阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S
◎6.キズナ
○7.エピファネイア
△1.ラウンドワールド
ラウンドワールドは「ドリームパスポートの3/4弟で、グルヴェイグと血脈構成の7/8が同じ」というイメージどおりの、「この血統ならこんな馬に出たらいいな」誰もがと思い描くとおりの、血統の良さがきれいに表現された一流のオープン馬だ。
しかしキズナとエピファネイアのレースぶりには、これまでのディープインパクト産駒やシンボリクリスエス産駒の範ちゅうにはおさまりきらないようなオリジナルな強さが感じられ、どこまで奥があるのだろうという未知の魅力に溢れている。
エピファネイアはナスキロ血脈のクロスの影響で体質が柔らかく繋ぎのバネも凄く、直線でスピードに乗ったら跳んでいるかのような優雅なストライドになるが、それだけに雨の阪神内回りというパワー重視の舞台設定はプラスとはいえないだろう。
キズナはパシィフィカス牝系特有の後肢のパワーが凄く、黄菊賞で渋った馬場も苦にしなかったし急坂もプラスだろうし、哲三が大事に乗っているが動かしていけば内回りを捲る機動力もありそうな走り。
◎○が能力を出し切れば勝つのはどちらかだろうが、雨の阪神内2000mでは、○の柔らかさしなやかさよりも◎のパワーと頑健さのほうが信用できそうだ…ということでこの馬単3点。
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超スローで上がり4Fの競馬になりましたが、追い比べで差し返してエピファネイアとキズナの間に割り込んだのですから、ここはバッドボーイをほめるべきでしょう
成績欄を見直すと、きんもくせいではゴッドフリートに次ぐ上がり2位、東スポ杯ではレッドレイヴンに次ぐ上がり2位(コディーノより速い)
「ニゲレバ、アガリ2イデモカテマス」とシワクチャは言った…かどうか
マンカフェ産駒としてはマンハッタンスカイのような渋さがある馬で、今日はゴール前が12秒かかったのが食い下がれた要因かと
エピファネイアは着差以上の楽勝といっていいでしょうが、キズナとラウンドワールドとの3頭の追い比べはアグネスタキオンとジャングルポケットとクロフネの再来もあるんじゃないか…というぐらいの期待もあっただけに、ん~ちょっと内容的には凡戦だったかなと(^ ^;)
エピファネイアはパドックの周回をみても後肢の可動域が大きいのはわかるし繋ぎのバネがあるのもわかるんですが、でもこんなに緩くていいの?というところもまだまだあるし、それこそウオッカやルーラーシップの柔らかさしなやかさを損なわないよう我慢して我慢して育て上げた角居師としては、そういう成長曲線にこれからどう乗せていくか…という段階でしょう
だから今日は素晴らしいというほどの勝ちっぷりではありませんでしたが、そんな段階で、重賞を勝ちきって賞金をゲットしたということが大きい大きい
ここまでは持って生まれた柔らかさと俊敏さだけで3連勝といってもいいぐらいで、そこに一本芯が通ってきたら、強靭さが加わってきたら、もう負けるところがなくなってしまうかもしれないし、そうなる可能性のある馬だから長い目で見てください…と角居先生は言いたいようにも思えます
キズナに関しては、フィジカルな能力でねじ伏せて圧勝するのがパシフィカス牝系やと思うんで、これからどんどん相手が強くなってくると、他の人気馬に合わせた競馬をしていると本格化前のビワハヤヒデみたいになるかも…という危惧が強くなった3着でしたね~(エリカ賞のラストインパクトもそんな感じ)
ラウンドワールドはドリームパスポートとグルヴェイグを足して割ったような血統ですが、馬体や走りもほんとにそのイメージと寸分違わぬいい馬で、血統表を見て「この血統ならこんな馬に出ればいいな~」と誰もが思い描く通りに出たいい馬です
そんないい馬に対して失礼を承知で言わせてもらうと、こないだの“なのに”と“だから”の話でいうと、この馬は“なのに”の強さはまだ見せたことがないのです
まあでも、この馬のマックスの評価を定めるのは、やっぱり東京か外回りの中距離での走りを見てからでしょう
ということで思ったより凡戦になってしまいましたが、それぞれ素材は確かなので、これからどう変わっていくかという楽しみはむしろ膨らんだかな…という登竜門レースでした
ところで土曜の中山はインベタでしたね~
道悪+内枠=インベタ差しという北宏プリンセスメモリーのお家芸が決まるのをみて、最終は荒らすなら逃げ馬か?とこんな馬券も買い足しておりましたが…さてホープフルの予想でもやるか
ラピスラズリは道悪の中山芝1200mでワンカラット再び…ということで、ファルブラヴ牝馬▲マコトナワラタナを狙いたくなりますが、ここは1200mにしては△オーセロワをつつけるような速い馬が不在
となると、サクラプレジデント×Cure the Bluesの◎サクラゴスペルが血統実績から道悪は巧者で、距離短縮もむしろ1200mのほうがという最近の行きっぷりで、前有利な組み合わせで流れに乗れそう
母父Green Desertの○サドンストームも道悪はOKでしょう
冬至は◎ブレイズアトレイル
ダイワメジャー×エルコン×ファビラスラフイン、どこから切っても道悪はプラスで、中山1800m向きの機動力もあって鞍上は捲りの職人
江坂は「急坂ベターで馬場が渋って上がりがかかると浮上する」ジリ脚ばかりで、最後は横一線でジリジリ追い比べになりそうですが、◎はエクセルサスとしました
サクラローレルの牝系で父スペシャルウィーク、母がナスキロのクロスで自身はAureole≒BelladonnaやLa Troienneのクロス、血統表や走りをみると元PO馬のヒマラヤンブルーを思い出しますが、ヒマラヤンを少し長手で持続型ジリ脚にした感じで、時計や上がりのかかる外2400mがベスト
寒い時期に調子を上げるようで厳寒期(12~2月)の外2400m戦は②②①とオール連対、中2週は⑤②④①と崩れなしで、つまり厳寒期(12~2月)の外2400m戦の中2週は②①
ジリ脚だけに追える浜中とは②②⑥とまずまず好相性、渋った馬場にも実績があって、厳寒期(12~2月)の外2400m戦で中2週で浜中が乗って馬場が渋る…というところまで条件を絞ると、今年1月の睦月賞(京都2400m重)2着しか残りませんが、ここもそれぐらいは走れるんじゃないかということで(^ ^;)
▲プロフェッサーがステイヤーとして出世しそうな気はするんですが、一息入ったのと冬場がどうかというのが少し気になるんですよね~
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2012-2013』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、栗山求と望田潤がG1予想を行います
今週の有馬記念は望田潤の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います
有力馬分析(エイシンフラッシュ、ゴールドシップ、スカイディグニティについて書いています)は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2012/
昨夜はすすきのの外れ「北の富士」で忘年会~
ちゃんこならここといわれる老舗で、ちょっと濃いめのスープがさすがに美味い
ラジオNIKKEI杯は想定だと7頭立てで、ラジオたんぱ杯時代も含め最も少ない出走頭数になりそうですね~
これまではヴァーミリアンが勝った04年の9頭が最少で、それにつづくのがロジユニヴァースが勝った08年、フサイチホウオーが勝った06年、アドマイヤベガが勝った98年、タヤスツヨシが勝った94年の11頭ですが、1~3着馬の人気は以下のとおり
08年2人気→1人気→7人気
06年1人気→3人気→2人気
04年2人気→1人気→3人気
98年1人気→2人気→3人気
94年2人気→1人気→5人気
「2強3強のカベは厚い」とみんなが逃げ出すようなレースは、まあそれなりの結果におさまってますな…
「血統クリニック」は有馬記念を書いてますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
ゴールドシップはオルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーンというだけでなく、オルフェがノーザンテースト4×3なのに対しこちらはノーザンテースト≒The Minstrel4×4で、ノーザンテーストの頑健さを増幅するという配合全体の方向性も同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102739/
一つ違うのはPrincely Gift5×5も持つ点で、オルフェよりも脚が長くてストライドは大きいがオルフェほどは俊敏に動けないというキャラの違いは、Princely Gift的な要素がONになっているからともいえます
ちなみにPrincely Giftのクロスを持つ重賞勝ち馬には、コスモバルク、サイレントハンター、メルシーステージ、サンライズマックス、メジロマイヤー、ブルーイレヴン、マイネレーツェルなどがいます
大きく動けるが速く動けないという点ではルーラーシップと似たキャラで(ゲートが開いてすぐ反応できないので、もともとスタートダッシュが速くない点も似ている)、早めにトップスピードに乗って惰性で伸び続けるレースで強い馬ですが、菊花賞も神戸新聞も捲りというよりは向正面でもう外に出して押し上げはじめているんですね
この向正面スパートを最初にやったのは、実はラジオNIKKEIのアンカツさんでした
あのときも向正面から3角に入る前にもうゴーサインを出してスピードに乗っていて、その勢いで3~4角大外を進出、しかし直線入り口では反応が悪くいったんグランデッツァやトリップに置き去りにされて、そして直線半ばからエンジンがかかってこの2頭を交わしたところがゴールで、インからスルスル抜けたアダムスピークは捕まえられなかった…と
3~4角に入ってから動くのではなくて、向正面の直線をスピードに乗るための助走に使っているわけで、そのまま大きなストライドで3~4角は外を回らされるのを覚悟の上で、距離ロスは覚悟の上で、それでもゴールまでスタミナは保つと信じて、ストライドロスなく伸び伸び走らせてあげようというのが、ウチパクやアンカツが達した結論だったわけです
考えてみればコーナーではスピードに乗りにくいのですから、その前の直線でスピードに乗ってしまえというのは、長く脚が使える前提があればたどり着く発想だったのかもしれません
皐月賞もウチパクがゴーサインを出したのは3角手前で、あの時点でここからノーブレーキでいくにはインを突くしかない、とウチパクは腹を決めていたはず
ダービーはすぐ前にワールドエースがいたので、これをずっと見る形で、これに合わせたスパートで、自分の競馬をするというよりも、ワールドエースを差せば勝てるんじゃないかという乗り方でした
今回は皐月のように内がポッカリ開くことはないでしょうから、いつも通り向正で外に出してスパートでしょう
それでヴィクトワールピサやマツリダゴッホのように捲りきれなくても、4角先頭に立てなくとも、とにかくゴールまで同じストライドで走り続けることができれば、その競馬でバテたことは一度もないしその競馬で勝ち続けてきたのだから、ウチパクに迷いはないでしょう
今年の有馬の予想は、ゴールドシップが向正で外に出して動く、キッパリ動く、ここから始まります
明日は忘年会なので、もうラジオNIKKEIの予習に入ってます~
血統・配合で能力や強さを概ね説明ができるのが「一流馬」で、「名馬」というのはそういう想像の範ちゅうをちょっと超えたところにあって、イイトコドリの、都合のいい発現をしているものなのだ…というのが持論です
後駆はFair Trialなのに前駆はHalo≒Sir Ivor的で、強く速く蹴れて大きく走れるディープインパクトとか、体型はノーザンテーストなのに体質は柔らかくて、ドリームジャーニーと同じぐらい俊敏なのにドリームジャーニーよりストライドが伸びるオルフェーヴルとか、そういう“なのに”な発現をしてしまったからこそ、「名馬」なのだと
ただし繁殖としては、“なのに”は伝わりにくく、“だから”は伝わりやすいというのはやはりあります
前に「Roberto的ではないシンボリクリスエスからRoberto的なランフォルセをつくる方法」で
Seattle Slew的な要素が主にONになったシンボリクリスエスからRoberto的な要素を引っ張り出すには、ミスプロ持ち牝馬との配合でBramalea≒Gold Diggerのニアリークロスにするか、Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyev持ち牝馬との配合でNashua≒Nantallahのニアリークロスにするか、この二つがとりあえずは有効
と書いたのですが、母系にSadler's Wellsを持つシンボリクリスエス産駒は、RobertoとSadler's Wellsを通じるtNashua≒NantallahとHail to Reasonのクロスによって両者のパワーの要素がONになりやすく、この配合パターンはこれまで中央に42頭が出走していて、平地賞金獲得ベスト10をあげるとブルーミングアレー、ニシノジャブラニ、ネオスピリッツ、ナンヨースラッガー、ヤマニンソルファ、エレガントマナー、ニシノルーファス、ニシノエモーション、ヤマニンファンシー、そしてエピファネイア
この42頭の芝コース別連対率を出してみると
東京[5.4.8.36]17.0
中山[4.3.3.17]25.9
京都内[2.1.1.12]18.8
京都外[1.2.2.6]27.3
阪神内[1.2.0.11]21.4
阪神外[1.0.1.9]9.1
ローカル(外回りと新中京除く)[6.6.4.26]28.5
と、やっぱり内回り内回りの機動力ありますやん…というデータが出てきます
またSadler's Wellsの全弟Fairy Kingを母系に持つシンボリクリスエス産駒は、ソーマジック=サトノエンペラー姉弟やダームドゥラックなど9頭が出走し、やはり中山や札幌函館の成績が良いんですよね~
ちなみにRobertoとSadler's Wellsを併せ持つ馬にはスノーフェアリー、ヴィクトリー、ブルーコンコルド、エイシンアポロン、トウカイトリック、テイエムアンコールなどがおり、またRobertoとFairy Kingを併せ持つ馬にはロックドゥカンブ、コスモヘレノス、トランスワープなどがいます
エピファネイアはシンボリクリスエスよりはシーザリオに似た馬やと思いますが、ナスキロクロスらしい柔らかな体質で可動域が大きく、京都外回りでスピードに乗ったら本当に優雅でダイナミックなフォームになり、あれを見たらこれはもう明らかにダービー向きやんと言いたくなりますが、京都2歳は超スローをインから抜け出しただけとはいえ内回りでも思った以上の反応と機動力をみせ、たしかに飛節の形とかトモの蹴りなんかはRoberto的やなあ~と思わせるところもあるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104155/
Roberto×Sadler's Wells的なパワーと機動力、Kris S.≒HabitatにSeattle Slewが絡むナスキロ柔さ、普通なら噛み合いにくいこの真逆な資質が、イイトコドリで都合よく噛み合ったのがエピファネイアだとすると、これはもしかしたら“なのに”で語らなければならない馬なのかもしれない…と
そこがレースの見どころの一つでしょう
あああ…ここまで書いてきてふと思い出した、トモはRoberto“なのに”、ナスキロ柔くストライドを伸ばす牝馬が角居厩舎にいたことを…
Roberto的ではないシンボリクリスエスからRoberto的なランフォルセをつくる方法
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/da4601dbe7ff6719549624a46946e28e
ラジオNIKKEI杯はアダムスピーク(Halo3×4)、ダノンバラード(Halo3×3)、ヴィクトワールピサ(Halo3×4)、ロジユニヴァース(Halo3×3)と、4年続けてHaloのクロス馬が機動力十分なレースぶりで勝っているレースで、そのあたりは昨年も書きましたので下記エントリを参照してください
サブジェクトが勝った07年もクビ・ハナの3着にHalo3×4のメイショウクオリアが入っており、これが勝っていれば5年連続だったんですが、今年の登録馬ではアドマイヤオウジャ(Halo3×6)、アドマイヤドバイ(サンデーサイレンス3×2)、ケンブリッジサン(サンデーサイレンス3×3)と、Haloクロスを持っているのは伏兵ばかり
Haloのクロスを先取りしてきた2歳重賞ですから、そろそろサンデーサイレンスのクロスが勝っても不思議はないという見方もできますが、はてさて…
ラジオNIKKEI杯回顧~今年もHalo的機動力で
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/00ee5921d399915dcc5ab08d1493c4d8
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を2頭更新しました~
こないだHornbeamの現役時の立ち姿の画像を見つけたんですが、脚の長さとか実にルーラーシップに似てて、あとやっぱりピルサドスキーもHornbeam出てるよなあ~と思いながら見てました
土曜3Rエメラルハヤブサはマイケルバローズやサトノプログレスの全妹で、こちらは牝馬のぶん兄ほど体型に伸びはないですが細身で柔らかな走りで、京都外1400mでもうちょっとタメたらなかなか斬れそう
タイキシャトル産駒はメイショウボーラーやゴールデンキャストやレッドスパーダやウイングレットなどCaerleonの血脈構成を増幅すると成功しますが、トウヨウロイヤルとの配合はNijinsky4×3とForeseer≒Riverman4×3とAloeの薄いクロスまであって、まさにCaerleonの全てを押さえた配合
日曜5Rケイティープライドは「2歳勝ち馬評価」で取り上げたので詳しくは書きませんが、久々にKaties牝系のパワーを受け継いだ大物風が出てきたか…という感じで、やっぱり3歳春までのディープ産駒は、ある程度母系のパワーが表現されていてマッチョなほうが(しかし体質は硬くはない)ほめやすい…というのはあります
6Rシャルロッカは父タニノギムレットで母母タニノシスターですからウオッカと3/4同血になりますが、間にアグネスデジタルが入ることでKelley's Day≒Tom Rolfe(RibotとRoman)やNashua的なパワーの要素が主にONになり、急坂短距離向きの体型体質走法に
中京も書きたいことはあるんですが、とりあえずドドドスローの愛知杯を除けば外差し優勢の馬場でしたね…とだけ書いときます
ひいらぎはマイネルホウオウが正攻法で勝ちきって通算成績を[2.2.0.2]としましたが、この着外2回は上がりがべらぼうに速くなった東スポ杯と札幌2歳で、それ以外のゴール前1Fが12秒前後のときはラウンドワールドとゴットフリートにしか負けておらず(しかもなかなかの接戦)、適度に上がりがかかる1600~1800mではモノサシになる馬ではないかと
千葉テレビは急坂内回り2000mの持続戦=つまり若葉Sと同じ質のレースになってダノンミルが順当勝ちでしたが、持続戦になるんじゃないかという読みができたのは、揉まれ弱いオマワリサンは和田なら行くだろうし、ジリ脚のマイネルシュライは大知なら札幌戦のように早め押し上げだろうしで、この二人が前目で立ちまわるのならば少なくともヨーイドンにはならないだろう…と
この二人の存在感は、ジリ脚の馬や持続型の馬に乗ったら、とにかく脚を余さない…という頭で乗ってくることで、それって当たり前のようですが、常に実行できる乗り役ってあんまりいません
「日本のジョッキーって、前に行かせるとかかるっていうのがあるみたいですね。でも、なぜそういうふうに乗るのかが分からない。なんで行かせないの?」(NETKEIBA『おじゃ馬します!』C.ウイリアムズ騎手)
朝日杯についてもう少し書いておくと、2歳の1600m以上の重賞特別はやっぱりスローになることが多いので、たとえば1000m60秒で行って上がり11.5-11.5のマイル戦ならば、スプリンターの加速力でも中距離馬の斬れでも好走可能なのですが、57.3-36.1というHペースになるとさすがに真のマイラー適性が問われるというか、たとえば血統的にもマイラーというよりは中距離馬のフラムドクロワールやラブリーデイは「1600mは忙しい」と乗り役がコメントしているし、1400mベストのティーハーフにしても「1200mほど斬れなかった」と
だから繰り返しになりますが、この真のマイラー資質が要求されるようなラップを、今まで経験したこともないHペースを、持ったままというよりは押さえきれないほどの手応えで好位追走し、外に持ち出しただけでガツンと行きたがったコディーノは、私は1800mがベストやと前から思っていますが、牝系のマイラー資質がこれで目覚めすぎなければいいのですが…というあたりを次走注目
一昔前の藤沢マイラー王国には、岡部さんがハミをかけてガッチリ好位…というForli的に前向きなマイラーがいっぱいいました
たとえばRobertoやDanzigのパワー捲りはエビショウが3角すぎからステッキ一発入れてさあここからいくぞ~と追っつけていくイメージですが、Haloの捲りというか機動力はもっとスタイリッシュで、持ったままでフワフワッと先頭に立つという、それこそヴィクトワールピサのイメージなのですが、ミルコがHalo使いなのはこのフワッと行かせる技術とタイミングと度胸を持ち合わせているからなのでしょう
ロゴタイプはそんなにローエングリンには似てなくて、HaloとBold RulerとNureyevで走るマイラーというか、“Nureyev的に頑健なジェニュイン”というイメージですかね~
喩えがいつも古くて申し訳ないですが、サンデーとBold Rulerでフワッと流れ込むマイラーといえば、私のなかではいつまでもジェニュインなのですよ(^ ^;)
ところでスミヨンってレース後のコメントで、「外枠が不利だった」的なコメントをよくするよなあ…と思って芝の枠順別成績(2010年以降)を出してみたら
1枠[3.1.1.1]単回値150/複回値116
2枠[4.1.1.2]218/121
3枠[5.2.1.5]166/104
4枠[3.2.2.8]164/94
5枠[2.0.1.9]81/40
6枠[2.2.1.11]75/66
7枠[3.3.1.10]52/61
8枠[3.4.2.12]59/90
…なるほど、枠のせいにするだけのことはあります(^ ^;)
ちなみに2枠には例のJCデーの1着入線降着も含まれてますので、実質は[5.1.1.1]ですな
馬群のなかで繊細なタッチで折り合いつつ適度な緊張感を保持させ、前に本命馬を見る形で馬群をロスなく捌いて差す…という競馬をさせたらフランス人騎手が最強だと前から書いてきましたが、フランスの競馬をみていればそういう競馬が多いのはわかるし、おそらくそう乗れと言われることが多いだろうというのもわかります
ちなみにルメールは
1枠[3.4.1.10]122/76
2枠[4.6.3.12]102/193
3枠[7.2.3.15]179/85
4枠[3.3.2.25]50/58
5枠[9.3.3.14]201/108
6枠[5.2.2.23]61/42
7枠[6.3.2.16]155/78
8枠[1.2.4.25]6/49
と、スミヨンほどではないですが、やっぱり内枠メルシーな傾向はあります
日曜阪神1Rで「一口馬主好配合馬ピックアップ」で栗山さんがピックアップしたロードクルセイダー(父フジキセキ)が勝ち上がり
母父Deputy Minister系、ミルレーサー≒Gana Facilのニアリークロス、そしてダノンシャンティと同じ母系で同じHaloクロス、「こ、これはフジキセキの特上幕の内や~(by彦摩呂)」という配合です(^ ^;)
一口推奨馬ロードクルセイダー快勝!~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=543
私のピックアップ馬は先週は日曜7Rドリームハヤテだけで、まあ脚抜きいい馬場で揉まれず先行なら500万下でもやれそうだ…という3着
そういえばレッドセシリアの骨折の報にはガッカリでしたが、一回り成長して戻ってくることを期待しましょう
ピックアップ馬はここまで17頭が勝ち上がり、そのなかで父親がかぶってるのはディープ2頭とハーツクライ2頭だけでいろんな種牡馬の仔が勝ち上がっていて、ロードアルティマとかメイショウボーラーとかアルデバランとか非社台のマイナーな(しかし実力は確かな)種牡馬も含まれることが秘かな自慢だったりします
阪神JFをローブティサージュが制覇!先週はロードクルセイダーが勝ち上がり!
ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)、サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)、ディアマイベイビー(父ディープインパクト)、ホワイトフリート(父クロフネ)、レッドセシリア(父ハーツクライ)、ロードシュプリーム(父ロードアルティマ)、ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、ドリームハヤテ(父メイショウボーラー)、ハドソンシチー(父マンハッタンカフェ)、パーフェクトスコア(父ブライアンズタイム)、ブルーボンボヤージ(父Medaglia d'Oro)、マイネルクレイズ(父ダンスインザダーク)、マイネルブルズアイ(父アルデバラン)、マジェスティハーツ(父ハーツクライ)、レッドアリオン(父アグネスタキオン)、レッドオーヴァル(父ディープインパクト)、ロードクルセイダー(父フジキセキ)と、昨年ピックアップ馬が続々勝ち上がり!
現在ウイン(一次、二次)、キャロット、グリーン、シルク、ターファイト、ノルマンディー、ラフィアン(一次、二次)、ロード、ローレル、東サラの募集馬をピックアップ中!
栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
http://miesque.com/c00009.html