思わず笑みがこぼれる幸せな時間 ＠ 金沢 泉が丘 「リストランテ ラ・ヴィータ」

ガレタッソきっての若手の常連の一人であるショウタのお姉ちゃん（ ← リアルな血縁関係のほうです。念のため w ）が合わせて10年近く住んでいた京都生活にひとつの区切りをつけて、金沢に移り住むこととなった。

というわけで、先日ショウタと一緒にそんなお姉さんのなっちゃんの引越祝いということで中森くんのお店でささやかな食事会をしたのだけど、出てくる料理すべてが素晴らしくて一同笑みがこぼれ、美味しい食事は本当に人を幸せにするなあと改めて思ってしまうほど、それはそれは楽しいひとときだったのであります。



この日のメニューのオーダーは基本ショウタにお任せしたのだけど、最初に出てきたのが「白身魚のカルパッチョ with モロヘイヤソース」。
白身魚に枝豆、おかひじきといったさっぱりした季節の味に、オクラとモロヘイヤソースというネバっとした食感が絶妙に加わって、実に美味しいんだな、これが！
のどを潤すために最初に頼んだビールとの相性もバッチリ。



そして続いて登場したのが最近金沢の洋食系の店の多くが、以前より間違いなく力を入れるようになったと感じるいわゆる「前菜の盛り合わせ」。

これが素材そのもので提供するのではなく、ひと手間もふた手間もかけたものが多く、さすが中森シェフと思わせ、とにかくこの一皿だけで間違いなく３人で泡のボトル１本を飲みほさせるその「力」は凄いッス。



金沢では高級すしネタとして広く知られる赤西貝はペコリーノチーズとともに



高知産の甘みのあるフルーツトマトとモッツアレラチーズはバルサミコ酢で…



アクがほとんどなくて生でも食べられるサラダ茄子はみずみずしくて甘くて、うまっ！



まるでラタトゥイユを固めたみたいな風な「野菜のテリーヌ」もひんやりして旨いし、
上に添えられたリコッタチーズより塩気が強くコクがあるコッタサラータも、これまた美味！



鯵のマリネもそのまま出すのではなく、固形状のガスパッチョにスパークリングワインのジュレがのせられていたりして、見た目にも新鮮だし、風味もええ感じ。



思いっきり濃厚というわけではないけれど旨みたっぷり鶏の白レバーパテ



最初何に包まれているのか分からなかったモッツアレラと鰯のミンチのレタス包み。
実はこれ、ビール酵母をレタスにまぶしてからソテーしているそうで、かなり好みの味ッス。



“ イタリアのそばがきみたいなものです ” と言われて興味津々で頼んだ「ポレンタウンタ」。
ロンバルディア　ヴァルテリーナ地方のそば粉を練り上げ、セミハード系のチーズをはさみ焦がしバターをかけた料理で、自家製ブレザオラ（生ハム）と一緒に食べると、そば粉とチーズとバターの香りが三位一体となってすこぶる旨いのであります。



そして残った溶かしバターを見てフォカッチャを注文して食べてみたところ、予想通りというか予想を通り越していろんな味わいが加わりバカ旨！　やめられまへん ♪



ハーブの風味がぎゅ～っと詰まっていてまた格別な味わいの「真鯛の香草グリル」



デザートしてお願いしたのは、冷凍した食材を解凍することなく凍ったまま粉砕してムース状に仕上げたという『パコジェット』なる機械で作ったゴルゴンゾーラの風味たっぷりなジェラート、これがとにかくとにかく旨すぎ！
そしてグラッパがかけられているという今が旬の桃との取り合わせは天下無敵な美味しさで、今年一番のデザートだったのでありました。うひょー！


というわけで、そんなに品数多く頼んだわけではないのだけど、とにかく実に楽しくて美味しくて密度の濃い時間を過ごすことが出来、シェフのみならずスタッフの人たちにも感謝！

ともあれ、普段は昼にお邪魔することの多い「ラ・ヴィータ」だけど、久しぶりに夜に行き、改めて幅広く奥行きのあるレヴェルの高い美味しさにすっかり感じ入ってしまい、料理屋はやっぱ夜に行ってナンボやなと激しく実感だったのでありました。

予約が集中する昼営業に較べ、夜は比較的予約が取りやすいこともあり、いろんな人にもっと知って欲しいので機会があれば是非！と、かなりかなりオススメなのであります。



それにしてもここ数カ月でシュッとしてすっかりスリムになった中森シェフ、やっぱ素敵やね

リストランテ　ラ・ヴィータ
金沢市泉が丘２－１１－３２ ドリームAY 1F
076-280-0802
11:30～14:00（L.O.) 17:30～21:30（L.O.）
月曜定休（祝日の場合は営業）
http://kanazawa-lavita.com/index.html

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今日の１曲　“ Have I Told You Lately ”　:　 Van Morrison

昨日の夜のガレタッソは久しぶりのメンバーが揃ったということもあって随分遅くまで盛りあがっていました。
そんな中、流れる音楽と言えば、キャット・スティーヴンスであったり、ニルソンであったり、ヴァン・モリソンだったりするわけで、そんな中の１曲がこの曲でした。