栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ウインバリアシオンの“約束された斬れ”

2012-04-25 13:21:35 | 血統予想

ウインバリアシオンについては「ハーツクライにStorm BirdやDamascusなど米パワースピードを入れてクロスがLyphard≒Dancing Count4×4だから、追い込んで味があるタイプではなく前受けすべきだろう」と書いてきたのですが、脚長でスタミナ自慢のハーツクライ産駒としてもちょっと異質の斬れを誇る馬で、それはPromised Land5×6の斬れもONになっているからではないかと訂正したいですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103206/

Promised Landの母Mahmoudessは、MahmoudにTetratemaが入ってThe Tetrarch4×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000e20/

サンデーサイレンスがHaloの軽いスピードを斬れに転化することができたのは、母母Mountain Flowerに凝縮されたハイインロー血脈と、母父母MahmoudessのThe Tetrarch4×4によるものと考えられます

ちなみにウインバリアシオンのように父系がサンデーで母系にWise Exchangeを引きPromised Landをクロスする配合を検索してみると、先週オーストラリアTを勝ってオープン入りを果たしたブレイブファイトが引っかかりました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005103157/

この馬は母父がStorm Catですから全体の配合形も似ていて、母父Storm Catの先行馬ながら東京や外回りなど直線長いコースばかり使われてきたのは、Promised Land的斬れもONになってはいるのでしょう

ウインバリアシオンもアンカツさんが乗って後方一気に転じてから本格化したように、脚を小出しに使うようなレースよりは斬れに頼った競馬のほうが合っているのかもしれないなあ…と

日経賞ではいかにも試し斬りみたいな乗り方をしていたユタカが、ここでどう乗ってくるのかは興味深いところではあります

コメント (15)
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