俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「sade lovers live」 そして商品の伝え方

2004年10月30日 21時21分17秒 | 時系列でご覧ください
その昔、青山の輸入盤ショップ「パイドパイパーハウス」が、レコードのジャケットの上の名刺大の紙にそのレコードにまつわるお勧めの理由を手書きで書いたのが‘走り‘だったような、気がするけれど、そんな<リコメンドカード>、今ではCD屋さんではすっかりお馴染みとなってしまった。

そしてそうした手書きのカードは数年前から本屋とかスーパーのこだわり食材コーナー、あるいはデパートの地下、酒屋などなど、いろんなところで見かけるようになった。

確かに、何を買おうか迷っているときに、このカードに書かれていることに納得がいけば、つい手が伸びるし、背中を押してくれるきっかけとなりうるのだ。
そういった意味では愛すべき雑貨屋チェーンである「ビレッジヴァンガード」あたりは、そうした機能を上手に使っていると思う。

さて、前置きが長くなってしまった。何故こんなことを書いたかというと、例えば、sade のライヴDVDを購入しようか迷っていたときに以下のような、こういう文章に最近よく出会うからだ。

しっとりと熱く始まるライブは彼女のしなやかな動きが影絵になり歓声に包まれる。と、同時に本当に皆ため息。
ミュージシャンも前回のLiveDVDと同じ人も多く時間を感じさせない。本当に彼らの芸達者なことに驚かされる。
時にギター、サックスと曲に合わせて参加し時にはダンサーとなる。世界の一線で認められるエンターテイナーは桁が違うのだろう。彼女独特の動き、視線に笑顔、耳なじみのあるサウンドが絡み、時間はあっという間に過ぎてしまいます。母のような微笑も。本当に素敵です。大お勧め。

あるいは
「このページに来られたこと。それだけであなたの幸福の半分は約束されたのだと思います。迷うことなく、ショッピング・カートのボタンを押して下さい。間違いなく、シャーデーのもたらしてくれる音楽の幸福に浸ることができます。・・・ できると思う。のではなく、できます。
この作品はシャーデーのCD作品を含めての最高作です。1984年デヴューアルバム『ダイヤモンド・ライフ』の衝撃的だったあの感覚、1985年セカンド『プロミス』でぞわぞわとさせられたあの感触が、そのまま蘇ります。
そして、ここでのシャーデー・アデューのなんとたよやかで、麗しきこと。曲間に魅せてくれる母性と少女の可愛らしさが同居しているような微笑み。なりより、彼女の醸し出す、唄うこと、この場にいることの喜びと、幸福感・・・ 
観客もまた、そんな彼女と時と場所を共有している悦びに浸り切っているようです。それは、このDVDを観る側までも確実に伝わり、包み込んでくれます。稀にみる幸福なライヴアルバムだと云って良いと思います。。

どうです? こんな文章を読んでしまうと、ゆらゆらと迷っていた心をドーンと後ろから押してくれること間違いなし! です。

そういった意味で、この一般の購入者に感想を書いてもらって、広告の手法として使うというこのやり方、ネットならではのやり方であると同時に、前述したリコメンドカード的な機能も持ち合わせている。

そして、そういった技法を取り入れて(もちろん他のサイトもまねているけれど)、業績を上げているAmazon、スマートなやり方だなとやはり感心してしまう。

それにしても、CDもよかったけれど、このDVD、上記二人が書いていた通りかなりお勧め。加えて本編と別メニューの”Message to sade" も、まさに種々雑多なsadeファンが登場していて楽しいので、是非。

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