波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

天野祐吉さんご逝去

2013年10月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝日読んで来たのは、地元紙だけでカバーできない情報収集だったが、Image1_3今は大新聞の節操のなさウオッチングだ。マスコミの矜恃既に無く、ここまでひどくなったか…争点で必ず勝ち馬に乗りいい気な世論誘導。「夕陽妄語」の加藤周一氏も逝かれ、水曜の「CM天気図」の天野祐吉氏も20日80歳でご逝去。連載小説も「沈黙の町で」以来今ひとつで、「ののちゃん」と「地球防衛家」も何だかお疲れ気味。「天声人語」が日本語文書の見本です、みたいな自画自賛もまことに嫌みで、今回を機に購読止めようかなと思ってる。

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 「CM天気図」の朝日掲載が、未だ朝日には庶民感覚残っていますのCMだった。毎回、旬のCM素材に今の時代を鮮やかに描く約千字。文体柔らかく硬派貫き、それを粋な表現で嫌み無く教えてくれる。企業と庶民が補い合って生きる道をCM批評の名でわかりやすく。朝日と天野さんの関係そのものが実にそれだ。本ブログ(プロフィ-ル側)でもお気に入りブログに天野さんのを入れて楽しんできたが勇気ある一貫性に驚き嬉しい。こういう、先頭で無く一歩後ろにいて確かなものを応援する姿勢が素敵だ。老後必読書籍に、加藤さん、井上さん、夏目さん、そして天野さんを加えようかな。

 一面的なものの見方ではなく、一見相反するのが当たり前でそこに活路がある、それが面白いんだよが一貫していた。「フツー貫いた思索者」にご冥福を祈り、天野学長の「隠居大学」は残された教科書で自学自習しようかと思う。

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