栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」ローレルクラブを更新

2012-09-18 12:43:01 | 共有クラブ

さきほど「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」ローレルクラブから2頭ピックアップしました~(11年生、12年生1頭ずつ)

先週のピックアップ馬は、シンジュボシ(父ダイワメジャー)は馬群を気にしながらもバラけてから伸びて3着、6→3→2着ときてもう順番かと思われたドリームハヤテ(父メイショウボーラー)は揉まれて惨敗(^ ^;)、そしてレッドアリオン(父アグネスタキオン)はスローの逃げ切りを捕まえきれず2着と3頭とも勝てずでしたが、ま~それぞれ血統配合の良さはレースぶりに垣間みられているので、この先順調にいってくれれば…と

ロードシュプリーム(父ロードアルティマ)、マイネルブルズアイ(父アルデバラン)、ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)、サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)など、ピックアップ馬が続々勝ち上がり!
栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
http://miesque.com/c00009.html

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エンパイアメーカーに合う肌を探せ

2012-09-18 10:11:51 | 配合論

とある馬主さんが種牡馬エンパイアメーカーをいたく気に入られて、これに合う牝馬を手頃な値段で手に入れて種付けしよう…ということになり、
「まだ具体的なアタリは何もつけとらんのやけれど、とりあえずエンパイアメーカーに合いそうな、お手軽価格で手に入りそうな繁殖をザックリあげてくれ」
…という、まあほんとにザックリしたオーダーが(^ ^;)

あまりにもザックリしているので、ここでお題にして皆様のご意見も拝聴してあれこれ語るのも面白いかなあ…と思ったわけですが、ようするに「父○○の牝馬は?」とか「△△系の牝馬はどうじゃ?」ぐらいの感じで、ダ中距離で上級で長く走ってくれればOKらしいです~

エンパイアメーカー血統表
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010542/
主な産駒
http://www.pedigreequery.com/acoma5
http://www.pedigreequery.com/country+star3
http://www.pedigreequery.com/grace+hall
http://www.pedigreequery.com/icon+project
http://www.pedigreequery.com/mushka2
http://www.pedigreequery.com/pioneerof+the+nile
http://www.pedigreequery.com/royal+delta3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102831/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102408/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110060/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110023/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009110094/

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月曜のレース回顧~公平馬場で、成長の捲り

2012-09-18 09:28:41 | 血統予想

中山11R セントライト記念
◎5.ニューダイナスティ
○1.ベストディール
▲3.カナロア
△6.エキストラエンド
×12.フェノーメノ
注15.ダノンジェラート
フェノーメノは陣営が言うようにトモがしっかりして春より動きに力強さを感じるし、もともとデインヒルの影響が強い体型だから、今なら中山の勝負どころで不利を受けることはないと思うが、今の中山で多頭数の外枠は間違いなく不利だし、無理してインに入れてまで勝ちにくる理由もない。ダノンジェラートは走る馬だが、サーゲイロードのクロスでトーセンレーヴのように脚長で柔らかくストライドを伸ばして走るので、本当は東京や外回りがベターだろうし、この外枠ではなおのこと買いにくい。◎は母がロベルトとダンジグとヒズマジェスティだからグラスワンダー的で、前走も新潟内回りを力強く加速して突き放したように、ディープ産駒としてもパワーとスタミナで走るタイプだから、東京や京都外よりも中山や阪神内で狙いたい馬だ。今季ガツンと狙うとしたらここだろうし、前が薄い組み合わせで内枠を引いてレース運びも楽だ。○もディープ産駒としてはフェアトライアルやハイペリオンの粘っこさを増幅した配合で、京成杯で◎にしたときにも中山向きの捲りだと書いたし、インをソツなく立ち回れればいきなり好勝負だろう。▲は前走◎にしたが、母がヌレイエフ≒サドラー4×3で母系の奥にはアリダーも入るから、パワーと粘りで走る中山向きの中距離馬で、ここもイン捲りで食い下がれそうだ。母系のボールドルーラーの軽い機動力がオンになった△も中山向きの器用さがあり、◎からこの内枠3頭を本線に買ってみたい。

中山9R カンナS
◎2.コトブキゴールド
○5.レディー
△7.ヴァンフレーシュ
△12.セイウンチカラ
×1.トルークマクト
×4.ヨシカワクン
注9.シーブリーズライフ
注13.クリスタルカイザー
ストーミングホームはミスプロ2×3、ヘイロー≒サーアイヴァー3×4などクロスがうるさすぎて配合に一工夫いる種牡馬だが、◎は母がスペシャル≒サッチ3×3で牝系はフランスのアウトサイダー血脈が強く、なかなか味なひねり方をしている。前走の勝ちっぷりは着差以上に強く、ここも中団で馬群を捌けばイン差しでいけるとみた。無難にいくなら○の内枠からの先行で、モエレビクトリーやトウケイヘイローと似た配合パターンのゴールドヘイロー産駒で、ノーザンテーストのスプリンター体型を受け継ぎ1200mなら先行手堅い。この◎○で買いたい。ヴァンフレーシュもなかなか走るが1400mがベストだと思う。

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月曜の阪神はタガノミュルザンヌの-12キロ以外はまあまあ予想したのと近い結果だったんですが(マンカフェ黄金配合のニシノテキーラもヒモには入れてたのですよ…)、中山は11Rも9Rもカスリもせずで、そもそも馬場読みを全く間違えていました…

たとえば5Rの芝マイルの新馬、ピロポエメラロコヨーテの外捲り同士の決着なんて、過去4日では到底考えられないシーンです

これが1頭だけ次元が違って、インベタ馬場の外をブン回しても勝っちゃいました…というのならば新馬戦だしありうる話なのですが、2頭が並んで外から伸びてきたということは、馬場バイアスそのものが変わってきているとしか考えられませんでした

そこが引っかかったので、8Rの内2000mは最内1番の岩田サトノジュピター(1人気で)、大外12番の蛯名クロスカップリング(2人気)、この二人の進路の取り方を注目して観戦

するとやっぱり岩田は向正面から外に出しにかかっているし(もちろんそれは母系のナスキロ斬れで走るサトノのストライドロスも考慮してのものでしょう)、蛯名は蛯名で岩田の外にずっと張り付いて、こいつだけは外に出させんぞという執念の嫌がらせ(^ ^;)

けっきょくそのまま、2頭でガシガシ併せ馬のまま猛然と追い込んだものの、ウェルテクスに残られてしまって若干のナンノコッチャ感はありましたが(^ ^;)、あの攻防をみても、脚のある差し馬は外目を捲ったほうが勢いはつきやすい…というぐらいの内外公平馬場やったと思います

カンナも勝ったヴァンフレーシュこそ鮮やか逃げ切りでしたが、それをインベタで追走した人気どころはみんな止まってしまい、大外から追い込んだナカナカが最後3着に

少なくともこれまでのように、好位インベタでグルッと回ってきただけで2着3着拾えました…というケースは、月曜に関してはほぼ皆無だったんじゃないかと

もちろん中山ですから強い先行馬は踏ん張るんですが、強い差し馬は外を回っても届くという公平馬場で、なんで月曜に突然そうなったかはよくわからずじまいで(^ ^;)、いずれにしても馬の能力がきちんと反映されやすい状況だったことはたしかで、フェノーメノもヴァンフレーシュもたしかに強かった

フェノーメノは週刊誌の写真や追い切りの映像をみると春よりトモに力がついたように感じられ、春は体型はデインヒルなのにそれに筋力が追いついてないような、ステイゴールドのしなやかさだけで走っているような感じで、ストライドはきれいに伸びるんですが加速に力強さが足りないところがありました

だから中山では勝負どころで鞍上がゴーサインを出しても速やかに反応できず、ホープフルも弥生も馬群を捌くのに失敗、どちらのレースも自信の◎にした望田は「おかしいなあ~見た目はデインヒルやから、岩田なら中山で捲れるはずなんやけどなあ…」と首を傾げるばかり

オルフェーヴルが夏休みの間に腰がシッカリして神戸新聞からは出遅れなくなったように、フェノーメノもトモに力がついて(ゲート開いたときに腰で踏ん張ってグイって出てる、あのスタート見ればわかります)、中山2200mで6-4-3-1と馬ナリで捲って4角先頭、ひと夏越して、見た目だけでなく中身もデインヒルらしさがONになってきたという圧勝でした

追い切りでトモがパンとしたのを確認し、8Rで公平馬場を確認した蛯名はもう自信満々で、ラップをみると後半5Fが11.8-11.7-11.5-11.4-11.8と中山2200mらしいロングスパート、このラップで馬ナリで捲って4角先頭では先行勢は苦しく、前がみんな止まって下がってきたのでイン差しを狙ったカナロアなんかはスペースがありませんでした

ノリのような天才的なヒラメキとか超繊細なタッチとか、そういうのは蛯名にはないんですが、「岩田よ、ダービーはやられたけど、俺の庭ではまだまだ好きにはさせんぞ~」という月曜の騎乗には、中山で叩き上げられてきた勝負師の凄みや職人の気概が感じられて、同期のユタカと比べてみてもこの人はいい年の取り方をしてるよなあ~と思います

そういえばナカヤマフェスタも東スポ杯を勝った頃はステイゴールドのしなやかさだけで走っているような感じで、ダービーは出遅れて追い込んで4着、そしてセントライトは7-7-5-3で快勝と、デインヒル的パワーが筋力として発現する成長曲線は重なるものがあるのかなあ…とも思ったり

その昔、府中で大ざっぱに強い競馬をする角田のもとに、トニービンの大物がなぜか集まってくる…という現象がありましたが、中山の捲り職人にはデインヒルのエエのが不思議と巡ってきます

一つ気になるのは、春よりデインヒル的にいかつくなったということは、急坂小回り適性や洋芝適性はアップしたけど、東京や京都外の斬れ勝負適性に関しては、むしろ下がったかもしれない…かも…というあたりですかね~

ダノンジェラートはSir Ivor5×6+CozzeneのSir Gaylord的柔さで走るディープ産駒で、トーセンレーヴとニアリーなタイプだから本来は東京や外回り向きだと書いてきましたが、中山だと札幌で勝ったように外目をストライドロスなくロングスパートが理想で、今日はフェノーメノの捲る直後をついて回ったのでその形になりました

これもやっぱり走る馬で、まだキャリア4戦でこういう柔すぎるディープは古馬になってもう一皮むけるケースが多いですから、来年はエプソムCぐらい勝つんじゃないですか

まあそんなわけで、外捲りがきく馬場ならフェノーメノが勝ってダノンジェラートが好走しても納得なんですが、どのみちスカイディグニティは拾えないので仕方なし(^ ^;)

半兄ゴールデンダリア(父フジキセキ)は新潟大賞典やプリンシパルなどに勝ち、07年セントライトはロックドゥカンブの2着でしたが、こちらは父ブライアンズタイムでGraustarkとAllegedを通じるRibotとFlower Bowl≒Determineのクロスですからより加速が重厚ですね~

ブライアンズタイム×ノーザンテーストの組み合わせというのは、Roman≒Chop Chop的パワーとFlower BowlLady Angela的粘り成長力は保証付きなんですが、両者の体型の伸びのなさもかなりの確率でONになっちゃうので、ティコティコタック、プリサイスマシーン、ナリタルナパーク、ヴァンクルタテヤマ、ブリリアントロード、アブソリュート、セイクリッドバレー、マイネソーサリス、セイリューオー、ゴールドアグリ、レインボーダリアと、ま~だいたいこんな感じになっちゃうんですが、この馬は背中が長くてAlleged的体型がONになっているのが(少なくとも長いところを走るぶんには)いいですね~

ちなみにブライアンズタイムとAllegedの組み合わせには、幻のオークス馬といわれたトレンドハンターや、幻の菊花賞馬とは誰もいわないけれどタニノギムレット産駒としてはわりとステイヤーの匂いがするクレスコグランドなんかがいます

繰り返しますが、月曜の中山と阪神の芝は枠順や脚質の有利不利が少ないいい馬場で、これが今週も続くことを祈ってます

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