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STAP細胞の小保方さんへの微妙な感情は、男と女では違うようだ。

2014-04-15 17:24:18 | 社会

 数日前のラジオで、小保方さんについてどう思うか? という質問を街頭で収録したのを放送していた。この中で男は同情的だったが、女はやや冷たさを感じた。

 さらにネットでのニュースでも、小保方さんへのメールが170通あったといい、約9割が激励だった。論文の捏造や改ざんの研究不正を指摘されているにもかかわらず、どうしてこういう現象になるのだろうか。

 私が思うには、一般の人々は常識で判断していて、理研という組織された研究機関も一般の会社と同じだと見ているところにある。そういう視点から見ると理研は記者会見で、小保方さん一人に責任を押し付けた印象が強い。放送でも「トカゲの尻尾切り」という意見もあってあながち見当はずれでもなさそうだ。そういうのが同情を誘ったのかもしれない。

 理研のこういう姿勢は、若手研究者を萎縮させることにつながる。若いから未熟なのは当たり前で、ことさら公の場で指摘することもない。理事長はノーベル賞受賞者だから組織運営に長けているともいえない。これは人選を誤った印象が強い。悪意のないミスは、理研が体を張って擁護するのが当たり前だろう。

 メディアの報道を見た限りでは、日本人で誰一人小保方さんの味方になったのがいない。ハーバード大学での指導教官だったチャールズ・バカンティ教授だけが論文取り下げに反対し、「ボストンに戻っておいで!」と言っている。国内でも複数の科学者や別ジャンルの学者も「うちにこないか」とヘッドハンティングに乗り出したと小保方さんの弁護士が話しているそうだ。こういうのを見ていると小保方さんが悪者だとは思えなくなる。だってそうでしょう? ヘッドハンティングをするなら、小保方さんの素性を調べているはずだから。

 ついでにイギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載される論文について池上彰氏によると、まず編集者が論文を選別しそれを専門家が論理的に齟齬がないか検討した上で掲載されるという。
 小保方さんの場合、STAP細胞の存在の検証や画像の取り違えなどは分かるはずもない。しかもこの論文は共著者もいる。いわゆる性善説にしたがっていると言うわけ。画像の取り違えも200回も成功したと言っているところから、膨大な画像の中から誤って取り出した可能性もある。

 もう一つすべてをさらけ出さないのは、本人も言っているようだが特許の問題があるらしい。私もそれは感じていた。世界中のネットで検証できないといっているらしいが、そう簡単にできるものなのか。実際に発見した人でないと、俗に言う微妙なコツがあるのかもしれない。

 それに心配なのは、成果を横取りする国があることだ。何でもパクル国、中国や韓国だ。やはり国として研究成果を法的に担保した上で、詳細を発表したほうがいいと思う。いずれにしても、この問題が残念な結果に終わらないことを切に願う。

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