波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

非対面の契約時代2

2024年06月10日 | 日記・エッセイ・コラム

急速に変化する買い物の仕方(=契約方法)は、老人に不安と孤立を増している。昨年末、ママヨさん単独の東京往復、行きも帰りも欠航遅延し、帰りは羽田から離陸はしたが途中の札幌で下ろされ一泊。宿泊証明と便変更の手続きは悪天時のTVニュースの長蛇の列の通りスマホでなく対面対応。面倒で肝心なところが結局は人対人。「スマホの電池切れでスマホショップ探しも、長距離バス乗り場探しも白髪頭をチラッと見た人みんなが親切に教えてくれましたよ」とJRも止まった猛吹雪の中札幌から帰ってきた。ここで一句、スマホより白髪役立つ悪天候。

投資詐欺にあう老人、「なんてお金持ちなんだろう」、「顔見たことも無い人をどうして信用できるのだろう」と不思議に思う。コツコツ貯めた老後用の貯蓄(子どもらに残す分も含む)がどんどん目減りし、病気と介護の不安、相談相手のいない人間関係(困っても人に聞かないのが老人特有のプライド)。そこに「信用できそうな有名経済評論家」を名乗り、オレオレ詐欺と違う優しく親切ごかしの巧みさでボタンぽちっに誘導し不安老人をまんまと釣り上げる悪さはなかなかのもの。失ったお金もだが家族にも周囲にも、何より老い先短い自分への信頼を失うのが最も怖い。スマホやPC使える方々だから時代の流れに乗っているという思い込みがアダかな。無策隠しに国をあげて投資、トウシと騒ぐ風潮も問題。

解決策は無い。ケイタイを「話するだけで金をとる美味い商売」とビートたけしが昔言っていたが、楽は上手に金を取る技術の開発次第で、それはどんどん進化し、そこに新しい契約方法とセットで詐欺方法が生まれている。噛みしめたいのは「便利は不便、不便は便利」の鉄則。だがなあ、楽は気持ち良いし、不便は面倒だしなあ。騙されない方法は無いが、「今、俺は楽している、楽しそうだ」という心を覚えた時が危険のシグナルかもなあ。(言い足りないが、ここまでしか書けないので終了)


画像は、だいぶ前に俎板に彫って叱られた伊藤重吉の詩文。宗教的解釈はできないが、地に足をつけて暮らす感覚を言葉にするとこうなるのかあ お茶を飲む茶碗やカップ以外は、無印や百均の白い食器を使っている。これは当分変わらないが、ママヨさんも波風氏も染め付け(白地に青か赤)が好きだと分かった。色模様と白の中間にある色模様柳宗悦に触れるTVを見たり、長期のラジオ番組がるのを知る。『民芸』の人だけでなく、その大もとの宗教の人、思想の人を知る機会だな。

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