
先日、せっかく金沢にまで来たんだからと、多くの人たちがそれぞれの青春の思い出を再確認していたボズ・スギャッグスのコンサートに行った帰り、実はオープン以来、行こう行こうと思いつつ終ぞ果たせなかったイタリアンの店である 「 ウーヴァ ウーヴァ 」 へようやく行くことが出来、多くの友人たちがこの店を強く勧めるわけを充分感じさせてもらったのでありました。

手作り感ある店内は、行った時間が遅く、ちょうど人もまばらだということもあって、とても気持ちが和む快適空間となっていて、まさにワイン食堂といった趣き。
そしてそんな中、ちょっとフレンチっぽいいでたちの「玉葱とリコッタチーズのムース エゾバフンウニのせ」が登場し、そのキュートな見た目もさることながら、スターターとして次への期待につながるその思わず笑みがこぼれる味わいに心ワクワク。

今までいろんなヤングコーンを食べてきたけれど、これまでの中で一番存在感のある?「皮付ヤングコーンの網焼き」。
香ばしい焼き上がりに加え、パルメザンが良い仕事していて、何ともご馳走感を感じさせてくれるのであります。

それとほぼ同時に提供してもらった「いろんなズッキーニのフリット」。
こちらもパルメザン風味となっているけれど、いやはやズッキーニの美味しいこと、美味しいこと。
フリットで食べることがあまりない分、とても新鮮なのでした。

そして前菜のトリを飾ったのが、もっと野菜を、ということで(実のところ大きな期待は持たずに)普通に出してもらった「バーニャカウダ」だったのだけれど、自然栽培の農家から直接仕入れているというシャッキシャキな野菜そのものの美味しさもさることながら、胡桃が加わったアンチョビソース、これがただならぬ美味しさ!
野菜 → ソース、野菜 → ソースの反復運動が止まりません(笑)

ちなみにこんな風に楽しげにサーブしてくれる奥さんのキュートな笑顔とフレンドリーな接客にファンが多いのも納得。

片や、プーリア州のこれまたフルーティーでびっくりするほど旨いオリーブオイルを手に、いろいろと語ってくれたご主人もまた、料理が好きで好きで堪らない具合が伝わってきて、本当に楽しい。

ちなみにこの Intini社のシーマディモーラ100%のオリーブオイル、日本では普通には手に入らないそうだけど、そのあまり体験したことのない独特の美味しさに思わず持って帰りたくなってしまうほどで、めっちゃ欲しい!。

どこがどんな風にシチリア風なのかは聞き忘れたけれど、とにかく野菜たっぷりな「炙りカツオのシチリア風カルパッチョ」は、ハイカラなカツオのたたきといった感じで、やっぱりワインが進みますぜ。

そしてホースラディッシュのタルタルソースがより味を引き立ててくれてた、敢えてレア気味に火を通した「サワラのソデのカツ!」
メニュー末尾のビックリマークもまた愉しやね。

とにかく、美味しい料理が好きで、ワインも好き! といったご夫婦が、自分たちの食べたいもの、飲みたいものを揃えた…、そんな気持ちが伝わる店でした。
忙しい時は、ちょっと大変だろうけど、とにかく決して派手ではないけれどいろいろと食べたいメニューが揃っているので、一人でカウンターというのもありな気もするし、いろんなシチュエーションに応じて、使い勝手の良いお店として大いにオススメなのであります。


この日にオススメで飲んだ2本はどちらも優しい味わいでとても美味しかったし、70種にも及ぶというビオワインが在庫されている中、新たなる発見といった意味でも大いに魅力的だと強く思ったことも含めて、機会があれば是非! なのであります。
自然派ワイン食堂 Uva-Uva
金沢市木倉町5−4
076-254-5992
平日 18:00 ~ 翌 1:00 ( L.O. 24:00 )
日曜 18:00 ~ 24:00 ( L.O.23:00 )
水曜定休
[ 地図 ]
今日の1曲 “ Homeward Bound ” : Simon & Garfunkel
帰省シーズンには少し早いけれど、ふと昔のことを思い出し、ちょっと切なくなったのがこの曲だったりするのです。

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