栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

先週の雑感・中山編~Roberto増幅の2頭で決まった野島崎が会心

2012-04-10 22:12:32 | 血統予想

土曜6Rのレイカーラはダノンシャークの下で、ターキーやワキノパワーやスティルゴールドなど他のきょうだいも堅実に走っていますが、母カーラパワーはCaerleon×Mill Reefのニックス(ナスキロラトロのクロス)でその母母はゼダーンにPrince TajにVal de LoirですからKalamoun的で、Kalamounにナスキロを重ねた配合はレーヴドスカー(レーヴディソール、アプレザンレーヴなどの母)やレディイン(ハーバーコマンド、イチオクノホシなどの母)と似ていて、いずれも仔に柔らかな外回り向きの斬れ味を確実に伝えていますね
レイカーラもいかにもナスキロ柔いストライドで、中山で勝ち上がりましたが東京のほうが斬れるタイプでしょう

野島崎は◎ラブフールが狭いところをこじ開けて快勝、2着に高めの△クリスマスキャロルが頑張ってくれたんですが、母母オークツリーはガレオンの全妹でBramalea≒Beautillion3×4を持つのでRoberto的な中山向きのパワーと機動力を伝えていて、先々週の山吹賞で2着だったブラインドサイドもオークツリーの孫でRobertoっぽい馬です
つまり野島崎は母系にRobertoが入りそのRobertoの血を増幅した配合をしていてRobertoらしさが走りに出ている馬のワンツーで、しかもHornbeamクロスのキンカメ産駒△ソウルフルヴォイスが1人気でギリギリ届かないところを獲るというのは、私の血脈論や脚質論からいうと地味に会心だったのです

湾岸はRoberto×Fairy King論で例として取り上げた○サトノエンペラーが2着に粘り込みましたが、5着△ウォークラウンも父がDanzig×Robertoで母父がSadler's Wells系ですから、準オープンに上がってからの戦績をみても実は中山>東京の機動力型かなあという気はします
アドマイヤラクティはあんなに詰めの甘かった馬が今年に入って②①①で、ギュスターヴクライといいコウエイオトメといいアルマフローラといい、ハーツクライは古馬になってもうひと皮むけて軌道に乗るケースが目立ちますね~

NZTは○オリービンは大外でスタート一息で前受けできない時点で苦しかったし、△ブライトラインはこのペースでも引っかかり気味では動くに動けないし、◎レオンビスティーは終始外々を回らされて4角ではいい脚をみせましたがそこまでで、▲カレンブラックヒルのスピードとパワーばかりが際立ちました
カレンブラックヒルは母がSir Gaylord≒Secretariat4×4にLe Fabuleux4×4ですからトーセンベニザクラのように東京向きの斬れも兼備したマイラーですが、レースぶりにStorm Catの単調さやWild Riskの激気性がかいま見えるというか、そういう一本調子なところが東京マイルでどうかという心配はあります

日曜6Rはメタボ博士ともども急坂1200mベストの◎アルベルトバローズから買ってたんですが、怖がりで馬群に入れないので現状は行ききるか大外を追い込むかの二択しかなく、今回は△マロンクンが速いのでいったんケツまで下げる作戦で、大外からそりゃ凄い脚で追い込んできましたが4着やん…
ユタカが逃げて勝った未勝利戦はなかなか強かったし、1200mでハナ切れれば間違いなくこのクラスは勝てると思いますが、ハナ切れなかったらこういう競馬になってしまうのも覚悟しておかないといけないでしょうね~
姉ちゃんのルリニガナもこないだブリンカーが効いて番手で好走するまでは逃げオンリーでしたから、この馬も夏の北海道でハナなら一発というコースかなあ…

デイジーの◎シャンボールフィズにはもう心からガッカリで、やっぱりこのきょうだいは3歳の春は過度な期待は禁物で、もうちょっと馬体に幅や力強さが出てこないと…ですね
ダイワズームはHaloクロスのハーツクライ産駒ですから中山向きの機動力がある中距離馬で、実際中山1800~2000mでは①①②

桜花賞の馬券を買い足しながら春雷のスタートを見ていたら◎エーシンホワイティがガッツリ出遅れたので、「あ~あ森泰斗なにやってんだ…」とボヤきながらマークシートを機械に入れて馬券と釣り銭を財布にしまっていたら「大外からエーシンリジル!」という実況が耳に入ったので、えええエーシンリジルが外から追い込んでくるとはどんな展開やねん…と思って画面をみると、いやいやホワイティやん(^ ^;)
ボツ予想のコメントにも書いたように近2走はインベタ馬場の外枠に泣いただけで力負けではなく、CBC5着にしてもちょっと直線狭くなって脚余してますからまともならオープン通用の脚はあるんですが、思えばファルコン勝ちも追い込みだったし、こういう競馬のほうが合うのかもしれないですね~
バクシンオー×サンデーは柔らかすぎてグランプリボスのように1400mにズレやすい配合ですが、母系に入るリマンドの父父Alycidonが「HyperionとDonatello」ですからLady Angelaの頑健さを引き出せるHyperion血脈で、リマンドはアグネスウィッシュの母系にも入ります

コメント (6)
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