俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「50回目のファースト・キス」 50 First Dates

2008年10月31日 23時16分57秒 | 時系列でご覧ください
公開当時観られずじまいだったハワイを舞台としたアダム・サンドラー、ドリュー・バリモア主演のちょいと泣かせるハートウォーミングコメディ。

事故の後遺症で、その日に体験した記憶が翌日に残らない短期記憶障害となってしまい、家族の手厚い協力もあって同じ毎日を過ごすルーシー(ドリュー・バリモア)。
自分の正体を偽り次々と観光客をナンパし、後腐れのない関係の中で自由気ままな恋愛を楽しむ水族館の獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)。

そんな二人が出会い、やがて恋に落ちるのだけど、ルーシーは1日しか記憶が残らないために毎日毎日ヘンリーが手を変え品を変え奮闘する様子が何とも可笑しく、そしてもともと手練手管に長けた遊び人だったヘンリーだからこその設定に改めて納得。
(「ワン・ナイト・スタンド」ならぬ「ワン・ディ・スタンド」といったところか:笑)



加えて前半、一日で記憶が消えてしまうルーシーの毎日が同じ日の繰り返しとして成り立たせるために季節感の薄い“常夏”のハワイを舞台に持ってきたという、説得力を持った設定にしたことに途中から気付いて大いに感心させられてしまった。

そして毎日毎日事故前日の出来事を繰り返し演じることによって記憶をそのまま大切に保とうとする父親や弟たちに対して、「現実」を直視させることこそ本当の優しさではないかと考えビデオを使って知らしめるヘンリーのとびっきりの「優しい気持ち」にちょいと心ウルウル。

何度も行ったり来たりしながら徐々にステップアップしながらやがて結婚し、子供をもうけるものの、決して障害が完治するのではないという完璧なハッピーエンドではない苦さも含んだエンディングも、おバカなラヴコメとは一線を画した展開で納得でありました。




それにしても、誰しも思うであろうこういった作品でのドリュー・バリモアはやっぱり本当に可愛いなと実感の好演ぶりはもちろんのこと、「サタデー・ナイト・ライブ」以来お互いの主演作品に脇役で出演するロブ・シュナイダーをはじめマッチョな弟に扮するショーン・アスティンや、父親役のブレイク・クラーク、そしてダン・エイクロイ、さらにはヘンリーが働く水族館の海洋動物たち!!などなど脇を固める役者連中の粒揃いの演技にも拍手。

ともあれ今さら劇場で観るわけには行かないけれど、二人のファースト・ムービーとしてとびっきりオススメのデート・ムービーであります。



今日の1曲 “ Wouldn't it be nice ” : The Beach Boys

エンドロールで流れた" True " も泣かせましたが、やはりここはビーチボーイズを代表する1曲であるこの曲を。
今や伝説の名アルバム『 Pet Sounds 』の1曲目に収録。
ちなみ邦題は、「素敵じゃないか」となっていて、まさに素敵であります。



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