栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「一口馬主好配合馬ピックアップ」シルクHCから6頭ピックアップ

2012-09-24 18:46:01 | 共有クラブ

先ほど「一口馬主好配合馬ピックアップ」シルクホースクラブから6頭ピックアップしました~(またしばらく経ってから、残口がある募集馬のなかからピックアップすることもあります)

先週は栗山さんの推奨馬が2頭勝ち上がり、昨年のピックアップ馬はここまで7頭が勝ち上がっています

一口推奨馬マジェスティハーツ、ホワイトフリート快勝!~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=415

ロードシュプリーム(父ロードアルティマ)、サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)、ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、ホワイトフリート(父クロフネ)、マイネルブルズアイ(父アルデバラン)、マジェスティハーツ(父ハーツクライ)、ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)と、ピックアップ馬が続々勝ち上がり!
栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
http://miesque.com/c00009.html

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血統クリニック~神戸新聞杯

2012-09-24 09:22:33 | 血統予想

「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています
神戸新聞杯はこんな感じでしたが、ヒストリカルのところの誤植(○トーセンホマレボシ×トーセンジョーダン)は直しました(^ ^;)
今からリプレイみて重賞回顧をやろうかと思ったんですが、「一口馬主好配合馬チェック」シルクを早く早くという声が多いので、まあ半分近くは終わってるんですがまずこれを終わらせようかと
というわけで回顧は夜になる可能性が高いので、まず「血統クリニック」を再掲しておきますね~

◆ハーツクライの成長曲線
 カポーティスターはエピセアロームやサクラローレルの近親。母方のSeattle Slewの影響も強い長手の体型で、母にはナスキロ血脈が多く柔らかくストライドを伸ばすから、東京や外回り向きの中距離馬だ。小回り小倉で前目で立ち回った前走内容が良いし、ハーツクライ産駒はわりと晩成で3歳夏以降に一皮むけるから、ここは菊路線に名乗りをあげるような好走を期待したい。

◆パワー兼備のディープ産駒
 マウントシャスタはボレアスの全弟だが、こちらのほうが父母のナスキロ柔さがオンになっていて外回りで斬れるし、宝塚記念で荒れたインに突っ込んで見せ場をつくったようにパワーも兼備している。ここも勝ち負けだろう。

 ゴールドシップはステイゴールド×メジロマックイーンのオルフェーヴル配合で、ノーザンテースト≒The Minstrelのニアリークロス4×4でもあるが、Princely Gift5×5の影響で柔らかくストライドを伸ばして走る。皐月賞は荒れたインをすくって見事に抜け出したが、本来は東京や外回りを持続力で差す馬だ。ここは休み明けで上がりの競馬になると、トライアルらしい負け方になってしまうかも。

 ミルドリームはフジキセキの甥で、シャイニンアーサーやクリスティロマンスとは同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄で、シンボリクリスエス×フジキセキのアリゼオに似た配合形でもある。外回り向きの柔らかなストライドで走るが、前走の強さをみると上記馬たち同様、距離は1800mがベストかもしれない。

 ヤマニンファラオは体型走法はダイワメジャーとBlushing Groomが強くベストは1800mだと書いてきたが、母父がSadler's Wellsで阪神2400mで勝ち鞍もあるし、週刊誌の立ち姿をみると前走時より胴が伸びたようにもみえる。

 ブレイズアトレイルはファビラスラフインの孫でギュスターヴクライの甥。Hyperionベースの配合でまだまだ力をつけてきそうだし、ダイワメジャー×エルコンというのは小回り向きの血統だが、この馬は「サンデー×ミスプロ」の組み合わせ特有の柔らかさもあって弱点の少ない中距離馬だ。ここも相手ナリに駆ける可能性も。

 ロードアクレイムはオークス馬レディパステルの息子。ディープ×トニービンはグルヴェイグやコティリオンやラウンドワールドと同じで、Wild Riskのクロスを持つのもラウンドワールドと同じ。少しジリ脚だが東京や外回り向きの持続力ある差し脚が武器で、上がりがかかれば食い込みの余地はある。

 ローゼンケーニッヒは格下だが、シンボリクリスエスにMill ReefとSecretariatが入ってナスキロ柔く斬れるので阪神外回りは合っている。油断すると引っかかるので乗りにくいが、無欲の追い込みで前崩れなら。

 ベールドインパクトはコイウタの3/4弟。母系のTom RolfeやLa Troienneのパワーがオンになった馬で、ディープ産駒にしてはあまりストライドが伸びない走りだから、本質は内回り小回りで捲る脚質だと思っている。

 ヒストリカルはカンパニーやレニングラードの半弟で、トーセンホマレボシとは同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄。こちらはノーザンテーストのマイラー体型と牝系のスピードを受け継いだのでカンパニーに近いタイプで、2400mは少し長いか。

 メイショウカドマツはCourtly Deeの名牝系で「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形。ただし父がダイワメジャーで母父がRoberto系Kris S.だから、どちらかというと小回りで先行粘り込むタイプで、実際連対はすべて内回り小回りだ。

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種牡馬ステイゴールドは、本当に「肌馬に恵まれてない」のだろうか?

2012-09-24 09:09:17 | 配合論

神戸新聞、セントライト、そして最終切符の九十九里と、菊へのステップはすべてステイゴールド産駒が優勝し、またオールカマーでは腰回りが逞しくなったナカヤマナイトが快勝、そしてロンシャンではオルフェーヴルが凱旋門賞に王手

オルフェーヴルとゴールドシップは母父メジロマックイーン、フェノーメノはデインヒル、ナカヤマナイトはカコイーシーズ、フェデラルホールはドクターデヴィアス

「肌馬の質を考えたら、実質的なリーディングサイアーは(ディープインパクトではなく)ステイゴールドじゃないか?」とはよく言われますが、う~んどうなんですかね? そう単純なことでもないんじゃないか…とも思うんですよね~

たとえば父ディープ×母父Caerleonの組み合わせは9頭のうち6頭が勝ち馬で重賞ウィナーが3頭出ていますが、ステゴ×Caerleonは4頭のうち勝ち上がったのは1頭だけ、それも1勝馬にすぎません

またディープ×トニービンは17頭中11頭が勝ち上がりグルヴェイグ、コティリオン、ラウンドワールド、ロードアクレイムと4頭のオープン馬が出ていますが、ステゴ×トニービンは22頭中9頭が勝ち上がり、オープン馬はバウンシーチューンだけ

ま~Caerleonやトニービンの肌といっても、ディープの場合はビワハイジ級やエアグルーヴ級が勢ぞろいしているのですから、もちろんそこは同一視はできません

しかしTARGETで調べてみると、ステイゴールド全産駒の1走平均賞金は185万円ですが、これを母父別にみると、ブライアンズタイム139万、トニービン128万、アフリート44万、フォーティナイナー58万、ジェイドロバリー70万、マルゼンスキー170万、Caerleon73万と、非サンデー系のリーディングBMSの上位どころとの配合では、実は軒並み数字は下がってるんですね~

そういえば伯父(母の全兄)のサッカーボーイも、シェイディハイツ、ニゾン、ニチドウタロー、パーシャンボーイ、ナオキといった、当時としてもマイナーな存在の母父から代表産駒級を次々と出していました

競走馬としてのステイゴールドは、サンデーとPrincely Giftの柔らかでしなやかな体質とディクタスのスタミナが主にONになった馬で、しかし少しだけパワーの血が不足していたというかノーザンテースト的な力強さはあまりONになっていなかったので、ここでトップスピードに乗りたい…というときにグイッと加速できないところがあって、だからいつも相手ナリに2着3着ということが多い馬だったのだと考えています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1994108729/

だから産駒の代では、ノーザンテーストの頑健さをONにするような配合、ノーザンテーストそのものをクロスするのはもちろん、ノーザンテースト≒The Minstrelやノーザンテースト≒Vice Regentをニアリークロスしたり(Deputy Minister持ち牝馬との配合はアイスフォーリスをはじめなかなか確率が高い)、Lady AngelaにFlower Bowlやリマンドを合わせたりする配合が成功しやすいのだ…ということは何度か書いてきました

日本の馬産において父や母父として成功をおさめて生き残ってきた血というのは、多くは高速芝を走るのに必要なしなやかさ柔らかさを伝える血なわけで、しかし種牡馬ステイゴールドはそういう血はあまり必要としないのです

たとえば同じノーザンテーストの血を引く繁殖牝馬でも、そこに柔らかな血をもってきて体質が柔らかくなって芝で好成績をおさめて社台に繁殖として戻った牝馬と、体質が硬いままで芝の良駒を出せずに放出された牝馬では、種牡馬ステイゴールドに合う牝馬は後者のほうが可能性は高いでしょう

となると、社台で繋養されなかったことも社台の牝馬にあまり配合されなかったことも、ステイゴールドにとって本当にマイナスだったと言い切れるのだろうかと

メジロマックイーン、タイトスポット、ポリッシュネイビー、カコイーシーズ、モガンボ、これらの肌から重賞勝ち馬を続々と出せる種牡馬は他にいませんが、だからといってCaerleonやKingmamboやSadler's WellsやA.P.IndyやUnbridledやHighest Honorやデインヒルやトニービンといったところとバンバン配合したとして(ま~このなかではサドラーやデインヒルやKingmamboとは好相性でしょうが)、今より飛躍的に産駒成績が上がるとも私は思えないです

この喩えは前にも書きましたが、アウトローのベースの隅かすめるような高速スライダーを大ホームランするステイゴールドはそりゃもう絶対に凄いんですが、絶好球を見逃さず長打にする種牡馬、ビワハイジやエアグルーヴとの配合で確実にオープン馬を出す種牡馬というのもなかなかいないわけで、それはそれで評価されて大事にされて当然だろうと

重賞回顧の前ふり的なつもりで書き始めたら、長くなってしまったので別エントリで先に(^ ^;)これからレースを見直します

コメント (20)
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