栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2015-11-17 15:04:52 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

◆2歳世代も配合に正直なキンカメ×サンデー

キングカメハメハ×サンデーサイレンスはオールラウンドな組み合わせですが、それだけに配合にはかなり正直で、残りの1/4の母母のキャラがONになりやすく、ザックリ言えばドゥラメンテ(Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロス)はエアグルーヴ的だし、ローズキングダム(Mill Reefのクロス)はロゼカラー的だしトゥザワールド(Nureyevのクロス)はフェアリードール的

エアスピネルは父と母母のところでNorthern DancerとRaise a NativeとFlower Bowl≒Your HostessとRibotをクロスするので、1800mベストだった母母エアデジャヴーがもう少ししなやかになったイメージですかね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105399/

母母のマイラーっぽい俊敏加速を受け継いだという点ではコディーノに近いというか、コディーノほど気性が危うくないので皐月賞でも俊敏自在に立ち回れそうな中山記念型、というのが私の見立て

バティスティーニも母母ビーバップ(関屋記念2着)譲りのマイラーっぽい加速をするので、京都内回りを一気に捲る脚が実に速いのですが(行きだすと速いのでルメールは慎重にソッと乗ってる)、ロワジャルダン(スキーパラダイス)然り、アドマイヤロイヤル(ダイナシュート)然り、サトノタイガー(カッティングエッジ)然りで、キンカメ×サンデーは母母が俊敏なマイラーだと先行捲りの機動力ある脚質になりやすい、ともいえるかも


◆Machiavellian=Coup de Genie

「Coup de Folieはオマール賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬で、繁殖牝馬としては歴史的な成功を収めました。前出のMachiavellianのほかに、Exit to Nowhere(ジャックルマロワ賞-仏G1、イスパーン賞-仏G1)、Coup de Genie(モルニ賞-仏G1、サラマンドル賞-仏G1)、ハイドロカリド(アスタルテ賞-仏G2)、Ocean of Wisdom(ラロシェット賞-仏G3)といった優駿を送り出しています」(栗山求ブログ)

ナムラシングンは父ヴィクトワールピサの母父がMachiavellianで3代母がCoup de Genieなので、Machiavellian=Coup de Genieの全きょうだいクロス3×3、ヴィクトワールピサで狙ってみたくなるクロスの一つですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103526/

これまで勝ち上がったヴィクトワールピサ産駒の中で、これはなかなか走りそうやなあ~と私が思ったのはナムラシングンとレッドシルヴィですが、ナムラは母がCozzeneにSeattle SlewにSecretariatでSir Gaylord≒Secretariat6×4、レッドは母がSir Gaylord4×5にRivermanとどちらも母系にナスキロ血脈が豊富で、またMr.Prospectorのクロスを持つ点も共通します

ヴィクトワールピサはHalo3×4のネオユニ産駒ですから機動力とパワーと粘りで走る中距離馬で、だからこそ“中山の帝王”として君臨したわけですが、産駒はちょっと柔らかみやしなやかさに欠ける体質の馬が多い印象もあり、だからナスキロを補強してミスプロをクロスし、体質を柔らかくしてあげる方向の配合が成功しやすいのではないかと思いますね

ちなみにヴィクトワールピサ産駒は43頭が出走し9頭が勝ち上がり、うちMr.Prospectorのクロスを持つものは15頭が出走し5頭が勝ち上がり


◆パワーとスタミナに寄るワークフォース牡駒

先週はキャノンストームが新馬勝ち、エルゼロとダイワダッチェスが未勝利勝ちで計3勝を上積みしたワークフォース産駒

これで勝ち上がった10頭中、9頭が芝での勝利、7頭が牝馬、そして7頭が非Northern Dancerクロスの母

3頭のワークフォース牡駒の勝利は洋芝1800mと芝重1800mとダ1600mで、同じKingmambo系で同じNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスを持つエルコンドルパサーも、牡駒はダート巧者(ヴァーミリアンやアロンダイト)とステイヤー(ソングオブウインドやトウカイトリック)と道悪巧者(サクラオリオンやアイルラヴァゲイン)が多かった

ちなみにワークフォース牡駒のクリノウィンザーに乗って後方から差を詰めただけだったムーアは「ワークフォース産駒だから2400mは欲しい」とクールなコメント(^ ^;)、まあ彼は後ろから差し届かないと「距離が足りない」的なコメントを出す傾向にはあります

先週から参戦のTベリーはオーストラリア出身らしく積極的に出してくほうだし当たりはやや強め、イメージとしては「洗練されたシワクチャ」かな、先行してHyperionを絞り出すような馬でガツンと狙いたい乗り役ですな(・∀・)

コメント (10)
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