俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

Hello againなサーモンステーキ @ 金沢 小立野 「 グリル ニュー狸 」

2012年10月06日 11時00分57秒 | 時系列でご覧ください

昔々、まだ金沢大学のキャンパスが城の中にあり今よりもずっと大学らしかった30年ほど前、足繁くというわけにはいかなかったけれど定期的に通っていたのが、当時は石引に店舗を構えていた「ニュー狸」だった。

そして普段は日替わり定食やのちに名物となった黒いヤキメシを注文し、ここぞという時(ってどんな時なんやろ:汗)に奮発してオーダーしていたのがご馳走感満載だった「サーモンステーキ」だったのでありました。



そんな頃から幾星霜、石引から今ある小立野に移転されてもう22年にもなると聞いてびっくりだったけれど、移転後は何故か食べることがなかったその「サーモンステーキ(サラダ付き1500円)」を昨日のお昼、20数年ぶりに味わってみた。



もれなく付いてくる輪切りオニオンが懐かしい、かなりのボリュームのサラダ。
思えば当時、ここと六角堂とでドレッシングの美味しさを知ったような気がするなぁ



仕上げにIHヒーター(というのが今っぽい)で温められた熱々の鉄板の上にのった北海道産の秋鮭を使ったお待ちかねのサーモンのステーキ。

知り合いで3倍乗せする人もいるというどわっと乗せられたオニオンスライス、そしてレモンスライス、さらにその上にはバターがのっかかっり、それらを少しずつほぐすように崩して軽く衣が付けられソテーされたサーモンと一緒に食べるんだけど、これぞ鮭! という味わいを堪能でき、とにかく旨いの何のって。 うひゃー!


身のホクホク感に焼かれた皮のカリッと感、そしてお馴染みの付け合わせのポテトと茄子に、さらにはカマの部分までもと、食べ応えもたっぷりで、谷田シェフから「どうですか? 味は変わってませんか?」と尋ねられ、「昔のままで美味しいです」と答えたところ、「じゃぁ進歩してませんね(笑)」といった風な楽しい会話までさせてもらったけれど、間違いなく今もなお本当にご馳走だったのでありました。



ちなみに 300円プラスでご飯とみそ汁に香の物が付いた定食にすることも出来るのですが、移転してからご飯は1割麦めしにしたそうで、そのあたりも時代を感じさせてくれたりします。



そして時代ということで言えば、20数年前に食べた時ですら確か1,400円くらいしていて、価格的にはほとんど変わらないというのも凄いなぁと思いそのあたりのことも話させてもらったところ、やはり「失われた15年」ならぬ「失われた20数年」という、この国の失政がこんなところでも実感させられるなあと、つい思ったりもしたのであります(※これに関しては後の文章を参照してみてください)



ともあれ創業が昭和42年というからオープンからすでに44年も続いているこのハイカラな洋食屋らしい洋食屋さんである「 グリル ニュー狸 」、IHを入れつつちゃんとフライパンを振るためにガスコンロもちゃんと残していることも含めて、相変わらず奥さんと楽しくお元気なその姿をカウンター越しから見ているだけで、お腹ともども満ち足りた食事となったのでありました。
どうもご馳走様でした。



洋食屋 グリル ニュー狸

金沢市小立野3-27-12
076-262-6658
11:00~15:00、17:00~21:30
火曜・第3月曜




今日の1曲 “ Song of Long Ago ” : CAROLE KING




今週号の週刊文春で宮崎哲弥氏が自身のコラムで「自虐経済」と題して書いていることが興味深かったので、ここで抜粋。

新生銀行が実施した調査によると、今年の20代から50代までの一般給与所得者の月額の小遣い額は平均約4万円で、これは1981年と同じ水準なのだそう。
ちなみにピークを記録したのは1990年で、その当時の額が約7万8千円だったので、つまり半分近くまで目減りしたこととなるわけだ。

そしてそれには当然な理由があり、国税庁の「平成23年分民間給与実態統計調査」の結果によると、2011年のサラリーマンの平均年収は409万円で、1997年に記録したピーク時の469万円に較べ実に58万円も減少したこととなるそうだ。

ちなみにこの1997年に消費税率が3%から5%上げたにも拘わらず、これ以降税収は低迷し、この年の53兆9千億円を上回ることは一度もなかったとのこと。

そして厚生労働省が7月に発表した「国民生活基礎調査」では、2010年の一世帯当たりの平均所得が538万円で、ピークに達していた1994年の664万2千円に較べ、126万2千円の激減ぶりだ。

こうして家計に関わるお金の額が軒並み、80年代、90年代に逆戻りしていて、デフレ不況のの長期化で “ 奪われた15年 ” をつくづく実感できる数字であり、かつこれを 「 失われた15年 」 と称するのは完全なミスリードで、政府と日本銀行によって “ 奪われた ” のだと結論付けているけれど、激しく同意してしまうのであります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿