俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

氷室饅頭 @ 金沢・寺町 戸水屋

2010年06月30日 20時18分47秒 | 時系列でご覧ください

旧暦6月1日にあたる明日7月1日は、氷室(ひむろ)の節句。
藩政期、加賀藩ではこの日、宮中の氷室の節会にならい冬の間囲っておいた雪氷の室を開き、将軍に氷を献上する習慣があり、兼六園の山崎山と尾山神社の境内に氷室を作って雪を貯え、それを江戸まで運んでいたのだそうだ。
時は過ぎ今は金沢の郊外にある湯涌温泉に氷室は移り、やはり7月1日に氷室開きが行われている。
そして京都では6月30日限定発売の和菓子「水無月」があるのと同様に、金沢ではその氷室開きにちなんで「氷室饅頭」と名付けられた麦饅頭が4百年近く前から作られ、7月1日にこれを食べると1年息災で過ごすことが出来ると言われて、市内の和菓子屋さんが一斉に饅頭を作り発売する。
まあ言ってみれば、正月の「福梅」とならんで、金沢ならではの和菓子屋さんの書き入れ商品だったりするのであります。



ということで、一日早い今日、そんな「氷室饅頭」を買いに寺町にある和菓子屋というよりどこか街の饅頭屋みたいな風情の『戸水屋』さんへ。

大手の和菓子屋が工場でガッチャンガッチャンとオートマティックで作り出す「氷室饅頭」も、まあ縁起物ということもあって、それはそれでありなんだろうけれど、創業以来、変わらずに手法を守ってきたという、とても丁寧に作られているここの饅頭は、やはり貴重で、昔懐かしい酒万頭の味を楽しむことが出来るのであります。



ちなみに商品と一緒に添えられた「当店は品質安定の為の軟化剤、老化防止剤などの添加物を一切使用しておりません。」なので「皮が固くなりやすく、日もちもしません。」と言い切ってしまうところも何だか嬉しくなってしまうんだな、これが。

ともあれ、明日一日までの商品ですが、機会があれば是非!

ちなみに明日「ガレタッソ」でも夜に若干数用意する予定なので、ともに無病息災を祈りましょう。エヘッ



戸水屋
金沢市寺町2-3-1
076-241-1890
9:00~19:00(売り切れ次第閉店) 
月曜定休




今日の1曲 “ So Danço Samba ” :  João Gilberto

今の季節になるとつい聴きたくなる Antonio Carlos Jobim の名曲。
相変わらず Stan Getz がすっ飛ばしていますが…(苦笑)



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