マインドユアビスケッツはDeputy Minister3×4をもつので、デルマソトガケの母アムールポエジーのように、Northern Dancerの血を全く引かないアウブリードな繁殖との配合に適しています
いっぽうで底力ある欧州血脈がやや不足しているので、芝でもダートでもチャンピオンクラスを出すには、トニービンとかポインテッドパスとかセントクレスピンみたいな血を補ってやる必要があるだろうと
あとデルマサキガケから数えて8代目と遠いところですが、エイプリルソネットに入るAnnapolisという血はBunty Lawlessの父Ladderと3/4同血で、Deputy MinisterはBunty Lawless5×3でLadder≒Parade Girlの3/4同血クロス6×4・5でもあります
つまりエイプリルソネット牝系にDeputy Minister系種牡馬をかけると、Ladder≒Parade Girl≒Annapolisのトリプル3/4同血クロスになるわけですが、このパターンは以下のようにマインドユアビスケッツでもクロフネでもフレンチデピュティでも全部勝ってますな(全日本2歳優駿1着はまだ反映されてません)
そのことを踏まえた上でエイプリルソネット牝系の出世頭ワイドファラオの血統表をみると、なるほどこちらはヘニーヒューズ×アグネスタキオンのニックスで、これもEight Thirty≒War Relicのニアリークロスが大きな根拠ですからね
エイプリルソネット牝系といえば交流重賞に勝ち種牡馬入りしたミリオンディスク、このミリオンディスクの産駒でJRAで勝ったものは3頭いますが、2頭がフジキセキ肌で残る1頭はBold Example牝系ですから、やはりWar Relic≒Eight Thirtyの支配下にあったといえます
ヘニーキセキやドレブライドルド(ドレフォン×Unbridled)がダートで成功するだろうと予言したのは、Deputy Minister経由のWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのトライアングルニアリークロスの成功を、カネヒキリのころから嫌というほど見せつけられてきたからで、だからビスケッツ×ヘニーヒューズやビスケッツ×フジキセキにも当然注目しております
直線先頭に躍り出たヘニーヒューズ×フジキセキの1人気ペリエールを、マインドユアビスケッツ×エイプリルソネットのデルマソトガケが差し切ったという結末は、今なおダート界はWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに支配されているといえるけれど、しかしそろそろヘニーからビスケッツに世代交代なのかという感慨もありました
強大な社台スタリオンの唯一の弱点はダ短距離で、ノーザンがクラブ用にサウスヴィグラス産駒をセリで落としたりしてましたが、Storm Cat×Deputy MinisterのドレフォンとDeputy Minister3×4のマインドユアビスケッツの導入によって、「このカテゴリまでもっていくんかい!」という日高の悲鳴が聞こえてきたゴール前でもあったかと
ヘニーヒューズとシニスターミニスター、ダートの二本柱が高齢にさしかかるなか、日高の各所もダート向きの種牡馬を続々とスタッドインさせています
ヘニーヒューズといえばこのレース、アジアエクスプレス産駒が2頭出てましたが、ハセノゴールドは母母父クロフネでDeputy Minister5×5、ニシケンボブは母父フジキセキでした
2 コメント
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- Unknown (Unknown)
- 2022-12-16 11:55:07
- 1カ所、デルマサキガケになってます!
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- Unknown (テノリオ)
- 2022-12-16 12:53:34
- 牧場時代、初年度のマインドユアビスケッツは社台にしては手頃な種付け価格だったので母父フジキセキとかに結構おすすめしてたような記憶が…でも見た目はフレンチみたいなマッチョはあんまり見かけなかった印象
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