俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

〆鯖 @ 金沢・入江 鮨 志の助

2009年10月23日 02時56分17秒 | 時系列でご覧ください

昨日のお昼は何かとお世話になっている起業家の友人の案内で、これまで行きそびれていた「志の助」さんへ初見参。

潔さを感じる見事なまでにシンプルな、まるでミニマムアート的な内装空間、カウンターの中で無駄のない動きを見せてくれる寡黙なご主人の若さ(まだ38歳なんだそうだ)などなど、想像していた感じと随分違っていたけれど、設え、器、味、どれをとってもさすがで、いろんな意味で大いに感動。

ということで、この日“おまかせ”で出てきたのは以下のとおり

ご存知「小松弥助」の森田さん直伝の細工がされ、ねっとり感たっぷりな赤イカ

素材の良さそのままにさりげない味付けも絶妙で脂の乗り具合も抜群なのどぐろ

外子もたっぷりに思わず名前の由来を再認識するほど口の中に芳醇な甘さ広がる甘エビ

上に乗った生姜とネギとのバランスの良さも手伝い、深い旨みを感じさせてくれる鯵

多分そんなに漬け込んでいない分、鮪そのものが持つ素材の旨みが伝わる鮪の漬け

丁寧に丁寧に包丁が入れられ、大振りながらサクッとした独特の食感が楽しめる梅貝

あえて軍艦巻きにしないで軽く握ったシャリの上に乗せ、ほぐすようにして食べる雲丹

ワハハと思わず笑ってしまいたくなるほど、問答無用の美味しさに悶絶必至なトロ炙り

素材の味を生かしつつ、その美味しさをうまく引き出すように軽く締められた鯛の昆布締め

贅沢極まりない素材を惜しげもなく厚く切りつつ、それでいて適度の歯応えを楽しめる鮑

笹の葉に包んで蒸し焼きにして、あろうことか塩の味付けだけで食べる超感動ものの穴子


とまあ、出汁の良く出たあらの味噌汁を含めて出てくるもの出てくるもの、それぞれが本当にお見事だったのだけど、青身魚大好き人間としてまさに驚愕ものだったのが、途中に出てきた「〆鯖」!


限りなく浅い浅いその〆具合、見事な脂の乗り具合、魚そのものが持つ旨み・・・、
もちろん結構な大きさの鯖の片身の美味しいところから二貫だけとってあとは除けるという何とも贅沢な素材の使い方はあるにせよ、とにもかくにもその美味しさはこれまで食べた中ではダントツの素晴らしさ! 堪りましぇ~ん!

実はひと通り出してもらった後に再度注文しようと思いつつも巻き物や出ていないネタに目が移りそちらを追加注文し、かつさすが人気店らしく予約でほぼ満席の中、いささか躊躇してしまい果たせなかったことがったことが我ながら何とも悔しくてならないのでありました。

それにしても、酢橘や柚子などの柑橘系の使い方やや塩の加減、あるいは“炙り”や“〆具合”の塩梅の良さからか、ここまで後を惹いてすぐにでもまた食べに行きたくなるお店というのも個人的には珍しいかも、であります。

まあそれはさておき、美味しい鮨屋さんが目白押しの金沢で、だからこそ一度は行ってみて欲しい舌も心も満足するとても心地よいお店だったのでありました。
機会を作ってでも是非!

志の助
金沢市入江3丁目73番地
076-216-5280(要予約です、多分)
12:00~14:30, 17:30~21:30
日曜・祝日定休

地図

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今日の1曲 “ Little Martha ” :  Duane Allman  

来週の木曜日は24歳の若さで亡くなったスライドギターの神様、デュアン・オールマンの命日。
ということで、彼が恋人の飼っていた犬の名前をタイトルにし彼女に贈ったというこの曲を。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どうして (SPJ)
2009-10-23 11:47:22
名スライドギターリストは若くして亡くなってしまうのでしょうか?
来週の木曜は平和のために桃を食べましょう!
って季節じゃないか・・・w
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◇ SPJ さんへ (nikidasu)
2009-10-24 20:07:05
そうなんですよね、何しろ24歳の若さで、だったのは、
あまりに早すぎました。

季節はずれであろうと、そんなデュアンを偲んで、
何とか「イータ・ピーチ」してみたいですね。
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