栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ダイメイザバリヤルを探せ

2011-01-17 15:47:44 | 血統予想
「ヒットジャポットやダイメイザバリヤルのように、12月中山で外を回らされて伸びあぐんだ馬を見直すというのが網の張り方としては面白い」と「中山は公平馬場」で書いたんですが、日曜の中山最終をウインズ常連たちと検討しながら

「またレイクエルフ出てるじゃん」
「こないだは世話になったけど、ハッキリ言って内突いただけやしなあ…」
「ターニングポイントは絞れてこないですねえ…」
「…よしここも“ダイメイザバリヤルを探せ”でいくか~」
「えーと、レイクエルフのレースで外回ったのは、オモイデサクラ、コウヨウサンデー、トップオブピーコイ、コアレスカポーテの4頭」
「これだけ逃げ先行がいたらピーコイは買いやすいけど、コアレスも前走上がりは同じで着差もコンマ1秒なんだよな」
「うむ…単勝で5倍の人気の差はないね」

とかなんとかワイワイ言ってたんですが、けっきょくピーコイやコアレスに狙いをつけながらも、頭は全員キングレオポルドで「うぎゃあ~!ベリー何やっとるんや~(^ ^;)」

まあキングレオポルドの力が一枚抜けていたのは明らかですが、他は終わってみればやっぱり10着ぐらいまでコンマ2,3秒のなかにいるわけで、内を突くか外を回るか、馬体が絞れるか絞れないか、前が詰まるか詰まらないか、そういう些細なことで順番がガラッと入れ替わるレースなのだ…という柔らかい頭で予想しないと、なかなかこういうレースで穴は獲れないなあ~とつくづく思います…
コメント (2)
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日曜雑感をまとめて

2011-01-17 13:21:24 | 血統予想
京都11R 日経新春杯
◎8.ルーラーシップ
○5.ローズキングダム
△9.ゲシュタルト
△11.ヒルノダムール
×12.コスモヘレノス
×13.ビートブラック
◎はホーンビーム≒パロクサイド6×4・4で大トビでナタのように斬れるが、加速に時間がかかるから直線でちょっとでもブレーキを踏むともうアウト。鳴尾記念やプリンシパルSのように、直線長いコースでなおかつ4角で前と外に馬がいないポジションにいることが能力を出しきれる条件だ。ダービーは馬群の中でエンジンのかかりが遅く直線半ばでは置かれ気味だったが、ゴール前はローズキングダムと同じぐらいの脚色で伸びていた。ハンデをもらっているだけに、4角で同じ位置から追い出せれば逆転十分とみたい。問題は雪だが、◎も○も直線長いコースならば多少の渋化はこなすとみている。8枠2頭は力馬っぽい面があるだけに渋れば渋るほど浮上の扱い。

中山11R 京成杯
◎11.スマートロビン
○8.ヌーベルバーグ
▲2.フェイトフルウォー
△6.インナージョイ
△9.ジャービス
×10.デボネア
×14.ノヴァグロリア
注1.ユウセン
注7.コウヨウレジェンド
○は母父がロストコードで豪快なアクションで斬れたところはハットトリックを中距離馬にしたようなイメージで、素質ならこれかもしれないが中山内回りを器用に捌いてこれるタイプでもないだろう。外々を回って、それでもまとめて差しきってしまうかもしれないという魅力はあるが、軸として信用できるのは◎のほうだろう。ダンスインザダークの近親で父がディープインパクトでクロスがリファール4×2。筆者がよくいう「サンデー×リファール×ハイインロー」の配合形だから、前走のように前受けならば抜かせないしぶとさを発揮する。使われる毎に馬が良くなってゲートも出るようになってきたから、好位付けで持続力で押しきれるとみた。

京都9R 紅梅S
◎8.ケイティーズジェム
○1.カノヤキャプテン
△6.アグネスアンジュ
△7.リトルダーリン
×2.モアグレイス
×16.タガノラヴキセキ
注3.シナル
注4.ラブリイステラ
◎の相手探し。タガノは1400mが一番斬れるが、馬場が渋るとどうかという気がするし、今のイン伸び馬場でこの大外は辛い。○はエイシンウィザードやトーホウドリームが出る牝系で、兄姉もマイルや中距離で走っており、体型や走法からもスプリンターには見えない。酷暑の小倉で使い込んだがリフレッシュ放牧で立て直し、1400mで脚をタメてイン差しできれば面白い。

中山10R 初富士S
◎6.ダイワファルコン
○2.ブルーミングアレー
▲9.ラフレッシュブルー
△1.モンテフジサン
◎は斬れに乏しいので東京では甘いが、弥生賞3着があるように中山ならオープン級の馬だ。▲△はグラスワンダー産駒で母系にアリダーが入る点が共通するが、パワーで走る血統なのでどちらも中山で捲る競馬は合っている。▲は芝に転向してから広いコースばかりを使っているが、ダートを主戦場としていた頃はローカルの1700mでなかなか豪快な捲りを決めていた。中山で捲れる馬に乗せれば捲ってくる鞍上だけに穴ムード。

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今のイン伸び京都芝で外をグルッと回ってくるのが自殺行為に等しいのは、たとえば日曜6Rのコティリオンをみれば明らかです
しかしルーラーシップの場合は、走行距離や馬場バイアスのロスがあってもそれを承知で外を回すべきで、それは予想コメントに書いたように大跳びの馬がブレーキを踏むことによるロス、ユタカがいう“ストライドロス”のほうが大きい馬だからです
プリンシパルのノリ、有馬のルメール、そして今日のリスポリはいずれもテン乗りでしたが、三人ともほとんど同じような乗り方をしていて、ようするに早めに外に出してゴールまでブレーキを踏まずに大きなストライドで惰性をつけてグルッと回ってこようとしただけです
まあ中山内回りではどう乗っても厳しいわけですが、この馬が直線長いコースで負けたレース、ダービーと毎日杯は、直線でもまだ馬群の中にいたのです
だからこの「掟破りの外回し」はファインプレーでもなんでもなく(外野の私でもわかるぐらいですから)、リスポリぐらいの騎手ならば必ずこういう選択をするでしょう

スマートロビンはディープ産駒でLyphard4×2ですが、ダンス一族の近親で母母父Key to the Mintの重石がきいていて、ちょっと鈍重に映るほどのタイプですから、あそこからスイスイ捲り上げていく脚はさすがにないです
出遅れ癖が解消されて、前受けで「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の粘りを発揮できるようになったと思ったらから◎にしたのに、またもや出遅れてしまうとは…
ローズキングダムもいつもいうように「サンデー×Lyphard×ハイインロー」ですから、当面の敵と目される馬(JCでいえばブエナ、神戸新聞でいえばエイシンフラッシュ)よりも少しでも前のポジションにいて追い比べに持ち込むのが理想で、これも何度も書いてきましたが、ハーツクライもバブルガムフェローもザッツザプレンティもキンシャサノキセキもアサクサキングスもリトルアマポーラも、「サンデー×Lyphard×ハイインロー」のほとんどの馬はそうやってG1を勝ってきたのです
あとユタカの今の騎乗云々については、もういろんな人があれこれ言っているし、何よりも本人が一番よくわかっていると思うので、私はもうあまり言わないことにしました…同じこと言っても仕方ないですからね…

フェイトフルウォーはあんなにスンナリ好位に付けられるなら最初からそう乗りなさい…と言いたくなるほどのスムーズな好位差し(^ ^;)
ステイゴールド×メジロマックイーンですからドリームジャーニー・オルフェーヴル全兄弟と同じ配合ですが、この兄弟がノーザンテースト4×3を持っていたのに対し、フェイトフルウォーは母母マーサズヴィンヤードにNijinsky、Tom Rolfe、Hyperionが入るのでノーザンテースト血脈を増幅していることはやっていますね~
ここにNijinskyやTom Rolfeがなかったら、柔らかいですがもっと非力なタイプになってしまったと思います
ちなみにステイゴールド産駒の重賞ウィナー8頭のうち、ナカヤマフェスタとサンライズマックス以外の6頭はノーザンテーストかNijinskyを母系に持っています
体型に伸びがないのはおそらくTom Rolfeの影響で、ゲシュタルトと体型は似たところがあるようにみえます

デボネアはSingspielのワンペースの持続力やサドラーの重厚さが出た馬で、タキオンにしては速い脚はないけれど持続力はあるなと思ったので印は入れておきましたが、ここ2走のような12秒ラップの持続戦ではなかなか渋い馬ですが、11.5のラップで反応できる馬かというとそこはまだ微妙ですね

ヌーベルバーグは3~4角で手が動き出したようにやはり小回りは向いてないです
豪快な身のこなしはハットトリックの中距離版というイメージで、次走東京や外回りなら改めて…という気持ちはありますね~

紅梅Sはこう言っちゃなんですが「内枠引いたもん勝ち+行ったもん勝ち」という結果で、そういう馬場であることは祐一も百も承知のはずなのに、まして勝たないと賞金加算できないオープン特別なのに、ちょっとゆっくり構えすぎた感はありました
まあしかし、これはドナウブルーにもいえることなのでしょうが、白菊の1,2着馬は外回りで長く脚を使うよりは内回りでピュッと抜け出してしまう脚質ではあるんでしょうね~

注目の6Rラトルスネークはリスポリが巧くなだめながら4角まできて、おおこれは弾けるだろうな~と思いながら見ていたんですが、前にいたのが男藤田、あそこは意地でも開けてくれんでしょう(^ ^;)
コメント (10)
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