俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

Eric Clapton and Steve Winwood @ Ishikawa Sports Center

2011年11月29日 18時22分00秒 | 時系列でご覧ください

かつて、わずか1枚のアルバムと30回足らずのライヴ、そして伝説だけを残しロックの歴史から忽然と消え去ったグループ、Blind Faith。
その時の盟友であるスティーヴィー・ウインウッドを伴い、19回目の来日にして初めてクラプトンが金沢にやってきた。

そして開演時ほんの目の前にそんな二人が、そしてスティーヴ・ガットがいるという俄かには信じられない光景を目の当たりにして、それだけでもテンション上がってしまったものの、最初3曲まで音のバランスが悪く(後方の席では特に酷かったそうだ)少々不安な出だしだった。

ところがところが、Blind Faith 時代の名曲にしてエバーグリーンな「 Presence Of The Lord 」を二人が互いにシェアしながら歌う頃には音のバランスもまとまり素晴らしい演奏で、あーっ、この曲を聴けただけでも来た甲斐があったと…40年の時の移り変わりも含めてしみじみ。

そして事前に他の公演地でのセットリストを見ていたとおり、それからはブルースをベースとした、そしてウインウッド寄り(まさかの While You See A Chance :苦笑)なコンサート進行。

そんな中、マーチンに持ち替えてのアコースティック・セットではステージ近くで生音を拾えたこともあってか、抜群のギターの音色とテクニックに心ワクワク。
そして「 Wonderful Tonight 」でクラプトンが歌詞をちょこっと間違えて苦笑いしたあたりからリラックスムードとなり、これはこれで楽しかったし、続いて「 Can't Find My Way Home 」をまさかのアコースティックバージョンでやってくれてプチ感激。

さらに、さらにそれに続いて Spencer Davis Group 時代の超名曲「 Gimme Some Lovin' 」を演ってくれちゃうもんだから、ウインウッドファンにはたまらない展開。

そしてそのあとジミヘンの「 Voodoo Chile 」( ← もっと延々と演って欲しかった!)からアンコールへと続いたわけだけど、総じてエリック・クラプトン個人ではなく、ウインウッドと二人としての音楽を堪能することが出来、正直言って、二人の音楽的背景をあまり知らない人にとってはいささかハードルの高い選曲だったかもしれないけれど、リズム隊、キーボード、バックコーラスによる円熟味ある演奏を含めて、ブルースを基調としたロックミュージックの楽しさ、面白さを十分伝えてくれ、すっかり満足させられた夜だったのでありました。うい~っす





Set List

1.Had to Cry Today (Blind Faith)
2.Low Down (J.J. Cale)
3.After Midnight (J.J. Cale)
4.Presence of the Lord (Blind Faith)
5.Glad (Traffic)
6.Well All Right (Buddy Holly)
7.Hoochie Coochie Man (Muddy Waters)
8.While You See a Chance (Steve Winwood)
9.Key to the Highway (Big Bill Broonzy)
10.Midland Maniac (Steve Winwood)
11.Crossroads (Robert Johnson)
12.Georgia on My Mind (Hoagy Carmichael)
13.Driftin' (Johnny Moore's Three Blazers)
14.That's No Way to Get Along (Robert Wilkins)
15.Wonderful Tonight (Eric Clapton)
16.Can't Find My Way Home (Blind Faith)
17.Gimme Some Lovin' (The Spencer Davis Group)
18.Voodoo Chile (Jimi Hendrix)

- - - - - - - - encore - - - - - - - -

19.Dear Mr.Fantasy (Traffic)
20.Cocaine (J.J. Cale)





今日の1曲 “ Little wing ” : Eric Clapton and Steve Winwood 

出来ることならこの曲も是非とも聴きたかったなと欲張りな気持ちにもなってしまうのであります。
それにしてもウインウッド兄さん、この頃よりさらにヴォーカルはグレードアップしていて、かつ若々しくてびっくりでした。



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2 コメント

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Live from ishikawa sports center (キヨミ)
2011-11-30 17:15:34
うわー。セットリスト感謝です。 こうしてみると、バディホリーや、ロバートジョンソン、ジミヘン、そしてブラインドフェイス、トラフィック、マディウォーターズともう完璧なリストですね。 確かに知らないと、さみしいのすとかもしれませんが、それを差し引いても二人のギターのテクニック、ウィンウッドの声。ガッドの太鼓、ウィリーウィークスの安定感あるベース、 クリスのキーボード全て良かった! ああ、終わってからの方が感慨に浸るなあ。 アンコールのdear mr.fantasy.好きな曲なのでキューンとしたー。
二木さん素敵な解説ありがとうございます。
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◇キヨミさんへ (nikidasu)
2011-11-30 20:45:39
昨日、今日と誰も来ないことを良いことに(実はトホホだったりして)
連続して2008年にマディソン・スクエア・ガーデンで行われた
二人のライヴDVDを見てしまっています。

メンバーはスティーヴ・ガット以外は同じなので、ほぼ同様な気持ちに
つい浸れてしまい、我ながら困ったものです(苦笑)
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