波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

天野祐吉編「隠居大学」

2011年09月11日 | 読書

 毎度楽しみな「CM天気図」(朝日新聞連載中)のコラムニスト天野祐吉さん。「隠居は、浮き世のしがらみから抜け出した自由人、人生は楽しく遊ぶためにある。一日も早くなPhoto_3 りたかった」を旨に、6人の隠居達人との公開対談集。朝日新聞(9/4)生活面にも「人生遊ぶ 隠居のススメ。現代社会へ自由の空気をしゅーっと発生させたい」の紹介。「隠居大学」(自称)学長の天野さんの教えはの柱は、

1.猫の自由に学ぼう

 忠実、一生懸命な犬に対し猫は気が向かないとしない。人は犬と猫の共存


2.いい加減にしなさい

 カッカの高熱、クールに突き放す低熱でもなく、平熱で生きよう


3.うふふ力を磨こう

 ユーモアは、ぎくしゃくした社会をほぐすににもっと必要

 背表紙に「退職」「老い」「老後」等の文字ある本を、直近の定年退職に向け読み始めた今年。これは◎。高飛車でも卑下でもなく、心安らかに。媚びず揺るがずの筆者だからだ。「隠居になろうとする人の数だけ道はある」に納得。最初の、72歳横尾忠則氏の話絶品。芸術家は…そうなんだ。

前回の「蟹煎餅」の秀逸なパッケージデザイン。北海道のグラフイックデザインの草分け、故栗谷川健一氏の若き時の作品、という話を聞いた。すっきり感というかタッチがなるほどそうだ。

天野祐吉氏ブログを本ブログのお気に入りに。「CM天気図」のまとめ読みも可こういうのがコラムだと実感。視線、安心な批評、批判のあり方が何とも楽しく気持ち良い。右上の「プロフィール」からどうぞ。

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