栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のボツ予想~ガツンとかかる馬は強い

2015-11-21 09:57:39 | 血統予想

アンドロメダは◎アルバートドック、菊花賞ではガツンと引っかかりましたが、オープンレベルの競走でガツンと引っかかる馬は強いというのが持論
ケツァルテナンゴは前走◎でしたが最内枠の今回は一転してAureole魂逆噴射がありうるし、他の人気どころは外回り向きか夏馬ばかりで、ラトロ肩で内回りを捲るほうが味がありそうな○サンライズタイセイと母父がLear Fan×Nureyevの機動力型で内2000mで寿勝ちと京成杯2着がある☆アクションスター、あと△メイショウウズシオと△アロマカフェの老獪な先行を押さえたい

もちの木はこのまま稍重が残るようなら◎スーパーライナーから
母のHalo3×4譲りの軽い捌きで速いダート向き、このヘヴンリーソングの一族はダ良[1-0-5-20]ダ稍[2-1-2-7]ダ重不[2-2-1-1]、相手は○スマートシャレード▲レガーロ△クレマンダルザス

衣笠は○マキシマムドパリは前崩れ秋華賞でしぶとく踏ん張ったのは評価できますが、このアドマイスの牝系はHighest Honorのナスキロ斬れよりもKashmir×Palestineの「HyperionとFair Trial」的な粘着力を伝える傾向がみられ、京都外1800mのヨーイドンではまたまた相手ナリに3着かも
△ナムラアンは前走の敗因がよくわからないし、アカネイロはこの牝系でパワー体質となると夏馬疑惑アリで、ここは逃げ馬不在で和田が行くとみて◎ティーエスクライ、堀川ぐらいの脚で上がれば何とかなりそうな

南武は例によって決め手に欠けるメンバー、テイエムオーロラの全弟でマンハッタンカフェ×トニービン×Caerleon、盛岡の芝2400で2戦2勝(ヒラボクビクトリーに完勝)、馬も騎手も東京で走るのは初めてですが、パドックを確認した上でレジェンドロックに手を出すべきかどうか考えてみたい

「No.1予想」では赤松賞を、「馬券総合倶楽部」では赤松勝と京都3Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~マイルCS

2015-11-20 14:18:47 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2015-2016』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週のマイルCSは望田潤の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2015/

小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」や、競馬道調教マスターの調教予想もぜひ参考になさってください

土曜のNETKEIBA予想は赤松賞と、もう一つ何をやるか今思案中…

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「1/8以下サンデーサイレンス」

2015-11-20 09:42:45 | 血統予想

今年の2000m以上のG1、皐月賞と天皇賞春秋とオークスとダービーと宝塚記念と秋華賞とエリザベス女王杯の連対馬14頭のうち、実に13頭がサンデーサイレンスの孫、父父か母父にサンデーサイレンスの血を持つ「1/4サンデーサイレンス」で、唯一ラブリーデイだけが母父ダンスインザダークの「1/8サンデーサイレンス」

しかこれが1600m以下のG1、フェブラリーSと高松宮記念と桜花賞とNHKマイルCとヴィクトリアマイルと安田記念とスプリンターズSの場合は

1/4サンデーサイレンス…ストレイトガール(父フジキセキ)、コパノリッキー(父ゴールドアリュール)、ヴァンセンヌ(父ディープインパクト)、サクラゴスペル(父サクラプレジデント)、クルミナル(父ディープインパクト)

1/8サンデーサイレンス…モーリス(父の母父サンデーサイレンス)、レッツゴードンキ(母父マーベラスサンデー)、クラリティスカイ(母父スペシャルウィーク)、ハクサンムーン(父の母父サンデーサイレンス)

サンデーサイレンスなし…エアロヴェロシティ、アルビアーノ、ケイアイエレガント、インカンテーション

中長距離とは打って変わって、連対馬13頭中8頭が「1/8サンデーサイレンス」か「サンデーサイレンスなし」、つまりサンデーサイレンスの血量が12.5%以下なのです

<サンデーサイレンスの血はあまりにもしなやかすぎて、高速馬場の芝中距離を走るのに適しすぎていて、この名血が急激に拡散したために、凱旋門賞を毎年狙えるような中距離馬をつくることができるまでに日本の馬産はレベルアップしました
しかしその代償として短距離~マイルの地盤沈下があるのではないか、香港スプリントや香港マイルで勝ち負けする馬がなかなか出ない遠因ともいえるのではないか、というのが自説ですが、モーリスやスノードラゴンやハクサンムーンのようにサンデーサイレンスが血統表の3代目に遠ざかった馬から短距離~マイルのチャンピオン級が出てきており、曾孫の代になると当然のことながらサンデーサイレンスの威光は薄れ遺産は目減りしていくわけで、これからはサンデーの血を引く馬からも頑強マイラーや頑強スプリンターがもっと出てくるのだろうなあ…と思わされるモーリスの勝利でした
一方で芝中距離での遺産を目減りさせないためにサンデーサイレンスをクロスさせる時代も、サンデーサイレンス4×4・5でダービーを狙う時代もいずれくるのです>
(「第65回安田記念回顧~サンデーの曾孫、頑強に勝ちきる」)

こんなことも考えながら、マイルCSの確定メンバーをもう一度眺めてみる
(☆は「1/8サンデーサイレンス」★は「サンデーサイレンスなし」)

アルビアーノ★
アルマワイオリ
イスラボニータ
ヴァンセンヌ
カレンブラックヒル
クラリティスカイ☆
ケイアイエレガント★
サトノアラジン
ダイワマッジョーレ
ダノンシャーク
トーセンスターダム
フィエロ
モーリス☆
リアルインパクト
レッツゴードンキ☆
レッドアリオン
レッドリヴェール
ロゴタイプ

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今週の新馬戦

2015-11-19 17:42:58 | POG

土曜京都5Rレッドアヴァンセ(ディープ好配合リスト)
月曜東京5Rイエスウチダ(「POG好配合リスト」ハーツクライ編)

月曜は朝イチの新幹線で東京入り、新馬戦に間に合うかはちょっと微妙ですが、東スポ杯は現場で観る予定

昨夜は深草の名店「近善」で河豚食ってきました~





京都に帰ったら必ず行く所の一つで、すっぽんが看板ですが、美味い天然フグや近江牛がわりとリーズナブルな価格で食える店でもあります



真ん中に盛ってある湯引きも厚切りです



シメの雑炊はあられ入りで永○園風

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BC勝ち馬配合概観&どこよりも早いJC外国馬ザックリ分析

2015-11-18 09:59:11 | 配合論

「地中海ケイバ」でBCの映像が流れていたので、今さらながら全部見ました

Nyquist
http://www.pedigreequery.com/nyquist
これは前にブログで紹介しましたね。父Uncle MoがNorthern Dancer5×4・5、母が非Northern DancerクロスでBold Sequence≒Gold Diggerの3/4同血クロス4×4。母父にBold Ruler4×4のForestryのスピードが入るのでフワリと捲る脚質。ArchのCourtly DeeにSeeking the GoldのBuckpasserを合わせてパワーも万全

Songbird
http://www.pedigreequery.com/songbird8
Silent Screen≒Fairway Fun4×5とBold Reason≒Never Bend5×5。ラトロ肩で手先が非常に強い走り

Stopchargingmaria
http://www.pedigreequery.com/stopchargingmaria
母がBuckaroo≒Bebopper2×4でNorthern Dancerなし。そこにStorm Bird≒Nijinsky2×4でヨハネスブルグのようなTale of the Catを配してTerlingua≒Sir Ivor3×4。脚捌きがTom Fool+Sir Ivor的やん

Liam's Map
http://www.pedigreequery.com/liams+map
母母がTa Wee2×3、母がIntentionally5×4・5。そこにUnbridled's SongでCharedi≒Ta Wee4×5・5。全米号泣の名配合。良い種馬になるでしょう。ディープ牝馬に付けたらダノンプラチナが次々と出るはず

Stephanies Kitten
http://www.pedigreequery.com/stephanies+kitten
Roberto4×4のKitten's Joy産駒で、配合どおりのRoberto走法でファレノプシスみたいな差し(相変わらず喩えが古い)。ダッシングブレイズとはフォームがかなり違う。日本だとマーメイドでマリアライトと一緒に捲りそう

Runhappy
http://www.pedigreequery.com/runhappy
Mr.Prospector4×5・5、Northern Dancer5×4・5の「3/4Mr.Prospector&Northern Dancer」。Broken Vowを父や母父に持つ馬は中央では6勝中5勝が1400m以下。Wild Risk4×5なのでカッと燃えやすい気性を伝えるようです

Tepin
http://www.pedigreequery.com/tepin
母がThong=Moccasin4×3で、自身はNorthern DancerとRound Tableのクロス。細身でRound Table的なマイラーだが機動力もありそう。父系がStorm Catで、一見して「マイルCSで激走しそうなエイシンのマル外」という血統

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月曜から東京入りで何かとバタバタするので、JCに来日する外国馬のチェックを今のうちに前倒しでやってしまおうということで、昨夜は7代血統表を作成してyoutubeを漁ってました

Ito
http://www.pedigreequery.com/ito8
独ダービー馬Adlerflugと独オークス馬Iotaとの間に生まれた馬で、Sadler's Wells、デインヒル、Be My Guestと重々しいNorthern Dancer血脈を重ねつつ要所要所でドイツ血脈を取り込んだ配合
レースを観るとけっこう前向きな気性の逃げ馬で、東京の高速馬場でも先制はかないそうだが、いかにもデインヒルが強い体型体質でラトロ肩、出番があるとすれば泥んこ馬場か

Erupt
http://www.pedigreequery.com/erupt
カナダの名門牝系で、母母SalvoraがBold BidderとSir Gaylordを通じるナスキロクロス。そこにCaerleonで母Mare NostrumはNorthern Dancer3×4。そこにDubawiが配されて、Shareef DancerとダンシングブレーヴとCaerleonとGrand Luxeを通じる「Northern Dancerとナスキロ+Tom Fool」の組み合わせのクロスが妙味
レースぶりは良くも悪くもDubai Millenniumで、良くも悪くもディサイファで、良くも悪くもアドマイヤタイシ。先行してパワーごり押しという脚質に見えるので、札幌2000mなら◎まで打てるけれど…

Nightflower
http://www.pedigreequery.com/nightflower
ベルリン大賞(独G1・芝2400m)のNympheaとは「父Dylan Thomas、母父パントレセレブル、母母Night Teeny」が共通するつまり同血の間柄
デインヒルを脚長にしたような体型で重厚にナタ斬れする。東京の良で11.5-11.5の上がりでビュンと反応する俊敏さはなさそうな

Trip to Paris
http://www.pedigreequery.com/trip+to+paris
父Champs ElyseesはDansili(ハービンジャーの父)の全弟でエドゥヴィル賞(仏G3・芝2400m)勝ち馬。母母Majestic SisterはEzzoudの全妹でNasrullah4×5・5、Mill ReefやHornbeamの野太い斬れが入る。そこにファンタスティックライト、Champs Elyseesと重厚な欧2400型が連続して配されて、Nijinsky~Northern DancerとBlushing Groomのクロス
フェイムゲームが脚を余し気味の6着だったコーフィールドCで内からスルスルと2着、ハービンジャー×ファンタスティックライトが札幌2600mでジワジワ捲るイメージでしょう

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2015-11-17 15:04:52 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

◆2歳世代も配合に正直なキンカメ×サンデー

キングカメハメハ×サンデーサイレンスはオールラウンドな組み合わせですが、それだけに配合にはかなり正直で、残りの1/4の母母のキャラがONになりやすく、ザックリ言えばドゥラメンテ(Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロス)はエアグルーヴ的だし、ローズキングダム(Mill Reefのクロス)はロゼカラー的だしトゥザワールド(Nureyevのクロス)はフェアリードール的

エアスピネルは父と母母のところでNorthern DancerとRaise a NativeとFlower Bowl≒Your HostessとRibotをクロスするので、1800mベストだった母母エアデジャヴーがもう少ししなやかになったイメージですかね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105399/

母母のマイラーっぽい俊敏加速を受け継いだという点ではコディーノに近いというか、コディーノほど気性が危うくないので皐月賞でも俊敏自在に立ち回れそうな中山記念型、というのが私の見立て

バティスティーニも母母ビーバップ(関屋記念2着)譲りのマイラーっぽい加速をするので、京都内回りを一気に捲る脚が実に速いのですが(行きだすと速いのでルメールは慎重にソッと乗ってる)、ロワジャルダン(スキーパラダイス)然り、アドマイヤロイヤル(ダイナシュート)然り、サトノタイガー(カッティングエッジ)然りで、キンカメ×サンデーは母母が俊敏なマイラーだと先行捲りの機動力ある脚質になりやすい、ともいえるかも


◆Machiavellian=Coup de Genie

「Coup de Folieはオマール賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬で、繁殖牝馬としては歴史的な成功を収めました。前出のMachiavellianのほかに、Exit to Nowhere(ジャックルマロワ賞-仏G1、イスパーン賞-仏G1)、Coup de Genie(モルニ賞-仏G1、サラマンドル賞-仏G1)、ハイドロカリド(アスタルテ賞-仏G2)、Ocean of Wisdom(ラロシェット賞-仏G3)といった優駿を送り出しています」(栗山求ブログ)

ナムラシングンは父ヴィクトワールピサの母父がMachiavellianで3代母がCoup de Genieなので、Machiavellian=Coup de Genieの全きょうだいクロス3×3、ヴィクトワールピサで狙ってみたくなるクロスの一つですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103526/

これまで勝ち上がったヴィクトワールピサ産駒の中で、これはなかなか走りそうやなあ~と私が思ったのはナムラシングンとレッドシルヴィですが、ナムラは母がCozzeneにSeattle SlewにSecretariatでSir Gaylord≒Secretariat6×4、レッドは母がSir Gaylord4×5にRivermanとどちらも母系にナスキロ血脈が豊富で、またMr.Prospectorのクロスを持つ点も共通します

ヴィクトワールピサはHalo3×4のネオユニ産駒ですから機動力とパワーと粘りで走る中距離馬で、だからこそ“中山の帝王”として君臨したわけですが、産駒はちょっと柔らかみやしなやかさに欠ける体質の馬が多い印象もあり、だからナスキロを補強してミスプロをクロスし、体質を柔らかくしてあげる方向の配合が成功しやすいのではないかと思いますね

ちなみにヴィクトワールピサ産駒は43頭が出走し9頭が勝ち上がり、うちMr.Prospectorのクロスを持つものは15頭が出走し5頭が勝ち上がり


◆パワーとスタミナに寄るワークフォース牡駒

先週はキャノンストームが新馬勝ち、エルゼロとダイワダッチェスが未勝利勝ちで計3勝を上積みしたワークフォース産駒

これで勝ち上がった10頭中、9頭が芝での勝利、7頭が牝馬、そして7頭が非Northern Dancerクロスの母

3頭のワークフォース牡駒の勝利は洋芝1800mと芝重1800mとダ1600mで、同じKingmambo系で同じNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスを持つエルコンドルパサーも、牡駒はダート巧者(ヴァーミリアンやアロンダイト)とステイヤー(ソングオブウインドやトウカイトリック)と道悪巧者(サクラオリオンやアイルラヴァゲイン)が多かった

ちなみにワークフォース牡駒のクリノウィンザーに乗って後方から差を詰めただけだったムーアは「ワークフォース産駒だから2400mは欲しい」とクールなコメント(^ ^;)、まあ彼は後ろから差し届かないと「距離が足りない」的なコメントを出す傾向にはあります

先週から参戦のTベリーはオーストラリア出身らしく積極的に出してくほうだし当たりはやや強め、イメージとしては「洗練されたシワクチャ」かな、先行してHyperionを絞り出すような馬でガツンと狙いたい乗り役ですな(・∀・)

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11/14,15の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2015-11-16 17:15:24 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)ハーツクライ編』で推奨したロジクライ(牡2歳)が日曜京都4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○ロジクライ(牡・母ドリームモーメント)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105995/
ディープインパクトと同じ Burghclere にさかのぼる牝系で、母ドリームモーメントはMachiavellian×DanzigでNatalma4×4。ドリームモーメントの全姉にロイヤルヒロインS(米G3・芝8F)に勝ったMagic Missionがいる。そこにハーツクライでHalo3×4、ちょっと母のスピードが軽すぎる印象もあるが、そこは牝系のスタミナで重石をきかせたい。ちなみにFinal Strawの父ThatchはSpecialの全弟。

■日曜京都11Rエリザベス女王杯3着 タッチングスピーチ(ディープ・望田&栗山)

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Hyperion的に粘っこいけれど速い脚に欠けるロジクライにとっては、馬場が渋って上がり12秒戦になったのはプラスでしたが、マイラーではないので距離はもう少し延びたほうがよさそう

母がNatalma4×4で、母系にMr.ProspectorとThatch(=Special)が入り、自身はHalo3×4ですから、3歳春にある程度の完成の望める配合の、POG向けの配合のハーツクライ産駒といえます

ムーアはこの土日は芝では[3.2.0.3]、この人の鬼追いはちょっと渋ったタフな馬場のほうがより威力を発揮するイメージもありますが、調べてみると2010年以降では

芝良[24.17.12.103]連対率26.3%
芝稍[4.4.4.19]26.7%
芝重[3.1.0.2]66.7%
芝不[0.0.0.0]

昨暮の雨の中京ではキャトルフィーユもカフェブリリアントもキッチリ持ってきて、重馬場で3人気以内に乗ったときは[3.1.0.1]ですからまさに鬼神

この[3.1.0.1]の唯一の着外は内枠で揉まれ込んだディープフォルツァ(3人気14着)で、世界一の名手でも鼻出血+Aureole魂逆噴射ではどうしようもなかった(^ ^;)

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では、マイルCSと東スポ杯の上位人気馬の血統解説をしていますので、今週もよろしくお願いします

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第40回エリザベス女王杯回顧~ここもRiverman!渋った馬場でラトロ肩の寄り身を凌ぐラトロ肩

2015-11-16 12:23:35 | 血統予想

京都11R エリザベス女王杯
◎8.タッチングスピーチ
○17.シュンドルボン
▲18.ヌーヴォレコルト
△10.ラキシス
×15.ルージュバック
注5.タガノエトワール
注12.マリアライト
タッチングスピーチはローズSの差し切りが掛け値なしの内容で、とにかくミッキークイーンに中距離でまともに勝ったのはこの馬だけ。それも外回りでの持続戦だけに価値がある。母父サドラーズウェルズの影響も強い体型で、洋芝札幌で凄い脚で差し切ったように多少タフな馬場になるのはむしろプラス。秋華賞では4角で振られるロスがあったし、ルメールも京都外回りでは信を置ける乗り役だから、ここは巻き返しに期待したい。シュンドルボンは「ハイペリオンとナスルーラ」基調の配合のハーツクライ産駒で、実直なピッチ走法で伸びつづける脚質はハイペリオン的、2着の山を築いたあと古馬になって3連勝というのもジャスタウェイの本格化と重なるものがある。ルージュバックもミッキークイーンとガッブリ四つで渡り合った馬で素質は最上位だが、追い切りの動きに春ほどしなやかさを感じなかったので一枚割り引く。

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「持続戦のモノサシ」でも書いたように、3歳牝馬の芝中距離における格付けは、昨夜相撲を観ながら飲んでたのでそれでたとえるならば、まず二冠馬ミッキークイーンが堂々の横綱

そのミッキーと東京でガップリ四つで渡り合ったルージュバックと、阪神外回りでまともにミッキーを寄り切ったタッチングスピーチが大関で、関脇がクルミナル、小結がクイーンズリングというべきでしょう(レッツゴードンキはマイル部門、ミッキークイーンは内回りでは1馬身割り引きというのが私の考え)

アルビアーノのスワン快勝やノットフォーマルのクイーンS4着をみれば世代レベルが低いとは思えなかったし、だから秋華賞では不利があって届かなかったタッチングスピーチが外回り2200mで末脚をフルに発揮できれば、ぶっつけ本番になったルージュバックがオークス時に近い状態で出てくるのならば、ヌーヴォレコルトやラキシスを差し切っても不思議ないと考えていました

Sadler's Wellsが強いタッチングにとっては週末の予報が下り坂なのもプラスに考えられましたが、雨のエリ女とくれば◎ピクシープリンセスのうすら寒い思い出(同じディープインパクト×Sadler's Wells)が頭をよぎったのも事実(^ ^;)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104906/

直線で馬群を捌くときになかなか加速できず、残り200mでやっとスピードに乗って、ゴール板をすぎてから2完歩で1,2着馬を差し切っていました

新馬戦のパドックをかぶりつきで観たのがちょうど一年前、あのときはさっさん会期待の若手イメケンFさんと、「タッチングスピーチのパドックで落ち合いましょう」と一緒に観てたんですよね~

「う~ん…これはいい馬やけど、思った以上にピクシープリンセスやなあ(^ ^;)」というのが第一印象で、それから一年後にエリ女で同じオチつけられるとは、ホンマに競馬ってオモロイです

ルージュバックは体質がだんだんパワー型に寄ってきているのかもしれませんが、追い切りの動きにもパドックの並足にも、春のあの溜息が漏れるほどのしなやかさが感じられなかったし、3歳牝馬の横綱はこれだと評価してきた馬ですから印は入れておいたんですが、内心はここは無事に回ってくればいいかなあ…というぐらいにみていました

4角で加速できないのは春と同じで、しかし戸崎が追い出してからのアクションには、やっぱり春ほどのしなやかさや華麗さはなく、それで4着というのはさすがというべきでしょう

結果としては、行事軍配は古馬の2頭に上がったけれど、3歳の才媛2頭が大関の名に恥じないレースで3,4着というのは、いいエリザベス女王杯だったんやないかなあ…と思います

マリアライトはクリソライトやリアファルを3/4兄弟に持ち、母クリソプレーズはアロンダイトの全姉にあたり、ダート向きのパワーと中長距離のスタミナを誇る一族

オールカマーではショウナンパンドラに一瞬にして置き去りにされてしまったように、ディープ牝駒にしては鋭さは並というべきですが、これで馬場が渋ったら3戦3勝で雨は歓迎だったし、緑風や潮来を見てのとおり牡馬顔負けのスタミナの持ち主でもあります

マーメイドでは強気に捲りきって前総崩れを演出して自らも2着に踏ん張ったように、重賞で勝ち負けになる地力を着々と蓄えてもいました

母クリソプレーズはこれで名繁殖の地位を不動のものとしましたが、その父エルコンドルパサーがNureyev≒Sadler's Wells3×2にSpecial=Lisadel4×3・4のスーパー名配合、母キャサリーンパーはNasrullah=Malindiの全きょうだいクロス3×4、そして自身は欧州で大成功したSadler's Wells×Rivermanの組み合わせ(Bold Reason≒Never Bendの3/4兄弟クロスが根拠)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103832/

産駒はみんな肩が立っていて似たような掻き込むフットワークで走るのは(だから重やダートが巧い)、私がよくいう“ラトロ肩”、Never BendやBuckpasserなどLa Troienne血脈が伝える立った肩を産駒に伝えているからです

リアファルの菊花賞は全くバテてはおらず、京都の高速馬場で仕掛けのタイミングが少し遅れたことによる鋭さ負けと私はみていますが、マリアライトは弟とは対照的に、渋った馬場を味方につけ、他の有力馬よりワンポジション前で一歩先んじたスパートで、初重賞制覇がG1という大仕事をやってのけました

乗り役に日本人も外国人もないとは思っていますが、テン乗りのガイジン騎手が揃って馬群に沈み(ラキシスは直線挟まれる不利があった)、ずっと主戦としてコンビを組んできた蛯名マリアライト、岩田ヌーヴォレコルト、戸崎ルージュバック、そしてルメールとタッチングスピーチもこれが3度目のコンビで、そういうコンビが上位争いしたという意味でもいいエリザベス女王杯だったと思います(そしてガイジンたちは、得てしてこういう変則大逃げには弱い)

岩田は大外を引いた時点で前で受けるのは諦めて、他の有力馬をみながら差す競馬を選んだのかな?この馬場でこの展開ならば、いつものようにマリアライトの前で受けることができれば…と一番悔やんでいるのは岩田かも

終わってみれば母系にRivermanを引く馬が1~3着、Rivermanはミッキークイーンやショウナンアデラの母系にも入るし、クイーンズリングの母はRiverman4×3で、母系にRivermanの血を引く牝馬が大レースで斬れつづける今日この頃

中でもマリアライトとタッチングスピーチはSadler's Wellsを経由するBold Reason≒Never Bendのクロスを併せ持つぶん、よりラトロ肩でよりパワー寄りの斬れというべきで、そういう斬れが映える舞台でもありました

直前のドンカスターを勝ったブラックムーンも、ボツ予想コメントで書いたように母がForeseerとRivermanとSwamp Nurseを通じるナスキロラトロの組み合わせの継続クロスで、ラトロ肩の掻き込み走法でいかにもパワーで差すタイプ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101505/

これが外から届いたので、よしよし大丈夫やタッチングスピーチが届く馬場やと確信して投資額が増えてしまったのですが(^ ^;)、しかし同じRivermanでも、同じラトロ肩でも勝ったのはマリアのほうだった

Mill Reef、ブレイヴェストローマン
足して割ったらRiverman
コクがあって、キレがある

パラダイスクリークがJCにやってきたときですからもう20年前ですか、「週刊競馬通信」に書いたコラムのタイトルがこれで、今日のマリアの斬れは叩き上げの古牝馬のコクを感じさせるもので、あんまり美しくない蛯名ダンスとも合ってた気がします(^ ^;)お見事でした

ウオッカやミッキークイーンが体現する“Rivermanの女性的な斬れ”について
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/92aac231c91bda42fd1e1b140ceb8166
持続戦のモノサシ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6cc8bba5a38b7c11d27bcf66d81c13f0

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日曜のボツ予想~ルメールでももってかれた馬

2015-11-15 10:19:26 | 血統予想

京都にいるときはだいたい週一ぐらいでうどんを食いますが、必ず食うのが東向日駅前の「阪急うどん」(京都人のソウルフード)、それと百貨店やスーパーで見かけたら冨美家の「しのだうどん」も



この甘めの出汁をね、無性にすすりたくなるときがあるんですよね(・∀・)

福島記念は◎ステラウインド
ゼンノロブロイ×スピニングワールドでパワー体質でHalo≒Red God≒Sir Ivor≒Droneのニアリークロスで無駄のない捌きのピッチ走法
七夕も札幌記念も◎でしたが、小回り2000mの道悪では実に狙いやすい
○ファントムライトはSpecial持ち種牡馬×ダイナカール牝系のニックス配合で、このパターンはルーラーシップにアイムユアーズにトーセンアルニカにサムソンズプライドにフェザーレイ、渋った馬場はだいたい巧者

福島2歳は◎バシレウスライオン
前走はガツンと持っていかれて直線踏ん張りきれず、それは折り合いの名手ルメールがガツンと持っていかれるほどスプリンターとしての加速が凄いということでもあり、たしかにHabitatの影響が強いスプリンター体型ですがトモは甘くないですね

オーロCは◎ニシノラッシュ
前走も展開のアヤのような負けで1400mでは崩れなし、ちょっとジリなので馬場が渋るのはむしろ歓迎
先週京王杯を勝ったボールライトニングのイトコで、ノーザンテーストとグランディでPretty Pollyをあれこれいじくってるのも同じ
○アルバタックスは先日1400mで新馬勝ちしたアットザシーサイドと3/4同血でKingmambo≒タックスヘイヴンのニアリークロス2×2も同じ
Kingmambo的な体型体質でオープンでのベストパフォがスローの谷川岳3着、1400mへの短縮と渋化が狙いどころではないかと

東京は外差し馬場になるとまるで全盛期のユタカのように田辺の差しがバンバン届きますが、◎アンジェリックはNever Bend≒Ambarella2×3のマルカアイリスの孫で渋った馬場もOK
ただし日曜は天気は回復傾向、みんな大嫌い「内から乾いてくる馬場」になるならば▲ラインスピリットの前残りが狙えそう
ウイニングチケットの全妹でそこにスウェプトオーヴァーボード、フォーティナイナー(牝祖Courtesy)とトニービンとテスコボーイのナスペリオンでまとめていて、脚長でしなやか走りは東京1400mベストでしょう

ドンカスターは前走で実はマイラーなんですという弾け方をしたメイクアップが人気ですが、母母父Vaguely NobleでマイルドなAureole魂疑惑があり、この最内枠でまた直線外に持ち出せるかどうか
◎ブラックムーンは母がForeseerとRivermanとSwamp Nurseを通じるナスキロラトロの継続クロスで自身はTom Rolfe5×4
ラトロ肩なのかRibot肩なのかハッキリせいやという掻き込み走法で、フローラル3着だけ走れば500万下は間違いなく勝てますが、京都の高速馬場で速い上がりを要求されると辛そうな走法でもあり、ここは渋化残りを条件に◎としました

「No.1予想」ではエリザベス女王杯を、「馬券総合倶楽部」ではエリザベス女王杯と黄菊賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
では支度して新馬戦のパドックを観に競馬場へ、重賞回顧はたぶん月曜になります

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土曜のボツ予想~雨のオキザリス、黙りこくってA.P.Indy

2015-11-14 09:55:31 | 血統予想

A.P.Indyという血はナスキロ的なワンペースストライドを伝えるので大箱ダートで強いのだ、とはカジノドライヴやテスタマッタをフェブラリーで狙った頃から言いつづけていますが、Bold RulerやMr.Prospectorのクロスを重ねる配合が成功する父系でもあり仕上がりも早い
だから「A.P.Indyを3代目までに持つ馬」をTARGETで抽出して成績を調べてみると、「2歳時の東京ダ1400~1600m」ではベタ買いでも単回値201複回値117、「2歳時の東京ダ1400~1600mの稍重~不良」だと[12.1.4.28]単回値492複回値191という驚異の勝率&単回値で、オキザリスやプラタナスで雨が降ったら黙りこくってA.P.Indyの単勝を塗るしかない
それにしてもオキザリスはA.P.Indy持ちが計6頭ですか、◎ストロングバローズもA.P.Indyの父系でクロスがMr.Prospector3×4ですから1400mにも対応できて軽い馬場になるのは歓迎でしょう
○オーマイガイも父系がA.P.Indyで母はMinnie Hauk≒デプス4×3(ナスキロとAttica≒Tom FoolとMr.Busher≒Busanda)、自身はWeekend Surprise≒Minnie Hauk≒デプス4×4・5、エリモシックやエリモピクシーの甥にあたり、身のこなしが柔らかくて雨の東京なら更にパフォーマンスが上がるはずで、この◎○で買いたい

武蔵野は◎モーニン
ヘニーヒューズ産駒で母系にCozzeneが入るのはアジアエクスプレスと同じでこれはSecretariat≒Sir Gaylordのクロス、こちらは母がMr.Prospector3×4で更に柔らかさと軽さを増していて、東京マイルの時計勝負ならば58の○ノンコノユメより上だろうと
▲タガノトネールは母がNureyev4×3で自身はMr.Prospectorとナスキロラトロのクロス、ケイムホーム産駒にしては持続力あるストライドで走るので大箱マイルでも狙えると前走時にも書きましたが、渋ったダートは[3.3.0.2]と得意

三鷹は再度◎ビヨンジオールで
母父がCure the Bluesだろうがウォーニングだろうがユタカオーだろうがラムタラだろうがミオスタチン遺伝子型がT/Tだろうが、1400でうなってる馬しか出さない侠気の種牡馬サクラプレジデント
このややこしい気性を扱わせたらノリと戸崎の右に出るものはおらず(サクラゴスペルの戦績を振り返ってみれば明らか)、前走のビヨンジオールも戸崎ならば頭から狙えそうだと単勝を買ってみたら、スタートから感動的にきれいに折り合ってあとはもう直線弾けるだけという手応え、しかし直線は内にモタれっぱなしで満足に追えないままで3着、今回はそこをどう修正してくるか
4枠2頭は血統と戦績どおり内回り向きやと思うので、Secretariat≒Sir Gaylord5×5・6にSeattle Slew、Riverman、Prince Tenderfootとナスキロ血脈を代々重ねてきた東京向きマイラー○シンボリタピットが相手

土湯温泉は◎プレシャスメイト
ステイゴールド×ブライアンズタイム×Nashwan×リマンド、Hyperion的体質のジリ脚ピッチ走法は明らかに新潟良より福島重向きで、粟島は完全に鋭さ負けでしたがここは逆転を目論む
短足のTom Fool走法で小回り内回りではオール好走の○シャルールと、Pasadoble≒Allegedのニアリークロスらしい手先の強さがある▲ブルックデイルが相手本線

「No.1予想」では比叡Sを、「馬券総合倶楽部」ではデイリー杯と比叡Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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