冒頭、クレジットもなくいきなり Linkin Park & Jay-Z -の“ Numb-Encore ”が流れる中繰り広げられるクラブでの緊張感溢れる捜査シーンからFBIの潜入捜査官が麻薬組織にリアル過ぎるほどリアルに撃ち殺されるシーンまでの手際よく、かつスタイリッシュな演出にすっかり魅せられてしまった。
とにかくこの映画には、昔テレビで時折見ていたマイアミの明るさはどこにもなく(当然のことながら夜のシーンの多いこと!)、まさにノワール感たっぷり。
特にソニー役に扮したコリン・ファレルのやさぐれ感たっぷりでワイルドなキャラクター設定は、かつてのTVでのドン・ジョンソン(「ブロークン・フラワーズ」でネタになっていました)が持っていたスマートさというかお洒落さとは程遠く、それはある意味昔アメリカ南部の楽園と言われていたマイアミが今やいかに危険で胡散臭い街に変遷してしまったかのシンボライズとも言え、この映画のテイストに相応しい好演ぶり。
そして相棒のジェイミー・フォックスとの関係性も決してベタベタせず、簡潔な会話のやり取りがいかにもクール。
フェラーリ スパイダーF430の乗りこなし方にもこれ見よがしさがなくて、これまた良かったしね。
さらに巷間いろいろ言われているコン・リーにしても、彼女の話す(あえて?)たどたどしいながら力強い英語での台詞回しもありがちで決して悪くはなかった。
ただ、ただ、うーん、唐突なデートシーンとそれにまつわるラブアフェアは確かに無理矢理感があったのは事実だ(苦笑)。
それはさておき、人質救出のトレーラーハウスでの撃ちあい、さらに圧倒的なリアル志向で繰り広げられる最後の駐車場での銃撃戦で展開される、そのパワーにもすっかり圧倒させられた。
“ Forget the TV show. ”と誰かが書いていたけれど、まさにノスタルジックに過去のテレビシリーズを期待すると失望すること必至のこの作品、ここはやはりマイケル・マンの老いてもなお盛んな新作として観るのが正しい見方なんだと思う。
そうしてみると、過激な暴力描写の向こうに男たちの様々な思いが見えてくると思う。ただ肝心のFBI内部の情報漏えいに関しては何ら解決していないのは、続編への布石なんだろうか?
今日の1曲 “ Arranca ” : Manzanita
コリン・ファレルがコン・リーと一夜を過ごした翌日、「オールマンブラザースは知っている? じゃあレナードスキナードは? ほら『フリーバード』の」といった会話を唐突にし始めて面食らったけれど、前日のハバナのキューバンサルサバンドの演奏に心躍ってしまいました。
歌っているのはマンサニータというマドリード生まれのミュージシャンで、ヌエボ・フラメンコを目指し他の音楽との融合を図った初期のアーティストの1人であり、伴奏者として引く手あまたのギタリストだったとか。
ソロになってからもフラメンコをルンバやポップスと融合させたり、ソン、グアラチャ、ボレロといったキューバの伝統音楽や踊りなどをアレンジしたりと積極的に活動している人みたいです。
この曲を聴ける彼のアルバムを探してみたのですが、見つからなかったのでとりあえずサントラ盤で。
試聴はコチラから
それにしても久々に聴いたサルサ、やっぱ、いいッス。
とにかくこの映画には、昔テレビで時折見ていたマイアミの明るさはどこにもなく(当然のことながら夜のシーンの多いこと!)、まさにノワール感たっぷり。
特にソニー役に扮したコリン・ファレルのやさぐれ感たっぷりでワイルドなキャラクター設定は、かつてのTVでのドン・ジョンソン(「ブロークン・フラワーズ」でネタになっていました)が持っていたスマートさというかお洒落さとは程遠く、それはある意味昔アメリカ南部の楽園と言われていたマイアミが今やいかに危険で胡散臭い街に変遷してしまったかのシンボライズとも言え、この映画のテイストに相応しい好演ぶり。
そして相棒のジェイミー・フォックスとの関係性も決してベタベタせず、簡潔な会話のやり取りがいかにもクール。
フェラーリ スパイダーF430の乗りこなし方にもこれ見よがしさがなくて、これまた良かったしね。
さらに巷間いろいろ言われているコン・リーにしても、彼女の話す(あえて?)たどたどしいながら力強い英語での台詞回しもありがちで決して悪くはなかった。
ただ、ただ、うーん、唐突なデートシーンとそれにまつわるラブアフェアは確かに無理矢理感があったのは事実だ(苦笑)。
それはさておき、人質救出のトレーラーハウスでの撃ちあい、さらに圧倒的なリアル志向で繰り広げられる最後の駐車場での銃撃戦で展開される、そのパワーにもすっかり圧倒させられた。
“ Forget the TV show. ”と誰かが書いていたけれど、まさにノスタルジックに過去のテレビシリーズを期待すると失望すること必至のこの作品、ここはやはりマイケル・マンの老いてもなお盛んな新作として観るのが正しい見方なんだと思う。
そうしてみると、過激な暴力描写の向こうに男たちの様々な思いが見えてくると思う。ただ肝心のFBI内部の情報漏えいに関しては何ら解決していないのは、続編への布石なんだろうか?
今日の1曲 “ Arranca ” : Manzanita
コリン・ファレルがコン・リーと一夜を過ごした翌日、「オールマンブラザースは知っている? じゃあレナードスキナードは? ほら『フリーバード』の」といった会話を唐突にし始めて面食らったけれど、前日のハバナのキューバンサルサバンドの演奏に心躍ってしまいました。
歌っているのはマンサニータというマドリード生まれのミュージシャンで、ヌエボ・フラメンコを目指し他の音楽との融合を図った初期のアーティストの1人であり、伴奏者として引く手あまたのギタリストだったとか。
ソロになってからもフラメンコをルンバやポップスと融合させたり、ソン、グアラチャ、ボレロといったキューバの伝統音楽や踊りなどをアレンジしたりと積極的に活動している人みたいです。
この曲を聴ける彼のアルバムを探してみたのですが、見つからなかったのでとりあえずサントラ盤で。
試聴はコチラから
それにしても久々に聴いたサルサ、やっぱ、いいッス。
もー!カッコいい。
で、最近更新していないので…我は不甲斐ない。
左バーの勿体無いご推薦、どうぞ外してくらはい。
あまりにも不真面目なサイトになって、
申し訳ないです。ごめんなさいましデス。。。。
フェラーリとパワーボートはファレル自身がスタントマンなしでやっていたそうですね!
ま、フェラーリはともかくパワーボートは迫力ありました^^ 経験できるものなら一度乗ってみたいものです。
映画は興行成績如何で続編もあり気な気配でしたね(笑)?!
二人の洋服がディテールにいたるまで凝っていて、そのチェックに余念がありませんでした(笑)
なかなかオシャレ刑事っていないですからね~。
私も映画のバックに流れる曲が凄く良いなと思っていましたが、なんっという曲で誰の曲かも知りませんでした。どのブログでも詳しく書いてくれているところがなかったので、こちらで紹介されていて嬉しかったです☆
また、遊びに伺います~
決して意地悪ではないのですが、左バーのリコメンドは
ツボヤキさんのページが存続する限り外すつもりありません(笑)。
忘れた頃の更新、それはそれで充分だと思っています。
■cyaz さんへ
続編はもちろん興行成績次第でしょうが、日本では
思っていた以上にこの映画、評判が決して高くないようで、
若干悲しくなっています。
■ミチさんへ
確かに潜入捜査というのとは少し違った展開でした。ちなみにコリン・ファレルがかけていたサングラス、今ハリウッドで
大人気の SAMA というブランドの"Slam"モデルだそうです。
それにしてもコリン・ファレル、30歳でこの貫禄はムムムであります。
■rikocchin さんへ
はじめまして、こんなところでよかったらよろしくお願いします。
この映画を見て久々ファニアオールスターを聴いていました。
ワタシはこの映画はあまりノレなかったですね~。
潜入捜査のストーリーなのに緊張感がなかった気がしました。
唯一のお気に入りは劇中で流れる音楽でした☆
お好きなんでしょうか。
あの車はフェラーリ スパイダーF430っていうんですか・・・メモメモ。笑
昔クラシックカーが好きでした。と言ってもワーゲンですが。エアコンないし故障が嫌でした
うっ、ノレませんでしたか。
潜入先の女性にうつつをぬかしたりすると、確かに緊張感は伝わってこないかもしれませんね。スイマセン。
そうしたことはさておいてもらうとしたら、なかなか良く出来たクールな作品だと思うのですが・・・・(汗)。
■charlotte さんへ
感心してもらうほどではないと思いますが、クルマは確かに好きです。
ちなみに昔のワーゲンというのは、ビートルのことですか?
いいじゃないですか、ゴルフが登場するまで一番身近にあった外国車でしたよね。
故障? 手のかかる子ほど可愛いと思ってやってください。
そういえば、冒頭の売春摘発も中断しちゃってたし、結局のところ映画の中では誰も逮捕されてない。
ある意味すごいぞマイアミ警察(笑)。
てなわけで、TBありがとうございました。
コメントありがとうございます。
殺すだけ殺しておいて、本質的に何にも解決していない、
確かにこれはこれで「凄い」ことではあります。
ただそういったある意味、馬鹿馬鹿しいところも良しとしてしまうんですわ。