました。

舞台はニューヨーク、マンハッタン。そしてふんだんに登場するクラシック音楽。このへんに詳しい人なら、楽しめると思います。私はわからなかったですけど(笑)。あと、個人的には「イメージ違うな」と感じたこの二人が、年配で味のあるゲイカップルが案外ハマってて意外でした。

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