ショウナンカザンはサクラバクシンオー≒ダイナマイトダディ2×2という凄いニアリークロスで、藤田も父に似ていると褒めていたことがありましたが、母母父のBold Ruler系の軽さが出ているぶん父ほど頑健ではなくて、急坂を少し苦にするしパンパンの軽い馬場向きというところもあります
ラピスラズリSでは中山の急坂で少し甘くなったので淀短距離Sでもう一度狙ったのですが、あのレースは内枠から◎を選ぶしかない馬場バイアスでもありました
今週からBコースになってまだインベタ伸び馬場なのか、シルクロードもそこがまずポイントとなりそうです
Bold Rulerの軽さで走るスプリンターといえば、私のなかではオレハマッテルゼ(母父ジャッジアンジェルーチ)がまず思い浮かびますね~
あの馬の独特の手先の軽さは本当にBold Ruler的で、急坂のスプリンターズSや阪神Cなんかは全然こないんですが、高松宮や京王杯SCでは好位から水を得た魚のようにスルスルッと抜け出てくんですよね~
この、ビュンと斬れるでもなくジワジワ伸び続けるでもない、スルスルッというのがBold Ruler的で、ジェニュインなんかもスルスル勝つ馬でした
09年高松宮でソルジャーズソングに土壇場で△を入れたのも、走りにBold Rulerっぽさ(母母父Bold Forbes)を感じたからに他なりません
シルクロードSも平坦芝1200mですからBold Ruler的軽さがわりとモノをいうレースで、過去5年の連対馬のべ9頭のうち、タマモホットプレイ、マイネルアルビオン、ファイングレイン、コパノフウジン、ソルジャーズソング、アルティマトゥーレ、ショウナンカザンの7頭がBold Rulerを持っています(ちなみにこのなかにはフジキセキ産駒が3頭)
今年の出走馬では、内からショウナンカザン、アーバニティ、モルトグランデ、シンボリグラン、ウエスタンダンサー、ウエスタンビーナス、ファイングレイン、ジェイケイセラヴィ、グランプリエンゼルがBold Rulerを持っています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999110099/
産駒も芝向きのナスキロ血脈を合わせるとアリゼオやモンテクリスエスやアプレザンレーヴやダンツキッスイのようなストライドで走る芝向きストレッチランナーが出ますが、血脈構成はアメリカンですからアフリートとかDeputy MinisterとかSaint Balladoなんかをもってくるとパワーストラグルやマチカネニホンバレやタガノクリスエスのようなダート巧者も出します
フェブラリーの予想のときには毎年書いているように、東京ダートは基本的にはナスキロ血脈の影響を受けた馬に向いたコースで、それはシーキングザダイヤ(SecretariatとSeattle Slew)やメイショウボーラー(CaerleonとSecretariat)やサンライズバッカス(Secretariat≒Sir Gaylord4×5)やアロンダイト(Seattle SlewとRiverman)などなど例を挙げればキリがないのですが、根岸Sでも昨年2着サマーウインドは父タイキシャトルで母父にSir Gaylord、一昨年2着ヒシカツリーダーは父父Caerleonで母父にSecretariatで、CaerleonにSecretariat≒Sir Gaylordを合わせているところはメイショウボーラーと同じですね~
シンボリクリスエスもナスキロ的な要素を伝える種牡馬ですから、ダートのコース別成績を調べるとやはり主要4場では明らかに東京の成績が良くて、それは上級条件の成績でみるとより顕著です
シンボリクリスエス産駒のダート競馬場別成績(1000万下~オープン)
東京【12.12.4.30】
中山【2.10.5.32】
京都【3.3.4.20】
阪神【2.5.1.20】
今年もサクセスブロッケンとダノンカモンが人気を集めておりますが、どちらもSeattle Slewの影響が感じられる体型走法なので東京ダートがベストコースなのは間違いないでしょう
あとは1400mの距離適性ということになりそうですが、そこはやはり、母父にスプリンターのオジジアンが入るダノンカモンに分がありそうですね~
シンボリクリスエス×ミスプロ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0015cece2c6ce92c7a478ab83b0061b1