俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「幸せのちから」 The pursuit of Happyness 

2007年01月27日 23時36分18秒 | 時系列でご覧ください
無一文のホームレスから株式仲介人になり、やがて独立起業して億万長者になった男の実話を描いた映画というと、いかにもアメリカンドリーム! サクセスストーリー! といった感じで、しかも舞台は80年代、何をいまさらという気がしないでもなかったのだけど、これが思っていた以上に良い出来で嬉しくなってしまった。



もちろん話題となっている父子競演であるウィル・スミスの息子ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス(長い名前だなぁ)のキュートな芸達者ぶりにも大いに心揺すられたけれど、それよりも何よりもウィル・スミスの素晴しい演技にえらく感心させられてしまった。

まさにどん底状態に陥ってすべてを失いかけたときにトイレで見せた一筋の涙、大きな試練を乗り越えて目標を達成したときの涙滲ませながら見せてくれた言い様のない素敵な表情。
彼のそうした演技を見るだけでも見る価値大いにある映画だった。

実話をベースにしているために逆に普遍性のないご都合主義的展開になったり、タンディ・ニュートン扮する奥さんの思いが描ききれていなかったり、様々な弱点は多少なりともあるにせよ、次々と起こる悲惨な出来事を描きながら決してお涙頂戴的ウエットなところへは向かわず、この手の映画(特に日本映画)にありがちな押し付けがましくならなかったことにも好感を持ってしまった。



とにかく単なる立身出世を成し遂げる男のサクセス・ストーリーとしてではなく、希望を決して失わず困難に立ち向かう男の奮闘記であり、父と子との物語として充分思いが伝わる映画だった。

それにしても苦肉の末の恐竜話も素敵だったけれど、probably と possibly の違いをはじめ、ところどころで交わされる父と子供の会話に暖かい気持ちのさせられてしまったよー。



今日の1曲  “ Just The Two Of Us ” : Will Smith

80年代を舞台をしているだけに、スティーヴィー・ワンダー、ジョージ・ベンソンをはじめ懐かしい曲もてんこ盛りでしたが、ウィル・スミスといえば父子競演ということでやはりこの曲を。
この曲が収録された98年にリリースされた彼の初のソロアルバム『 Big Willie Style 』はラッパーとしての自分のルーツを忘れず、かつポップの王道的要素もしっかり取り入れ大ヒットし、その年のグラミー賞も獲得しました。
クリストファー君じゃないけれど、(多分)彼のこれまたキュートなお兄ちゃんが登場するPVはこちら
アルバム試聴はコチラ


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (由香)
2007-01-30 08:11:59
TBありがとうございました^^・

ウイル・スミスの演技は素晴らしかったですね。
あんな表情が出来るんだ。。。と思ってビックリしました。
父子共演も成功だったと思います。ウイルの息子を見る目に愛情が溢れていました。
でも私は奥さんの行く末が気になって仕方ありませんでした(笑)父子の成功は分かっていましたから、リンダが悲惨な事になってないかなぁ~と心配してしまいました。
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Unknown (master of my domain)
2007-01-30 22:12:20
「マリー・アントワネット」に続き、TBさせていただきました。
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こんにちは。 (ALICE)
2007-02-02 12:15:01
映画は本当にリアリティがあってよかったですね。
実の息子と言うこともありウィルにとって
感情移入しやすかったんでしょうね。
最後に見せたウィル・スミスの顔に
思わず貰い泣きしてしまいました。
親子の絆ってすごいですよね。
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Unknown (晃弘)
2007-02-03 15:20:21
こんにちは(^_^)
この映画を見て感動しました。
途中でストーリーの流れがうまくつかめないところがあったものの、
「幸せ」について考えるきっかけになりました。
ルービック・キューブや電話番号の暗記など、
ちょっとしたことから幸運を引き込んでいったところも、
実話というのが信じられないほど素晴らしいストーリーでした。
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