ドナウブルーの母ドナブリーニはチェヴァリーパークS(英G1・芝6F)勝ち馬で、その父BertoliniはDanzig×Alydar×Courtly Deeですからヤマニンパラダイスと全くの同血で、Northern Dancer、Fair Trial、Bimelech≒Businesslikeなどのクロスですから、父母のパワーと粘りを増幅した相似配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103250/
母母父リファーズスペシャルはLyphard×My Bupersですからビューパーダンス(ハーツクライの母母)の全兄にあたり、笠シショーも前に言ってましたがライバルの血を入れる配合ってわりと成功例があるんですね
そしてドナウブルー自身はLyphardのクロスで、他にPetitionのクロスもあるので、母のFair Trialらしさを受け継ぎやすい配合といえるでしょう
しかしこれだけFair Trial的な要素を増幅しても、Halo≒Sir Ivorの柔無駄なさも問答無用で伝えてしまうのが種牡馬ディープインパクトのすごいところで、リアルインパクトが兄姉とはひと味違う柔らかさしなやかさを見せているのと同じで、パワー型スプリンター牝馬との配合でしなやかなマイラーを出せるのです
Fair Trial的に俊敏でHalo的に無駄ない走りは、スローでのシンザン記念でダイワスカーレットを一気に交わしてしまったアドマイヤオーラを思わせるものがあり、白菊賞のレース上がりが11.8-11.5-10.9ですから、内回りのコーナーを回って100m後に10秒台のラップを出せる非凡な瞬発力は誰の目にも明らかです
たとえばアドマイヤサガスが2着したデイリー杯の上がりは11.5-11.6-11.5、マルセリーナの勝った阪神外マイルの新馬戦の上がりは11.3-11.5-11.7ですから、この2頭の番手の上げ方や伸び方からして、だいたい11.5前後の脚で急加速も急減速もせず伸び続けていることになり、これはまさにナスキロ的な伸び方斬れ方といえます
ここもまた10秒台の瞬発力で一気に交わし去ってしまうかもしれませんが、シゲルソウサイが淀みない流れで逃げたときに、外回りの長い直線を惰性で伸び続けて差せるのかどうか、それがドナウブルーの今回の課題といえるでしょう
ここ数日冷え込んできて、ドッと積もりました…
許波多特別はとりあえずマイネルシュトルムに頑張ってもらいたいのですが、とにかく母系のスタミナで粘るだけが取り柄の馬ですから(^ ^;)、今の先行有利の馬場でもあまりスローに落としすぎるとまた斬れる馬に目標にされてキッチリ差されるかも…という心配はありますね~
まあ和田も前走で跨ってみてそのあたりは把握したと思うので、強気の早めスパートに期待しましょう(今日は弟のカリバーンと兄弟に騎乗ですな)
ヨーイドンではなく上がり4Fぐらいの競馬になると想定すると、決め手は一番でも内回り向きの俊敏捲り加速のダークシャドウよりも、タニノギムレットの甥で長く脚を使うタニノエポレットを相手にとりたいですね~
今日の馬券は2歳の特別と新春Sですが、福寿草は500万下にしては好メンバーで楽しみです