俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

曳山子供歌舞伎 @ 小松 お旅まつり

2011年05月18日 20時33分16秒 | 時系列でご覧ください

この前の日曜日、大文字町が当番の年だということもあって、中川辻で行なわれていた曳山歌舞伎を観に行ってきた。

演じられる演目は1712年に近松門左衛門により人形浄瑠璃の「夕霧・阿波鳴波」として初演されたのち、近松半二・竹田文吾らによる合作で「傾城・阿波の鳴門」として改作された作品の一場面『どんどろ大師の場』。

物語としては、生き別れた母と娘が別れて6年後に偶然出会うものの、心ならずも盗賊に身を落とした母は自分が実の母だということを名乗れずそのまま別れようとするものの、この別れが今生の別れと感じ、やがて娘のあとを追っていくという、近松ものらしい話なんだけど、かつて後追いながら東映映画「関の弥太っぺ」や「沓掛時次郎 遊侠一匹」で長谷川伸の世界にどっぷりつかり滂沱の涙を流したものにとっちゃ、何とも堪らない世界。

        

それを年端もいかない小学生4年生5年生の女の子が健気に演じる姿を観て、思わずジワ~ン。
そして1時間に及ぶ演目の中で、思わず落涙してしまい(うひょ)、それを見た息子に笑われてしまう始末。


それにしても3ヶ月弱の稽古期間でよくぞここまでという堂々たる演技っぷりは本当に見事で、それを温かく見守る観客、そして陰で支え続けてきたスタッフの人たちの努力、それぞれがちゃんと結果として結実していて、かなり心動かされたのでありました。

そしてこれはもっともっと多くの人に観てもらうべき催し事だなと改めて強く強く実感。


ということで、とにかく来年こそは是非見て頂くことを強くオススメなのであります。

※そしてそして、実はこの後より凄いものと立ち会うこととなったのですが…
(この項も続く)


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