栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~もぎとった最終切符

2012-09-22 16:20:48 | 血統予想

阪神10R 夕月特別
◎9.ハワイアンウインド
○12.アナスタシアブルー
▲8.サンレガーロ
△2.コウエイオトメ
×10.リトルダーリン
注4.ラシンティランテ
◎はラスヴェンチュラスとレイカーラが叩き合った7/15のハイレベル平場戦で4着だから、次走小倉でレコード圧勝も当然。母はディープインパクトの半姉で、父父がキングマンボで母父がデインヒルで母母がウインドインハーヘアという、英オークスを勝っても誰も驚かない本格派の欧州中距離血統だ。体重が20キロ以上も増えて上昇一途を辿る3歳馬で、胴が長くてナスキロ柔い体質だから外回りの斬れ勝負でも見劣らない。ここで底が割れることはないだろうし、秋華賞への最終切符をゲットするとみた。○もライラプスの娘でマツクニ厩舎らしい凄いトモをしているが、ファルブラヴ×フレンチデピュティでパワーでグイッと加速するので、どちらかというと小回り内回りがベターかもしれない。

阪神9R ききょうS
◎2.プリムラブルガリス
○10.ワキノブレイブ
▲9.アウトシャイン
△4.プリンセスジャック
×1.ジェネクラージュ
×3.ローガンサファイア
注5.ドリームマークス
注6.マルシゲサムライ
混戦だが◎から入ってみたい。フレンチデピュティ×サンデーサイレンス×ナイトシフトだから米血パワーの勝った配合だが、それだけに母系の奥にハイインロー血脈の凝縮があるのは好感。デビュー戦は4角で不利がなければ勝ち負けだったはずで実際前走は大楽勝だったし、血統体型から距離も1400mあたりがベストだろう。このメンバーならハナもありうる。

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夕月はハワイアンウインドが直線狭いところをこじ開けて、アナタスシアブルーをハナ差だけ、しかしねじ伏せるように差しきって秋華賞最終切符をゲット

7/15のラスヴェンチュラス=レイカーラ戦の1~4着馬はずっと追いかけてますが、その後は③③③①①①でこの③がローズ3着も含めいずれもハイレベルな内容ですから、あのレースはほんとに凄かった

ハワイアンウインドもラスヴェンチュラスもハイレベルなところでメイチの競馬が続くだけに、本番でどの程度お釣りが残っているかがカギでしょうが、お釣りが残っているようなら何らかの印は回すつもり

日曜の外房にはレイカーラが出てきますが、新潟外1800mと中山1600mでは2馬身ぐらいパフォーマンスが違う馬やと思ってるので、2馬身パフォーマンスが落ちても勝てるかどうかこれから考えます

プリンセスジャックはここでも勝ち負けの力はあると思ってたんですが、母父アフリートで「馬群を嫌がる」という陣営のコメントを読むと外枠がよかったかなあ…と思えてきてちょっと評価を下げたんですが、今日のレースぶりなら問題なしですね~

で、これは次のキャロット会報のコラムとかいろいろネタバレになっちゃうんでまだあんまり書きたくないんですが、ダイワメジャー×アフリートというのは勝ち上がり率100%の鉄板配合で、なぜ鉄板かというとアフリートの母父Venetian JesterがDroneとニアリーだからです(ダイワメジャーとDroneのニックスは今さら説明不要でしょう)

プリムラブルガリス
はハナを切る構えもワキノブレイブが外から来たので、これを行かせて番手マークに切り替えたまではよかったんですが、ワキノが直線半ばで一杯になってしまったのでそこで進路がなくなってしまいました…

あれローガンサファイアの外に出していれば同じぐらいの脚で上がれたと思うんですが、岩田の1人気が逃げたのだから後ろにつけておけばOKと考えたのも当然で、私もおうそこでいい、岩田の後ろにくっついていけ~と声をかけてたぐらいで、浜中は責められないです…(^ ^;)

こちらは菊の最終切符をシッカリつかんだフェデラルホールは、パドックをみて思ったことはとにかく体型と肉付きに全く無駄がないのがいいですね~

こないだMahmoudさんちのブログでオルフェーヴルとドリームジャーニーの走法の話をしてたんですが、オルフェーヴルの各レースのストライド幅を10cm単位で計測されていて相変わらず凄いです(^ ^;)
http://ameblo.jp/mahmoud1933/entry-11357935768.html#main

オルフェーヴル兄弟とフェデラルホールはノーザンテーストのクロスで馬体のシルエットはいずれもノーザンテースト的なのですが、オルフェーヴルは柔らかな筋肉がいっぱいついていて、ドリームジャーニーは硬めの筋肉がいっぱいついていて、フェデラルホールは柔らかな筋肉が必要最小限だけついている感じ

だから馬ナリで走っているときの燃費が抜群によくて、同じフォームのままいつまでも走り続ける感じで追ってバーンと弾けないので後続を突き放すことはできませんでしたが、それがこの馬をステイヤーとみる根拠の一つでもあるのです

ディサイファはえらい後ろから、ドタドタと大外を捲って今日も2着でしたが(^ ^;)、やっぱり中山のほうが勝ち味はありそうな
そして蛯名がああ乗るということは、土曜は外捲りOKの馬場だったと

先週の雑感・小倉編~やはりハイレベルだったレイカーラ=ラスヴェンチュラス戦
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e9482f0e79b76ec3da4006d8c64e983e

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土曜のボツ予想~ナカヤマフェスタ的配合に挑戦状を叩きつけるオルフェーヴル的配合

2012-09-22 09:54:22 | 血統予想

血統屋メールマガジン」で栗山さんが書いてる「思い出のこの血統」シリーズは、私も一読者として毎週楽しみにしていますが、今週は懐かしのオールカマー圧勝ジュサブロー

私もあの勝ちっぷりに惚れてJCで応援したクチで、当時京都タワー地下街の飲み屋であくせく働いて稼いだバイト代を注ぎ込んでしまいましたが(^ ^;)、今思えばシーホーク(ステイヤー)×サウンドトラック(スプリンター)という配合は典型的な中山>東京の捲りの中距離馬が出るパターンで、その後は日経賞でミホシンザンの2着、ダービー馬ダイナガリバーに競り勝って気を吐きました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1982102353/

毎週発刊中!血統屋メールマガジン(栗山求と望田潤が土日の予想や血統情報などを配信)
http://www.mag2.com/m/0001305873.html

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行川は◎ディサイファ
ディープにミスプロでクロスがHalo≒Sir Ivor3・5×6ですから柔らかさはあるのですが、母ミズナはグラスワンダーの近親でRaise a NativeとSwapsのクロスで、ここから蛯名に「ダートのほうが合うかもしれない」と言わせるドタドタ走法を受け継いで、だかた東京や新潟外では何かに斬れ負けすると書いてきましたが、フェデラルホールを追うように捲った南相馬を見ての通り、捲りのきくコースならば◎でいいでしょう

逃げ馬不在でスロー想定だけに、ビワハイジ的小脚で俊敏に捲る▲アロヒラニの巻き返しがありそうですが、中山は月曜こそ外捲りもきく馬場になっていたとはいえあれは雨の影響もあったと考えられるし、Cコースでまたインベタになるかもしれないし、現時点では外枠から入りにくいところはあります

インベタなら△トウショウレイザーと△ケルンフォーティーの前残りも少し警戒ですが、チェリーメドゥーサと同じシックスセンス産駒でデインヒル的ドタドタ走法で昨年のこのレース2着の☆アルティストもインに潜れば

九十九里は◎フェデラルホール
ノーザンテースト4×3に、Determine(Alibhai×Mahmoud)、Alycidon(Donatello×Hyperion)、そしてMolly Desmond牝系のガーサントと、Lady Angela増幅の仕掛けが万全の「ステイゴールド黄金配合」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106104/

しかしこうしてみると、アンデスレディー(=シャダイチャッター=シャダイスピーチ)は、Sans Souci3×4のガーサントを文字どおり1/4異系とし、残りの3/4をHyperionとNearcoのクロスでかため、しかもMolly Desmond-Pretty Pollyの継続クロスにもなっているという、そりゃあ子孫繁栄しまっせ~というべき好配合になってます(善哉氏のPretty Polly好きは有名)

血統にはこだわらない、いいものは買う、買えるものならチャンピオンは全部買う…というのが社台のやり方だとすれば、だからこそLady Angela3×2で豆タンクのような体型のノーザンテーストとか、Grey Sovereign系の中堅種牡馬にHyperionを重ねて突然凱旋門賞を勝ったトニービンとか、Gainsborough傍系の荒くれ者ディクタスとか、Hermit系の仏リーディング種牡馬ガーサントとか、La Troienneの名牝系にTourbillon系という米仏アウトサイダー配合のヒッティングアウェーとか、多くの失敗のなかによくぞこういう貴重な血が日本に入って遺ったもんだという歴史があることは認めなければならず、ノーザンテーストのLady Angela3×2にディクタスやガーサントやヒッティングアウェーをアウトブリードすることによって、ダイナカール牝系もサッカーボーイ牝系もダイナシュート牝系も、そしてシャダイチャッター=アンデスレディー牝系も活力を増し子孫を繁栄させてきたのです

つまりオルフェーヴルとはノーザンテーストのクロス以外にも、母父がTourbillon系のアウトサイダーであること、AlycidonをLady Angelaに脈絡させていることが共通する配合ということになりますが、残るべくして残ったダイナサッシュとアンデスレディーの子孫から、体型はやはりノーザンテーストがONになっていてしかしサンデーとフランス血脈の柔らかな体質もONになっていて、オルフェやドリームジャーニーほど才気走った俊敏さはないけれど軽々と捲ったあともどこまでも伸び続けそうな燃費の良い走りをみせるフェデラルホールが出たというのは、ダイナガリバーがダービーを制した年から血統をかじりはじめ、ノーザンテーストの手書きの血統表からありとあらゆることを教わってきた40代後半オヤジにとっては、血統表をみればみるほど胸熱です

もちろんここも蛯名は乗りたがっていたのですが、菊はナカヤマフェスタ的配合のフェノーメノがいますからここから隼人で…ということで、隼人で本気で菊を狙っているというのもなんかいいではないですか~

タイセイグルーヴィは配合通りチョウサンにサダムパテックが乗り移ったような伸び方をするので東京向き、スペースアークもスペシャルウィークにナスキロで胴長で緩慢なストライドで、相手はシンボリクリスエス産駒ながらダイワメジャー牝系の機動力で中山をスイスイ捲る○ナンデヤネンと、ティファニーラス牝系にRobertoとDanzigとAlydarが入った△ヤマニンアーマー、この2頭に絞って隼人を応援

阪神12は◎サンライズトゥルー
母がリアルシャダイ×ノーザンテーストでこのパワーが出た走りで、これは京都外より阪神内のほうが絶対パフォーマンスが上がるタイプで、ムーニーバレー4着よりパフォーマンスが上がるとすればまず勝ち負け
相手もネオユニ×ブライアンズタイムらしく小回り2000mで機動力をみせた○ダイシンハンターで、この母父Roberto系馬券でいってみたいです~

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