栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

大型牝馬がラトロパワーでアイビス→セントウルを駆け抜ける

2012-09-06 10:22:13 | 血統予想

サマースプリント路線が確立されてからというもの、ここ5年で両レースを制覇した馬がエーシンヴァーゴウ、カノヤザクラ、サンアディユと3頭もいるように、アイビスサマーダッシュとセントウルSは密接につながるようになりました

セントウルはサマースプリントシリーズの最終戦ですから、アイビス勝ち馬がここに照準を定めてくるのは当然なのですが、北九州記念勝ち馬がここ5年で⑪③⑦⑦なのに比べるとその密接度はやはり高いというべきでしょう

ま~それはレースのロケーションを考えれば納得で、アイビスは何度も書いているようにLa Troienne的パワーを受けた大型牝馬の突進力がモノを言うレースで、開幕週で先行有利(過去5年の勝ち馬の4角番手は②④②⑤②)なだけに直千競馬で好走するようなダッシュ力が必要で、そしてLa Troienne的なパワーはゴール前の急坂を踏ん張る際に威力を発揮すると

またこれもよく書いていることですが、La Troienne的パワーがONになると体質が硬めで肩の角度が立ち気味なことが多いですから、夏場のほうが調子が上がるタイプが多いというのもあるでしょう

エーシンヴァーゴウはFairy KingとSeattle Slew、カノヤザクラはWoodmanとSadler's Wells、サンアディユはDeputy MinisterとCaerleonからLa Troienne血脈を受けていますが、04~05年セントウル連覇のゴールデンキャストはタイキシャトル×Niniski×RivermanでNijinskyとThong=RidanとLa Troienneのクロスで、La Troienneとサドラー血脈を押さえた配合という点ではエーシンやカノヤに通じるものがありますね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000107264/

というわけで今年もエーシンヴァーゴウは要マークで、またアイビス組ではないけれど、「配合的馬体的走法的にLa Troienne的パワーがある程度ONになっていると思われる大型牝馬」という意味では、エーシンリジルカレンチャンも当てはまるんじゃないかと

コメント (5)
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