花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

箱根・「神山」周辺のイワカガミ

2010年05月22日 | 花シリーズ

このピンクのお花は「イワカガミ」(岩鏡)・イワウメ科イワカガミ属の多年草です。
岩場に生えていて、光沢のある葉を鏡に見立ててこの名前が付いたらしい・・・

コイワカガミやオオイワカガミ、ヤマイワカガミなどの種類がありますが、今回行った箱根で見られるのは
<< ベニバナヒメイワカガミ >>と言うようです。

5月中旬になると、箱根の「神山」の登山道にこのお花がたくさん咲きだしますが・・・

私たちは15年以上も前から、毎年「見に行きたいね~」と話題には出るものの、
いつも時期を逸してなかなか実現しませんでした。

それが今回ひょんなことから話がすぐに決まり「今が見頃」との情報を得て、
晴天の5月21日(木)に山仲間のYさんと行って来ました。


小田原から「箱根登山鉄道バス」で「大涌谷」に向かいます。乗車時間はおよそ50分。
「大涌谷」のバス停を降りると、雲の合間から白い頭だけ出している「富士山」が見えました。

小田原のバス停で8時50分発のバスを待っている時、近くにいたおじさんが話しかけてきました。
「イワカガミが一番見事に咲いている所は早雲山方面に行った先の道路の崩壊地点」
と言いながら私がコピーして持っていた地図に印をつけてくれて、写真まで見せてくれました。

下の地図の赤丸の所です


ピンクの☆マークの所が、イワカガミがたくさん咲いている場所です。

大涌谷~神山~お中道~大涌谷と一周(2時間半)すれば、主なイワカガミが見られますが、
我々は「山のホテルのツツジも見頃なので行きたい」という希望もあり、
赤丸の所から「神山登山道」に戻り、「神山~駒ケ岳」と縦走することにしました。

青い線で塗ったところが今回歩いたコースです。


お土産屋さんで大涌谷名物の「くろ玉子」(5個入り500円)を買い、2人で分ける事にました。

10時過ぎに「神山登山道」と書かれた入り口から入ります。
観光客が行く「大涌谷」への道とは違いますから、間違わないように・・・


「有毒ガス発生に注意、立ち止まらないように」と書かれた看板が立っていました。

長い間「有毒ガス」が危険なのでこの登山道は閉鎖されていましたが、2~3年前から再び歩けるようになりました。
でも、どう注意すればよいのやら


前を歩いていたおじさんがルーペをとり出して岩を覗いています。
「何が見えるのですか?」と聞くと「マリリンモンロー」との答え。「はぁ~?」

「マリリンモンローの、赤い唇とソックリだよ」」と言いながら
ルーペを貸してくれました。

「ワォ~、ホント!ホント!」
正式名は「イオウゴケ」と言うそうです。


本格的な登りに入るとすぐに「ベニバナヒメイワカガミ」が咲いていました。
あそこにも、ここにも


上を見上げるとミツバツツジが・・・

「正しくはトウゴクミツバツツジだよ」と、スレ違ったおじさんが教えてくれました。
(箱根には何でも教えてくれるおじさんがいっぱい居ます)

新緑の中のピンクの競演が素晴らしい


およそ20分で分岐の標識が現れました。
ここを「早雲山駅」方面に曲がって更に登っていきます。

山の斜面を横切る道ですが、上にも下に「イワカガミ」の群落が見えました。
マウスオンでご覧下さい

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北側斜面なのでまだまだ蕾がいっぱいありますね。当分楽しめそうです。

暗いのがちょっと難点ですが、あたり一面「イワカガミ」の群落でした。
でも大きな岩が続く登りの道なので、お花に近づくことができずに残念でした


岩の道をズンズン登ると、すぐに「早雲山駅」への分岐に出ます。
早雲山のロープウェー駅とは反対方向に7~8分ほど進むと、登山道が崩落して立ち入り禁止・・・
下に新しい巻き道が出来ていました。


巻き道を下るとそこには明るい光の中に咲く「ベニバナヒメイワカガミ」が、
ピンク色に輝いていました

花弁は五つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けています。

登山道のすぐ脇の岩の上にも咲いていて、アップで撮れるのが嬉しい
大きな一眼レフカメラを持ってきた甲斐がありました。

土砂崩れの斜面の上には大群落も見えていますが、流石に登る勇気はありません。

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その先の斜面にも群落がありましたので、これだけ見られれば満足です。
前回の「シダンゴ山ハイキング」の時は腰が痛くて不参加だったYさんも大喜びでした。

non_nonさんのソースをお借りしてまとめましたのでご覧下さい


この道は「神山」の東側を巻いて「駒ケ岳」方面に向かう道なので、午前中歩くと日当りが良いのです。

「明星ヶ岳」や「明神ヶ岳」も見えていて、この「お中道」はとても気持ちの良い登山道でした。

ここで私たちは元来た道を戻ります。

途中、小田原のバス停で、ここの「イワカガミが一番と教えてくれたおじさんが
4~5人のメンバーを連れて登ってくるのに出会いました。

私たちの一本後のバスでやって来たようです。

「お陰様で、綺麗なイワカガミをたくさん見ることが出来ました」とお礼を言って別れました。



コメント (24)
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