京都牝馬Sといえば、アドマイヤキッス最後のレースとして印象深い
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102837/
この勝利で実に4つ目の重賞勝ち(他にチューリップ賞,ローズS,愛知杯)となったわけだが、牝馬三冠は全て1人気に支持されながら2,4,4着に終わるなど、G1ではあと一歩詰めが甘かった馬でもある
サンデーとミスプロが出会うと両者の柔らかさが表出しやすいので、他の部分には硬いパワーの血を入れてバランスを取る必要があり、中でもサイレンススズカやゼンノロブロイやラインクラフトなどに入る「War Admiral×La Troienne」の組み合わせが最も有効だ、ということはよく書いてきた
しかしキッスパシオンには、そういうLa Troienne的なパワーの血は入らない
サンデーとLyphardの組み合わせは、ハーツクライやバブルガムフェローやリトルアマポーラなどにみられるように、他の部分にはハイインロー的なスタミナを入れてLyphardの粘着力を活かした先行脚質に完成すべきだ、ということもよく書いてきた
キッスパシオンにはRiva Ridgeの母のところに「HyperionとDark Ronald」の組み合わせがあるものの、この程度ではハイインロー的なスタミナをしっかり入れた配合とはいえない
サンデー×ミスプロとしても、サンデー×Lyphardとしても黄金配合とはいえなかったアドマイヤキッスは、ついにゴールドメダルには手が届かなかった
その無念を仔に託すことができなかったのは、もっと無念だったに違いない