
人生も半ば過ぎると誰しも言うように結婚式よりも葬儀に参加するほうが多くなり、そんなところからもつい人生の起伏をつい感じてしまったりするのだけど、そんな中、先日ガレタッソの超常連のカッキーとミカちゃんの結婚披露宴に誘われ、初のレストランウエディング @ ボキューズと相成ったのでありました。
※ちなみにオープン直後、ボキューズ翁が来た時に行った様子は → コチラを
とにかく、会場に相応しい大人な感じで、かつ楽しく、華やかな、とても良い披露宴でした。
そしていろいろ芸達者な人たちによる余興を超えた余興も素晴らしかったし、ともにクラシックファンの新郎新婦二人が考え抜いた選曲、そしてテイスティングを重ねたワインもお見事で、さらには料理もまた通常の披露宴の域を超えたもので宴にナイスなサポートをしていたのであります。

乾杯の後に登場してきた香りが口の中に広がる海老のムース、メロンとのバランスが絶妙な豚足のコロッケ、そして鴨の燻製と揃った3種類のアミューズ・ブーシュ

続いて出ました、ここんちのスペシャリテ 「 1975年にエリゼ宮にてV.G.E.に捧げたトリュフのスープ 」

フォアグラとトリュフのスープをパイで包んだ、セレブ感たっぷりな一品。
パイをかぶせたのは、時の仏大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタンの午餐会にふさわしい料理として考案した際に、どうすればトリュフの香りを閉じ込めたままテーブルまで運べるか、という思いから浮かんだアイデアなんだそうで、「 クレーム・プリュレ 」 もそうだけど、ボキューズさんさすがです。

これまたお馴染み 「 甘鯛のポワレ ジャガイモのクリスティヤン うろこ仕立て 」
オールドフレンチというか、こんな風にかりかりに薄くスライスしたジャガイモを鱗に見立てて並べる料理というのはなかなかお目にかからないので、ある意味希少性は高いと思うし、見た目の美しさは相変わらずであります。

そして肉のメインは 「 柔らかく煮込んだ牛肉とフォアグラのキャベツ包み 香り高い赤ワインソース 」

全体的に味はオーセンティックフレンチとでも言うべきか、ともかくしっかり目の味付けで、チョイスされたワインとの相性の良さも手伝ってかなり美味しく頂けることが出来、どちらかというとあっさり系なフレンチが多くなっている昨今、こういったどっしり系の貫禄をも感じさせてもらったのであります。

そしてウエディングケーキ ( これまた美味でした! ) で幸せのお裾分けをしてもらった後、

お馴染み J.P.B. マーク入りの小菓子とともに珈琲が供せられ、楽しい楽しい宴はエンディングを迎えたのでしたが、これでもかとばかりいろんな料理が次々と出てくる多くの披露宴に較べ遥かにシンプルで、しかしながら2時間以上にわたりワインとともにしっかり堪能でき、大いに満足させられた披露宴メニューだったのであります。
惜しむらくは、レストラン本体ではなく、同じフロアに設えられた会場だったことがいささか残念ではあったけれど、それを補って余りあるものがあり、改めてレストランウエディングの良さを実感させられたのでした。

ともあれ、カッキー&ミカちゃん、ホンマおめっとうさん! 末永くお幸せに! であります。
ちなみにレストランの通常営業ですが、ランチは3,800円 ( 税・サ別 ) から楽しめるそうなので、こちらも今さらながらちょいと気になった次第だったのでした。
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