花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

花の百名山・「角田山」と「弥彦山」(その2)

2013年04月22日 | 山シリーズ
前回(その1)をUPしたときは「春爛漫の暖かい日和」と記しましたが
この3~4日は冬に逆戻りしたような寒さが続いています。

ニュースの画面では、東北地方の満開の桜の花びらに白い雪が舞い降りていました
春の花々が咲き乱れていた越後の山にも雪が降ったでしょうか?

4月9日・「弥彦山」五合目からようやく頂上へ

お天気にも恵まれた「弥彦山登山」を思い出すたびに、
登山道の脇に咲き乱れていた可憐な「カタクリ」の姿が浮かびます



弥彦神社から歩き出して1時間半、ようやく尾根に出ました。

黄色いマンサクの花と、白いタムシバが目に付きます。
ガイドさんが立ち止まり、コブシとタムシバの違いを説明してくれました。

「コブシにはお花の下に一枚の葉っぱが必ず着いていますが、タムシバにはありません」

ガクだけで葉っぱがないのでタムシバです。オオイワカガミの葉っぱがあちこち見られます


この日の天気予報は「晴れのち雨」、午後3時近くなり、少し曇ってきました。


登山道はまだまだ続きます。


ガイドさんが道端に置いてあったペットボトルを拾い上げ、再び説明が始まりました。
「これは何でしょう?、ゴミではありません」
「これから初夏にかけて、この中に蜜を溶かした水を入れて枝に掛けておきます」
ススメバチを引き寄せて駆除する優れものです」

事故がないようにと、登山道は多くの人々によって守られているのですね。

午後3時10分、ようやく5合目に到着です添乗員さんが「少し急ぎましょう」と巻きを入れました。


「この山は2時間で登り、帰路はロープウェーを使います」
「ホテルのある岩室温泉もすぐ近くですので、今夜の夕食は6時としました」

出発時に説明していた添乗員さんですが・・・
1時間半以上かかってまだ中間地点です


その後も登山道脇には次々と春の妖精たちが姿を現します。
この春高取山の下りでも咲いていた「シュンラン」


ユキワリソウ(オオミスミソウ)の群生も見られます

白いトキワイカリソウヒメカンスゲはボケました


ガイドさんはその後も熱心にお花の名前を説明してくれて、カメラを向ける時間も取れましたが
カメラの設定をスポット撮影にしてしまい、ピントを合わせた一輪以外はボケました


「カタクリロード」はまだまだ続きます。


その中にたくさんの種類のスミレも混じっていました。


途中で視界が開けて、日本一の穀倉地帯「越後平野」が霞んで見えました。

カンアオイに良く似たウスバサイシンこちらの黄色いお花はナニワズ


説明されるたびにかがんだりしゃがんだりして撮影していたら、
私立ち上がったとたんにつまずいてしまった
前の階段に軽く手を突いたら、後ろのYさんが「カメラ大丈夫と・・・
少し衝撃が加わったかしら

「こんなに時間をかけて登ると、反対に疲れるんだよ」と、そばの殿方が呟きます。
お花好きの女性群は大満足でしたが、確かにそろそろ腰と膝がくたびれてきました。

私も登りはテンポ良く早めに進む方が好きですね。


ロープウェー駅を右に見て登っていくと9合目の分岐で、ようやく頂上の神社に向かう路に出ました。
すぐ下が日本海です。
晴れていれば正面に「佐渡島」が望めるはずなのですが・・・


やがて弥彦神社奥の宮の鳥居が見えてきました。


午後4時半近くにようやく634mの頂上に到着です。


東京スカイツリーと同じ高さの弥彦山の頂上には、大きなパラボラアンテナが建っています。
カメラを覗きながら「あのアンテナが邪魔だわ」と呟いたら
ガイドさんが「これこそ弥彦らしい風景なんですよ」と・・・

それから急いでロープウェー駅に向かい、新潟美人の初々しい研修中の新人スタッフさんに
見送られて、ロープウェーで下りました。

「岩室温泉」
この日の宿は弥彦神社からバスで10分のところにある岩室温泉「ほてる大橋・館の湯」

「北国街道・宿場町」と書かれた古い石塔が門の横に立っていました。
和服姿の従業員さんがズラリと頭を下げてのお出迎え
「トレッキングツァー」では珍しい風景です。


このホテル、新潟の友人に言わせると「一流どころ」なのだそうです。
汚れた登山靴をゴシゴシ洗ってから、スリッパに履き替えロビーに入りました。

「遅くなりましたので夕食時間は6時半に変更しました」とのことで
Yさんと大急ぎで、汗だけ流しに温泉に浸かりました。

露天風呂も風情があり、とても良い温泉でした椅子式の宴会場での夕食も豪華、が美味しい・・・


お隣に座った上大岡にお住まいのご夫妻との「山談議」も楽しいもので
「これからは100名低山巡りを楽しもう」と、意気投合いたしました

食後はYさんと2人でお土産を買ったりして、最後にもう一度ゆっくり温泉に入り
9時半には眠りにつきましたが、窓の外からは雨音が聞こえていました。


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18 コメント

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☆西恋おじんさんへ (nao♪)
2013-04-28 09:22:10
GWが始まりました。お天気もサイコーですね
今朝も我が家から富士山が綺麗に見えています。
GW後半に山登りに行く予定ですが、果たしてお天気は

弥彦山は想像以上にお花が豊富な山でした。
歩いてこそ出会える、自然の中で咲いている高山植物や山野草・・・
地味なお花ですが、厳しい環境の中で咲いている姿を見ると勇気がもらえます。

私も体力気力ともに衰え、いつまで歩けるか分かりませんが・・・
無理せず、行ける範囲で楽しみたいと思います。
歩かなければ (西恋おじん)
2013-04-27 11:39:33
 弥彦山の道中も山頂からの眺めも素晴らしい
ですね。
 山登りしないと味わえない醍醐味でしょうね。
特に珍しい花々は、歩かなければ見られませんね。
ペットボトルで、スズメバチ退治とは初めて聞きました。
考えるものですね。
 私は山登りは苦手なのでnaoさんのようないい思いは
できませんが。
☆マーチャンさんへ (nao♪)
2013-04-27 05:50:21
栂池から白馬大池まで毎年登っていらっしゃるとは凄いです。
高山植物の魅力に惹かれてでしょうな。

私は娘時代からハイキングなどは大好きでしたが、本格的に山に行きだしたのは
40歳を過ぎた頃からです。
白馬は娘時代に一回と、40代50代で一回づつの計三回登っています。
1度目は大雪渓から大池コース、2度目は白馬三山と鑓温泉経由、3度目は白馬大池から
白馬頂上経由で雪倉~朝日と縦走しました。
高山植物の豊富な山でとても魅せられますね。

最近は体力も落ち、アルプスの山々は行けなくなりました。
こうしてお花の綺麗な低山を楽しみながら歩いていますよ。

☆ビオラさんへ (nao♪)
2013-04-27 05:38:12
弥彦神社の立派な本殿は山の麓にあり、私たちもお参りしてから登りだしました。
頂上にあるのは「奥の宮」です。
晴れていれば目の前に日本海が広がり、佐渡ヶ島も見えるので、登る価値はありますね。
ロープウェーも人気だと思います。
私も中学時代に乗って上まで行きました。

今回初めて下から歩き、この山の山野草が素晴らしいことを知りました。
カタクリやショウジョウバカマなど盗掘も多く、ガイドさんたちボランティアさんは
タネをまきながら歩くこともあるそうです。
カタクリなどはお花が咲くのに7~8年かかるそうで、大事にしたいですね。
いつもご訪問ありがとう御座います。 (マーチャン)
2013-04-26 20:10:34
こんばんは。
今日もたっぷりと弥彦さんへ行かれた様子。
見せて頂きました。お元気で、
何よりです。今後もまだまだ、
山登りは続けられるでしょうね。
カラダももちろんの事、
足腰が丈夫なのと経験が無いと、
ヤマは登れないでしょう。
nonさんは昔から若い時から、
ヤマへ登ってみえたんでしょうか。
私は60を過ぎてから白馬へ、
それも尾根づたいで池まで、
毎年、出かけていて今年も、
行こうと思っているところです。
今日も有難う御座いました。
弥彦神社 (ビオラ)
2013-04-26 10:59:32
弥彦さんの名前だけは知っていましたが
634mもの高い山の上にある神社だとは知らなかったです
ロープウェイならあっという間に頂上でしょうが
それを自分の足で歩くからこそたくさんの可愛いお花にも出会えるんですよね
ガイドさんの詳しい説明もうれしいですね
でも:お花に興味のない男性からはちょっとブーイングだったのかしら。
naoさんは日本百名山のうちの60もを踏破しているんですかぁ
すごいですね
これからは低山めぐりですか
低山と言っても山は山元気で足腰を鍛えておかないといけませんね
☆ななごうさんへ (nao♪)
2013-04-26 05:22:28
今まで山登りのご経験はなく、これから少しづつ歩いてみようと思われている所なのですね。
60過ぎから始められる方結構いますよ。
高尾山も色々なコースが楽しめる山です。
春の桜の頃と秋の紅葉の時が好きですが、これからはセッコクが見られますね。
ただいつも混むのが難です。

私は若い頃からハイキング程度の山歩きを趣味としていましたが
本格的に登りだしたのは40代のはじめ頃からです。
55歳くらいまではアルバイトで通っていた銀行の仲間と、登れない山はないと思うほど
熱中していました。
それが今では登れる山を探すのが一苦労です。
こうして山の花々を愛でながら楽しめる山がまだまだあると思うと嬉しいですね。


☆kikiさんへ (nao♪)
2013-04-26 05:06:44
スカイツリーと同じ高さだと思うと簡単に登れそうですが、標高差が600m以上ある山は
それなりに歩きがいはありますね。
でもこうして説明を聞き、お花の写真を写しながら登ると、全然苦しさは感じられず
知らない間に疲れがたまっていました。

弥彦山はロープウェーを使って誰でも登れる山です。
新潟県人なら一度はお参り方々、頂上にたち日本海を仰ぎ見ていることと思います。
学校の遠足でも行くでしょうし・・・
でも、歩いて登って初めて知る、この山野草の素晴らしさですね。
Unknown (ななごう)
2013-04-25 17:05:31
山歩きのまったく経験の無い私にとっては、どれも新鮮に見えます。
子供の時は近くに有る雑木林の中を、駆けたりしてましたがやはりこの歳に成ると足を進めるにも神経を使います。
普段、歩かない私ですから尚更です。
この様に皆さんの山行きの写真を見てますと、自分で行った様な気持ちに成ります。
これからの季節、丁度良い時期ですね。

お体、大切に。

あくまでも予定ですが、来月にまずは高尾山に行こうと思って居ます。
Unknown (kiki)
2013-04-25 13:07:45
弥彦山 思ったより低い山なんですね。
でも 頂上までは以外と時間もかかりそう!
ガイドさんがついて詳しい情報を教えてもらい、綺麗な花に出あえてよかったですね。
カタクリロード 長くながくーカタクリの花が咲いている
場所なんでしょうね。
ロープウェイがあると言うことは、登山者でなくても頂上まで行けるんですね。
山登りは無理になったので、機会があったら頂上まで
行って見たくなりました。でも・・いろんな花が見られないことですね。
☆写楽爺さんへ (nao♪)
2013-04-24 23:02:49
ガイドさんはとても熱心な方でした。
個人で登ったら、とてもこれだけの花々を見つけることはできなかったと思います。
これだけゆっくり登ってくれると、一眼レフのカメラも撮りやすかったですが・・・
写真ツァーではないので、やはり苦情も出ましたね。

巻きが出ましたので、頂上でもアングルにこだわる時間はありませんでした。
ロープウェーの最終も5時でしたから、ぎりぎりでした。

この日にこれだけの花々が見られましたので、翌日は雨が降ろうが充分満足でした。
☆地理佐渡さんへ (nao♪)
2013-04-24 22:24:42
本当に残念ながら佐渡は見えませんでした。
でもちゃんと、子供の頃新潟の浜辺から眺めた佐渡を、心の目で見ましたよ。

岩室温泉は宿もお湯もとても良かったです。
横浜から出発したツァーですので、我が家と同じ区内のご夫妻と話が盛り上がりました。
私もいつかドンデンに行きたいです。

こちらも今日は南風が強くて雨模様です。
「春に3日の晴れ間なし」と言われますものね。

トレッキングツアー (写楽爺)
2013-04-24 14:44:23
こんにちは。
「トレッキング」と言っても歩く事が楽しみな人、風景を楽しむ人、花々を楽しむ人等々それぞれでしょうから時間の計画が難しいのでしょうね。
弥彦山の頂上での構図の話も難しいですね、「これこそ弥彦らしい風景なんですよ」と言うガイドさんの話ももっともだと思うし「アンテナが邪魔だ」と言うのも判りすぎる気持ちでよね、私だったら弥彦らしい風景と何とかアンテナを入れないアングルと何枚か撮ることになるのでしょうがツアーでは時間の制約も有りますからね。
「カタクリ」「シュラン」「ユキワリソウ」等々にも巡り合えて、山友達も増えて収穫の合ったトレッキングでしたね。
むこうは佐渡よ (地理佐渡..)
2013-04-24 07:04:10
おはようございます。

弥彦山頂からみた日本海。その向こうに
私が居ます(大笑)。山野草を楽しまれ、
シメに岩室温泉とは最高のルートですね。
意気投合された方といつか佐渡のドンデ
ンもとお勧め致します。期待に応える山
だとおもいます。

さて、ここしばらく春にしては肌寒いです
よね。佐渡は今朝曇っていまして、どうも
これから雨のようです(困)。


☆山小屋さんへ (nao♪)
2013-04-23 09:10:05
2枚目の写真にアブラチャンが混じっているかもしれませんが、5合目から上は
とにかくマンサクがたくさん咲いていて、全体が黄色く見えました。
このマンサクは我が家と同じリボン状の花びらが非常に少ない小さな楚々としたお花でしたから
遠目にはアブラチャンに似て写ったかもしれませんね。

頂上に着いたのが4時半近くで、日本海も佐渡も見えずに残念でした。
岩室温泉は宿もお湯もとてもよくて、存分に楽しめました。
芸者さんの姿は見ませんでしたが・・・

☆tonaさんへ (nao♪)
2013-04-23 08:51:49
弥彦山はあまりにもポピュラーな山なので、翌日の足慣らしの山と・・・
さして期待はしていませんでしたが、思いの外にお花が多くて驚きました。

日本百名山はまだ60前後しか登っていませんが・・・
これからは「100名低山」を目指します。

ブログ仲間に佐渡の方がいらっしゃって、同じ様なお花をUPなさっています。
植生が似ているようですね。
私の母方のルーツが佐渡なので、子供の頃にはよく訪ねました。
いつか又お墓参りを兼ねて、山野草の多いドンデン山を歩いてみたいと思います。

弥彦山 (山小屋)
2013-04-23 07:01:56
2枚目の黄色い花はアブラチャンではないでしょうか?
全体の雰囲気がそのように見えました。
コブシとタムシバは咲く時期も違います。
コブシは山でも雪解けを待って咲く花です。

頂上から佐渡が見えなかったようですね。
朝早いと見えたと思います。
岩室温泉は昔芸者さんがたくさんいました。
今は芸者さんを呼ぶお客も少なくなったようで、
いないのでしょうね。
泉質はよい温泉です。
私も何度か入ったことがあります。
お花がいっぱい (tona)
2013-04-22 21:15:39
(その1)も拝見しましたが、何てたくさんのお花に出会ったことでしょう。素晴らしい山ですね。
堪能されたことでしょう。
コブシとタムシバの違いをありがとうございます。
何度聞いても忘れて、今メモしたところです。
写真付きですからよくわかります。
ユキワリソウやナニワズは佐渡島で見ました。
100名低山・・いいですね!お花がある山は最高です。

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