栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ラスカルスズカ・サンレイレーザー父仔のナスキロ柔さ

2012-04-05 22:02:29 | 血統予想

ラスカルスズカはサイレンススズカの半弟で菊3着、春天2着とオペラオーやナリタトップロードに食い下がりましたが、Roberto的なコマンダーインチーフの産駒ながら京都外回りで斬れ味をみせてベストパフォーマンスを残したのは、Drone≒Hopespringseternal(Miswakiの母)のニアリークロス4×3(に加えてAck Ackの母Fast Turnからもナスキロ+Sickleが絡む)からナスキロ柔さを受け継いでいたからです

 ┌Royal Charger
┌Sir Gaylord
││┌Princequillo
│└△
Drone
│┌Tom Fool
└△
 ┌Tom Fool
┌○
Hopespringseternal
│┌Princequillo
└△
 │┌Nasrullah
 └△

サンレイレーザーは小倉記念のサイレイジャスパーの半弟で、母父が代表的なナスキロ血脈Cozzene、母母父がHail to Reason×Tom FoolのStop the Musicですから、この両血脈を使って父のDrone≒Hopespringseternalを継続した配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009103402/

昨夏の北海道で芝を使いにきて3連続4着と善戦、なかでも最も内容が良かったのがクローバー賞で、芝1500mの超スローで上がりが11.5-11.3、1~3着馬がいずれも前々のイン立ち回りだったのに、一頭だけ大外を回して豪快に追い込んで惜しい4着

これだけみると吉田稔が下手に乗ったような印象を受けますがそうではなくて、あの父譲りのナスキロ柔いストライドでは小回り札幌の内々を器用に立ち回るなんて芸当はなかなか難しく、実際次走は距離不足の1200mで出していって3角から気合いをつけて4角2番手と勝ちにいく競馬をしたんですが、直線は意外に伸びずの4着

これはたとえばルーラーシップが中山でも無欲で追い込めば好走するけれど早めに捲ると止まってしまったのと同じで、宝塚で早めスパートでグラスワンダーに捲り潰されたスペシャルウィークが、有馬ではグラスの後ろにくっついて超スローを追い込んで写真判定の大接戦に持ち込んだのとも同じで、ユタカがよく言っていた「ストライドロス」の意味を噛みしめさせられます

クローバーのゴール前の脚色はマイネルロブストやオメガホームランを凌ぐものがありましたから、阪神外マイルで鞍上デム兄、おそらく人気の一角でしょうが、時は来たんじゃないですか

コメント (10)
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