花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

エジプト紀行その11・朝日に染まる「アブ・シンベル神殿」

2010年05月15日 | エジプト紀行
1月26日(火)
この日の朝は「アブシンベル神殿・日の出観光」が組まれていました(希望者のみ)
モーニングコールは朝の5時25分、集合は5時55分です。

前日の真夜中の2時半出発と比べれば睡眠時間はそれなりに取れましたが、
それでもまだ暗い中の出発となりました。

ぷりんさんのお姉さんが「ユックリしたい」ということで、ぷりんさん姉妹は残りましたが
それ以外の28人が参加しました。



東の空が白んでいましたが、早朝の神殿はまだ夜の名残の空気が漂っています。
前日の昼と夜に見た「ラムセス二世」の巨大な姿が、叉違って見えました。

ライトアップの灯りと群青色の空が混じり合い、夜のとばりから目覚めた美しい空間を醸し出しています。

神殿の中の方が暖かいと言われ、私たちは中に入って日の出を待つことにしましたが・・・
早朝の神殿内部は幽玄の世界が広がっていました。


入り口から大列柱室に入ると、8体のオシリス神の姿をしたラムセス2世像が
4体づつ中央に向かい合って並んでいます。

その一番奥が「至聖所」
右から太陽神「ラー・ホルアクティ」、神格化されたラムセス2世、王の守護神「アメン・ラー」
そして宇宙の創造神「プタハ」の4体の神像が並びます。

年に2回、神殿の奥まで朝日の光が届き、冥界神であるプタハを除いた3体を明るく照らすそうです。
これを一目見ようと多くの観光客がその日に訪れるとか・・・

その2回とはラムセス2世の生まれた日と、王に即位した日(2/22と10/22)でしたが
水没の危機のために場所を移したので、1日ずれてしまったようです。


大列柱室の壁にはラムセス2世が勇敢に戦う姿や凱旋する姿が描かれたレリーフが刻まれています。
最大の敵は現トルコにあった「ヒッタイト王国」

神殿の倉庫などのあらゆる壁面にも王と神々を表す絵で飾られていました。
(神殿の中は撮影禁止なので、上2枚の画像は写真集よりお借りしました)


神殿正面の東の空が明るく輝き出したので外に出ました

<
ラムセス2世も太陽神・ホルアクティも赤く染まります。マウスオン・クリックで三枚の画像をご覧下さい
三枚目の画像はナイル川の氾濫を神格化したハピ神が人の姿で表されています。
上下エジプト統一の儀式が刻まれ、真ん中にはラムセス2世の名前を記したカルトゥーシュが・・・

ギザ郊外のメンフィスで巨大ラムセス像を観た時にお勉強した
「太陽・王様・太陽・波」の古代文字ですね。


朝の6時半過ぎ、いよいよ朝日が顔を出しました。


目いっぱい標準レンズのズームを回します。
この旅に望遠レンズを持ってこなかったことを少し悔やみました


太陽に向かって矢継ぎ早にカメラのシャッターを押し、時々振り返って神殿も写します。
大神殿も朝日に染まって赤く輝いていました。


こちらは大神殿に並ぶように建っている「小神殿」です。


「ナセル湖」の向う側の砂山から昇った朝日
今回も上手く撮れませんでした

もっともっと絞らなくていけないのでしょうか?露出補正もマイナスを大きく?
カメラの技術が伴わずに残念です。


でも赤く染まった「神殿」は前日に見た昼よりも夜よりも更に素晴らしい

「朝日がどのように神殿の中を照らすのか見てくるね」
K子さんが神殿の中に向かいました。


英語が堪能な彼女、3人の門番のおじさんと何やら話しています。
この好奇心は見習わねば

来月の6月にはご主人と南米の「マチュピチュ」に行くとか・・・
体力・気力・財力と三拍子揃っていて羨ましい限りです。

「一番奥の神様が並んでいる所から少し外れて太陽の光が当たっていたわ」
と言いながらK子さんは戻ってきました。


朝日に輝く「アブシンベル神殿」を堪能して、バスでホテルに戻りました。
そのままホテルのレストランで朝食です。

今朝はちゃんと屋内でのビュッフェで美味しくいただきました
寒くはなかったけど時間に余裕がありません

8時までに荷物をお部屋の外に出さなければならないのです。

昨夜は持ってきたポットでお湯を沸かし、2人で紅茶にウイスキーをたらして飲みながらお喋りもして・・・
ざっと荷物もまとめたのですがまだ不十分です。

「今日はバス移動だけで飛行機はないから、神経質になることもないわね」
そういいながら食後バタバタと部屋に戻り、早朝の「日の出観光」に着ていった冬物衣類などを
詰め込んでいると、8時前にポーターさんが荷物ケースを集めにきました。

「ちょっと待ってぇ~
この荷物整理のあわただしさが苦手な方には、是非「ナイル川クルーズ」の船旅をお薦めします

< < < <

荷物を出してから、お隣の部屋のぷりんさん姉妹と一緒にホテル内を散歩しました。
緑豊かな中に赤い「ブーゲンビリア」が印象的でした。

小さな画像にマウスをあてて、スライドショーでご覧下さい

砂漠の中のオアシスのようなホテルの庭で、時間とともに変化するナセル湖(ナイル)を見ながら
2~3日ノンビリ滞在したくなるような所ですが・・・
私たちは慌しく出発します。


8時40分ホテルを出発、
バスは多くの車とともに集合場所で一旦待機して、前日と同じ様にパトカー先導の軍団となり
「アスワン」に戻ります。


       

一昨日、父の付き添いで病院に行ってきました。
先月受けた諸々の検査結果をふまえ、これからの治療法を先生からお聞きするためです。

全身麻酔で行う「細胞の生体検査」は拒否しましたが、それなりに結果はちゃんと出て、
一番恐れていた「ガンの骨への転移」はなかったようで一安心しました

父は今後三ヶ月に一回の注射と血液検査で通院・・・
普段は毎日薬を飲むだけでよいホルモン療法となりました。

何だかホッとしたら気が抜けて、ブログの更新も皆様の所へのご訪問も怠っております。


この一ヶ月、閲覧数(PV)がうなぎ登りに増え、2000を越える日もありました。

いわゆるアクセスカウントの訪問者数(IP)が同じ様に増えているわけではありませんので、
お一人、お一人の方々が、父のことを気にかけて一日に何度も訪ねてくださるのかな?とか
「エジプト紀行」をお待ちの方々が 待ちくたびれて何度も訪ねてくださるのかな?とか
勝手に推察して、ありがたがったり、申し訳なく思ったりしています

両親共々高齢ゆえ、今後突然何が起きるか分りませんが・・・・
取り合えず、父は今まで通り静かに穏やかに、母と一緒に施設で暮らしておりますので、
私も胸をなでおろしている所です。

ブロガー仲間の皆様には、たくさんの暖かい励ましをいただき心から感謝しております。


 
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
朝日 (山小屋)
2010-05-16 14:12:08
素晴らしい朝日に出会ったのですね。
山でもこの瞬間が何ともいえません。
まさに「神々しい」一瞬です。

お父さん、しばらくは頻繁に顔を見せてあげてください。
ブログのことなど、気にされないほうがよいと思います。
返信する
綺麗ですね (ミンゴ)
2010-05-16 20:44:35
夕日だと思ったら、朝日なんですね!
赤く染まった神殿、ブーゲンビリアのステキな事!
羨ましいです^^)

お父様良かったですね。
転移もないようで、安心しました。
naoママさま大変でしたね。

私は娘が昨日、高熱を出しただけでオロオロしてしまいましたもの^^;)
医者は月曜日まで様子みましょうなんて・・・

水分補給に食欲のない娘に何とか食べさせようとリンゴを擂ったり、ゼリーにしたり。
薬も効いて、熱も下がり今はわがまま言ってます

久しぶりに眠れない夜でした。
昼寝しましたよ~

緑も綺麗な時期になりましたね。
何処かに行きたくなります。
返信する
☆山小屋さんへ (naoママ)
2010-05-17 07:02:50
「陽いずる国」に住む日本人にとって「朝日」というのは特別な思いがあるようですね。
前日の「アスワンハイダム」で見た朝日に続き、このアブシンベル神殿でも「日の出ツァー」が準備されていました。
旅行社もちゃんと考えていますね。

風景が大きすぎて「朝日」は思ったほど大きくは見えませんでしたが、
赤く染まる「ラムセス2世像」が素晴らしかったです。

両親の施設はいつもとおり週に1~2回、私と弟が顔を出しています。
私もスタッフさんとはすっかり仲良くなりました。
返信する
古代エジプト (地理佐渡..)
2010-05-17 07:07:14
おはようございます。

アブシンベルには古代エジプトの
栄華を感じます。そして、年二度
神殿の奥に光が届く。なんてのも
当時の暦の知識が高いことを知ら
しめしていますね。現地の夏至に
相当する日かも知れませんね。
さて、お父上の容態。安定されます
こと願っております。多忙ではあり
ましょうけど、どうぞサイト管理の
方は気楽になされて下さい。
返信する
☆ミンゴさんへ (naoママ)
2010-05-17 07:27:08
お嬢さんの看護、大変でしたね。
試験で頑張った疲れが出たのでしょうか?
熱は下がったとの事ですが、風邪は治り際が大切といいます。
無理は禁物!、今日はまだ学校はお休みかしら?

我が家も昨日は上の孫の「誕生日」で、一緒にプレゼントの自転車を買いに行きました。
咳をしていて体がダルそうで、エレベーターの中で座り込んでいました。
今風邪が流行っているのでしょうか?

父の歳ではガンはユックリユックリしか進まないのでしょう・・・
残された日々、穏やかに過ごしてくれればと願っています。
返信する
☆地理佐渡さんへ (naoママ)
2010-05-17 09:18:12
神殿の中の祭壇に朝日の光が届くのは、ラムセス2世の誕生した日と、王に即位した日の年に2回とは
当時の暦がすでに正確だったということで、とても驚かされました。

紀元前1250年頃に建造されたこの神殿は、太陽の光が燦燦と輝く地で「ファラオの権力」が永遠のものとなるような願いがこめられているようでした。

父の体の心配は一件落着しましたが・・・
これからもブログの管理はマイペースで行きたいと思っております。
返信する
アブ・シンベル・大神殿 (モカ)
2010-05-17 23:16:25
naoママさま~こんばんは~♪

ピラミッドも印象に残ったままです~が、
アブ・シンベル・大神殿に小神殿の彫刻には目を見張ります。
それにしましても朝2時半ですか~
神々しい朝陽を見せていただきました。
ほんとうに体力勝負のご旅行ですね~みなさま凄いことです。
綺麗なお写真をうっとりしながら堪能させていただきました。

お父様のこと・・・落ち着かれてほんとうに嬉しく思います。
これから納得のいく素敵な日々がおくれますようにお祈りいたします。
naoママさまもどうぞご自愛くださいね。(*^_^*)
返信する
日の出 (だんだん)
2010-05-18 00:29:11
待っていましたよ、朝日のアブ・シンベル神殿!
カメラについては良く分からないけど。
充分に美しく素晴らしいサンライズです♪
年に二回の奥に射し込む瞬間、誰しも見たいものですね。
慌しい食事風景も、内容は中々美味しそうで!

閲覧数が凄いこと!
ワタシは、アップした時だけ、1000に達したりしますが・・・
エジプト紀行もそうでしょうが。
お父上の病状が気になるところですものね。
状態がわかって、何だかホッとしました。
返信する
おはようございます♪♪ (siawasekun)
2010-05-18 04:24:12
エジプト紀行、・・・・・・。
朝日に染まる「アブ・シンベル神殿」、・・・・・・。

素敵なショットから、様子、雰囲気、伝わってきました。

居ながらにして、珍しいショットをいろいろ見せていただき、嬉しかったです。
いろいろ見て、楽しめました。
見せていただき、siawase気分です。

ブログ交流って、いいものですね。
本当に、・・・・・・。

昨日も、コメント&応援ポチに、深謝です。
返信する
☆モカさんへ (naoママ)
2010-05-18 08:48:02
この「アブシンベル神殿」は「ピラミッド」と並ぶエジプト観光の代表的なスポットです。
これを見るために、280kmをバスで行き現地で一泊・・・
「朝・昼・夜」と三度楽しみました。満足です

エジプト観光はちゃんとした綺麗なホテルに泊まりますから、そう恐れる事はありません。
ただ早朝出発や脂っこいお料理が続きますので、心身ともに強靭でないと少々辛いかもしれませんね。
父には残された日々を穏やかに過ごしてほしい
「痛い」とか「怖い」ということがないよう願っています。
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