オチャサイズのブログ

お茶の効能を運動に取り入れたエクササイズです。

梵鐘 「歓喜」

2013年10月15日 | TARO

名古屋市内の住宅街の中にひっそりと佇む 「久国寺」 は、延宝3年(1675年)に開山した曹洞宗のお寺ですが、
実はこのお寺、境内には「岡本太郎」が製作した 梵鐘 があることでも有名なのです。
ん! やっぱり知っているのはマニアだけかな・・・?


境内に入ってすぐ右手に、他とは明らかに違う!異次元のように存在感を際立てた「鐘」があります。
これが、 梵鐘 「歓喜」 です・・・
「縄文土器」を連想させる「角」が印象的で、初めて見る人のド肝を抜きます。
「鐘の音は、宇宙に向かって広がって行く、ならば形もそうであってよい」 と、さすが彼らしい発想。
これまでの梵鐘の常識をブチ壊したかのような形です。
先代の住職が、知人の紹介で「岡本太郎」に梵鐘の製作を依頼して昭和40年(大阪万博の5年前)に完成したそうですが、
彼に頼むと やっぱこうなっちゃうでしょ・・・


無造作に取り付けられているかに見える「角」も、音楽家のアドバイスによって、共鳴し合うように設計されているらしく、
鳴らすと低い唸声のような鐘の音が鼓膜から体全体に伝わってきます。(ホントは勝手に鳴らしちゃダメみたいです)

「打ち鳴らすと宇宙全体が叫ぶ・・・ よろこび、悲しみ、苦痛、うめき声、それらが言いようのない振幅で響きわたる」
と、岡本太郎は解説しています。


彼のこの鐘に込めたメッセージみたいなものを感じに「久国寺」に出かけるのも粋なものです。
昨今、モノを想像することを忘れ、数字でしか良し悪しの判断が出来なくなっている日本の製品。
結果、似たようなモノが世に溢れ返ってます・・・
仏事を行うお寺に こんなユニークな「鐘」があったっていいじゃない・・・!
彼の作品を見に行くと、いつも「独特」の必要性と「想像」することの大切さを教えてもらっている気がします。


「歓喜」・・・  「若い太陽の塔」 と一緒で、ボクの部屋にもあるんだなぁ・・・ 鐘は鳴らないけどね。

僕は生きるからには、「歓喜」がなければならないと思う。
「歓喜」は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない。
【岡本太郎の名言】より
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